【モーターホームテスト】デジタル遊牧民向けのモーターホーム? フローキャンパー マックス アウタークをテスト その使用性と快適性は?

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モーターホームテスト: フローキャンパー マックス アウターク(Flowcamper Max Autark)。このフローキャンパーのキャンパーバンは、まさにオールラウンダーだ。キャンピングバスメーカーのフローキャンパーでは、メルセデス スプリンターをベースにしたボックスキャンパーバンもプログラムに入っている。サイモン ガイガーはそのプロトタイプを購入した。デジタルノマドである彼は、バンで何が重要かを知っている。

キャンピングカーで旅をする人は、狭い空間で長い時間を過ごすことになる。
そのため、車の選択は十分に検討する必要がある。
遅くとも1回目の旅行の後には、バスルームが狭いとか、ベッドの寝心地が悪いとかということが明らかになる。
彼らの要求は高い。
しかし、車が休暇用の車であるだけでなく、恒久的な住居でもある場合は、さらに高い要求が望まれる。

フローキャンパー マックスは、卵を産むヤナギのような存在だ

サイモン ガイガーの場合も同じだ。
最初の7年間は、「マギラス デューツ」を改造した車で、その後3年間はボートで過ごしてきた。
そして、2020年3月からは、自分自身で運転するモーターホーム、「フローキャンパー マックス」で、デジタルノマド(デジタル遊牧民)として生活している。
そのモーターホームは、全輪駆動の「メルセデス スプリンター」の上に、自給自足型の「フローキャンパー マックス」を載せているモデルである。
サイモンは、車輪付きの家を探すのに長い時間を費やしたことについて、次のように語っている。
「この車が何をすることができるかは、はっきりしていました。砂浜に入るための全輪駆動、ボートを出すための十分な牽引力、そしてもちろん快適な居住性。私にとって、フローキャンパー マックスは、あらゆることを可能にする理想的なモーターホームなのです。そして今のところ、V6スプリンターよりも、長距離を運転したい車は考えられません」。
最終的に決め手となったのは、居心地がよく、プラスチックを使用していない木製のインテリアだったと、サイモンは言う。
「フローキャンパー」は、サステナビリティ(持続可能)に於いて大きな役割を果たしている。
家具には、スプルース(松科の常緑針葉樹)の三層積層材や、エコテックス素材が使われている。
当然のことながら、化学物質を使用したカセット式トイレは、このコンセプトに合致しない。
そのため、「マックス アウターク」モデルには、ToMTuR社製のコンポスト(堆肥)トイレのみが搭載されている。

固定式の横置きベッドは、サイモンにとって十分な大きさだ。彼にとってコンバーチブルタイプは問題ではなかった。

洗練されたフォールディング&スライドエレメントが柔軟性をもたらす

一方、「フローキャンパー アウターク」のレイアウトは地味なものだ。
リアに横向きのベッド、運転席側にバスルーム、前方にテーブル付きのリアベンチ、反対側にキッチンブロックがあり、この配置は実証済みだ。
従来のパネルバンとの違いは、様々な居住機能やキャンプ機能を、使うときには大きくし、必要のないときには消してしまう、考え抜かれた折り畳み式や、スライド式のエレメント(要素)だ。
例えば、ヒーター付きシャワートレイを備えたフローバッドと呼ばれる洗い場は、独創的なドアデザインによって、必要に応じてサイズを拡大、または縮小することができる。
洗面台は一切ない。
「何のために?」とサイモンは言う。
「1メートル先にはキッチンのシンクがあるんだから」。
また、キッチンブロックのガスコンロも引き出せるようになっている。
調理していないときには、カウンタートップのスペースを取らない。
これこそが、サイモンがローリングモーターホームに期待することだ。
「空間の使い方が非常に実用的で、機能も完全に自分に合わせています」。

