カー オブ ザ フューチャー? たった198万円の水素自動車 SLRV(セーフライトリージョナルビークル)はEVに取って代われるか?

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水素自動車: セーフライトリージョナルビークル=Safe Light Regional Vehicle(SLRV)。この水素自動車は、わずか15,000ユーロ(約198万円)で販売される予定だ。セーフライトリージョナルビークル – ドイツ航空宇宙センター(DLR)の開発した水素自動車。EVに疑問を持つ人の多くは、未来のドライブとして水素に賭けている。安価であることも想定される新しい軽量水素小型車が、まさにそのテーマに対して挑戦している。

軽くて安全で、優れたアイデアに満ちている。
しかも水素で走るので、特に電気自動車批判者にとっては希望の光となることだろう。
その名もSLRV(Safe Light Regional Vehicle)。

ドイツ航空宇宙センター(DLR)は、9月にミュンヘンで開催された、「IAAモビリティ2021」において、全長3.80メートル、極めてフラットな軽量2シーターのプロトタイプを公開した。
これは、道路交通における気候保護とモビリティの両立を目指したものだ。
この車は、地球温暖化防止と、道路交通におけるモビリティの両立を目指しており、わずか15,000ユーロ(約198万円)で発売される可能性があるという。
これぞ未来の車?

「SLRV」は、現在ドイツの主要都市を、電気駆動で制覇している小型シティランナバウトの仲間入りをする日が来るかもしれない。
その秘密は、最上層にアルミニウムまたはスチールを使用し、内側にプラスチックフォームを配した金属製のサンドイッチ構造にある。
その結果、ボディの重量は約90kg、車体全体の重量は約500kgという軽さを実現している。
「セーフライトリージョナルビークル」のフロントとリアは、サンドイッチパネルで構成されており、クラッシュゾーンを形成している。
パッセンジャーセルは、付属のリング構造で囲まれている。
これにより、走行中に車にかかる力を吸収し、衝突時に乗員を保護するようになっている。

SLRVの前部には、燃料電池ドライブが搭載されている。

その走りとは?

車体の前部には、出力8.5kWの燃料電池が搭載されている。
しかし、後部には25kWのバッファーバッテリーが搭載されており、45馬力で時速120kmまでの加速を可能にしている。
1.6キロワット時の蓄電量と、1.6キログラムの水素の加圧タンクを備え、科学者たちは、平均速度が時速80kmで、一気に400kmの走行が可能であると予測している。
この航続距離は、旅行者向けというよりは、都市部の通勤者向けのソリューションといえるが、「スマート フォーツー(145km)」や「ルノー トゥイージー(100km)」をはるかに上回るものだ。
発明者によれば、この2シーターは、地域の公共交通機関の燃料供給用や、カーシェアリングの車両としても考えられるとのことだ。

DLRの研究者たちは、SLRVを省資源型の通勤用車両と表現しているが、田舎への旅行にも十分に対応できる。

しかし、航空宇宙分野の研究者たちが開発したインテリジェントな軽量車両が、量産可能な状態になるかどうかは、極めて疑わしいと言わざるを得ない。
少なくとも現時点では。
自家用車に水素を使用するには、まだ障害が大きすぎる。
効率が低い、製造のための電力の起源、輸送と貯蔵が困難などなど、難問が立ちはだかる。
そのため、科学者たちは、電気自動車のパワートレインを搭載したSLRVのバリエーションも検討している。
「DLR」のスポークスマンは、AUTO BILDに、「我々はそこでの技術にはオープンです」と語っている。

Text: Christian Jeß
Photo: SLRV

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