速報! アメリカだからこそ実現 1200馬力超+6輪モンスターピックアップトラック誕生

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ヘネシー マンモス6×6(2021)。チューナーのヘネシーがラムTRXを過激にチューニング、1200馬力以上のV8を備えた6輪ピックアップトラックを製作。ヘネシーは、ラムTRXに2つのホイールと500馬力を追加した。その結果、真のモンスターピックアップが誕生した。

712馬力の「ラムTRX」をクレイジーだと思った人に、それが大きな間違いであることを、アメリカのチューナーであるヘネシーが証明してくれる。
テキサス州のチューナーは、「ラムTRX」をベースにして、なんと1,217馬力というクレイジーなパワーを備えた、6輪の獣、「マンモス6×6」を開発した。
このクルマは文字通り、「マンモス」だ。
一方で、この作品は、「世界で最も荒唐無稽な車」というタイトルを獲得する可能性が十分にある。
このモンスターピックアップトラックは3台のみ製造される予定だが、2台はすでに売れており、現在1台だけが残っている。

7リッターV8スーパーチャージャーで1217馬力を発揮

「マンモス6×6」の1,217馬力は、もはや6.2リッターV8によって生み出されるものではない。
通常モデルの「マンモス」とは異なり、ヘネシーは、モパー社のヘレファントエンジンを「6×6」のフロントに移植したからだ。
この7リッターのスーパーチャージャー付きV8は、すでに1,000馬力を発揮しており、チューナーによってさらなるパワーアップが施された。
「6×6」という名称を追加するために、ローディングエリアが拡張され、一対のアクスルが追加で取り付けられている。
同時に、最後尾のホイールは、単なる付属品ではなく、実際に駆動するようになっている。
他にも、オフロード用のホイールとそれにマッチしたタイヤ、オフロード用のサスペンション、新しいバンパー、追加のヘッドライトなど、様々なアップグレードが行われている。

50万ユーロ(約6,650万円)で販売される3台限定のモデル

ヘネシー社は、「ヴェローチラプター6×6(フォードF-150ラプターベース)」と「ゴリアテ6×6(シボレー シルバラードベース)」で、すでに2台の6輪ピックアップトラックをラインナップしている。
しかし、同社のオーナーであるジョン ヘネシーは、「マンモス6×6」は、最もクレイジーなプロジェクトだと言う。
そしてそれこそが、この車が作られる理由なのである。
3台のみが製造されることになっているが、まだすべてが購入されたわけではなく、1台残っている。
それは、購入価格が50万ユーロ(約6,650万円)程度であることが原因と思われる。
ちなみに、この「マンモス6×6」は、まだコンピューター上のレンダリングに過ぎない。
最初のモデルが完成するまでには、おそらくしばらく時間がかかることだろう。

ヘネシー マンモス6×6
ヘネシー ヴェローチラプター6×6
ヘネシー ゴリアテ6×6

このクレイジーさこそがアメリカだ(いい意味で)!(笑)
しかし、だからこそ純粋に興味がある。
理屈抜きで、いったいどういうものなのか、乗って試してみたい。
そして感じてみたい。

このクルマを見て頭に浮かんだのは、もちろん「メルセデスベンツ ゲレンデヴァーゲン」の「6×6」という、あの6輪車である。日本にも限定で正式輸入されたあのクルマ、今はどこのガレージで眠っているのだろう。
言うまでもなく、普通のゲレンデヴァーゲンだって、いったい日本のどこで使うんだろうという過剰なスペックなのだから、「6×6」が必要とされる場所などわが国にあろうはずもなく、街の中だけをのそのそと走らせられながら、「すげえ、あれなに?」とか言われることに快感を得たい人が購入した、そういうクルマであることは言うまでもない。
今回のヘネシーだって根本はそうなのかもしれないが、個人的には「ゲレンデヴァーゲン」の持っているなんだか不気味で怖い雰囲気が、こちらのヘネシーではなんともアメリカンで、深く考えないで楽観的に「まあこういうのもいいじゃない」と許せるような気がするのは依怙贔屓だろうか。
元の「ダッジ ラム」だって圧倒されるように大きいのだから、このヘネシーの現物は蒸気機関車ほどのデカさを感じるだろう。だがいつの時代もアメリカはそういう大きさをとことん極めて欲しい。
アメリカに行くと、信じられないほどの大きさの星条旗がビルの上でひるがえっていたり、ビルの吹き抜けに飾られていたりすることがある。そして、あのプールほどの大きさの国旗を見ると、やっぱりアメリカだよなぁ、といつも思うのである。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Hennessey Performance