これが全天候型最強 911だ! Singer ACS

106

ラジコンカー?そのウィンドウグラフィックを見れば、それが911であることはすぐに判別できたが、かつての911ラリーカーとはずいぶんと違う。砂浜を縦横無尽に走る様はラジコンカーのような機敏さだ。それは、All-terrain Competition Study(ACS)と名付けられた911オフロードレーシング911である。ポルシェ911のレストモッド先駆者Singer(シンガー)による、もはやレストアの域を超えたStudyモデルなのだ。

シンガーによって手が加えられたポルシェ911 All-terrain Competition Study(ACS)の特徴。
・バハ1000やダカールラリーなどのイベントを念頭に置いて考案され、あらゆる路面状況に対応
・車高、サスペンショントラベル、全体的な強度が劇的に向上
・素早い交換と簡単なアンダーボディアクセスに適したカーボンファイバーボディパネル
・パーマネントAWD
・ツインターボチャージャー付き、3.6L、空冷水平対向6気筒、 出力は450hp~
・フロント、センター、リアのリミテッドスリップデフを備えたシーケンシャルレーシングトランスミッション

ACSは世界ラリー選手権(WRC)にインスパイアされた全地形型競技用マシンだ。
顧客からの予てからの要望を受け、シンガーは1980年代のポルシェラリーの黄金時代と、911 SC / RSや959などの名車に目を向け、空冷911を生まれ変わらせた。

ACSは、有名な911ラリースペシャリストのリチャード・タットヒルと協力して、オフロードでも走ることができる空冷式ポルシェ911の改造を求めるクライアントからの要求に応えてシンガーにより開発された。 レースへの参加はもちろん、広範囲にわたるオフロード走行を高いレベルで実証している。

英国を拠点とするオフロードレーシングのスペシャリストであるリチャード・タットヒルが準備したポルシェ911は、数十年にわたってラリーイベントをリードしており、2019年東アフリカサファリクラシックにおいて、ケニアとタンザニアでの過酷な5000kmを走り抜き、4回目の優勝を収めている。 これらの成功は、WRCコンペティションやパリ-ダカールなどのレースと並ぶものである。

ACSの幅広いレパートリーを強調するために、2台のマシンが作られた。1台はシンガーの象徴的なパララックスホワイトで、激しい砂漠のラリーに焦点を当て、もう1台はコルシカレッドで高速、高グリップのターマックラリーイベント用である。

Photo:Singer Vehicle Design
Movie: Singer Vehicle Design
Text:アウトビルト ジャパン