新型アウディA3登場!VWゴルフ8に真っ向から勝負を挑む

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アウディA3スポーツバック (2020): エンジン、サイズ、Sライン、セダン

VWゴルフ8誕生から4ヶ月が経過し、アウディはプレミアムA3を発表した。見た目は普通だが、実際には技術的な面のすべてが進化したモデルだ。

新型A3はかなりアグレッシブなルックスを持つ。SやRSでなくともこの迫力あるアピアランスだ。

➤設計
➤インテリア
➤支援システム
➤モーター
➤市場投入と価格

アウディは新しいA3を発表した。
視覚的にも第4世代のA3はかなり進化しているが、最大の変更はボディの下で行われているといってよい。
新しいA3の変更点を明らかにする!

青い絵の具は「アトールブルー」と呼ばれ、アウディのモデルレンジではまったく新しい鮮やかな色だ。ホイールの大きさもかなりのもので、はみ出さんばかりの迫力。

先代モデルよりもダイナミックな外観

新しいA3は、そのドレスを現在のアウディデザイン言語に合わせ、ハニカムグリルを備えたシングルフレームグリルは、より広く平らになった。標準のLEDヘッドライトはよりシャープで、側面がより低くなり、ボディの側面は従来までの側面よりもプレスラインがはっきりしており、より伸びてダイナミックに見える。より傾斜したCピラーの形状などによってリアウィンドー部もフラットだ。

リヤの下部エプロンのデザインも新しく、正面のデザインを引用した形となっている。一言で言って新しいA3は前モデルよりもスポーティと言ってよく、全長4.34メートル、幅1.82メートルと、それぞれ3センチずつ大きくなった。ホイールベースと高さは1.82メートルと1.43メートルと従来通りだが。
トランク容量も前モデルとほぼ同じで、380〜1200リットル。ちなみに、コンバーチブルと3ドアはラインアップから落とされ、A3は5ドアとやがて発表されるはずのセダンのみとなる。

アウディらしく質感の高そうな内装。タッチスイッチと音声入力が主となるが、ゴルフ8よりもはるかにスイッチが多いのにご注目。MTが残されたのは嬉しい限りだ。

基本的にデジタルコックピットで

インテリアは、先行モデルの丸みを帯びたデザインよりもはるかに角張っている。センターコンソールは運転者に向かって傾斜し、エアコン吹き出し口などもかなりドライバーに向かって設置された。
標準シートの素材はリサイクルPETボトルで作られ、MIB3と呼ばれる新しいインフォテインメントは、Golf 8と同じ仕様のもので、10.1インチの中央スクリーンと10.25インチのデジタルコックピットが装備される。さらに12.3インチもオプションで選ぶことができる。もちろん、さまざまなディスプレイと音声認識が用意されるが、ゴルフ8とは対照的に、A3は音声制御に完全に依存していないことは注目されよう。空調、およびシートヒーター機能などは、引き続きボタンを介して操作されるからだ。 Apple CarplayとAndroid Autoはもちろん標準装備されるが、スマートフォンについて言えば、無料の「MyAudi」アプリと「Audi Connect」キーとの組み合わせにより、A3のロックを解除し、Androidスマートフォンを使用して起動することもできます。さまざまな車両機能をリモートで制御できるように、Amazonの音声サービス「Alexa」も2020年半ばからはA3で利用できるようになるはずで、そうすれば家のスマートデバイスを車からも制御できるようになる。

オプションで、のアダプティブダンパーと15ミリ下がるスポーツサスペンションも選択できる。

標準でAudiはA3にさまざまな支援システムが装備された。正面衝突の可能性がある場合には自動的にブレーキをかけ、回避サポートと車線逸脱警告を搭載している。 さらに、アダプティブクルーズコントロールと車線逸脱警告システムを備えた運転支援や、標識の認識、ハイビームアシスタント、セルフステアリングパーキングアシスタントなどもオプションのアシスタントパッケージに含まれている。

市場投入時の3つのエンジン
最初の市場投入時に、A3は150馬力の1.5リットルガソリンエンジンと2基の2.0リットルディーゼル(116および150馬力)が用意されその後まもなく、110馬力の3気筒ガソリンエンジンとマイルドハイブリッドドライブも追加される。
ガソリンエンジンには、ベルトスタータージェネレーターを含む48ボルトの電気システムが装備され、再始動時にエンジンをサポートし、また制動エネルギーを回収する。マイルドハイブリッドは、エンジンをオフにした状態で最大40秒間走行できる。
標準としては前輪を駆動だがもちろんクワトロモデルもある。
マイルドハイブリッドを除き、手動の6速ギアボックも用意されるが、マイルドハイブリッドは、7速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせのみになる。今後はさらに他の仕様のディーゼルおよびガソリンエンジン、2つのプラグインハイブリッド、および天然ガスのモデルなども発表されるだろう

基本価格が3500ユーロ(約43万円)以上アップ

最初に発売される限定車「エディション1」では、マトリックスLEDヘッドライトとマットグレーのアクセントを備えたるところが標準モデルとは異なる。ま18インチのリムと、一体型シートやスポーツステアリングホイールを含むインテリア用のS-Lineパッケージがこの限定モデルには標準装備されている。 その後S-Lineパッケージは、他のモデルではオプションで用意される。

新しいA3は2020年3月からヨーロッパで注文可能となり、5月には出荷が開始されよう。
150 馬力 35 TFSIの価格は28,900ユーロ(約360万円)、30 TDIは116 馬力で、29,900ユーロ(約375万円)。エントリーレベルのモデルは、110 馬力の30 TFSIで、26,800ユーロ(約330万円)から入手可能ではあるが従来モデルのA3と比較して、3,500ユーロ(約43万円)ほど値段が上がっているといえる。

アウディA3スポーツバック
● エンジン: ガソリンおよびディーゼル110〜150ps ● トランスミッション: 6速マニュアルトランスミッション、7速DSGはオプション ● 乾燥重量: 1280kg ● 市場デビュー時期: 2020年5月 ● 価格:26,800ユーロ(約335万円)から

Text: Moritz Doka
Photo: Audi AG