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【耐久テストランキング】15台中栄えある1位は日本でも大人気のモデルだ! 10万km耐久テストSUV編

2022年1月3日

第10位: 日産 キャシュカイ1.6 dCi 4×4
日産は2代目のベストセラーを現代風にアレンジし、より信頼性の高い車に仕上げてはいたが、それでもいくつかの部分を破損することなく、耐久テストに耐えることができなかったのは残念だ。まず、30,512km走行後にオイルパンガスケット不良でオイル漏れして、その後63,109km走行時にオイルシールの不具合でオイルパン交換を余儀なくされた。かなり早いが、「どちらもレアなケース」と日産は断言する。最終検査では、軽微な不具合しか見つからなかった。しかし、絶縁体や筐体、アシスタントの弱点から、物足りなさが見えてくる。細部にまでこだわった品質で、マツダのSUVが先行している。
デメリットポイント: 15
最終評価: 2

第9位: プジョー2008 1.6 BlueHDi 100
頼もしい相棒! 「プジョー2008」は、2012年の「シトロエンC5」以来、PSAのモデルが耐久試験でこれほどまでに好成績を残したことはない。「2008」は便利で実用的、そして経済的な小型ディーゼルだ。今回プジョーは、10万kmという過酷な距離を故障もなく走り抜けた。それでも寿命が尽きる頃、唯一怖かったのは、ガタつく音がするということで、工場が保証期間内にフロントのショックアブソーバーを交換したことだ。それ以外は、メカニックが「2008」をチェックしたのは点検のときだけ。だから、プジョーはまた実用的で耐久性のある道を歩んでいるといえる。
デメリットポイント: 11
最終評価: 2+

第8位: フィアット500X 1.6 MJT ラウンジ
このコンパクトSUVは、見た目も技術的にも多くのことを実現している。わかりにくかったり、ナビゲーションシステムが見づらかったりと、決して納得のいくものではないものの、10万km走った後では、いくつかの細かい問題を除いて、本当に文句のつけようがないほどの信頼性だった。
デメリットポイント: 10
最終評価: 2+

第5位: スズキSX4 S-CROSS DDiSオールグリップ
ナビゲーションディスプレイは数日で故障し、エンターテイメント電子機器は常に音を上げ、マニュアルギアボックスは冷感時に引っかかった。しかし、その先には、故障もダメージも何もなかった。10万キロ走ったスズキは、新鮮で未使用のようで、エンジンも摩耗しない。結論: 「SX4 S-CROSS」は、確かな技術で耐久試験をクリアした。素材、仕上がり、ディテールのどれをとっても、トップレベルには及ばないが、欠点はない。ただし、ナビゲーションシステムは別で、日本人はもっとより良いナビを開発する必要があると思う。
デメリットポイント: 8
最終評価: 1-

第5位: マツダCX-5スカイアクティブD AWD(1代目、2011年~2017年)
「CX-5」は誰にも止められない。ソフトウェアの更新を忘れ、ブレーキパッドに不備があったにもかかわらず、マツダは同率5位を獲得した。さらに各部の信頼性が増せば、新しい耐久テストのチャンピオンになっていたかもしれないくらいだ。
デメリットポイント: 8
最終評価: 1-

第5位: ミニ クーパー カントリーマン(第2世代、2017年~2020年)
予定外の修理は、中央ディスプレイの故障とバッテリーの消耗のため、唯一必要とされた。整備工場でソフトウェアのアップデートを行ったところ、すぐに不具合は解消された。それ以外の点でも、ミニは信頼できるオールラウンダーであることが証明されている。また、専門家たちによる最終検査でも文句を言われることはなかった。
デメリットポイント: 8
最終評価: 1-

第3位: BMW X1 xDrive 20i
気品あるSUVは、耐久試験で高い要求をすべてクリアした。旅する、牽引する、加速する、ができる。最終的に10万kmの走行がスムーズに行えるなど、コスパが高く、ランキングの上位に食い込んでいる。それでもナビだけは苦労した。それ以外は模範生と言える「X1」だ。
デメリットポイント: 5
最終評価: 1-

第3位: VWティグアン 2.0 TSI 4MOTION
「ティグアン」は12万5千kmを目立たないように走り、最後には素晴らしいコンディションのままテストを終えた。だが分解してみると、ラゲッジルーム下端の腐食の発生、DSGオートマチックとトランスファーケースの間の発汗、ギアボックスのインデックスカムの破損など、分解して初めてマイナス点が見つかった。まったくジャマにならないわけではないDSGは、すでにその快適性が完璧でないというデメリットを受けていた。結局、パーフェクトAとなるにはあと一歩足りなかった。
デメリットポイント:5
最終評価: 1-

第1位: ボルボXC60 D4
「ボルボXC60」は、CX-5とともに、耐久テストにおけるSUVの頂点に立った。テストが終わった時点では、小さな問題しかなかった。リアブレーキのディスクとパッドの交換時期がフロントよりも意外に早く、トレーラーのカップリングがテスト終了時に縦方向に不快な遊びがあり、USB接続が70,266km走行後に消えてしまった。それ以外には故障もなく、ダメージもない。最終的に分解してみると、ヒートシールドがボロボロになっているのと、リア下回りの防錆を怠っていたことくらいが目立ったくらいだ。加えて、内装もまだ新品のような状態だった。
デメリットポイント: 4
最終評価: 1

第1位: マツダCX-5スカイアクティブ-D 184 AWD(2代目、2017年以降)
マツダは特筆すべき不具合もなく、整備工場でのパフォーマンスも申し分なく、テストをクリアした。ブートシールの下に初期腐食があるが、まだ害のない状態だ。2.2リッターディーゼルは、10万kmを走りきっても過不足なく活躍している。
デメリットポイント: 3
最終評価: 1

日本のクルマの一番の利点、それは耐久性と信頼性だと思っている。軽自動車から高価格のSUVやスポーツカーまで、とにかく壊れなることなく安心して乗ることができる。10万円で20年落ちの「ラウム」を買うことも、NAの「ロードスター」をまだ安心して?乗ることができるのも、この信頼性あってのことだ。もちろんこういう信頼性は一朝一夕にできるものではなく、多くのサプライヤーの努力や長年のメーカーの努力があってのことだが、それでも日本のクルマが世界一の分野こそ、この耐久性と信頼性であると個人的には思っている。

そんな観点から見ると、今回の耐久テスト、一位に「マツダCX-5」が輝いたことは実に嬉しい、と同時にビリがスバルだったことはなんとも残念だ。「CX-5」の耐久性が良かったことには合点がいくものの、スバルってそんなに耐久性に劣るのだろうか、というのが正直な感想で、実際周囲にスバル愛用者が多くいるものの、どのクルマもそんなトラブルに悩むこともなく、淡々と距離を伸ばしている。「スバルXV」の信頼性が、本当になんとも失礼ながら、「フィアット500X」よりも下なのだろうか?と疑問を持ったものの、今や自動車というグローバルな商品は、偏見や先入観を持ってはいけないものなのかもしれない、という反省までしてしまった今回のレポートだった。

Text: Daniel Ewen
加筆: 大林晃平
Photo: autobild.de