【ニューモデル情報】台湾のiPhoneメーカー 自動車産業に進出 テスラに対抗 新興メーカー フォックストロンとは?

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iPhoneメーカーのフォックスコン(Foxconn)は、フォックストロン(Foxtron)で、自動車メーカーとなる。

iPhoneメーカーのフォックスコンは、3台以上の電気自動車を用意して、自動車業界を震撼させたいと考えている。これがテスラに対抗するフォックストロンの最初のプロトタイプだ!

iPhoneのサプライヤーであるフォックスコンは、自動車事業に参入する。
3台の電気自動車のプロトタイプで、台湾企業は現在、将来の電気自動車のビジョンを示している。
2020年に、自動車製造に向けて、すでに「フォックストロン」という別の子会社が設立されており、2023年からセダンとSUVを路上に投入するほか、早ければ2022年にはシティバスが運行を開始するという。
フォックスコンは、世界最大級の家電受託生産メーカーであり、アップル社のiPhoneの主要生産メーカーでもある。
自動車分野への進出は、アップル単独の自動車の噂も再燃させているが、両社間の協力関係の構築はまったく遠い話ではなさそうだ。
台湾メーカーからの3台の新しいEカーについて、これまでに分かっていることを紹介する。

フォックストロンでは、3つの異なるカテゴリーの車が製造される予定だ。
3台のモデルの名前は、必然的に、テスラ社を連想させるものとなっている。

量産に適したフォックストロンのモデルC

フォックストロンのモデルCは、3万ユーロ(約390万円)を切る価格で、海外の巨大マーケット向けに開発される。

「モデルC」は、大衆向けのSUVを目指している

「モデルC」は、フォックストロンが独自開発した電動プラットフォームを採用した最初の車だ。
台湾では、インテリアは広々としていると言われている。
なぜなら、「モデルC」は、5+2シーターとして最大7人を乗せることができるとされているからである。
しかし、全長が4.64メートル、ホイールベースが2.86メートルというサイズでは、スペースは限られるのではないだろうか。
フォックストロン社の発表によれば、航続距離は最大700kmで、Cd値は0.26だとされる。
また、走行性能も印象的なものとなっている。
「モデルC」は、3.8秒で0から100km/hにまで到達する。
価格は3万ユーロ(約390万円)以下からとなる模様だ。

ピニンファリーナデザインのフォックス モデルE

テスラのモデルSのライバル車となるフォックストロン モデルEのデザインは、ピニンファリーナが担当した。

「テスラ モデルS」の対抗モデルとなる「モデルE」のデザインを、フォックストロン社はイタリアの伝統あるデザイン会社(カロッツェリア)、ピニンファリーナ社に依頼した。
このセダンは、高級志向の顧客にアピールすることを目的としており、後部をモバイルオフィスに変更することも可能となっている。
また、車のキーの代わりに、顔認証を採用するなど、最新の技術も搭載される予定だ。
フォックストロン社は、「モデルE」の最高出力を約750馬力と発表しており、これにより0~100km/hの加速が、2.8秒で可能になる。
また、航続距離は「モデルC」のそれよりも長く、750km台になるとのことだ。

電動シティバスとしてのフォックストロン社のモデルT

フォックストロンが最初に投入するモデルは、定期運航型のシティバスだ。2022年からはモデルTが定期運航される。

3番目のモデルとしてラインナップされているのが、フォックストロンの「モデルT」だ。
早ければ2022年に最初の車両が、台湾南部で定期運行を開始するシティバスで、同社によれば、これまでに約20万kmの加速テストを終えているという。
最高速度は120km/h。
また、このバスは、米国連邦運輸局(FTA)の規制をすべてクリアしている。
航続距離は約400kmと台湾の会社は発表している。

フォックストロンはすでに米国工場を持っている

同社のこれまでの展開を見ると、フォックスコン社のフォックストロンに対する本気度がわかる。
すでに米国のスタートアップ企業の工場を買収し、吉利などの中国メーカーと合弁会社を設立している。
また、フィアット、クライスラー、プジョー、シトロエンなど13ブランドを有するステランティスグループとは、すでにコネクテッドカーのコックピット開発に取り組んでいる。
このように、台湾の巨大企業のEモビリティの分野における活躍は、大いなる興味と期待をもって注目されることだろう。

Text: Andreas Huber
Photo: Foxtron