近年値上がりした10台のクラシックカーはこれだ。プライスチェック!
2022年1月16日
2017年~2020年のクラシックカーの価格傾向
最近価値が上がったクラシックカー、その中でもフォードとVWのアイコンが高価になった理由は?これは、業界団体のVDA(ドイツ自動車工業会)が算出したものである。
クラシックカーのオーナーの多くは、自分の車の価値に細心の注意を払っている。そこで、ドイツ自動車工業会(VDA)は、1999年から、「ドイツクラシックカー指標(DOX)」を開発している。そこではクラシックカーの価値発展の傾向を示している。過去10年間、クラシックカーの価格は非常に大きな値上がりを見せたが、最近は落ち着いてきている。しかし、2020年、コロナの大流行にもかかわらず、クラシックカーの価格は微増した。今回の統計では、2017年から2020年までのクラシックカー価格の推移をチェックしてみた。
10台中8台がドイツメーカーのクルマ
全体的な価格動向の鈍化を背景に、一部のクラシックカーはこの数年間に著しく価値を高めた。値上がり率トップ10にドイツメーカーの車が8台入っている。だが「フォード カプリI」が94.4%の価値上昇でトップだった。ユーロで表すと、2017年の平均9,000ユーロ(約120万円)から、2020年には17,500ユーロ(約232万円)にまで跳ね上がった。興味深いことに、今回の1位と2位は、アメリカブランド車だった。
今でも多くの「VWゴルフ2」は日常的に使われている。とはいえ、その金額は2017年から2020年までの期間に、5,400ユーロ(約71万円)から6,500ユーロ(約86万円)へと47.7%も上昇している。風変わりなニッチモデルである「VW タイプ181」も、2017年から2020年にかけては、37.4%という立派な値上がりを記録した。2020年、このモデルシリーズの愛好家は、約12,500ユーロ(約165万円)を投資しなければならなかった。2017年には9,100ユーロ(約120万円)だった。
トラビはとっくにお買い得品ではなくなった
ドイツで高い人気を誇る「東ドイツ製フォルクスワーゲン」も立派に値上がりを期待できる。今回の調査では、4年の間に、「トラビ(トラバント)」は31.3%の価値の上昇を記録している。つまり、2020年の平均値4,200ユーロ(約55万円)に対し、4年前の2017年は3,200ユーロ(約42万円)であった。
2017年から2020年にかけて価値を高めたクラシックカーはこれだ
Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: autobild.de