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【比較テスト】日本製コンパクトSUV対決 マツダCX-30対日産キャシュカイ対スバルXV 果たして勝者は?

2021年11月29日

3台のコンパクトな全輪駆動の日本製SUVの対決。

日産キャシュカイ、マツダCX-30とスバルXVに出会う。新型日産キャシュカイが、同じ日本のライバルであるマツダCX-30とスバルXVと出会い、性能を競い合った。果たして我々の比較テストで、トップに躍り出た全輪駆動SUVとは?

闘争心(ファイティング スピリット)!

私たちは、それを日本の文化と重ね合わせる。
新型「日産キャシュカイ」は、すでに市場投入されてから数年を経て高評価を得ている2台の同胞を相手にどれだけ健闘するのか証明しなければならない。
「スバルXV」の2代目は発売から3年が経過しており、マツダの「CX-30」(CX-3よりも小さい)も、発売から2年が経過している。
一方、「キャシュカイ」はデビューしたばかりだ。
果たして、新参者の「キャシュカイ」は彼らを凌いでトップに躍り出ることができるだろうか。

キャシュカイが最も引っ張る力を備えている

「日産キャシュカイ」は、少なくとも、最も印象的な外観を備え持っている。
これは主に幅と高さによるもので、特にマツダは半サイズ小さく見える。
しかし、前席と後席のスペースが最も広いのは、ボディが最も長い4.49m弱のスバルだ。
日産は、より快適なエントランスと、より大きなトランク容量のおかげでポイントを獲得している。

500リットルから1600リットル近くあるのはまずまずの値だが、「XV」や「CX-30」はどちらかというとコンパクトクラスのレベルにある。
少なくとも「CX-30」は、基本的には扱いやすいサイズだが、ローディングシルが約5cm低くなっている。
重要なポイントは、「キャシュカイ」がライバルの2台よりも、0.5トン多い牽引力を備え持っていることだ。
「XV」と「CX-30」は、全輪駆動のSUVでありながら、1.3トン程度の牽引力しかなく、期待はずれだった。

マツダは、デザインの面で最も洗練されている。

最もエレガントなCX-30のインテリア

品質面では、どのモデルも期待外れではない。
しかし、インテリアデザインの面では、マツダが最も洗練された仕上がりになっている。
「CX-30」は、悪路での「ガタガタ」や「カサカサ」の抑制がうまくいっていれば、さらにポイントが高かったかもしれない。
スバルは、ユーザーを意識して、すべてのネジを固く締めて、オフロードに強い点が際立っている。
旧「キャシュカイ」のインフォテイメント操作に不安を感じていた人には、朗報だ。
日産は、大型のセンタースクリーン、シャープなデジタルインストルメントクラスター、明確に構成されたメニューナビゲーションなど、すべての問題を、より直感的でシンプルなものにする努力が報われて、良い仕上がりとなっている。
初めての人でも、すぐに理解できるはずだ。

スバルの初心者は、ステアリングホイール上のボタンやスイッチの数が多いために、やや圧倒されるかもしれない。
しかし、「XV」はパワフルさでは他の2台を圧倒している。
「CX-30」は、「キャシュカイ」のように、ドライバーフレンドリーであると同時に、ロータリープッシュ式のダイヤルを採用しているため、使い勝手の良さでは最も高い評価を得ている。

ハイブリッドSUV: スバルは、4気筒ボクサーエンジンと電動モーターを組み合わせている。それにもかかわらず、XVはテストで最も多くの燃料を消費した。

スバルはエンジンに特別なアプローチをしている

しかし、「キャシュカイ」はすぐに逆転する。
日産はアシスタンスシステムの装備が最も充実しているからだ。
歩行者・サイクリスト検知機能や、クルーズコントロールのストップ&ゴー機能を備えているのは日産だけだ。
メルセデスのシステムに似た渋滞機能では、緊急レーンの形成を支援する。
また、クルーズコントロールは、カメラで検知した制限速度を採用している。
また、「XV」と「CX-30」にはパーキングアシストがないが、キャシュカイには備わっている。

パワーユニットに移ろう。
性能の違いは、システムの違いによるものだ。
マツダ(150馬力、213Nm)は伝統的な自然吸気、スバルのボクサー(150馬力、194Nm)もターボではなく、電動アシスト(17馬力、66Nm)を受け、日産はマイルドハイブリッド化したターボ4気筒(158馬力、270Nm)を搭載している。
3台に搭載された4気筒エンジンは、残念ながら、いずれも燃費の面ではそれほど優れてはいない。

そして、比較テストのウィナーは?

第3位 800満点中493点: スバルXV 2.0ie AWD
XVは、足回りの快適性が高く、オフロードを最も得意とすることができる。価格もリーズナブルだ。しかし、ハイブリッド仕様でありながら他に比べて燃費の面で劣る。
価格: 23,690ユーロ(約310万円)より

第2位 800満点中523点: マツダCX-30 e-スカイアクティブG2.0Mハイブリッド150 AWD
ドライビングフレンドリーな(運転しやすい)CX-30は、優れたハンドリング、上質なインテリア、そして魅力的な価格で納得させてくれる。
価格: 24,790ユーロ(約324万円)より

第1位 800満点中526点: 日産キャシュカイ1.3 DIG-T MHEV AWD
広さ、快適性、安全性、そして優れたインフォテイメントなど、SUVに期待される多くの要素を備えている。
価格: 26,350ユーロ(約345万円)より

結論:
日本製の3台のコンパクト全輪駆動SUVはそれぞれ強みを持っている。
一方では、ややコンパクトでスポーティな「CX-30」、もう一方では、オフロード性能にも優れた、ゆったりとした「XV」。
しかし、「キャシュカイ」が勝者となったのは、その調和のとれた構成と仕上がりだ。
「キャシュカイ」は、バランスのとれた乗り心地だけでなく、多彩な機能を備えている。

Text: Stefan Novitski and Dennis Heinemann
Photo: Sven Krieger / AUTO BILD