【初テスト】マセラティ グレカーレ マセラティから新しいミッドサイズSUV登場
2022年1月6日
高貴なイタリアの新しいエントリーモデルが出た。マセラティ グレカーレは、ポルシェ マカンやマカンと同じクラスのライバルモデルに対抗する。我々は最初のチェックを行った。以下にレポート。
「トライデント(三叉銛)」を持つブランドは、間違いなく特別な存在であり、そのクルマは高貴であると同時に排他的でもある。
しかし、マセラティといえどもお金を稼ぎたいし、稼がなければならない。
そこで、そろそろ流行のミドルレンジSUVの世界に足を踏み入れてみてはどうだろう。
ということで、これからのマセラティを牽引することになるのは、エントリーSUVモデルの「グレカール」だ。
全長4.86メートルのこのSUVは、小型でブルジョワな「レヴァンテ」のようにも見えるが、技術的には、「アルファロメオ ステルヴィオ」と関係がある。
これによりコストが下がり、おそらく71,000ユーロ(約923万円)からスタートするであろう、「グレカーレ」は、マセラティブランドで最も安価なモデルとなる。
おそらく一番人気のモデルにも?
フルデジタルのコックピット、中央には角度のついた巨大なタッチスクリーンがあり、8速ATの速度設定まですべてをコントロールすることができるようになっている。
ドライビングプログラムは、右側のステアリングホイールスポークにある小さなロータリーホイールで管理される。
全長は「レヴァンテ」より20センチほど短くなったが、リアスペースはほとんど変わらない。
4気筒エンジンは、「マセラティ グレカーレ」を驚くほど俊敏にしているが、
「グレカーレ」をハードなドライビングマシーンにしたりはしない。
よりリラックスした走行モードである「コンフォート」と「GT」では、乗員から強い衝撃を遠ざけることができるようになっている。
一方、「スポーツ」モードでは、オプションのエアスプリングが15mm下がり、アダプティブダンパーが路面からダイレクトにフィードバックされるようになる。
「GT」モードと「コンフォート」モードでは、 エンジンは適度な回転数で静かに作動するから、経験の浅いドライバーでも安心してドライブを楽しむことができる。
一方、「スポーツ」モードではドライブトレインは目を覚まし、スロットルに素早く反応し、1.9トンの車両を驚くほど俊敏に駆動させることができる。
また、リヤを強調したパワー配分は、ESPが修正するまでの間、気まぐれで軽いドリフトを可能にする。
今回発表された2リッター4気筒に加え、V6、そして600馬力以上、800ボルト技術、500kmの航続距離を持つバッテリー駆動の「グレカール フォルゴレ」も期待されている。楽しみに待ちたい。
ドライブレポート: マセラティ グレカーレ
テクニカルデータ: マセラティ グレカーレGT
• エンジン: 4気筒ガソリンエンジン、ターボ+電動チャージャー、フロント縦置き • 排気量: 1995cc • 最高出力: 300PS@5750rpm • 最大トルク: 450Nm/2000rpm • ギアボックス: 8速オートマチック • 長さ/幅/高さ: 4846/1948/1670mm • ホイールベース: 2901mm • 回転半径:12.6 m • トランク容量: 535~1625リットル • 乾燥重量: 1870kg • 0-100 km/h加速: 5.6秒 • 最高速度: 240 km/h • 価格(推定): 71,000ユーロ(約923万円)より
結論:
「グレカーレ」は、「アルファ ステルヴィオ」に三叉銛(トライデント)がついただけではない。
「レヴァンテ」よりも広々として、より軽く、よりモダンなこの車は、兄貴分の「レヴァンテ」と競合するだけでなく、「マカン」やその仲間たちにとっても重大な敵となるだろう。
AUTO BILDテストスコア: 2-
Text: Thomas Rönnberg
Photo: Maserati S.p.A.