【動画付き】初テスト M850iのアルピナバージョン 新型アルピナB8グランクーペに初試乗&評価

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BMWファンのための素晴らしいプレゼント、アルピナB8グランクーペをテスト。アルピナは、新しいB8グランクーペで、クラシックなクーペから離れた未来の旅の方向性を示している。我々は、621馬力のグライダーをテストした。

2022年、アルピナは初めて2,000台以上のクルマを納車したいと考えている。
それ自体は大したことではないように聴こえるかもしれないが、スモールシリーズのメーカーとしては大きな一歩だ。
アメリカでの活動が活発化していることが、その主な理由だ。
「B7」、「XB7」、そして今回の「B8グランクーペ」は、主にアメリカの富裕層をターゲットにしている。
現在、アメリカでも、この価格帯と顧客グループにおいて、2ドアクーペは、もはや主要な役割は果たしていない。
そのため、アルピナは、B8を4ドアのグランクーペとしてのみ販売している。

見た目には、アルピナB8は適度に目立たないようになっている

「B8」は、「BMW M850i xDrive」をベースとしている。
このことは、フロントエプロンを見れば一目瞭然だ。
アルピナは、典型的なスプリッターを装着し、下面にはレタリングを施して、控えめながらも、一目で、「これは普通のBMWではない」と分かるようにしている。
リアでも、エレガントに取り付けられたエグゾーストシステムが独立性を確保し、8気筒エンジンの特徴的でありながら、抑制されたサウンドを野に放っている。
「XB7」と同様に621馬力を発揮するこのエンジンは、2つのツインスクロールスーパーチャージャーを許容範囲内の温度に保つために、より大きな冷却システムを備えたものだ。

ドライビングパフォーマンスは超弩級のレベル

そして、それらはパフォーマンスの向上にも役立っている。
パワーでは、「M8コンペティション」が「B8」を4馬力上回ってはいるものの、トルクの面では、800Nmという「アルピナ」が50Nmも上回っている。
これは、アルピナが開発で目指した方向性をよく表している。
つまり、優れた加速モンスターを目指して、仕立て上げられたモデルなのだ。
0-100km/h加速は、3.4秒と、アルピナは「M8コンペティション グランクーペ」に、コンマ2秒の差をつけていて、最高時速324kmで走ることができるため、馬力の少なさは問題にならないのだ。
また、インテリアに関しても、エレガントなグライダーに仕上がっている。
アルピナは、カスタマイズに関しては、ほとんど希望通りに何でもできるので、iDriveコントローラーとギアセレクターレバーはクリスタルガラスでできている。
最初の納入は、2021年の第3四半期を予定しており、価格は161,200ユーロ(約2,130万円、日本市場価格2,530万円)からとなっている。

とても速い: B8は3.4秒で0から100km/hに達し、324km/hまで、その加速は止まらない。つまり非常に速い。

テクニカルデータ: アルピナB8グランクーペ
● エンジン: V8ツインターボ、フロント縦置き ● 排気量: 4395cc ● 最高出力: 621PS@5500~6000pm ● 最大トルク: 800Nm@2000~5000rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速AT ● 全長×全幅×全高: 5092×1932×1428 mm • 乾燥重量: 2100 kg • 0-100km/h加速: 3.4秒● 最高速度: 324km/h ● 燃費: 8.4km/ℓ ● CO2排出量: 270g/km ● 価格: 161,200ユーロ(約2,130万円、日本市場価格2,530万円)より

結論:
スタイリッシュで優れた長距離グライダーを探している人は、アルピナで必ず探しているものが見つかるはずだ。
ラグジュアリークラスでは、「B8グランクーペ」が、「AMG GT 4ドア」や「アウディRS 7」に代わる魅力的な選択肢を提供している。
AUTO BILDテストスコア: 1-

この「アルピナB8グランクーペ」そのもののことよりも、本文中で一番、わたしがそうかぁ、と思ったことは、「アルピナがいよいよ、年間生産台数で2,000台を超える」というくだりである。アルピナも数を求める時代になったのか、と感じると同時に、新しく社長に就任した息子さんの顔が頭に浮かぶ。
このグランクーペも、SUVベースのXシリーズ、特に「X7」など、以前のアルピナでは想像できなかった車種であろう。そんなバリエーションを増やして台数も、2,000台を超えるアルピナとは…。もちろん乗ってみれば、素晴らしく良い自動車であることは疑う余地もない。きっと滑らかで速くて、もう文句なしの車であるのだろう(価格を考えれば良くなくっちゃ困るわけだが)。
しかしそれでも、内燃機関のタイムリミットが迫り、様々な要因が不透明になりつつある今、アルピナが生産台数をあえて増やすという計画の先には、いったいどんな政策があるというのか。私にはそちらのほうが興味のあるテーマだ。

Text: Alexander Bernt
加筆: 大林晃平
Photo: Alpina