【リーク写真】メルセデスAMG SLリークされる 次期型SLのデビューは間近か? 最新情報!
2021年10月2日
新型メルセデスAMG SL(R232)の今回のリーク写真には2つの重要なディテールが写っている。新しいメルセデスAMG SLが発表されるまで、そう長くはないだろう。最新情報をお届け。
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新型車の2つの重要なディテールをリーク
新型「メルセデスSL」は、今度のモデルで本物のAMGになる!
8代目となるロードスターは、2+2シーターとして、再び先代よりも大幅にスポーティになり、クラシックなファブリックルーフを備えている。
現在、社内では「R232」と呼ばれているSLは、最終テストの段階にある。
今回、そのロードスターの写真がリークされた。
この写真は、cochespias社のInstagramページで公開されたもので、社内プレゼンテーションの際に撮影されたものと思われる。
かなりぼやけていて、車が完全に写っているわけではないが、2つの重要なディテールが確認できる。
まず、ヘッドライトの形状だ。
先代モデルよりもはるかに細く、長くなり、新型「SL」にある種のアグレッシブさを与えている。
第二に、ホイールだ。
写真の黒ホイールは、センターロック付きのようだ(とも思われるが、そういうデザインである可能性も高く、この情報はなんともいえない)。
新型SLの最も重要な情報一覧:
● メルセデスAMGが開発した新型SL
● R232はより軽く、よりスポーティになる
● ファブリックルーフの復活
● 大型ディスプレイを備えたインテリア
● SLに初の全輪駆動を採用
● 800馬力のトップモデル「SL 73 e 4MATIC+」を発売
● 市場投入は2022年初頭
外観: 小型化する新型メルセデスAMG SL
メルセデスはすでに、北極圏でテスト中の次期「SL」のプロトタイプ2台を写した公式画像を公開していた。
この写真を見ると、新型「SL」が「R231」よりも、かなり小さくなることがよくわかる。
新型「SL」のプラットフォームのドナーは、「AMG GT」だ。
「SL」の略語は「Super Light」、つまり「超軽量」を意味する。
しかし、最近の「SL」はそれどころではなかった。
言ってみればそれは「Sports and Luxury」の「SL」で、裕福な人たちのための豪華なオープンモデルであったのだ。
8代目はスリム化のために、「R231」の凝ったバリオルーフに替えて、クラシックなファブリックルーフを採用している。
写真を見ると、新型「SL」のボンネットは、かなり引き下げられていることがわかる。
もちろん、パナメリカーナグリルも採用されている。
リアエンドは興味深いもので、電動で伸縮するティアオフエッジに加えて、さまざまなエキゾーストシステムが見られる。
ブラックファブリックルーフのロードスターには、4本の丸いテールパイプが、レッドルーフのSLには4本の角張ったエキゾーストチップが見られる。
これは、エンジンオプションのヒントになるかもしれない。
インテリア: SLのコックピットには大型ディスプレイを搭載
AMGは、ロードスターのインテリアの写真を初めて公開し、「SL」にはインストルメントクラスターとインフォテインメント用の大型ディスプレイが搭載されるという、これまでの推測を裏付ける結果となった。
しかし、メルセデスの「Cクラス」や「Sクラス」とは異なり、12.3インチのインストルメントクラスターは、ステアリングホイールの後ろに独立しているのではなく、カバーの下に隠れている。
これは、「2+2」で、オープン走行する際に、上からの太陽光を防ぐためだ。
そのため、センターコンソールにある、11.9インチのタッチスクリーンも、電動で傾けることができるようになっている。
システムはおなじみのMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエキスペリエンス)インフォテイメントに、AMG専用のコンテンツが追加されている。
視覚的には、「SL」は他の車両の様々なデザイン要素を、スリーポインテッドスターと組み合わせている。
SLのインストルメントクラスターは、今回もカバーの下に配置されていて、これが高貴な印象を与えている。
シートもデザイン要素のひとつ
センターコンソールは「AMG GT 4ドア」を彷彿とさせ、ダッシュボードは「Cクラス」を彷彿とさせる。
しかし、エアベントは丸い形状のままで、エアガイドエレメントとしてカーブしたタービンブレードが採用されている。
シートは、スポーティなものと、コンフォートなものの2種類が用意されている。
これは明らかにデザイン上の要素と考えられる。
写真のような精巧なキルティングは、おそらくベンチレーション付きのモデルのみに採用される可能性は十分にある。
メルセデス特有の、ヘッドレスト内のエアベント(エアカーテン)は、もちろん「SL」の良いトーンの一部であり、秋の気温でも乗員の首周りを暖かく保つ。
30年以上の時を経て復活したリアシート
1989年以来、新世代の「SL」には、運転席と助手席の後ろに、再びシートが設けられた。
メルセデスによれば、2列目には、身長1.50mまでの人しか座れないとのことだがが、緊急時の解決策として、少なくとも日常的な実用性は確保されている。
後部座席に子供がいなくても、トランクに入ることなく、小物を素早く収納できる実用的なスペースが確保されている。
エンジンラインナップ: メルセデスSL 73 eは800馬力のトップモデルに?
