近年値上がりした10台のクラシックカーはこれだ。プライスチェック!

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2017年~2020年のクラシックカーの価格傾向

最近価値が上がったクラシックカー、その中でもフォードとVWのアイコンが高価になった理由は?これは、業界団体のVDA(ドイツ自動車工業会)が算出したものである。

クラシックカーのオーナーの多くは、自分の車の価値に細心の注意を払っている。
そこで、ドイツ自動車工業会(VDA)は、1999年から、「ドイツクラシックカー指標(DOX)」を開発している。
そこではクラシックカーの価値発展の傾向を示している。
過去10年間、クラシックカーの価格は非常に大きな値上がりを見せたが、最近は落ち着いてきている。
しかし、2020年、コロナの大流行にもかかわらず、クラシックカーの価格は微増した。
今回の統計では、2017年から2020年までのクラシックカー価格の推移をチェックしてみた。

10台中8台がドイツメーカーのクルマ

全体的な価格動向の鈍化を背景に、一部のクラシックカーはこの数年間に著しく価値を高めた。
値上がり率トップ10にドイツメーカーの車が8台入っている。
だが「フォード カプリI」が94.4%の価値上昇でトップだった。
ユーロで表すと、2017年の平均9,000ユーロ(約120万円)から、2020年には17,500ユーロ(約232万円)にまで跳ね上がった。
興味深いことに、今回の1位と2位は、アメリカブランド車だった。

VWゴルフIIは、今でも日常の足として走っている車もあるくらいだ。4年の間に47.7%増加した。

今でも多くの「VWゴルフ2」は日常的に使われている。
とはいえ、その金額は2017年から2020年までの期間に、5,400ユーロ(約71万円)から6,500ユーロ(約86万円)へと47.7%も上昇している。
風変わりなニッチモデルである「VW タイプ181」も、2017年から2020年にかけては、37.4%という立派な値上がりを記録した。
2020年、このモデルシリーズの愛好家は、約12,500ユーロ(約165万円)を投資しなければならなかった。
2017年には9,100ユーロ(約120万円)だった。

トラバントはVDA統計で9位となった。2017年から2020年にかけて31.3%増の価格アップを遂げた。

トラビはとっくにお買い得品ではなくなった
ドイツで高い人気を誇る「東ドイツ製フォルクスワーゲン」も立派に値上がりを期待できる。
今回の調査では、4年の間に、「トラビ(トラバント)」は31.3%の価値の上昇を記録している。
つまり、2020年の平均値4,200ユーロ(約55万円)に対し、4年前の2017年は3,200ユーロ(約42万円)であった。

2017年から2020年にかけて価値を高めたクラシックカーはこれだ

ドイツ自動車工業会(VDA)は、1999年からドイツクラシックカー指標(DOX)を算出し公表している。これはクラシックカーの価値発展の傾向を示すことを目的としている。
クラシックカーは過去10年間の大幅な値上がりを経て、最近は落ち着きを見せている。それでも、2020年には価格が若干上昇した。
最新統計で第10位: VWビートル コンバーチブル
2017年の価値: 24,000ユーロ(約316万円)
2020年の価値: 30,600ユーロ(約404万円)
増加額: 24%
大林晃平: 「フォルクスワーゲン ビートル」のコンバーチブルが実に400万円突破!! びっくりする以外ないが、もはや立派なクラシックカーだし、ドイツでは特別な存在なのだろう。
第9位: AWZトラバントP601
2017年価値: 3,200ユーロ(約42万円)
2020年の価値: 4,200ユーロ(約55万円)
増加額: 31.3%
大林晃平: まあこんなもの、というか、よく50万円という価格もつきますね、という感じのトラバント。むろん、決して走行性能とか快適性とか、そういうものを求めちゃいけません。(笑)
第8位: プジョー404
2017年価値: 7,200ユーロ(約95万円)。
2020年の価値: 9,500ユーロ(約125万円)。
増加額: 31.9%
大林晃平: 刑事コロンボもビックリのプジョーの100万円近い価格。これじゃあ「うちのカミさん」も購入を許してくれないだろう。
第7位: VWタイプ181
2017年値: 9,100ユーロ(約120万円)
2020年の価値: 12,500ユーロ(約165万円)
増加額: 37.4%
大林晃平: 前出の「フォルクスワーゲン ビートル」の高価格からすれば結構納得のいく価格。アカプルコなどのリゾート地では結構現役で活躍中だ。
第6位: VW ゴルフ2
2017年値: 5,400ユーロ(約71万円)
2020年の価値: 6,500ユーロ(約86万円)
増加額: 47.7%
大林晃平: 「ゴルフ」の中でも名車の「ゴルフⅡ」も年々高値を更新中。このころの「フォルクスワーゲン ゴルフ」が、一番、血中ゲルマン度が高かったので、当然かも。
第5位: BMW CS(E9)
2017年の値: 46,000ユーロ(約607万円)
2020年の価値: 70,600ユーロ(約932万円)
増加額: 53.5%
大林晃平: お~高くなったねぇ、とも思うが、今の「BMW 3シリーズ」が、700万円は当たり前、というプライスであることを考えれば、致し方ない気もするし、希少価値を考えれば当然かも。
第4位: BMW 02
2017年価値: 16,900ユーロ(約223万円)
2020年の価値: 26,000ユーロ(約343万円)
増加額: 53.8%
大林晃平: まだ納得のいく範疇ではあるが、おそらく近々500万円突破も予想されるマルニー。おそらく価格が下がることはもうなさそうだ。
第3位: VWビートル
2017年の価値: 8,800ユーロ(約116万円)
2020年の価値: 14,000ユーロ(約185万円)
増加額: 59.1%。
大林晃平: 「フォルクスワーゲン ビートル」の普通のモデルもうもうじき200万円かぁ・・・。20万円くらいで場末の中古車屋さんに並んでいた時代が懐かしい。
第2位: ポンティアック ファイヤーバード
2017年の値: 14,500ユーロ(約191万円)
2020年の価値: 18,000ユーロ(約238万円)
値上がり率: 63.6%。
大林晃平: ドイツにも関わらず、「ファイヤーバード」の価格が上昇中とは!! ドイツ人だってEVが好きな人ばかりではない、という証拠かもしれない(というか、そもそもみんなEV好きなのか??)。きっとロバート レイノルズも天国でにっこり笑っていることだろう。
第1位: フォード カプリ
1 2017年価値:9,000ユーロ(約119万円)
2020年の価値:17,500ユーロ(約232万円)
価値上昇率:94.4%
大林晃平: 「フォード カプリ」が堂々の一位。これもまたガソリンのにおいがプンプンする一台だ。3年で94%も上昇するとは! いいぞ、いいぞー、内燃機関まだまだ頑張れー!

Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: autobild.de