143万円のゲレンデヴァーゲン? フォース モータース グルカこれはインドのオフローダーだ!

1393

いえジムニーでもありません

フォース モータースのグルカを紹介しよう。小さすぎる古いメルセデスGクラスのように見えるこのオフローダーは、インドではラーダ ニーヴァ レジェンドに相当するようなモデルだ。奇抜なボディの下には、グルカに驚異的なオフロード性能をもたらす、驚くほど強力なオフロードテクノロジーが隠されているのだ。しかし、この安さは偶然ではない。レポート。

ジムニー仕様のGクラスルック?

「フォース モータース グルカ」には、3ドアと5ドアが用意されている。
全長は3.99~4.34メートルで、「Gクラス」というより「ジムニー」に近い存在だ。
しかし、ビジュアル的には明らかに「ゲレンデヴァーゲン」を模しており、フォース モータースもホームページ上で露骨にそのことを認めている。
ラダーフレームの上に独立懸架の車体を載せ、全輪または後輪のみを駆動することができる。全輪駆動車には、ロック可能なセンターデフやオフロード用リダクション付き5速ギアボックスも装備されている。

グルカはヒンズー教の戦士にちなんで名づけられた。だから、屋根の端に斧が備わっているのは偶然ではないのだ。

フロント44度、リア40度の傾斜と、21cmの地上高を持つ「グルカ」は、おそらくほとんどの場所で道を切り開くことができるだろう。
その他、各種グリル、ブルバー、シュノーケル、チャンキータイヤを装着した16インチホイールなどを装備している。
ちなみに、「グルカ」という名前は、8世紀のヒンドゥー教の戦士に由来している。
また、フォース モータースでは、車のルーフに斧を搭載するのが適切と考え、標準装備している。

1970年代のメルセデスの技術

グルカにはクローズドタイプの3ドアと5ドアに加え、取り外し可能なソフトトップが用意されている。

ただ、グルカはまったく速くない。
ショートバージョンだけでも乾燥重量は2.5トンを超える。
パワーユニットとしては、最高出力142馬力、最大トルク320Nmの2.2リッターのターボディーゼルが用意されている。
2.8トン弱の5ドア車には、最高出力86馬力、最大トルク230Nmの2.6リッター自然吸気ディーゼルのみが用意されている。
しかし、さらに露骨になるのは、2013年の初期バージョンでは、1970年代前半のメルセデス「/8」に搭載されていた「OM-616」ディーゼルエンジンが、独自に入手され採用されていたことだ!
それを使えば、最高速度123km/hが可能だった。
リアにドラムブレーキしか採用されていないことは、あまり問題ではない。
また、古くからある技術であることから、値札の数字も説明できる。
フォース モータースの「グルカ」は、インドではわずか約11,000ユーロ(約143万円)で購入できるそうだ。
たとえそれが魅力的な価格であっても、車を輸入する考えはすぐに捨てなければならない。
このクルマがドイツで登録される可能性は大変低いからだ。

フォース モータース グルカ

「フォース モータース グルカ」は、3ドアと5ドアが用意されている。
全長は3.99~4.34メートルで、Gクラスというよりジムニーに近い存在だ。
ビジュアル的には明らかにベンツを模しており、フォース モータースもホームページでそのことを露骨に認めている。
ラダーフレームの上に独立懸架の車体を作り、全輪または後輪のみを駆動することができる。全輪駆動車には、ロック可能なセンターデフやオフロード用リダクション付き5速ギアボックスが搭載されている。
フロント44度、リア40度の傾斜角と21cmの地上高を持つ「グルカ」は、おそらくほとんどの場所で道を切り開くことができるだろう。さらに、各種グリッド、ブルバー、シュノーケル、16インチホイール(がっしりしたタイヤを装着)などもオフロード装備の一部となっている。
グルカはまったく速くない。ショートバージョンは、乾燥重量2.5トン超で、最高出力142馬力、最大トルク320Nmの2.2リッターのターボディーゼルという組み合わせだ。

まだまだ世界中には知らない自動車が沢山存在している。この「グルカ」もその一台で、確かにゲレンデヴァーゲンのような、ランドクルーザーのような、それでいてどこかいびつなボディを持つインドの自動車なのであった。どれぐらいの走行性能を持ち、耐久性や品質などはまったく未知数ながら、価格を考えればやや心配な面も多い。
おそらく絶対的な性能を期待する方が間違いで、直し直し乗るような、そういうジャンルの製品ではなかろうかと、大変失礼ながら予想してしまう。
それでもこういうオフロード車に憧れるインド人の気持ちももちろんよくわかるし、それを製品化した努力は評価したい。でも、屋根に斧を積むのだけは(いくら飾りであっても)アブナイのでおやめなさい、と言っておきたい。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Force Motors