【新着情報】これなら日本でも使い勝手よさそう VWのミニキャンパー キャディ カリフォルニア登場

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VWキャディ カリフォルニア(2021): 価格、装備(イクイップメント)

キッチンブロックとモーターホーム登録を備えたVWキャディ ミニキャンピングカー。VWキャディビーチの後継モデルは名前が変わっただけでなく、ベッドやキッチンブロック、モーターホーム登録などの特典も付いている。
2021年デビュー予定のキャディ カリフォルニアのすべての情報をお届けする。

キャラバン サロン2020に間に合うように、VWはVWキャディをベースにした新しいキャンピングカーを発表した。
ミニキャンピングカーのニューバージョンでは、名前も変更される。
キャディ ビーチの後継モデルは、VWキャディ カリフォルニアとしてブランド内の他のキャンピングカーモデル、VWカリフォルニアとグランドカリフォルニアに追加される。
そんなちょっと小さなキャンピングカー、キャディのメリットとは。
このハイルーフステーションワゴンは、スーパーや公共の駐車場などにもコンパクトなフォーマットでフィットし、1台で実用的な日常生活用の車とキャンピングカーの両役を担う。
VWがフェアでこのミニキャンパーをライブで発表しないとしても、興味のあるユーザーへの情報の提供を目的に、VW商用車は、オンラインでバーチャル展示会のスタンドを設置している。

フラットサーフェイスを構築するために、後部座席を取り外したり、折りたたんだりすることができるようになっている。 ©Volkswagen AG

キャディ キャンパーのニューフラットサーフェイス(新寝床面)

VWのコンパクトキャンパーの新しく開発されたフラットベッドは、ディスクスプリングエレメントと高品質のマットレスで構成されており、そのベッドは「兄貴格」のT6カリフォルニアと同様のものだ。
組み立てると、キャディ カリフォルニアのベッドは1.98×1.07メートルになる。
そして、ここには別の技術革新も備わっている。
今までキャディの後部座席はベッドの構造の一部だったのだが、キャディ カリフォルニアでは、後部座席のベンチを取り外して、荷物を収納できるようにすることができるようにもなっているのだ。

キャディにはモーターホーム登録が付いてくる!

キャンピングキャディのもう一つの革新的な点は、トランクを開けると引き出せるミニキッチンが新しくなったことだ。
他の多くのものに加えて、ガスコンロ、1.85キロのガスボンベを収納できる収納スペース、その他の収納コンパートメントを備えている。
そして、もう一つの実用的な特徴を備えている。
ビルトインキッチンは、キャディカリフォルニアにモーターホーム登録のライセンスを与えることを意味する。
これは、通常の自動車登録に比べて、自動車税や保険の節約になることでもある。
さらに、VWキャディ カルフォルニアには多くの装備オプションが揃っている。
これらには、例えば大型のパノラマガラスルーフや、新しいモジュラーテントシステムなどが用意されている。
後者はキャンピングカーに取り付けることができ、2つの追加寝台のスペースを作ることができるようになっている。

ビルトインキッチンによって、キャディカリフォルニアはモーターホーム登録のライセンスを得ることができる。 ©Volkswagen AG

エンジン、市場投入、価格

ベース車両は、最近発売されたばかりの5代目VWキャディだ。
エンジン面では、当初は2種類のターボディーゼルバージョンが用意されており、それぞれ2基のSCR触媒コンバーターを搭載している。
それぞれ、75馬力または122馬力バージョンとなる。
また、通常の VWキャディと同じアシストシステムを搭載する。
トラベルアシストによる半自律走行から、車線変更、駐車アシスト、後方操縦を容易にするトレーラーアシストまで。
ディーラーの店頭に新型コンパクトキャンパーが並び始めるのは2021年初頭と推測される。
VWはまだ価格を発表していない。
しかし、価格は現行モデルとほぼ同じレベルにとどまる可能性が高い。
その現行モデル価格は現在、25,688ユーロ(約325万円)からとなっている。
新型になっても同程度だろう。

新しいモジュラーテントシステムが有効活用できるスペースを増やしてくれる。ベッドを2つ増やして、4人でのキャンプも可能だ。

フォルクスワーゲン キャディということは、日本でもカルト的人気?のルノー カングーや、いよいよ満を持して輸入されたシトロエン ベルランゴといった、荷物を山ほどつめるミニバンのセグメントのクルマである。大きすぎず(幅だけは日本ではおおきいが)、小さすぎず、運転も楽しめて、乗っている人も快適で、山ほど荷物を積める飾らないクルマ。こういうジャンルの車が売れることは本当に健全だと思う。
そしてこんなに車種があるにもかかわらず、わが国にはこういう飾らず働き者の車がないことに唖然とする(あったとしても極端にプロユースの商用車になってしまっていたり、弾むような楽しい色は見られない)。
 
出しても売れないですから、というのが日本のメーカーの言葉だろうし、実際そうなのかもしれないが、今回紹介したフォルクスワーゲン キャディ カリフォルニアも、わが国には存在しないジャンルのクルマであろう。これだけキャンプが流行し、アウトドア熱が高まっているというのに、こういう仕掛けの車がどのメーカーにも存在しない。今後も出てきそうにない。もちろんアフターマーケットには存在しているし、やろうと思えばこのフォルクスワーゲン キャディ カリフォルニアのような装備の改装を施すことなどそれほど難しくはないだろう。
であるならば、メーカーも思い切って、こういうジャンルの装備を施した車を準備してもバチは当たらないと思う。コロナ禍でキャンプが見直される今だからこそ、こういう明るく楽しい自動車というのはとっても大切なのである。
フォルクスワーゲンジャパンもこのキャディ、日本に導入してみてはどうだろう。なかなかスタイリッシュだし、人気を博すと思うのだが。

Text: Lena Trautermann, Katharina Berndt
加筆:大林晃平
Photo: Volkswagen AG