TLCオートモーティブ、トヨタ ランドクルーザーをレストモッド その全容をレポート

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ボンネットの下にはV8と最新技術

V8とモダンなインテリアのトヨタ ランドクルーザー( FJ62 )の レストモッド。このトヨタ ランドクルーザーは、ボンネットの下に430馬力のV8と最新技術を搭載している。しかし、レストモッドはお買い得ではない!?

あの「トヨタ ランドクルーザー」も早や70歳だ!
1951年にトヨタが発表した「BJ」というオフロードカーは、軍用に限定して使われていた。
298台製造された後、1954年に、「BJ」は「ランドクルーザー」と改名され、個人向けにも提供されるようになった。
その後、ランドクルーザーは信頼性と耐久性に優れたオフローダーとして評価を高め、現在に至るまで70年以上にわたって、さまざまなバージョンが提供されてきた。
従来の「ランドクルーザー」ではちょっとつまらない、パワーが足りないという方は、アメリカのTLCオートモーティブ社のレストモッドはいかがだろうか?

TLCオートモーティブは、オフロード専門メーカー「アイコン4×4」の子会社だ。
「アイコン4×4」が一般的なオフロード車の改造を引き受けているのに対し、TLCオートモーティブは日本の伝説的オフローダー「トヨタ ランドクルーザー」のみを専門に扱っている。
今回紹介する「FJ62」の出発点は、1988年の「ランドクルーザー」を一から作り直したものだ。
TLCが自らに課した目標は、オフロード車を新車以上に美しく仕上げること。
しかし、「単純な」レストアでは不十分で、レストモッドの成功にふさわしく、技術の根本的な見直しも行われた。

レストモッドは通常、ポルシェ、アルファ、メルセデス、ランチアなど、多くのブランドの自動車アイコンを、独立した会社が最先端の技術で現代によみがえらせたものである。
このレストモッドは、近年、とどまるところを知らないハイパートレンドになりつつある。
昔からスポーツカーばかりではなく、「レンジローバー クラシック」をベースにした「チーフテン エクストリーム」などの、本格的なオフロード車など、今や、あらゆる車種が存在する。
選択肢はほぼ無限大だ。

オフロード用のがっしりしたタイヤと新しいホイール以外、外観は何も変わっていない。

V8で標準の155馬力から430馬力へ

Back to the Land Cruiser by TLC Automotive: 改造の肝はエンジン!
ボンネットの下には、オリジナルの4.0リッター直列6気筒(155馬力)に代わり、アメリカの規格に合わせた6.2リッター「LS3」V8エンジンが搭載され、430馬力とオリジナルの約3倍のパワーを発揮するようになった。
論理的には、他の部品も、そのパワーに合わせる必要があった。
トランスミッションはGMの4速オートマチック(4L65E)が担当し、シャーシは「Old Man Emu」社が提供した。

特に、「ランドクルーザー」がショーアップされたクルマに堕することなく、オフロード性能を維持することがレトロモッドの重要なポイントであり、一見すると全く分からないところに膨大な労力が注ぎ込まれている。
「FJ62」のボディを「FJ80」のラダーフレームに載せたのは、その下部構造が丈夫なだけでなく、リアスイングアクスルを装備しているからだ。
TLCでは、この結果を「FJ142」と呼んでいる。
変換のハイライトは、視覚的に邪魔にならないことだ。
BFグッドリッチ製の33インチのオフロードタイヤとメソッド社製のホイールを除き、レストモッドは意図的にクラシックな外観を保っている。

オリジナルの4.0リッター直列6気筒の代わりに、430馬力のV8を搭載したレストモッド。

「ランドクルーザー レストモッド」のベース価格は、125,000ドル(約1,437万円)からとなっている。
一方、インテリアはかなり変わった。
TLCは、新しいフロントシート(現在はシートヒーター付き)と新しいヘッドライナーを取り付けた。
さらに、ダッシュボードにはナビ付きインフォテインメントシステムが搭載され、インテリアの随所に新品のOEMパーツが使用されている。
もしあなたが今、分厚いV8と現代のテクノロジーを備えたクラシックなランドクルーザーのアイデアに夢中になっているなら、少なくとも12万5000米ドル(約1,437万円)相当の予算が必要となる。
それがTLCレストモッドのスタート価格だからだ。
ここで紹介するモデルは、175,000米ドル(約2,012万円)と、かなり高くなるが、それでもチーフテンの「レンジローバー」より少し安いくらいだ。
「レンジローバー クラシックをベース」にした430馬力の「エクストリーム」は、少なくとも20万ユーロ(約2,6340万円)はする。
言うまでもなく、人の目を惹くということは決して安いことではないのだ。

Text: Jan Götze
Photo: TLC Automotive