調理後のガスコンロは、キッチンブロックの中に消えていく。シンクは移動可能で、コンロのガス接続部はその後ろにある。

特別なリクエストにもお応えします

XXLサイズのフローキャンパーには、フロアプランや装備が異なる「マックス(Max)」、「マックス トゥアラー(Max Tourer)」、「マックス アウターク(Max Autark)」、「マックス グランデ アウターク(Max Grande Autark)」という、4つのバリエーションが用意されている。
サイモンは、「マックス アウターク」の最初のオーナーだ。
彼はプロトタイプを購入、所有している。
この車には、可能な限りの機能が搭載されている。
ディストロニック(メルセデス・ベンツの車間距離制御装置)、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンスシステム)、オーニング(日除け用天幕)、ルーフラック、LEDライトバー、三層ガラスのルーフハッチ、ラッピング、背の高いキャビネット、ソーラーシステム、リチウム電池2基、18インチオフロードホイール、などなど・・・。
最終的に、155,000ユーロ(約2,030万円)という高額な価格設定となったが、実際には基本モデルとなる「マックス(Max)」は、それよりもはるかに低い価格からスタートし、個別に装備を変えることができるようになっているため、この価格よりも安価にしあげることも可能である。
構造上の特別な要望も、フローキャンパー社の技術者たちが、マニュファクチャリングで叶えてくれる。

増えつつある新しいライフスタイル? サイモン ガイガーは、10年以上にわたってデジタルノマド(デジタル遊牧民)として生活している。そして、2020年3月からは、全輪駆動の「メルセデス スプリンター」ベースの自給自足型「フローキャンパー マックス」で永住している。
サイモンは、「今のところ、V6スプリンター以上に長距離を運転したい車はない」と明言している。
最終的に決め手となったのは、居心地がよく、プラスチック感の少ない木製のインテリアだったとサイモンは語る。
「マックス アウターク」モデルには、コンポスト(堆肥)トイレが搭載されている。
洗面台も不要だ。「1メートル先にはキッチンのシンクがあるんだから」とサイモンは言う。シンクは移動可能。コンロのガス接続口はその後ろにある。ウッドを基本的な素材として使用したインテリアに注目。
50リットルのコンプレッサー式冷蔵庫は伸縮可能で、2方向からアクセスできるようになっている。
マクロロン製の天窓にはフライスクリーンとブラックアウト用のブラインドを装備。
2つの50リットルの水タンクは取り外し可能で、さらに柔軟性を高めるためにロール可能でもある。
5キロボンベ2本でガスコンロを供給。暖房は2台のディーゼルエアヒーターでまかなう。
電気コントロールセンターは、リアシート下のフラップに設置されている。

この車には、可能な限りのものが搭載されている。ディストロニック(メルセデス・ベンツの車間距離制御装置)、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンスシステム)、オーニング(日除け用天幕)、ルーフラック、LEDライトバー、三層ガラスのルーフハッチ、ラッピング、背の高いキャビネット、ソーラーシステム、リチウム電池2基、18インチオフロードホイール、などなど・・・。構造上の特別な要望も、フローキャンパー社の技術者たちは、マニュファクチャリングで叶えてくれる。

結論:
「マックス」は、自分の欲しいものを知っていて、その品質を高く評価してくれる個性的な人たちのための、考え抜かれた素晴らしいボックスバンだ。
一方で、初めての人は、オーダーリストに記載された選択肢の多さに圧倒されるかもしれない。

このオーナーのように、ほとんどこのクルマに住んでいる、というユーザーはどれくらいいるのかわからないが(貧乏で、しかたなく車中泊で生活しているという人はさておき)、リモートワークがさらに進化すればこういう形での、ノマド勤務も可能になるだろう、とは思う。
自分の好きな場所に移動して、そこで仕事を気持ち良くこなす。まあ世の中の仕事の中で、そういう形で成立する職種がどれだけあるかはわからないが、意外となんとかなりそうな人も多いようにも思う。頭にそういう時にパッと浮かぶのは、作家とか、ジャーナリストとか、そういうもの書き、でしょうかねぇ。
車中缶詰で小説を書く作家先生とか、取材した先で文字におこすジャーナリスト、そんな人たちには、こういうモーターホームは適しているといえよう。今回のフローキャンパーの価格は正直ちょっと高すぎて手が届かないが、軽自動車ベースのクルマくらいだったら、なんとかなりそうかな、と夢想しながらキーボードを叩く秋の宵である。

Text: Jenny Zeume
加筆: 大林晃平
Photo: AUTO BILD

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