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速報!VW T-Roc カブリオ エディション ブルー登場!800台の超限定生産モデル

2021年9月19日

VWは、「T-Rocカブリオ」を特別モデルとして発売する。「R-Line」をベースにしたオープンモデルである、「エディション ブルー」は、800台の超限定生産モデルだ。

2022年にフェイスリフトが予定されているT-Rocカブリオだが、その前にVWは、そのカブリオのスペシャルモデルを発表した。今回発表された「エディション ブルー」は、800台限定で、一部のディーラーでのみ販売される、文字通りスペシャルモデルだ。エントリーリストには、各車両の個別のシリアルナンバーが記載されている。このスペシャルモデルは、マットな「ラバンナ ブルー」塗装によって、一目でそれとわかるようになっている。ベースとなっているのは、スポーティなスカート、スポーツサスペンション、プログレッシブステアリングなどの「R-Line」装備だ。さらに、ミラーキャップ、グリルとフランクのトリムストリップ、テールパイプトリムとドアハンドル、リアスポイラーが、「エディション ブルー」ではブラック化されており、インテリアにも、ハイグロスブラックの装飾インレイが施されている。

特別仕様車用2つのトリムレベル

「T-Rocカブリオ」の特別仕様車には2つのトリムレベルが用意されている。「エディション」ラインは、ブラックの18インチホイールを履き、10.25インチの自由に設定可能なデジタルコックピット、画面対角線が8インチのインフォテインメント用の中央ディスプレイを備え、Apple CarPlayとAndroid Autoが、Bluetoothで使用可能となっている。さらに、ディスタンスクルーズコントロール、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキアシスト、ハイビームアシスト、リアビューカメラ付きパーキングアシストなどのシステムも標準装備している。パーキングアシストは、駐車スペースに入る際、自動的に駐車できる機能がある。また、ステアリングヒーター、トレーラー用カップリング、ウィンドディフレクターも標準装備されている。

デジタルコクピットと8インチの大画面はエディション ブルーに標準装備されている。それ以外は他のフォルクスワーゲンと同じで、やや地味。

一方、「エディション プラス」トリムでは、ホイールが19インチとワンサイズ大きく、同じくブラックで、VWの「R」部門から提供されている。さらに、アダプティブサスペンション、ハンズフリーシステムとスマートフォンの誘導充電、ボイスコントロール、Beats製サウンドシステム(400W、6スピーカー)、レザーシート、キーレスでの始動・施錠・解錠が可能なオプションなどが装備されている。

1.5リッターガソリンエンジンとDSG

エンジンは選ぶことができず、一種類。つまりボンネットの中に搭載されるのは、1.5リッターTSIだ。このガソリンエンジンは、150馬力、250Nmを発揮し、動力伝達は標準装備の7速DSGが担当している。それでは価格の話に移ろう。「T-Rocカブリオ エディション ブルー」の価格は、「エディション」トリムで42,565ユーロ(約557万円)、「エディション プラス」で47,490ユーロ(約622万円)となっている。

この車を見て思い浮かべるのは言うまでもなく、「レンジローバー イヴォーク」にあったコンバーチブルである。まあ成り立ちからすれば、あのクルマがあったからこそ出てきたような、そういうオープンSUVモデルであることは間違いない。だがこの「フォルクスワーゲンT-Rocカブリオレ」が、「レンジローバー イヴォーク カブリオレ」の代用になるかというと、それは違うだろう、というのが個人的な気持ちである。あちらはもう少しラグジュアリーではあるが悪路もいける、本格SUVオープンモデルであるのに対し、こちらはカジュアルに気楽に乗るような、そんな一台なのである。つまり言ってみればこちらは、かつての「フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ」の後継モデルくらいにとらえて、肩ひじはらずに気軽にのるようなそんなモデルである。価格はやや高いが、そもそもオープンモデルというのは実用品ではないし、このボディカラーも、800台という限定生産台数もそういう意味では、ほかの人とは違うという気持ちに対し、有利に働くであろう。
普通の内燃機関のエンジンを持ったオープンモデル、欲しい方はぜひ、と背中を押してあげたい。

特別仕様車の価格は、エディション トリムで42,565ユーロ(約557万円)、エディション プラス トリムで47,490ユーロ(約622万円)となっている。

Text: Katharina Berndt
加筆: 大林晃平
Photo: Volkswagen AG