対決 プラグインハイブリッドSUV プジョー3008 vs ボルボXC40

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コンパクトプラグインハイブリッドSUV比較テスト エンジン、価格、プラグインハイブリッド

むろん環境保護という名目もあるが、プラグインハイブリッドと多くの馬力を備えたコンパクトなSUVは、お金を節約する楽しみを私たちに与えてくれるモデルとして人気が高い。果たしてそれは、このプジョー3008とボルボXC40にも当てはまるのだろうか。探ってみた。プラグインハイブリッドの2台を比較してみよう。

3008はドライバーを楽にする

一見すると、XC40と3008はそれぞれに個性的なラインと力強いデザインで人々を魅了する。
どちらも前席には、充分なスペースが備わっていて、居心地も良い。
プジョーのシートは、横方向へのサポート力が強く、以前よりもフィット感が向上しているのも好ましい。
そしてこのフランス車は操作もしやすい。
タッチスクリーンとその下に固定されたコントロールキーの組み合わせもすぐに馴染める。ただし、ものすごく小さなステアリングホイールと、逆回転(時計と反対方向)に回るタコメーター(エネルギーメーター)には違和感を覚える人が多いことも事実である。
一方、ボルボの直立したタブレットスタイルのモニターは、ナビゲーションシステムで何が起きているかの包括的な概要を提供してくれるが、ワイプ&プッシュ式のコントロールは必要以上に気が散る。そのかわり、クリアなデジタルディスプレーは大きく読みやすくできている。
いつの時代にもスウェーデン車は、ドライバーにリラックスできる空間を供給する。
広いセンターコンソールとドライバーを包み込むようなコックピットを持つ3008が居心地の良さを感じさせるのに対し、XC40では北欧のような広さを感じることができる。

横方向へのサポート感の強いシートと操作性の向上により、3008は納得のいくモデルに仕上がっている。

ボルボの後部座席は狭い

後ろに乗った瞬間に気づく。スウェーデン車のリアシートは窮屈だ。
この点では、プジョーの方が、ボルボより、室内幅が5センチ、レッグスペースは1.5センチ広く設定されている。
ボルボのウィンドーラインは早い段階で上向きになり、車のプロフィールを美しく見せている一方で、全方位の眺めに加えて、後部座席の乗客のスペース感を大幅に減少させている。つまり閉塞感が強いのだ。
ここでもプジョーのほうが多くを提供している。より多くの光と優れた視認性をもたらす。したがってより開放的なのはプジョーの方だ。

XC40は、フロントはスペース感があって解放的な一方、リアは狭く窮屈に感じる。

プジョーは3008 Hybrid4にフルパワーを与えた

フロントに備わった200馬力1.6リッターターボは110馬力電動モーターによってサポートされており、加えて、リアアクスル上の電動モーターによって112馬力が供給される。そして300馬力のシステムパワーと全輪駆動によって、スポーツカーのような走行性能を実現している。
5.9秒で100km/hに到達する3008の最高速度は240km/hで、電動のみの航続距離は43キロだ。

どちらも張りのあるシャキッとしたシャシーを備える

前輪駆動で、出力も262馬力と劣るXC40はプジョーの後塵を拝する。その3気筒ターボも滑らかとは言い難く、音響的にもフランス車の4気筒よりも明らかに劣る。スウェーデン製電動SUVは、良い聴覚を持つ人々の耳に不愉快な響きをもたらす。
ギアボックスが関して言えば、プジョーは心地の良い感触をドライバーに与えることに成功している。その8速ATは、ドライビングレンジを介してギクシャクすることなくスムーズに変速する。
ボルボの7速ダブルクラッチは、時々ギクシャクした感じをもたらす。
どちらのオートマチックトランスミッションもキックダウンにはやや躊躇する。
居心地の良さもさることながら、両モデルに共通した張りのあるシャシーは、加速したいという欲求を呼び起こす。
ボルボは、コーナリングと悪舗装の道での走行を滑らかにこなす一方、3008は、起伏のあるトラック上でエキサイティングにホップし、乗客を熱狂させる。

張りのあるシャシーが加速へとドライバーを誘う。ボルボはプジョーよりも静かだ。

正直な感想。

この2台のプラグインハイブリッドSUVはどちらもデザインが良く、乗っても楽しかった。
3008がXC40より少し勝っているのは、日常的な使用に適していることと高性能であるためだ。
両方のコンパクトSUVでどちらとも残念なのは、普通のエンジンモデルよりもずっと高価なことであり、また、実際には特別経済的でもないということだ。純粋に電動モーターのみで走れる距離は、どちらも決して多くはないからだ。

結果

800点中507点で1位
プジョー3008ハイブリッド4 300
基本価格。49,450 ユーロ(約593万円)。
それは、その巧妙なコンセプトは説得力を持っているが、300馬力ハイブリッドは、想像していたよりも高価なものとなっている。

800点満点中499点で第2位
ボルボXC40 T5ツインエンジン
ベース価格:49,550ユーロ(約594万円)。
同じ高価格で、スウェーデン車は、フランス車に比べて、ちょっと狭いスペースとじゃっかん劣る性能を提供する。そのため、僅差で敗れた。

極端に小さなステアリングと、逆回転するタコメーター(エネルギーメーター)には違和感を覚える人も多い。だが慣れてしまえば、意外と快適。スイッチなどもデザイン優先ではあるが、使いにくいということはない。
センターの大きなディスプレーが目を引くボルボ。その横のエア吹き出し口は、飛行機の翼とプロペラをモチーフにしたという(サーブではなく、これはボルボなのに)。
両方のSUVともビール40ケースを搭載することができる。3008は395から1357リットル、XC40は460から1336リットルの収納スペースを有している。
800点中507点で第一位。プジョー3008ハイブリッド4 300。その巧妙なコンセプトは説得力があるが、価格は非常に高価なものになってしまっている。
800点中499点。僅差でプジョーに敗れたボルボXC40 T5ツインエンジン。プジョーと同じレベルの価格でありながら、より狭いスペースと性能的にも劣っている。特に後席のスペースは閉塞感あり。
コンパクトなプラグインハイブリッドSUVのコストはどちらも約50,000ユーロ(約600万円)。
メーカーは毎年(または3万キロごとに)メンテナンスを求め、メーカー保証はわずか2年で終了する。
そういう意味でも、決して経済的、であるとはいえないのが実情だ。

Text: Gerald Czajka, Tim Dahlgaard
Photo: Toni Bader / AUTO BILD