【ニューモデル情報】新型BMW 2シリーズ アクティブトゥアラー(U06)登場 シートチェックを含む全情報
2021年10月14日
2シリーズ アクティブトゥアラーの第2世代を市場に送り出す。
よりダイナミックなデザインと最大326馬力の新型2シリーズ アクティブトゥアラー。このコンパクトバンは、電動モデル以外では、初の曲面ディスプレイを搭載! 全情報。
➤ 市場ローンチ時期と価格
➤ 外観
➤ サイズとトランク容量
➤ インテリア
➤ コネクティビティとiDrive
➤ ドライブシステム
➤ テクニカルデータ
スポーティでダイナミック、そして300馬力以上の出力。
新型BMW 2シリーズ アクティブトゥアラーは、このような特性を備えたモデルとして考えられていた。
2代目では、ミュンヘンのメーカーで、最も実用的なモデルがまさにそれになった。
BMWは、熱狂的なファンにとっては製品レンジの黒い羊ともいえるこの車を、将来的には、ブランドの中核に近づけたいと考えており、そのためにこのファミリーバンには、開発に関しての労力が、かなり費やされている。
市場投入と価格: プラグインハイブリッド車は後から登場
新型2シリーズ アクティブトゥアラーは、2022年2月26日から注文の受け付けを開始する。
ただし、当面は、クラシックなエンジンを搭載した車両のみが提供される。
部分的に電気自動車なモデルを欲する人は、2022年夏まで待つ必要がある。
プラグインハイブリッド車の販売は、それ以降となるからだ。
価格一覧:
● BMW 218iアクティブトゥアラー: 34,750ユーロ(約455万円)
● BMW 220iアクティブトゥアラー: 36,750ユーロ(約480万円)
● BMW 223iアクティブトゥアラー: 41,000ユーロ(約537万円)
● BMW 218dアクティブトゥアラー: 38,550ユーロ(約505万円)
● BMW 225e xDriveアクティブトゥアラー: 43,950ユーロ(約575万円)
● BMW 230e xDriveアクティブトゥアラー: 47,550ユーロ(約622万円)
外観: より流線型のデザインとアクティブトゥアラーの新しいキドニーグリル
新型アクティブトゥアラーの外観は、特に先代モデルと比べて際立っている。
大きくなったキドニーグリルは八角形になり、その内側には、ドライバーアシスタンスセンサーの一部も収納されている。
標準装備のLEDヘッドライトは、オプションでマトリクス技術を搭載することも可能で、正しい視界を提供する(レーザー光は使用できない)。
横顔(プロフィール)を見ると、Aピラーの傾斜がやや緩やかになっていることが分かる。
これにより、将来的に2シリーズは、よりスマートな外観になるだろう。
ボディと同一平面上にあるドアハンドルは、電気自動車の「i4」から拝借したものだ。
ベースバージョンのBMWには、16インチのアルミホイールが装着されているが、追加料金で19インチのホイールも用意されている。
どのモデルでも、リアのテールパイプは見えなくなり、ミュンヘンに本拠を置く同社はビジュアル的なトリムも意図的に排除している。
フロントにマトリクスLEDを選択した場合、リアには必ずブラックアウトされたテールライトが装着されるが、基本的なライトにもLEDが標準装備されている。
サイズとトランク容量:
● 全長: 4386mm
● 全幅: 1824mm
● 全高: 1576mm
● ホイールベース: 2670mm
モデル別トランク容量:
● 218i: 470~1455リットル
● 220i: 415~1405リットル
● 223i: 415~1405リットル
● 218d: 470~1455リットル
● 225e: 406~1370 リットル
● 230e: 406~1370リットル
インテリア: 電動モデルからの空気感のある空間と曲面ディスプレイ
インテリアは、先代とは異なる、まったく新しい世界だ。
「2シリーズ」は、Eカー以外では初めて、「BMW iX」と「i4」から、新しいコックピットレイアウトを採用している。
新しい局面ディスプレイコックピットは、大型のインストルメントクラスターとセンターコンソールのタッチスクリーンを組み合わせたものだ。
ソフトウェアとしては、最新世代の「iDrive」と「Operating System 8」が機能する。
ステアリングホイールは、全モデルのバリエーションで、スポーツバージョンとなっており、操作系は「iX」に由来した新しいBMW流のものだ。
室内のフリーフローティングセンターコンソールには、ギアシフトとドライビングモードの選択があるが、「2シリーズ アクティブトゥアラー」には「iDrive」コントローラーはない。
リアベンチシートのバックレストを調整することで、最大90リットルのスペースが確保される
