チューナーのDelta4x4が新型VW T7マルチバンをオフローダーに変身させる

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新型VW T7のDelta4x4によるオフロードチューン。新世代のVWバスはコマーシャルビークル(商用バン)から完全にパッセンジャーカー(乗用車)になった。そこでチューナーのDelta4x4は今回、T7のために強力なオフロードプログラムを計画している。

商用車ベースから、ゴルフベースの「MQB Evo」プラットフォームへと移行し、フルレングスベンチシートが廃止された。
新型「VW T7」マルチバンは、先代モデルとは異なる点が他にも多くある。
そしてそれらは、冒険を好む熱心なファンには退屈すぎるかもしれない。
新しいワーゲンバス、「T7」でまた泥を掘りたいという人のために、チューナーのDelta4x4がオフロードパッケージを開発している。
パーツの提供は2022年後半を予定しており、デジタルレタッチとして、事前に公表し、提示する予定だ。

この改造の核となるのは、「T7」に約40mmの地上高を与える新しいシャシーで、ビルシュタイン社製のダンパーと、アイバッハ社製のスプリングを組み合わせている。
もちろん、オフロードでの使用にも適切なホイールは必要だ。
Delta4x4は、255/55のオフロード用タイヤを装着した18インチと、275/40インチのオフロード用タイヤを装着した20インチのビードロックホイールを用意する。
ホイール径は17~22インチまで対応可能で、よりワイドなマッドガードを備えたホイールアーチに収まる。

Delta4x4によると、VW T7用のルーフキャリアは新開発とのことだ。特に、可変式であることが前提となっている。もちろんこれもデジタルのイメージフォトである。

VW T7マルチバン用ステンレスフロントバー

さらに堅牢な外観を実現するために、ステンレス製のフロントバーも現在開発中さとする。
また、新開発のルーフキャリアシステムには、PIAA製のヘッドライトを追加で装着することが可能となっている。
また、リアサイドウインドウの交換用として、別のキャリアシステムも用意される予定だとのこと。
Delta4x4は、いまのところ、エンジンには手を加えない予定だ。
しかしその一方で、スポーツエキゾーストシステムを用意する。
新型「T7」には、2種類のガソリンエンジン、1種類のディーゼルエンジン、そして今回初めてプラグインハイブリッドが用意されている。

フロントバーはEC認可を取得し、PIAAの補助ヘッドライトを装着することが可能だ。

なお、チューニングパーツは2022年後半から発売される予定だ。
価格について、チューナーからのコメントはまだない。
参考までに全長4,973mmの短いバージョンのオリジナルの「VW T7」は、44,939ユーロ(約584万円)から購入可能となっている。
一方、全長5,173mmのロングバージョンは、最低46,957ユーロ(約610万円)からだ。

今度の「フォルクスワーゲンT7」は品質も高く、おそらく世界的に見ても魅了的なミニバンであることは確かな一台である。そんな「T7」をちょっとだけオフローダーにしたものが、今回Delta4x4というチューナーがコンピューターグラフィックスで紹介したこのモデルである。こういうクロスオーバーのような自動車も世界的には多く、そのミニバンモデルバージョンが今回のモデルであるが(まだコンピューターグラフィックスの段階ではあるけれど)、なかなかまとまっているように思える。
オリジナルの「T7」の価格から推測すると、おそらく700~800万円になると思うが、実際に売りに出されればなかなかの人気を博すると思う。実は、そんなミニバンとオフロード性能を持つSUVの組み合わせの車は、我が国では古くから存在している。三菱の「デリカ(D5)」がそれで、ずっと昔からかなりコアな愛好者を持つミニバンとなっている。このDelta4x4の「T7」も魅了的ではあるが、価格的に半分くらいの「デリカ」もなかなか魅了的である。そう考えると日本のクルマのバリエーションの多さも、捨てたものではないと思う。

Text: Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Delta4x4