【新車情報】動画付き 新型ロールス ロイス ゴースト発表 コンセプトは「シンプルさの頂点」

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ついに新型ロールス ロイス ゴーストが正式にワールドプレミアされた。ロールス ロイスは、新型ゴーストは顧客の要望に忠実に仕立てられたクルマであり、シンプルさを極めたスタイルで、より少なく、しかしより良くという本質的な魅力を表現すべく仕立て上げられたクルマだと主張している。

【エンジニアリング】 自社開発のアルミスペースフレームアーキテクチャー

大量生産されるクルマを支えるプラットフォームの制約の下では本物のスーパーラグジュアリーサルーンを生み出すことはできない。開発陣にとって、その自由な創造を実現させるためのテクノロジーが、自社開発によるアルミスペースフレームアーキテクチャーだった。
ロールス ロイス専用に開発されたこの車両構造は、すでにフラッグシップのファントムと、 革新的のカリナンに採用されている。スペースフレーム構造は柔軟性と拡張性を備え ており、これにより新型ゴーストに求められる独自の美しさと機械的な要求に応えることができ、またそれによってロールス ロイスの製品ラインアップを構成するモデルに課せられる優れた音響性能や高い剛性、運動性能を実現できたのだった。可動式のアルミニウム製バルクヘッド、フロア、クロスメンバー、シルパネルは、新型ゴーストが運転して楽しいだけでなく、乗っていて楽しい自動車として、顧客の期待に応えられるよう、特定の位置に配置されている。
また、新型ゴーストではサスペンションマウントアセンブリーをできる限り前方に配置し、 6.75リッターV12エンジンをフロントアクスルの後方に搭載することで理想的な50:50の前後重量配分を実現している。

新型ゴーストの二重構造のバルクヘッドとフロア構造のパッケージングも、大幅に変更され、四輪駆動システム、四輪操舵システム、そして設計を一新させたプラナーサスペンションシステムを搭載するため行われたもので、これにより「マジックカーペットライド」(魔法の絨毯のような乗り心地)はさらに進化し、しかもコーナリング性能を確保するため、低重心を損なうことなくこれを実現している。
さらに、ロールス・ロイスのアルミニウムに関する専門知識を活用して、新型ゴーストの金属製上部構造は100%アルミニウム製となっている。これにより重量面でのメリットと、 という驚異的な剛性が得られるだけでなく、アルミニウム素材はスチールに比べて音響インピーダンスが低いため、キャビン環境の改善にも寄与している。

HyperFocal: 0

6.75リッターツインターボV12は、瞬時に立ち上がるトルクと、走行中でもほぼ無音に近い静粛性を求めてさらに進歩した。新型ゴースト専用のエンジン特性マップを開発し、563馬力の最高出力、850Nmの最大トルクのパワーを四輪操舵システムおよび四輪駆動システムへと伝え、有り余るほどのパフォーマンスによるダイナミックな走りを実現している。すでに十分に卓越したレベルの静粛性をさらに改善するため、エンジン吸気システムの口径を拡大し、キャビンに伝わるエンジン音を低減させている。

新型ゴーストは、新しい「マイクロ環境浄化システム」を搭載しており、高感度の不純物センサーを導入して外気の質を検出し、空気中の汚染物質が許容レベルを超えると自動的に外気導入から内気循環へとモードを切り替えるようになっていて、これにより、キャビン内の空気はナノフリースフィルターに誘導され、車内の空気から極めて微細な粒子とバクテリアのほぼすべてを2分以内に除去することができるようになっている。

この他、照射距離600m以上を誇るLED/レーザーヘッドライト、昼夜を問わず路上の野生動物や歩行者を検知して警告する機能等を備えたビジョンアシスト、アラートネスアシスタント、パノラミックビュー/全方位視界/ヘリコプタービュー機能を併せ持つカメラシステム、アクティブクルーズコントロール、衝突警告、交差交通警告、車 線逸脱/車線変更警告、業界最高水準の7×3インチ高解像度ヘッドアップディスプレイ、Wi-Fiホットスポット、自動駐車システム、最新型ナビゲーションシステムおよびエンターテイ メントシステムが装備されている。
新型ロールス ロイス ゴースト概要
新型ゴーストのミニマリズムの哲学に則り開発された、新型ゴーストの特徴を以下に簡潔にリストアップする。
・ ローロス ロイス史上、最も技術的に進歩したモデル
・ ロールス ロイスブランドの116年の歴史上、最も成功した製品
・ 「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」のデザイン哲学に則り、華美な装飾を排除
・ ロールス ロイス独自の強固なアルミスペースフレームを基盤に構築
・ 四輪操舵システムと四輪駆動システムの採用により卓越したバランスと安定性を実現
・ 世界初のプラナーサスペンションシステムが俊敏性と扱いやすさを両立
・ 評価の高い、最高出力571馬力、最大トルク850Nmの6.75リッターツインターボエンジンを搭載
・ ドアを閉めるときだけでなく開く際も電動化し、乗降のしやすさを実現
・ インテリアコンポーネントの共鳴周波数を調整し、静寂に包まれた環境を実現
・ パンテオングリルにダウンライト照明を組み込み、ロールス・ロイスの存在感をスタイリッシュに演出
・ 「ゴースト」の文字と850個の星が幻想的な光を放つイルミネーテッドフェイシアを初採用

Text & Photo: Rolls Royce Motor Cars Ltd.