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チャンピオン争いデッドヒート F1 2021第16戦 トルコGP@イスタンブールパーク 

2021年10月12日

ホンダへの謝意を表する特別なカラーリングの施されたマシンを駆って2位フィニッシュしたフェルスタッペンが5位フィニッシュのハミルトンをチャンピオン争いで逆転。6ポイントリード。残り5戦、果たしてドライバーズチャンピオンを獲得するのはどちらか?

F1: 世界チャンピオン決定戦
2021年のF1世界選手権のチャンピオン争いは、ルイス ハミルトン対マックス フェルスタッペンという様相になってきた。
しかし、日曜日のトルコでチームのボスから称賛を受けたのは、トップチームのナンバー2ドライバーだった。
「バルテリ(ボッタス)がレースに勝ってくれてよかった。彼のパフォーマンスのおかげで、マックス フェルスタッペンがさらに8ポイント獲得することを防げたのです」と、メルセデスのボス、トト ウォルフは、ボッタスを賞賛した。

一方、レッドブルのチームボスであるクリスチャン ホーナーは、ボッタスとフェルスタッペンに続く3位に入っただけでなく、34周目には、ハミルトンと激しいバトルを繰り広げ、英国人を決定的に抑えてトップに立ったセルジオ ペレスに賛辞を送った。
「今日のセルジオの仕事は素晴らしかった。彼はルイスを相手に、彼ならではのハードな走りを見せてくれました」と、ホーナー氏は喜びを語った。

ペレス自身もレース後、表彰台で隣に立つフェルスタッペンに向かって、「少なくとも何本かのテキーラは俺に奢る義務があるぞ!」とジョークを飛ばしていた。フェルスタッペンは笑いながら、「遅くともメキシコに着いたときには手に入るだろう」と応じていた。
オランダ人レーサーのフェルスタッペンは、「ペースが上がらなかった週末に、ここで2位と3位を獲得できたことは、とても良い結果です」と語っている。

今年でF1から去るホンダへの謝意を表して、鈴鹿でおこなわれる予定だった日本GP用に特別なホワイトベースのカラーリングの施されたレッドブルのF1マシン。日本GPの代わりに、今回、トルコGPでお披露目され、レースすることになった。

追い越せない。ペレスがハミルトンを寄せ付けない

しかし、フェルスタッペンは次のように警告している。
「6ポイントのリードでは何の意味もないので、もっとペースをアップしなければなりません。これまでのシーズンに不満はありません。素晴らしい結果を残し、戦いに参加しています。しかし、それはこれから先さらに厳しいものになるでしょう。メルセデスがステップアップしたからです」。
特にストレートでのペースの違いは、レッドブルの頭を悩ませている。
「ルイスは、ここでは部分的に15~20km/h速かった。特にオースティンはハミルトンのホームグラウンドですから、スピードを見つける必要があります」と、チームのボスであるホーナーは、次のテキサスでのレース、第17戦アメリカGPを見据えている。

現ドライバーズチャンピオンシップポイントランキングリーダー、マックス フェルスタッペン(レッドブル)。

メルセデスのスポーツディレクターであるウォルフは、トルコでの好調ぶりにもかかわらず、気を一層引き締める。
「絶対的な確信を持って言えることではない。この週末、我々のマシンは非常に競争力があり、グリッドペナルティがなければ、おそらくここでワンツーを達成できていたでしょう。だからこそ、私たちは未来に対して楽観的なのです。しかし、アブダビでの最終戦までドライバーズ選手権は続くでしょう」とオーストリア人は語った。

次戦、F1 2021第17戦、アメリカGPは、10月25日(日)に、テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでおこなわれる。

F1第16戦 トルコグランプリ
レース結果(第8位まで)
1位: バルテリ ボッタス(フィンランド) – メルセデス 1:31:04.103
2位: マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル +14.584秒
3位: セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル +33.471
4位: シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ +37.814
5位: ルイス ハミルトン(英国) – メルセデス +41.812
6位: ピエール ガスリー(フランス) +44.292
7位: ランドー ノリス(英国) – マクラーレン +47.213
8位: カルロス サインツ Jr.(スペイン) – フェラーリ +51.526

ドライバーズチャンピオンシップランキング(第13戦終了時):
1位: マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 262.5ポイント
2位: ルイス ハミルトン(英国) – メルセデス 256.5ポイント
3位: バルテリ ボッタス(フィンランド) – メルセデス 177ポイント
4位: ランドー ノリス(英国) – マクラーレン 145ポイント
5位: セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル 135ポイント
6位: カルロス サインツJr.(スペイン)- フェラーリ 116.5ポイント
7位: シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ 116ポイント
8位: ダニエル リカルド(オーストラリア) – マクラーレン 95ポイント
9位: ピエール ガスリー(フランス) – アルファタウリ 74ポイント
10位: フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ 58ポイント

コンストラクターズチャンピオンシップランキング(第13戦終了時):
1位: メルセデス 433.5ポイント
2位: レッドブル 397.5ポイント
3位: マクラーレン 240ポイント
4位:フェラーリ 232.5ポイント
5位: アルピーヌ 103ポイント
6位: アルファタウリ 92ポイント
7位: アストンマーティン 61ポイント
8位: ウィリアムス 23ポイント
9位: アルファロメオ 7ポイント
10位: ハース 0ポイント

Text: Frederik Hackbarth
Photo: autobild.de

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