【動画付】クールな動画付き 新着ニュース フェラーリのV8を搭載したマセラティ ギブリ トロフェオ誕生!

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マセラティ ギブリ トロフェオ: V8、価格、クアトロポルテ

フェラーリのV8エンジンを搭載した新型マセラティ ギブリ トロフェオは326km/hまで加速する。マセラティはついにギブリにV8を与えられた。新型ギブリ トロフェオは580馬力のパワーと730Nmのトルクを発揮し、最高時速は326キロと言われている。その最新情報。

マセラティがトロフェオコレクションを発表!
レバンテ トロフェオの他に、スポーツセダン ギブリとクアトロポルテもトロフェオバージョンとして入手可能になり、ついに「トロフェオトリオ」が完成した。
3台のモデルはすべて、フェラーリと一緒に開発された、3.8リッターV8ツインターボを搭載している。

580馬力のパワーと最大トルク730 Nm(2250rpmという低回転域から利用可能)が発表された。
したがって、マセラティモデルは、もはやBMW MまたはメルセデスAMGとの競争から逃れる必要はなくなった。
0から100km/hまでのスプリントは、4.3秒で、新しいギブリ トロフェオ(クアトロポルテ トロフェオは4.5秒)によって完了する。
新しい「コルサドライビングモード」に含まれているローンチコントロールシステムによるものだ。
しかし、競合他社とは異なり、ZF製の8速オートマチックはフルパワーを後輪にのみ送り届ける。そして、このことこそが、より強力なE63 SやM5が、マセラティよりもっと速く加速する理由でもある。

これがエンジンのルックスだ。3.8リッターV8ツインターボは580馬力と730Nmを発揮する。

その代わり、ギブリは明らかに最高速度で先行している。

最高速度は制限されておらず、両方のモデルともに326km/hの最高速度を発揮し、明らかにアウディ、BMW、メルセデスを後にする。
マセラティは、ブランドの最速の生産モデルとも書いているが、厳密に言うならば、2004年に発表され、50台限定生産モデルのMC12スーパースポーツカーは、345 km/hという最高速度で、この2台よりもさらに高速だった。

ギブリ トロフェオの価格は約130,000ユーロ(約1,650万円)

ルックス的には、トロフェオモデルは、より大きなエアインテーク、目立たないカーボンパーツ、ディフューザーなどの特徴によって認識される。
さらに、Bピラーのトリコローレフラッグやフロントウィングの赤枠の通気孔など、愛らしいディテールが備わっている。
ギブリとクアトロポルテ トロフェオには、21インチのホイールが標準装備されている。
新しい10.1インチのインフォテインメントシステムは、2021年モデルのフェイスリフトバージョンから採用される。
どちらのモデルもすぐに注文できる。
ギブリ トロフェオの価格は127,415ユーロ(約1,618万円)だが、大型のクアトロポルテ トロフェオの価格は少なくとも161,530ユーロ(約2,050万円)する。

ラグジュアリアスなクアトロポルテ トロフェオは少なくとも161,530ユーロ(約2,050万円)かかる。

フェラーリエンジンを4ドアセダンに、といって一番最初に私が思い浮かぶのは、絶対にランチア テーマ8.32である。あの(今でも)世界一美しい4ドアセダンといえる上品なボディに、ポルトローナフラウの内装と、美しいオリジナルボディカラー(普通のテーマには用意されていない、特別なワインレッドとか、特別なグレーメタリックとか、特別なブルーメタリック)に金色のラインを描いた、あのクルマこそ、フェラーリエンジンを積んだ4ドアセダンの最高峰だと今でも思う。
8.32に関して言えば、信頼性や、夏の時期の走行性などに致命的なものを持っていたが、そんなことがどうした、と言い切ってしまっても、いいような妖しい魅力の車、それがテーマ8.32だった。

さてそんなテーマ8.32がマツダのお店で売られていた時代から30年近く経過した現在、マセラティにフェラーリエンジンが載る時代になっていて、ちゃんと夏でもエアコンもガンガン効いたまま、オーバーヒートとはいったいなんのこと?などと言いながら毎日乗ることができる、そんな時代になっていることに驚く。

乱暴に解説するならば、もはやイタリアにはフィアットという一つのグループしかなく、フェラーリもマセラティも同じ傘の下に存在する会社で、ブランド違いということ、なのだろう。そしてフェラーリの4ドアが、マセラティである、と考えることも間違いではない。
長年の歴史を知る信者からは、マセラティとフェラーリとアルファロメオとランチアを同じように語るなど噴飯ものなのかもしれないが、今や時代はそういうものなのである。
フェラーリと共同開発したV8ツインターボの強力なエンジンが載るマセラティ、それは魅力的で、おそらく多くのファンは喝采をもって迎えることだと思う。そしてまだこの時期にハイブリッドシステムでもなんでもない、高性能一本鎗のエンジンを持つ車を堂々と発表するイタリア人、「さすがじゃん」、と嬉しくもなる。
もちろんエコは大切だが、クルマの楽しみや魅力を失わないことへの情熱も失ってはあまりに寂しい。そしてそれがマセラティならば、優先順位は上位に行って当たり前である。そもそも台数が世界的に限られたクルマなのだし、まだまだこれからもダイエットも禁酒もせずに、「美味しい食事楽しみまっせ」、という決意、それが純粋で頼もしい。

であるならば…。
へそ曲がりな人間の意見ではあるが、ランチアからもう一度フェラーリエンジンを積んだ、世界で一番上品で美しい4ドアセダンが生まれることがあったら、とつい不可能に近いことも夢想してしまうのである。

Text: Jan Goetz
加筆:大林晃平