【新車情報】16代目となる新型クラウンは4バリエーションだった。

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トヨタ クラウンがフルモデルチェンジ。セダン不調の折、今度はSUVになるという噂がまことしやかに流れていたが、アンベールされたクラウンは予想を覆す4バリエーションという攻めの展開に世界中を驚かせた。

従来「トヨタ クラウン」は「日本の高級車」だった。トヨタのフラッグシップでもあり、スポーティーなモデルもあるが「オジサンのクルマ」「会社のクルマ」というイメージが定着していたのも事実。それ故にこれまでのクラウンの常識を覆し、グローバルカーとして「クラウン」は生まれ変わった。

歴代のクラウンを振り返る。

初代トヨペット クラウン(1955年 – 1962年)
車名「クラウン」はトヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の発案。前輪ダブルウィッシュボーンサスペンションをはじめ、最新技術が投入された。60年には2速AT「トヨグライド」を搭載する。アメリカ輸出車第1号。
2代目トヨペット クラウン(1962年 – 1967年)
ワゴンが加わる。2代目の「クラウンエンブレム」が11代目まで続く。レースシーンに登場し、第1回日本グランプリでクラス優勝を飾る。
3代目トヨペット クラウン(1967年 – 1971年)
白いボディカラーが登場し「白いクラウン」と呼ばれる。3代目でペリメーターフレームが初めて採用され以降続くことになる。クラウン初の2ドアハードトップをイメージモデルとした。
4代目トヨタ クラウン(1971年 – 1974年)
4代目から「トヨタ クラウン」に変更される。愛称は「クジラクラウン」。「スーパーサルーン」登場。2.6 L 4M型エンジン、5速MTを搭載。
5代目(1974年 – 1979年)
世界初のオーバードライブ付き4速AT、4輪ディスクブレーキを搭載。「ロイヤルサルーン」登場。
6代目(1979年 – 1983年)
威圧感のあるフロントマスクにより、愛称は「鬼クラ」。2.8リッター ロイヤルサルーン登場。
7代目(1983年 – 1987年)
「いつかはクラウン」のキャッチコピー。「ロイヤルサルーンG」、「アスリート(Athlete)」が登場。
8代目(1987年 – 1991年)
4リッターV8、2リッタースーパーチャージャー、エアサス搭載。ワイドボディ登場。
9代目(1991年 – 1995年)
全車3ナンバー化される。上級モデルとして「クラウンマジェスタ(CROWN MAJESTA)」が登場。
10代目(1995年 – 2001年)
最後のサッシュレスドア。モノコックボディーを採用し軽量化を実現。プラットフォームは90系マークIIと共用。
11代目(1999年 – 2007年)
5代目以来、25年間続いたサッシュレスドアのハードトップが廃止された。クラウンエステートが登場。
12代目(2003年 – 2008年)
「ゼロ・クラウン」。V6エンジン搭載。Nプラットフォームは、マークX、クラウンマジェスタ、レクサス・GSと共用。クラウン生誕50周年記念モデルを発売。
13代目(2008年 – 2012年)
世界のトレンドとなるリアバンパーにマフラーの穴が開いているデザインを採用。全車V6エンジンになる。ハイブリッドシステム搭載。
14代目(2012年 – 2018年)
「CROWN Re BORN」。パドルシフト付き8速AT採用。「ピンク」「空色」「若草色」のクラウン登場。
15代目(2018年 – 2022年)
「CROWN BEYOND」。50〜60代がメインのユーザー層を若返らせるためにニュルブルクリンクで走りを鍛え上げて「RS」グレードを設置。スポーティなセダンを意識した。初代から14代目モデルまで続いたダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを、前後マルチリンクに刷新。

16代目のクラウン

新型クラウンは、約40の国と地域で販売されるグローバルカーになる。

発売順に4つのバリエーションは

・クロスオーバー
・スポーツ
・セダン
・エステート

16代目クラウンのイメージでもある「クラウン クロスオーバー」はある意味想像していたクラウンであった。セダンより高く、SUVより低い車高で、乗り降りしやすく、視点が高い。
クラウン スポーツ
クラウン エステート。
クラウン セダン
「クラウン」の正常進化版。

クロスオーバーを皮切りに、今後1年半の期間で順次、販売される新型クラウンだが、4つのクルマをほぼ同時に発売するという前代未聞のことを成し遂げたトヨタのパワーの凄さには感心するばかりである。ついにトヨタのフラッグシップ「クラウン」が正真正銘グローバルカーになる。

Text:アウトビルトジャパン
photo:トヨタ自動車