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【このクルマなんぼ?】感動的 メルセデス・ベンツ230TEが錆びなしピッカピカに ドイツ人も好きだねえ(笑)

2022年9月25日

このW124 Tモデルは、33万km以上もの走行距離だが、よく手入れされているようだ。よく手入れされた車であれば、走行距離が多くても問題は少ないともいえる。そんな一台がこのW124シリーズの132馬力のメルセデス230TEかもしれない。ユニークなW124のレストア動画も合わせてご覧ください。

メルセデスの伝統的な美点を備えた「メルセデスW124」は、日常生活に無理なく溶け込むことができる。だから、メルセデスファンは伝説のダイムラーを愛するのだ

現在、eBayでエキサイティングな「メルセデスW124」が販売されている。1989年製の「230TE」で、すでに337,756kmを走行している1台だが、広告によれば、非常によく整備されているように紹介されている。ホイールのみ、後期モデルのものに交換されている。

出品されているW124のファブリックシートは、写真で見るととても良い感じだ。摩耗は見られない。

このメルセデスは、手入れが行き届いている

出品者は、出品されたクルマを「とても良い」と表現している。情報によれば、「メルセデスW124エステート」の摩耗する可能性のあるすべてのものを修復している。さらに、シリンダーヘッドのオーバーホールも行っている。タイミングチェーン、チェーンテンショナー、ウォータークーラー、リアブレーキは新品だ。リアアクスルの油圧アキュムレーターとリアサイレンサーも交換されている。

運転席のシートは交換されているが、それ以外も、内装を含めて非常によく整備されたメルセデスと思われる。

売主によれば、塗装と内装は完璧な状態だそうだ。小さな錆は専門家が補修している。2オーナーのクルマだが、オーナーはその二人とも身内であり、これまで事故を起こしていないというのは間違いなさそうだ。このベンツには触媒のほか、ABSが搭載されている。販売希望価格: 8,950ユーロ(約125万円)。

もちろん、購入にあたっては出品車両の綿密なチェックが推奨される。その中でも試乗が中心的な役割を担っている。整備並びに修理履歴は、売り手と一緒に確認する必要がある。

「W124」の最大の弱点は、錆びやすいことだ。これは以下の動画でも紹介されている。そのため、選択した車をよく観察することが肝要となる。「W124」のジャッキポイントには錆びが発生しやすい。これはよく知られていることだ。しかし、サビはリアホイールアーチ、フロントマッドガードの先端、エンジンルームのウェブプレートなどをかじることもあるのだ。

動画で観る: 錆びたメルセデスEクラス セダン W124(1995)の救出

【ABJのコメント】
今回の一台は個人的にすごく思い出のある一台である。なぜならばこの「S124」とそっくりの個体と、18年にわたってお付き合いさせていただいたことがあるからで、そういう意味では思い出がいっぱい、の「S124」なのである。3年前に亡くなった父が、最後の車(実際にはそうではなかったけれど)に、とヤナセから新車で購入したのがこの「S124」で、ブルーブラック(カラーコード199)の「230TE」、スライディングルーフなし、布内装、もちろん右ハンドルであった。この布内装も僕は大好きで、個人的には本革シートよりもずっと好きなのだが、いつの日からか、メルセデス・ベンツのシートは本革シートばかりになり、今は本革シートしか選べないような状態になってしまっているのは寂しい限りだ。

という話はさておき、6気筒の「300」でもなく、この後に登場するマルチバルブのエンジンではない、普通のシングルバルブの「230」にDB製4速オートマチックトランスミッションの組み合わせだからパワーはそこそこで、今の「220d」のディーゼルエンジンには及びもつかないような遅さではあるが、実用車らしい飾らないパワーユニットは必要十分で、いかにも裏方らしい働きだった。

そして、なにより印象的なのは、そのサスペンションの動き方の滑らかさと厚さとでもいうべき感じと、ボディのなんともまろやかで厚い感じは今でも忘れられないし、この「S124」の感覚と比較すると、今の「S213」は薄く、軽く、言ってみれば普通に良い車といった風情である。

さて、そんな「S124」だが、今回の一台はさすがに走行距離が心配なことと、さすがに年式を考えると軽い気持ちでどなたにもお勧めするような物件ではない。本当に「W124」や「S124」が好きで、どうしてもあの頃の一台に再会したい人、そんな方にのみご案内したいモデルである。そういうオマエはどうなんだ、と訊かれると、さすがにもはやメンテナンスパーツや細部の劣化などが気になるし、ガンガン使えない「S124」はちょっと困るなぁという気持ちである。やっぱり年式やあの頃を思い出すと、もはやクラシックな車はいたわってあげないといけないが、メルセデス・ベンツのワゴンはやっぱり「使ってなんぼ」な自動車だから、その部分が気になって葛藤してしまう。(KO)

Text: Lars Hänsch-Petersen
加筆: 大林晃平
Photo: Ebay.de/bernknoblauc0