ユーチューバー少年 最年少でのWRC初勝利 20歳のトヨタドライバー WRCエストニアラリーを制す

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WRC: エストニアラリー: ユーチューバーキッドがワールドラリーチャンピオンシップの勝者に。この若者がWRCの歴史を書き換えた。20歳のフィンランド人ドライバー、カッレ ロバンペラ(Kalle Rovanperä)は、エストニアラリーでの勝利によって、最年少WRC優勝者となった。

フィンランドの森の中で、幼少期にラリーの運転を学んだ、フィンランドのシューティングスター、カッレ ロバンペラは、エストニアで開催された世界ラリー選手権ラウンドでラリーの歴史を作った。
このトヨタのヤングドライバーはまだ20歳だが、エストニアでの勝利により、世界ラリー選手権(WRC)での最年少優勝者となった。

ロバンペラは、ヒュンダイ自動車のクレイグ ブリーン(アイルランド)と、ティエリー ヌービル(ベルギー)を抑えて優勝した。
世界チャンピオンであり、WRCのリーダーであるセバスチャン オジェ(フランス/トヨタ)は4位フィニッシュだった。

「6歳の頃から運転の仕方は知っていた」と、ロバンペラは、かつてABMS(アウトビルトモータースポーツ)に語っていた。
「フィンランドでは、夏は森の中、冬は凍った湖の上を走るのが普通です。例えばドイツの若いドライバーよりも、数年先にスタートを切っているので、初めてのラリーでもラリーカーがどのような挙動をするのか、把握できているのです」。とロバンペラは笑顔とともに語った。

20歳のカッレ ロバンペラは、WRC史上最年少優勝者となった。

ロバンペラは、2019年の第2ラリーリーグ「WRC2」ですでにチャンピオンになっており、そのときはシュコダで参戦していた。
彼は2017年、16歳の時から、WRCの環境でラリーを走っているのだ。
トップリーグでは、すでに2つの記録を持っている。
エストニアラリー以前から、WRCポイントを獲得した最年少ドライバーであり、さらに最年少で表彰台に上がったドライバーでもある。
加えて、トヨタのラリー史上、最年少のワークスドライバーでもある。

そして、今回、2008年に、22歳で、スウェーデンラリーを制した、フィンランド人のヤリ-マッティ ラトバラに代わり、WRCの最年少優勝者となった。

リトル カッレは、子供の頃から有名だった。
彼は6歳で初めて車を運転し、10歳で初めてラリーに参加した。
少年時代に、大人顔負けのラリーカーを走らせる、彼のYouTube動画は、カルト的な人気を誇っている。

彼のロールモデル(お手本)?
同じくラリードライバーで、WRCで1勝している父親のハッリだ。
カッレは、「彼から引退したラリーカー、トヨタのスターレットをもらいました」と報告している。
「有名になったYouTubeの動画では、8歳のときにそれを運転しました。そのシーンを見ると、今の私にはかなり笑えます。私が幼児のようにハンドルのすぐ後ろに座っているのがおかしいのです。でも、当時もかなりプロっぽいと思いますよ」と、ユーモラスに語る。

そして、今や、間違いなく、ロバンペラは未来のラリースターとみなされている。
しかし、2021年のタイトルは、彼のチームメイトであるセバスチャン オジェが獲得する可能性が高い。
トヨタのWRCスターは、12戦のラリーのうち7戦を終えた時点で、チームメイトであるエルフィン エバンス(ウェールズ/111ポイント)に、148ポイントという大差をつけてWRCランキングをリードしているからだ。
これでロバンペラ(82ポイント)は、ヌービル(96ポイント)に次いで、総合4位にまでランキングをアップさせた。

Text: Bianca Garloff
Photo: Toyota