リアシートのバックレストは標準で、さまざまな位置に調整可能で、日常生活に必要なカーゴスペースを増やすことができるようになっている(+90リットル)。
モデルバリエーションと駆動方式により、406~1455リットルのトランク容量が可能となっている。
しかし悲しいことに、先代に比べて標準装備が拡充されたにもかかわらず、シートヒーターは別料金でオプションとなっている。
コネクティビティとiDrive: ドライビングモードとアンビエンスコントロールを組み合わせた新しいマイモード
BMWは、新型「2シリーズ アクティブトゥアラー」に、最新の「iDrive」と「オペレーティングシステム8」を搭載した。
これは、「BMW iX」で初めて導入された、このオペレーティングシステムが、内燃機関を搭載した車両にも採用されたことを意味する。
しかし、BMWは、ミッドレンジやラグジュアリークラスとは異なり、ファミリーバンでは人気の高い「iDrive」コントローラーは廃止した。
システムの操作は、タッチまたは音声コマンドで行うようになっている。
新しいインフォテインメントシステムのクライメートコントロールも、10.7インチの中央ディスプレイに移動している。
ここでは、新しい「MyModes(マイモード)」により、さまざまなテーマの世界を呼び出すことができるようになっている。
このモードは基本的に、従来のクラシックなドライビングモードの選択肢に代わるもので、車両の機能に加えて雰囲気もコントロールできるようになっている。
BMWマップは常に標準装備されており、クラウドベースのルートガイダンスに依存している。
加えて、5G接続により、BMWサーバーや、路上の他のBMWとの高速なデータ交換が可能となっている。
新しいモバイルテクノロジーの助けを借りて、「アクティブトゥアラー」はこれからの10年にふさわしいものとなるだろう。
ドライブシステム: プラグインハイブリッド車は最大80kmの航続距離を実現
駆動システムに関しては、BMWは、クラシックな内燃機関と2つのプラグインハイブリッドに頼っている。
さらに、48ボルト技術とトランスミッションに組み込まれたスタータージェネレーターにより、ガソリンおよびディーゼルユニットの大部分がマイルドハイブリッドになる。
パワーレンジは、「218i(3気筒)」の136馬力から「223i(4気筒)」の218馬力まで、ディーゼルは150馬力の「218d(4気筒)」のみで、新しい7速デュアルクラッチがすべての「2シリーズ アクティブトゥアラー」に標準装備されている。
ミュンヘンのメーカーは、後に全輪駆動モデルを追加する予定だ。
2台のプラグインハイブリッド車は、14.9kWhのバッテリーを搭載し、最大80kmの航続距離を実現して、2022年夏に発売される。
リアアクスルに電動モーターを搭載しているため、常に「xDrive」が装備されている。
充電出力は3.4kWから7.4kWに向上し、わずか2.5時間でフル充電となる。
システム出力245馬力の「225e」がエントリーモデルで、326馬力の「230e」がトップモデルとなる。
テクニカルデータ
BMW 218iアクティブトゥアラー:
● エンジン: 3気筒ガソリンエンジン ● 排気量: 1499cc ● 最高出力: 136馬力 ● 最大トルク: 230Nm ● 平均燃費: 14.7~16.1km/ℓ
BMW 220iアクティブトゥアラー:
● エンジン: 3気筒ガソリンマイルドハイブリッド ● 排気量: 1998cc ● 最高出力: 204馬力+19馬力(電動モーター) ● 最大トルク: 240Nm ● 平均燃費: 15.3~16.9km/ℓ
BMW 223iアクティブトゥアラー:
● エンジン: 4気筒ガソリンマイルドハイブリッド ● 排気量: 1998cc ● 最高出力: 204馬力+19馬力(電動モーター) ● 最大トルク: 320Nm ● 平均燃費: 15.1~16.6km/ℓ
BMW 218dアクティブトゥアラー:
● エンジン: 4気筒ディーゼル ● 排気量: 1995cc ● 最高出力: 150馬力 ● 最大トルク: 360Nm ● 平均燃費: 18.8~20.8km/ℓ
BMW 225eアクティブトゥアラー:
● 最高システム出力: 245馬力 ● 純電動航続距離: 80Nm ● バッテリーサイズ量: 14.9kWh
BMW 230eアクティブトゥアラー:
● 最高システム出力: 326馬力 ● 純電動航続距離: 80Nm ● バッテリーサイズ量: 14.9kWh
結論:
BMWのファミリーカーは、着実に進歩している。
見た目の美しさや電動化されたパワートレインなど、第2世代では再びブランドの核心に近づいている。
性能データを見る限り、運転するのが楽しくなるのではないかという期待が持てるが、本当に運転して楽しいかどうかは、近い将来おこなわれる最初のテストでわかるだろう。
Text: Andreas Huber
Photo: BMW Group