VW 300馬力を超えるチューニングカー ジェッタGLIパフォーマンス コンセプトを発表 全情報!

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このVWジェッタは、300馬力を超えるチューニングショーカーである。ラスベガスで開催されたSEMAショーで、VWはジェッタ パフォーマンス コンセプトを発表した。

SEMAショー(「Specialty Equipment Market Association」)は、2022年11月1日から5日まで、ラスベガス(米国ネバダ州)で開催された。フォルクスワーゲンは、往年のツーリングカーをイメージしたショーカー、「VWジェッタGLIパフォーマンス コンセプト」を、世界中のカスタムパーツメーカーやバイヤー、そして自動車メーカーが集まる、世界最大規模の自動車パーツ見本市(トレードショー)である「SEMAショー」で、発表した。

初代「フォルクスワーゲン ジェッタGLI」は1984年に発売された。何世代にもわたって「トランクのついたGTI」と呼ばれてきたこのスポーティなモデル「ジェッタ」は、見た目も技術的にも「ゴルフGTI」と多くの特徴を共有している。今回発表されたコンセプトモデルの、モータースポーツにインスパイアされた「ジェッタGLI」は、往年のツーリングカーにオマージュを捧げている。

VWジェッタGLI: ウィングフレアと新型ホイール

フロントとリアのウィングを2センチほど広げ、特に筋肉質な外観を実現している。また、サイドスカート、フロントエプロン、リアエプロンも合わせて変更されている。また、フロントには大型のエアインテークを新たに設けた。「ジェッタGLI」のちょっとカモフラージュのような赤のベース塗装は「キングスレッドメタリック」と呼ばれ、黒のヘキサゴンデザインが添えられている。

ワイドなフェンダーとエアロディスク付きホイールが外観を飾り、350馬力のパワーがシートメタルの下で働いている。

デザイン変更は、エアロディスクルックのカバーとローダウンを備えた新しい20インチのロティフォーム(Rotiform)製モノブロックホイールによって完成している。インテリアでは、運転席と助手席にレカロ社製ポールポジションスポーツシートを採用し、シートカバーもヘキサゴンデザインを採用している。

スポーツ ジェッタで300馬力以上にパワーアップ

ボンネットの下は、もっと面白い。そこでは、標準の2.0リッター4気筒にレーシングライン(RacingLine)のパフォーマンスパッケージ、カーボンインテーク、インタークーラーが搭載されている。その他のハードウェアのアップグレードとしては、新しいオイルクーラーを備えた改良型オイルマネージメントキットとターボチャージャーが搭載されている。

運転席と助手席にヘキサゴン表皮のレカロ製ポールポジションスポーツシート、6速マニュアル変速機を搭載し、走りを楽しむことができる。

この性能向上の結果、標準出力(228馬力)は350馬力に、最大トルクは504Nmに向上している。VWは、より走りを楽しむために、「ジェッタ」に6速マニュアルギアボックスを搭載している。パワーを安全に抑えるために、セラミックブレーキも搭載している。残念ながら、VWは正確な加速などの数値を明らかにしていないが、このクルマのルックスに見合ったものであることは間違いない。

【ABJのコメント】
「フォルクスワーゲン ジェッタ」・・・。言うまでもなく、「ゴルフ」の3ボックスモデルであり、トランクスペースが広大であることが一番の特徴のような車・・・。それが「ジェッタ」だったような気がする。特に初期型は本当に「ゴルフ」のうしろに強引に四角いトランクを押し込んだようなスタイルで、実用本位の地味な3ボックスカーであった。

そんな本来フォルクスワーゲンらしい実用本位の「ジェッタ」からすると、今回の「ジェッタ」は、なんともアグレッシブで超高性能な自動車である。

なにしろ350馬力に、今時珍しい6速マニュアルミッションを組み合わせ、セラミックブレーキまで搭載して、さらにレカロシートである。チューニングカーではあるが、「ジェッタ」をあえて選んだところに意味があると思う。まあ本来ならもっと「羊をかぶった狼」のように、地味で目立たない外装がいいのかもしれないが、アメリカのラスベガスという舞台では、こちらのほうが、受けがいいことは言うまでもない。価格は不明だがまあ内容を考えれば決して安いものではないことが予想できる。だがBEV全盛の今、こういうやんちゃなフォルクスワーゲンがあっても面白いし、まだまだこういうマニュアルミッションで内燃機関の車を好みとする人たちがいることに、なんとなく安堵するのも事実である。(KO)

Text: Sebastian Friemel
加筆: 大林晃平
Photo: Volkswagen AG