ホンダ有終の美を飾る フェルスタッペン、ハミルトンとの一騎打ちを制してチャンピオンに

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ホンダにとっては1991年のセナ以来のドライバーズチャンピオン

F1 2021最終戦: アブダビGP。フェルスタッペン、痙攣しながらも勝利。マックス フェルスタッペンは、アブダビで劇的な勝利を挙げオランダ人初のF1ワールドチャンピオンになった。

アブダビGPの最終ラップで、マックス フェルスタッペン(24)が、ルイス ハミルトンを退けて、劇的な勝利をおさめ、自身初のワールドチャンピオンの座を獲得した。
メルセデスがセーフティカー導入に抗議する一方で、オランダ人は記者会見で次のように明かしている。

フェルスタッペン: 「子供の頃から、タイトルは私の目標でした」。
マックス フェルスタッペンが、アブダビでの心臓破りの決勝戦でワールドチャンピオンになった。
このクレイジーな決勝戦について、オランダ人はこう語った。

しかし、すべてが順風満帆というわけではなかった。
スタートで失敗したフェルスタッペンはハミルトンに抜かれ、ハミルトンの8回目のワールドチャンピオンはほぼ確実かと思われた。
レッドブルのスポーツチーフであるヘルムート マルコは、「マックスは、1速と2速のホイールが空回りしていたため、ハミルトンに先行されてしまった」と説明している。「その後、今のタイヤのセットアップではメルセデスのペースについていけないことがわかりました」。
レッドブルのチームメート、セルジオ ペレスが自らを犠牲にして、勇敢にもハミルトンのペースを落としたにもかかわらず、だ。
「セーフティカーが必要だったことは明らかで、ラッキーにもウィリアムズ(ニコラス ラティフィ)のおかげでそれが実現しました」とマルコは正直に勝った。

F1ワールドチャンピオンとしての心境は?
フェルスタッペン: 「信じられないことです。スタートがうまくいかず、レース中はずっと自身の中で格闘していました。そして最終ラップで突然、チャンスが訪れたのです。信じられないことです。何と言っていいかわからない。これもすべてチームのおかげです。私のチームメートである彼らが、このような状況を呼び込んでくれたと思っています。私は彼らをとても愛しています。今年は信じられないような年でした」。

最後の1周を自分の視点で表現するなら?
フェルスタッペン: 「ようやく私にも運が巡ってきました。また、チェコ(ペレス)にも感謝したいです。今日の彼の走りは素晴らしかった。あれは素晴らしいチームワークで、彼は本当に素晴らしいチームメートです」。

アブダビでの勝利をチームメートとともに喜ぶマックス フェルスタッペン。

あなたにとって、このタイトルの意味は?
フェルスタッペン: 「子供の頃からF1ドライバーになって、ワールドチャンピオンとして表彰台に立つことが目標でした。この瞬間、すべてが頭の中によみがえります。父と私がともに旅した場所のすべて。家族、友人、いつも私の背中を押してくれたほとんどの人たちがここにいます。とにかく素晴らしいです」。

ここから先はどうするの?
フェルスタッペン: 「私のチームは、私がチームと彼らを愛していることを知っています。あと10年、15年と一緒にやっていきたいですね。私が変わる理由はありません。一生、彼らと一緒にいたいし、そうさせてほしいと願っています。信じられないようなことで、とても幸せです。クリスチャン(チームボス、ホーナー)とヘルムート(モータースポーツボス、マルコ)が私を信頼して、2016年にチームに引き入れてくれました。もちろん、このワールドチャンピオンシップで優勝することが目標でした。今、私たちはそれを実現しました」。

ライバルのルイス ハミルトンのパフォーマンスをどう評価していますか?
フェルスタッペン: 「ルイスは素晴らしいドライバーであり、偉大なるライバルそして偉大なる競争相手です。2つのチームがお互いに難しい状況を作っていましたが、それもスポーツの一部だと理解しています」。

そして最後の対決とオーバーテイクが行われたのだ。
フェルスタッペン: 「最終ラップで足が攣ったのも今シーズンらしいことだったと思っています。でもルイスのすぐ後ろにいたので、これが最後のチャンスだと思いました。しかし、その時点ではアクセルを踏む気力さえほとんどありませんでした。第5コーナーを通過しているときに、そこでの3秒間で脚が回復することがわかっていたのでとても嬉しかったです。その後の2本のストレートでは、歯を食いしばらなければなりませんでした。最後にルイスを抜いてフィニッシュできたことは本当にうれしかったです」、と語っている。

世界選手権の記者会見でハミルトンは最後まで姿を現さず、コメントも一切発表しなかった。

オランダ人の彼にとっては、子供の頃の夢が叶ったことになる。
フェルスタッペン: 「小さい頃から、ここに立って、世界チャンピオンになって、自分の国の国歌を聞きたいと思っていました。だから、膝が震えるほど感動しました。幸いなことに、私のヘルメットの下は見えないので涙は隠すことができました。父とチームにとても感謝しています」。

その後、テレビカメラには、父親であるヨス フェルスタッペンが息子と頭を突き合わせて大成功の瞬間を楽しんでいるシーンも映っている。
「そのときに出てくる気持ちは、主に彼が小さいときに何年も一緒に道を歩いていた時のものです」、と父親は感慨深げに語った。「マックスはワールドチャンピオンだと、私も今、実感しています。また、それは当然のことだと思います。マックスは今年、最も速いドライバーでした。常に最速のマシンを持っていたわけではないかもしれないが、彼のスタイルでやってのけたのです」。

最終ラップでハミルトンを追い抜きトップでフィニッシュしたフェルスタッペンは初のワールドチャンピオンに輝いた。
ハミルトンのオーバーテイクを防いだセルジオ ペレス。

最終的には、メルセデスは8度目のコンストラクターズチャンピオンを獲得した。
メルセデスは613.5ポイントで、ディフェンディングチャンピオンのレッドブル(585.5ポイント)を破った。
「我々は気にしない、我々は自動車メーカーではない」と、レッドブルのモータースポーツのボス、マルコは語った。

マックス フェルスタッペンが幼い頃の夢をかなえ、新たなF1ワールドチャンピオンとなった。自身初の、そしてオランダ人としても初のF1ドライバーズチャンピオンだ。

ホンダにとっては、60年近くにおよぶF1活動を終えるシーズンの最終戦で有終の美を飾ることに成功した。
ホンダのパワーユニットを搭載したF1マシンでドライバーズワールドチャンピオンを獲得したのは、1991年のアイルトン セナ以来、なんと30年ぶりのことだ。
ホンダ、おめでとう!
長い間ありがとう。
お疲れさまでした。
We all miss you.

Text: Bianca Garloff und Frederik Hackbarth
Photo: autobild.de