【新着ニュース】メルセデスAクラス フェイスリフトのプロトタイプ スクープされる 最新情報

1666
- Advertisement -

現在メルセデスは、2022年に登場するAクラスのフェイスリフトモデルの開発に取り組んでいる。

メルセデスは、2022年モデルイヤーに向けてAクラスをフレッシュアップする。つい先日、軽くカモフラージュされたプロトタイプが公道で目撃され撮影された。最新情報をお届けする。

内部開発コード「W177」を持つ現行「Aクラス」は市場に投入されてからそれほど時を経てはいないが、現在メルセデスはすでに第2モデルサイクルに向けてコンパクトモデルの開発と準備を進めている。
AUTO BILDのカメラマンが、最初のプロトタイプをキャッチした。
それは一見すると、あまり変化はない。

4代目「Aクラス」が市場に登場したのは、2018年春のことだった。
先代の「W176」が、年金生活者用実用車というイメージから、スポーティなコンパクトへと明確な一歩を踏み出した後、「W177」もまさに同じコンセプトで受け継いだ形でフェイスリフトを受けるようだ。
新たに導入された「MBUX(メルセデス ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」マルチメディアシステムにより、現行「Aクラス」はコンパクトクラス以上の革命を起こした。
今日に至るまで、繰り返し更新された「MBUX」システムは、多くの分野で、ベンチマークとみなされている。
また、「Aクラス」のエンジンレンジは非常に幅広く、4気筒ディーゼルやガソリンエンジンだけでなく、3種類のAMGバージョン(306馬力のA35、387馬力のA45、421馬力のA45 S)や、プラグインハイブリッド「A250e」なども用意されている。
また、「Aクラス」は欧州で初めて「V177」セダンとしても提供された。

スクープされたA250 Eのリアには何の変更も見て取れない。しかし、フェイスリフトが発表されるまでにはまだ時間があるので変更される可能性は残っている。

軽くカモフラージュされたプロトタイプがスクープされた

約3年の生産期間を経て、メルセデスはAクラスのマイナーチェンジに向けて準備を進めている。
メルセデス内部で「モップフ(Mopf)」と呼ばれているフェイスリフトバージョンは、2022年の市場投入に向けて開発中だが、プロトタイプはまだ開発初期段階にあるため、現時点でのビジュアル的な変更点は非常に控えめなものとなっている。
プロトタイプでは、ラジエーターグリルのみがカモフラージュされている。
よく見れば、中央に配置されたレーダーセンサーが見て取れる。
これは、メルセデスがすでに充実している運転支援システムをさらにバージョンアップさせようとしていることを示しているのかもしれない。
インテリアはほとんど変更されず、ワイドスクリーンのコックピットは維持されている可能性が高い。
いくつかのMBUX機能が追加される可能性もあるものの、発売から約3年が経過した今でも、Aクラスの音声コントロールシステムなどはトップクラスのものであることに変わりはない。

Aクラスのフェイスリフトの市場投入は2022年

2022年の「Aクラス」フェイスリフトバージョンの市場投入までは、更なる変化が予想される。
メルセデスが標準装備をどこまで充実させるかにもよるが、価格は若干上昇する可能性が高い。
現在、109馬力の「A160(日本市場未投入モデル)」は、ディーラーで27,971ユーロ(約360万円)から購入可能だ。

現在のメルセデスベンツAクラスは言うまでもなくフォルクスワーゲン ゴルフのライバルとなるべく開発されたFFのクルマである。「ヘイ!メルセデス」のCMとか、ちょっとイロモノ的な広告が先行してしまった部分が残念だが、ディーゼルエンジンモデルもちゃんとあるし、実は実用車として良い部分も多く、普通に使う分には不満の少ない小型車ではある。
今回のマイナーチェンジは、他のメルセデスベンツの電子デバイスと歩調を合わせるためのバージョンアップと、(おそらく)顔つきを統一させるためのフェイスリフトが中心となろう。
本当に意味での進化は次のフルモデルチェンジ時で、そこではより効率の良いハイブリッドシステムとEVモデルとして、大きく車種構成を変えて登場しなくてはいけないだろう。まだまだ先のことではあるが、おそらくメルセデスベンツは数々のフルモデルチェンジを準備中でてんてこ舞いの状態であろうが、車種がこれだけ多いと開発者の苦労はかなりのもの、なはずである。そういった観点から推測するならば、今回のマイナーチェンジに注ぐ労力はできるだけ少なくし、フルモデルチェンジのために温存しておきたい、という本音がちらっと見えるようなフェイスリフトではないかと推測される。

Text: Jan Goetze
加筆: 大林晃平
Photo: S. Baldauf/SB-Medien