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BYD「仰望(ヤンワン)U8」泳ぐ電動オフローダーは老舗ブランドの脅威になる!

2024年4月20日

BYDには仰望(ヤンワン)というラグジュアリーブランドがあった!その大型オフローダー「U8」は走破性が高く、メルセデスGクラスをライバル視しているというが勝ち目はあるのだろうか?

人生は遅刻者を罰する。というのも、ランドローバーとメルセデスがアイコンの電動化によってファンを悲しませ、バッテリー駆動のディフェンダーやGクラスが長い間登場しない間に、BYDは大きく豪快な、しかしクリーンな技術で未来を走らせるオフローダーを開発して、すぐにヨーロッパのロングランの人気モデルからショーの主役を奪ってしまった。それはBYD「ヤンワン(Yangwang) U8」という舌を巻きそうな名前の巨象が、新型ディフェンダーやGクラスの最新進化段階と同じくらいクールに見えるだけでなく、走行時のトリックも優れているからだ!

全長5.40m、重量3.5トンのこの洒落た戦車は4つのインホイール電動モーターの合計1196馬力と1280Nmという莫大なパワーでスポーツカーのように加速する。そしてまさに戦車のようなタンクターンを行うことができるのだ。

テクニカルデータ:BYD Yangwang U8(BYD 仰望(ヤンワン)U8)
・最高速:200km/h
・最大トルク:1280Nm
・0-100km/h:3.6秒

現在、ジャングルや砂漠には充電ステーションはないが・・・

U8は完全に電力だけで動かない。バッテリーは49kWhのみだが、レンジエクステンダーとして2.0リッターターボも搭載している。180km走行後に電力がなくなると、ガソリンエンジンが始動し、航続距離を1000kmまで延ばすのだ。

約1200馬力と1300Nmを誇るU8は砂漠の王者と言える。
Photo:BYD

さらに、U8は多くのインスピレーションを与えている。つまり、冒険心を駆り立てる全輪駆動に加えて、あらゆる路面に対応する6つの運転プログラムや車高を15cm高くできるエアサスペンションを備えている。

BYD 仰望(ヤンワン) U8の豪華な革張りのインテリア。今後、7人乗りも登場する予定だ。
Photo:BYD

BYD 仰望(ヤンワン) U8はスイミングカーとしても最適

何よりも、興味深いのがBYDはU8をスイミングカーとしても使用できるようにしたことだ。実際、水深1m以上で、最大30分間浮いて、少なくとも2ノット(約3km/h)の速度で航行可能だ!わずかだが、操舵もできる。

さらにBYDは、このU8を都市の大通りでも適する様に設計した。一般道ではキックダウン時に酔いそうになるほどの走力を発揮する。これは何の前触れもなく4つの電気モーターがこの巨像を3.6秒で時速100kmまで加速させた時の感触に似ている。そして、フルスロットルで時速200kmに達した時にブレーキをかけると、内蔵がひっくり返る位だ。

LEDを多用したU8は上海のような都市の大通りでも印象的だ!
Photo:BYD

基本価格が110万元、又は14万ユーロ(約2240万円)に相当するU8は、中国車の中でも最も高価な車の一つである。しかし、それはあまり関係ないようだ。すでに3万件のオーダーが入っていると言われている。

結論:
BYD「ヤンワン U8」は名前を発音しにくいし、持続可能でも有用でもない。しかし、それはヨーロッパの偉大なライバルについても同じである。そして、ディフェンダーや電動Gクラスと比べて、U8にはさらにいくつかのトリックがあり、すでに購入可能だ。少なくとも、十分なお金があり、中国に住んでいるのであればだが。

Text:Thomas Geiger