【初テスト+ニューモデル情報】BMWからの新型スーパーSUV BMW XM プロトタイプに初試乗&全情報!

1012

BMW XMは、来るべきスーパーSUVの姿を垣間見せてくれる。M1に続く初の単体BMW Mは、重量が3トン近くもあるSUVになる。我々はすでにプロトタイプを試乗した。

「BMW M」のコアなファンにとっては違和感?1978年の「M1」以来の単体「M」モデルは、こんな感じ。全長5m以上、全幅2.21m、重量2.7トン、650馬力の巨大SUV、その名も「BMW XM」が来年、公式デビューする。2021年末にこのスタディモデルが発表されたとき、純粋な「BMW M」ファンは戦々恐々としていた。この車は、単に猥雑なだけで、「M」の哲学を完全に越えて作られていたからだ。ネット上では、批判の声が相次いだ。正にその通り?我々は、2023年3月に発売予定の、3トン近いM製SUVのプロトタイプに試乗した。

「XM」は、「X5」や「X6 M」と同じように、ニュルブルクリンクサーキット北コース、ノルトシュライフェ(通称=緑の地獄)で俊敏に走り、4秒以内に0から100km/hまで加速し、その一方で、望むなら市街地をとても静かに走り抜けることができるモンスターSUVであると想定されているのだ。しかしこの数値はちょっと非現実的というか、希望的観測のコンサートみたいな感じだ。

2021年11月、BMWはXMのスタディモデルを発表、大きな波紋を投げかけた。

外観: カモフラージュはされているものの、「XM」は「7シリーズ」や「X7」からヒントを得ている可能性がある。そして、デザイン的には、2021年末に公開されたXMのスタディモデルに非常に近いものである可能性がある。さらには、新型「7シリーズ」や「X7」を見れば、Mチームが「XM」の新しいデザイン言語を意味していることがわかる。

巨大な寸法。XMは、これまでのBMW Mの思想とほとんど共通するところがない。

モータリゼーション: 新型M-BMWのプラグインハイブリッド

それでも見えてくるのは、23インチ(!!)の巨大なホイール、その下にあるXXLサイズのブレーキ、そしてリアに縦に並んだ2本の六角形のテールパイプだ。しかも、見せかけだけでなく、音にもこだわっている。ボンネットの下には、現行の「X7 M60i」で初めて採用された新型エンジン「S68」が搭載されている。4.4リッターV8ツインターボに48ボルトの電気系統とトランスミッションに統合された電動モーターを搭載している。テスト車はシステム出力650馬力、eモーターと合わせて800Nmのトルクを発揮し、今後、750馬力のバージョン投入も予定されている。

ドライビング: BMWは2.7トンを感じさせない

BMWは、80kmの航続距離を約束している。V8が始動すると、まさに爆音だ。そしてこの巨大なSUVは、カーブの曲がり方を熟知している。すべてが軽く感じられ、リアアクスルのステアリングは感覚的に作動し、「M3」のようにカーブを曲がっていくことができる。しかも、2.7トントラックを運転しているという感覚は全くない。

内装はまだ大きくカバーがかけられているが、曲面ディスプレイはXMの特徴でもあると推測される。

4.4リッターのパワフルなパワーと、特にスポーツモードでのサウンドは、まさに純粋な「M」モデルに期待されるド迫力、残忍なV8サウンドだ。8速オートマチックは、まだ仕上げが甘いのか、ギアチェンジの際にときどきギクシャクした。でも、それ以外は?すべてが感動的だった。

【ABJのコメント】
ついに来るところまで来てしまったような気もするBMWのXM(なんだかシトロエンみたいだが)、ものすごくパワフルで、ものすごく大きくて、きっと文句のつけようのない性能のスーパーSUV(?)なのだろう。ハイブリッドシステムもエレクトロニクスデバイス満載の様々な快適装備も、もちろん素晴らしく快適で速く、驚くほどの最新鋭自動車なのだと思う。

だがいくらなんでも、3トン近い重量はいかがなものなのだろう? そして23インチのタイヤも本当に必要なのだろうか? 3トン近い重量の自動車がちゃんと走って、曲って止まれるのは、一言でいえばタイヤがかなり(相当)頑張っているからである。そのタイヤが減ってきたら、3トンもの質量の物体は止まらず、曲がらずおそらく相当恐ろしいものになるだろう。きっとそれなりに走らせればタイヤはめきめきと減り交換を余儀なくされる。23インチのタイヤを交換するとなると30万円? いや、もっと高いはずである。こういう車に乗る人はそんなことタイヤの価格など気にしないよ、と言ってほしくない。中古車で買った人(きっとタイヤ交換の時に挫折するかもしれない)、もしくは新車で買ってもタイヤのことなど考えない人・・・。そういう人には雨の日はもちろんのこと、無茶な走り方だけはしてもらいたくないものである。(KO)

Text: Guido Naumann
加筆: 大林晃平
Photo: BMW AG