【初テスト】新型メルセデスCクラスオールテレインをテスト その実力と評価は?

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オールテレイン(全地形型)。

新型メルセデスCクラスの悪路走破性はこんな感じだ。ちょっとしたスクランブル走行をしてみたい人へ。全輪駆動とより高い地上高のおかげで、新型メルセデスCクラスのオールテレインはそれをうまくこなす。我々は実際に悪路でテストしてみた。レポート。

濡れていて滑りやすく、50%のパワーで上り坂を進んでいく。
しかも、それだけではない。
道の途中で、助手席に座っていた「クレイジー」なメルセデスの開発者が、私たちに停車を求めてきた。
案の定、停車後はまず1.5メートルほど再び滑り落ちる。

しかし「Cクラス」はその後再スタートすることができた。
グランドクリアランスが40mm拡大され、全輪駆動が標準装備された新型「メルセデスCクラス オールテレイン」は、予想以上に登坂能力が高い。

動力配分は、45%がフロントアクスルに、残りがリアアクスルに供給される。
また、ハイサイドステーションワゴンを舗装路から安全に移動させるために、2つの新しいドライビングプログラム(オフロード、オフロード+)が用意されている。
DSRシステム(Downhill Speed Regulation)は、最大18km/hまでの速度を可能にするヒルディセントコントロールシステムだ。DSRシステムはオプションで用意されている。
ちなみに前方だけでなく後方にも。
さらに、オプションの「デジタルライト」を選択すると、車両の真正面を最大限に照らすことを含む特別なオフロードライトが得られるようになっている。
さあ探検の始まりだ。

坂の多い地形や足元の悪さは問題にならない。しかし、リアルな非常にラフな地形の場合、本物のアンダーライドガードは不足している。

アドオンパーツは単なる飾り

基本的に「オールテレイン」は常にアバンギャルドラインをベースにしている。
「MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエキスペリエンス)」コントロールシステムは、勾配、傾斜、ステアリングアングル、地理座標やコンパスなどのオフロードコンテンツをドライバーに提供する。
エプロンとホイールアーチのライニングは非常に素朴なものになっている。
とはいえ、「見た目はそうだが、何もできない」という意味の「オプティカルアンダーライドプロテクション」などのネーミングが車の正体を明かしている。
2017年に発表された素朴なオールテレイン仕様の「Eクラス」と同様に、今回登場した弟分は、しっかりとしたアスファルトの上が一番しっくりくる。

選択肢は少ない。上位のCクラスのフロントには、204馬力のガソリンエンジンと200馬力のディーゼルエンジンのどちらかが搭載されている。

グレーの追加パーツにより、セダンにはないエステートの全長は4755mm、全幅は21mm増の1841mmとなっている。
シートポジションが若干高くなった以外は、インテリアに大きな変化はない。
リアには490リットルから1510リットルの容量のラゲッジコンパートメントが備わっており、ベンチは40:20:40の比率で折りたためるようになっている。

選べるのは2つのエンジンだけ

路上では、パッシブダンパー付きのコンフォートサスペンションや、スレーブの品質の方が喜ばれる。
ノイズレベルは低く、質の高い印象を与える。
トレーラーESP、マヌーバアシスタント、1.8トンまでの牽引能力を備えた「オールテレイン」は、馬術場にも最適だ。
ただし、その場合はより太いトルクを有するディーゼルをお勧めする。
「オールテレイン」には、今後も2つのエンジンしか用意されない。
ガソリンエンジンの「C 200 4MATIC」は最高出力204馬力を発揮するが、スタータージェネレーターを内蔵しているため、短時間であれば約20馬力の電気出力を追加することができる。
このエンジンは、軽負荷時には高いドライビングカルチャーを持つ、快適なパートナーだ。
しかし、実際に走らせてみると、1.5リッター4気筒のもうひとつの顔が見えてくる。

グレーのホイールアーチライニングと高いグランドクリアランスが、「普通」のCクラス エステートとの違いを示す。

価格は、メルセデスらしい高価なものだ。
ガソリンモデルの「オールテレイン」の重い重量が目立ち、標準のオートマチックはエンジンを高回転まで回すことでさわがしく、13.1km~14.7km/ℓという消費量は怪しい数値となる。
一方200馬力の「C 220 d 4MATIC」のディーゼルは、よりパワフルで自信に満ちている。また、熱心に回復し、20の追加電気馬力を使って、短時間で疾走することができる。17.8~20.4km/ℓという燃費の良さもさることながら、走りの美しさという点で、ディーゼルは簡単にガソリンエンジンを上回ってしまう。
残念ながら、これは会計時にも当てはまる。
「C 200」は53,015ユーロ(約689万円)から、「C 220 d」は55,395ユーロ(約720万円)からとなっているが、おまけも充実しているので、誘惑に負けてしまうかもしれない。
スターへの道は険しい。

