【初テスト】 新型シトロエンC3ピュアテック110 リフレッシュしたC3に初試乗 その評価は?

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これがフェイスリフトされた1.2リッター3気筒エンジン搭載のシトロエンC3の走りだ。

シトロエンがC3をリフレッシュした。パワーユニットは新しくなったものの、小さなクロスオーバーのキュートな外観はそのままだ。我々は早速ドライブして試してみた。 ファーストインプレッション!

マイナーモデルチェンジ後も、シトロエンC3は、見たときにあなたの口元に微笑みをもたらす。
特にその小さなクロスオーバーは、ツートンカラーは高人気で、女性の購入者の3分の2がツートンカラーのC3を選択していることがそのことを証明している。

フェイスリフトは、いわゆるバンパーとフロントエプロンに変更をもたらしている。
下部のクロームバーは、今までとは異なる動きをし、下向きに曲がるようになった。
そしてそれは、シトロエンC3に現在標準装備されている「Eco-LEDヘッドライト」と一体化されている。
マトリックスLEDほどの明るさはないものの、従来のハロゲンヘッドライトに比べて約76%ものエネルギー消費量の削減をもたらしている。
新しいフロントパーキングセンサーとバックビューカメラも操縦性を向上させる。
インテリアは、フレッシュでモダンなインテリアを採用し、シートの生地も可愛らしさを与えている。
その厚みのある「アドバンストコンフォート(高度な快適さ)」の装飾を採用したシートは、レッグレストやサイドサポートも以前より快適なものとなっている。

大人4人でも十分なスペースを確保
高い着座位置で、広い視界が得られ、ステアリングホイールは希望する位置に素早く設定することができる。
インフォテインメントは、Apple CarPlayとAndroid Autoを提供している。
そして、希望すれば、フランス車はフルHDカメラをインストールし、ドライバーの視界を20秒間撮影し、ソーシャルネットワークで共有することもできるようになっている。
ナゲーションシステムは、リアルタイムの画像トラフィックレポート(最初の3年間無料 欧州のみ)を提供しているが、まだまだ画像の蓄積が非常に遅いため、シトロエンはグラフィックプロセッサーを改善する必要がある。
バーチャルコックピットは、正方形の表面とディスプレーでモダンな雰囲気を醸し出している。
アシスタンスシステムの面では、C3は、緊急ブレーキアシスト、レーン逸脱警告システム、クルーズコントロールなどを提供している。

C3には4人用の十分なスペースがあるが、後部座席の乗客の身長は1.85メートルを超えてはならないくらいのヘッドルームだ。

C3は全長4メートルにもかかわらず、フロントとリアに大人2人を乗せることができるスペースを有している。
ただし、リアシートは、身長が1.85m以上ある人は、長距離移動には必ずしも適していない。
トランクは通常時で300リットル、後席シートバックを倒すと最大922リットルとなる。

エンジンは2500rpm以下で弱くなる
クロスオーバーのハンドリングはとても軽快だ。
1.2リッター3気筒エンジンとマニュアルトランスミッションの組み合わせもとても良い。
搭載された3気筒エンジンは、とても生き生きとしている。
110馬力を発揮するこのエンジンは、決して静かとは言えないものの、爽快なスピードをもたらす。
0から、10.5秒後には100km/hに達し、198km/hという最高速度を備え持っている。
メーカーによれば、C3は、リッターあたり22.7kmという優れた平均燃費をもたらすとするが、我々のハードなテストドライブでは、リッターあたり16.1kmという平均燃費だった。
シャシーは、快適にチューニングされ、小さなフランス車によく適合している。
C3ピュアテック110の「シャインパック(Shine Pack)」バージョンは、22,947ユーロ(約290万円)の費用がかかる。

非常に活気がある。110馬力の3気筒エンジンはリラックスしたクルージングには十分なパワーを備えている。

現行のシトロエンC3はついその形や色やディティールに目を奪われがちではあるが、自動車としての基本レベルはかなり高く、真っ当な2ボックスの実用車である。そもそもシトロエンというのは実用車としてすぐれているものが多く、別に奇抜な自動車や、お洒落な自動車、エンスーのための趣味の自動車などでは絶対になく、基本はものすごく骨太で、実用性にあふれた自動車なのである。

今度のC3も、もちろん実用車としてかなりの実力派といえるし、そこに毎日の生活を彩るような明るさや、うきうきするようなディティールも加わっているのだから、もっともっと売れてもいい一台といえよう。
残念ながら日本では販売店が少ないことや、以前として電子デバイス系を中心とした細かいマイナートラブルも多いため、ドイツ勢のライバルにはかなわない状況となってしまっているが、それでも今度のC3は販売面でもかなり善戦しているといえよう。
もっともっとその価値が認知され、売れて欲しい一台、それがC3である。

Text: Wolfgang Gomoll
加筆:大林晃平
Photo: CITROËN DEUTSCHLAND GmbH