新型「SL」には、AMGバージョンのみが設定されることが明らかになっている。
AMGでは、4本のラウンドテールパイプが「43/53」モデルの特徴となっている。
したがって、「SL 43」がベースとなる可能性がある。
角型テールパイプのトリムは、通常「63」モデルのために用意されている。
しかし、メルセデスAMGが、今後も4リッターV8ツインターボを採用し続けるかどうかは、まだ完全には決まっていない。
次期「C 63」が4気筒のプラグインハイブリッドになる一方で、V8を搭載しない「SL」のプレステージ性の低下はあまりにも大きいかもしれない。
また、トップモデルの「SL 73 e」については、最大800馬力のV8ツインターボの電動化バージョンに頼る可能性が高いと、すでにさまざまな憶測が飛び交っている。
メルセデスAMG SLに完全可変式の四輪駆動を採用
これにより、メルセデスの「73」という名称が20年ぶりに復活することになる。
ただし、「SL 600」や「SL 65」に搭載されていた12気筒が、「R232」に搭載されることはないだろう。
我々は、「SL」には「SL 43(367馬力)」から「SL 73 e(800馬力)」までのエンジンが用意されると想定している。
また、558馬力の新型「C 63」のパワートレインを搭載した、プラグインハイブリッドモデルも十分に考えられる。
さらに、ロードスターには、「SL」としては初めて、完全可変式の「4MATIC+」全輪駆動システムが採用される。
価格は?
2+2シーターの初公開は2021年秋を予定しており、市場への投入は2022年初頭になる見込みだ。
新型「SL」の価格についてはまだ情報がない。
先代は、367馬力の「SL 400」が約10万ユーロ(約1,320万円)から、530馬力の「AMG GTロードスター」が最低でも13万6178ユーロ(約1,800万円)からとなっていた。
我々は、「R232」の価格は、10万ユーロ(約1,320万円)前後になるのではないかと推測している。
これは、メルセデスが最終的にどのエントリーレベルのエンジンを採用するかによる。
以前にも記したが、今回の「SL」で注目すべきは、(個人的に)幌に戻ったオープントップと、かなりラグジュアリー感の高い内装、である。どちらも本来の「SL」が持っている優雅で安楽に乗ることの出来る、ちょっとスポーティな2シーターオープンカー、という性格に戻ったともとれ、この部分は大賛成である。
一方で、大反対なのは、AMGブランドになってしまうという部分で、ここに関しては文句を言いたい。走りを極めるようなAMGブランドではなく、もっとゆるゆるとビバリーヒルズのロデオドライブや、カンヌの海沿いのホテル通りを流す、そういう使い方が似合うのがメルセデス・ベンツの「SL」で、女性も老人も限りなく安楽に乗りこなすことができてこその自動車なのである。その部分を捨ててまでAMGブランドに振って、高性能とパツンパツンの足回りにしてしまうとは、ちょっと間違いなのではないだろうか。どうか僕が齢をとり、おじいさんになった時にも、快適にそして安全に乗ることのできる2シーターをラインナップに残しておいてほしい。
Text: Jan Götze, Katharina Berndt and Andreas Huber
加筆: 大林晃平
Photo: CocheSpias@Instagram, Daimler AG