メルセデスCクラス オールテレイン: テスト

濡れていて滑りやすい上り坂を50%での力で進んでいく。しかも、それだけではない。下り坂の途中で、助手席の「クレイジー」なメルセデスの開発者が停止を求めてくる。案の定、停車後はまず1.5メートルほど再び滑り落ちる。で、メルセデスさんは? そこからもう一度楽に再発進する。グランドクリアランスを40mm拡大し、全輪駆動を標準装備した新型Cクラス オールテレインは、予想を大きく上回る登坂能力を発揮する。
動力は、45%をフロントアクスルに、残りをリアに配分している。ハイサイドステーションワゴンを舗装路から安全に移動させるために、2つの新しいドライビングプログラム(オフロード、オフロード+)が用意されている。オプションのDSRシステム(Downhill Speed Regulation)は、最大18km/hまでの速度を可能にするヒルディセントコントロールシステムだ。オプションの「デジタルライト」を選択すると、車両の真正面を最大限に照らすことができるオフロード用の特別なライトが付いてくる。
基本的にオールテレインは、アバンギャルドラインをベースにしている。MBUXオペレーティングシステムを介して、勾配、傾斜、ステアリングアングル、地理座標やコンパスなどのオフロードコンテンツがドライバーに提供される。
エプロンやホイールアーチライニングは素朴な無塗装。このアドオンパーツにより、エステート(セダンにはオールテレインの設定はない)の全長は4755mm、全幅は21mm拡大して1841mmとなっている。加えて、シートポジションが若干高くなった以外は、インテリアに大きな変化はない。

ラゲッジコンパートメントには引き続き490~1510リットルの容量があり、背もたれは40:20:40の割合で折りたためるようになっている。
パッシブダンパーを採用したコンフォートサスペンションやスレーブの品質は満足のいくもので、走行性能も高い。ノイズレベルは低く、質の高い印象を受ける。トレーラーESP、マヌーバリングアシスト、最大1.8トンの牽引能力を備えた「オールテレイン」は、乗馬場にも最適だ。ただし、ディーゼルで。
「オールテレイン」には引き続き2つのエンジンのみが搭載される。ガソリンエンジンの「C 200 4MATIC」は最高出力204馬力を発揮するが、スタータージェネレーターを内蔵しているため、短時間であれば約20馬力の電気出力を追加することができる。
軽負荷時の高いドライビングカルチャーを持つ、快適なパートナーだ。200馬力の「C 220 d 4MATIC」のディーゼルは、よりパワフルで自信に満ちている。ガソリンエンジンモデルに比べても、走りの美しさという点ではガソリンモデルを簡単に凌駕している。

テクニカルデータ: メルセデスC 200 4MATICオールテレイン
• エンジン: 4気筒ターボ、フロント縦置き • 排気量: 1496cc • 最高出力: 150+15kW(204+20PS) • 最大トルク: 300Nm • 駆動方式: 全輪駆動、9速AT • 全長×全幅×全高: 4755x1841x1494mm • 乾燥重量: 1795kg • 牽引応力: 1800kg • トランク容量: 490~1510リットル • 0-100 km/h加速: 7.5秒 • 最高速度: 231km/h • 平均燃費: 14.7km/ℓ • CO2排出量: 155g/km • 価格: 約53,015ユーロ(約689万円)より

結論:
新しい「オールテレイン」は期待以上の機能を備えているが、その必要はほとんどないだろう。
それでも、牽引力に優れたハンサムな牽引車として、また、お行儀の良い標準的な「Cクラス」の代替として、多くの人にとっては興味深い存在であることは間違いない。
AUTO BILDテストスコア: 2

今回初めて「Cクラス」に追加されたオールテレインはかなり良いらしい。なにが良いかというと、普通の道を普通に走っても、これまた普通の「Cクラス(特に現在、日本に導入されているセダンモデル)」より乗り心地良く、快適なのだそうだ。そう考えると、このちょっとコスメティックを施された「オールテレイン」はなかなか魅了的に見えてくるが、今回のレポートにも記されている通り、悪路での走行性もなかなか優れたものがあるらしい。
なんでもこの「オールテレイン」の開発には、ゲレンデバーゲンの開発エンジニアが加わっているそうで、そういうことを聞いてしまうとなんだか信頼感があっという間に増した気になってしまうのは、ちょっと依怙贔屓が過ぎるかもしれない。
このモデルはきっと売れるだろうなぁ、と思ったが、唯一心配なのはその価格である。おそらく(推測ではあるが)日本で「オールテレイン」を購入する時には、ざっくり800~900万円は必要と思われるからで、「Cクラス」のワゴンが、いくら派生車種とは言え、1,000万円に近い値段という事実にちょっと引き気味になってしまう。だが欲しい人はそれでも購入するのだろう。
その昔、完全無敵のような、「W124 300TE 4MATIC」は、それぐらいの価格帯に君臨する、縁のない世界に存在する憧れの一台だった。もはや「Cクラス」のワゴンもその領域の価格帯に到達か、と考えるとなんとも複雑だ。
だが、この「オールテレイン」、普通の「Cクラス」のワゴンをさりげなく乗っているように見せて、その実、オールランダーであることを密かに誇りに思い、自慢する。いかにも日本のメルセデスファンの好みそうな1台だ。

Text: Malte Büttner
加筆: 大林晃平
Photo: Daimler AG