マセラティ クラブ オブ ジャパン 第27回マセラティデイが開催される

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マセラティクラブオブジャパンは、11月20日(土)、21日(日)に、横浜みなとみらい地区で、第27回マセラティデイを開催した。

昨年はコロナ感染拡大により中止となったために、2年ぶりの開催となった。会場のパシフィコ横浜広場に、歴代のマセラティが2日間にわたりのべ48台ものマセラティが集合した。
クラシックマセラティでは、古い順にA6GCS Monofaro、セブリング、ミストラル、ミストラル・スパイダー、ギブリⅠ、ギブリ・スパイダー、インディ、ボーラが揃う。そしてデトマソ傘下に誕生したビトゥルボシリーズの各モデル、続いてフェラーリ傘下の3200GT、スパイダー、クーペ、クアトロポルテⅣ、グラントゥ―リスモ、最後にモダンマセラティが並ぶという壮観なシーンは、俄かに出現したたった2日間だけのマセラティオープンエアミュージアムと化した。
横浜はコロナ患者も減少傾向ということもあり、2日間に多くのマセラティファンが駆け付け、マセラティデイは盛り上がりを見せた。広場では、歴代マセラティを所有するオーナーへのインタビュウーと、越湖会長による各モデルのプロフィールを紹介。その後、場所を隣接する横浜グランドインターコンチネンタルに移してガラディナーを開催。

ディナーでは、越湖会長による今回のイベントテーマ「ボーラ誕生50周年、ビトゥルボ誕生40周年」の特別講演と「マセラティクラシケ・プロジェクト」のプレゼンテーションが行われた。来賓の挨拶では、マセラティジャパンCEOのグレゴリーKアダムス氏から今後のマセラティが進む将来をスピーチ、ガレーヂ伊太利屋の勝田社長から、ビトゥルボの日本へ輸入販売の苦労秘話を語って貰った。

ボーラは2台が参加した。

続いて参加したマセラティに各賞の授与式を行った。
ベストモデルナ賞は、2013年式グランツーリスモMCストラダーレに。オーナーは福岡在住で、今回のデイにはるばる九州からフェリーに乗船して参加するという気合の入れようだ。
ベストセミクラシック賞は、1997年式ギブリ2.0GTに。ギブリⅡも既に発売から20年以上も経ったモデルであるが、この個体は非常にメンテナンスが行き届いた本国仕様で、日本の正規輸入にはない2000ccエンジンを搭載した希少価値の高いギブリⅡだ。
ベストビンテージ賞は1967年製ギブリⅠ4.7Lに輝く。このギブリⅠ4.7Lは、1967年当時のボディカラーはロッソフォーコと呼ばれる濃い赤であったが、途中グリーンに塗り替えられている。現在のオーナーは更に深いグリーンに再塗装したことにより、ギブリのグランツーリスモスタイルを一層魅力的に見せている。
そしてグランプリ賞に輝いたマセラティは、ギブリⅡカンパーナスペチアーレだ。通称ギブリカンパーナと呼ばれ、この個体は日本へ約20年程前に日本に渡ってきた。しかし元のオーナー時代から遡ること10年以上に渡り不動車として修理工場に放置された状態となった。しかし遂に今年のマセラティデイに合わせて急ピッチでレストアが進み、エンジンに火が入ったのはマセラティデイ開催のほんの数日前。そしてパシフィコ横浜の広場へと自走で参加することが出来た。そんな蘇ったギブリカンパーナがグランプリ賞を受賞したのだ。

ベストモデルナ賞:2013年式グランツーリスモMCストラダーレ
ベストセミクラシック賞:1997年式ギブリ2.0GT
ベストビンテージ賞:1967年製ギブリⅠ4.7L
グランプリ賞:ギブリⅡカンパーナスペチアーレ
2日目は、パシフィコ横浜広場から、みなとみらい周辺を歴代マセラティがパレードランを実施。イチョウの葉が黄色く染まった山下公園通りを隊列をなして駆け抜けた。

その後、参加者はザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜で、開催されているミッドシップスーパースポーツMC20のデビュウイベントに参加。MC20のプレゼンテーションをマセラティジャパンCEOのグレゴリーKアダムス氏がスピーチ、また駐日イタリア 大使ジャンルイジ・ベネデッティ氏から祝辞の挨拶も行われた。再びパシフィコ横浜広場に参加者は戻り解散となった。

マセラティ クラブ オブ ジャパンは、マセラティから公認された日本のマセラティ愛好家のクラブで、クラシックマセラティから最新モデルまで幅広くメンバーが入会していることが特徴だ。来年以降も活動的にイベント開催に取り組むので、マセラティに興味がある方は、是非問い合わせしてみては如何だろうか。

問合せメールアドレス:contact@maseraticlub.jp

【筆者の紹介】
長山 隆一
何故、この国で魅力的なイタリア車が誕生するのか?マセラティに乗ってそう思った。それを探求するにはイタリアに行って、ドップリ浸からなければならないと思い、イタリアに行くようになった。世界遺産、自然、文化、街並み、料理、クルマ友達を沢山つくって、様々な体験をする。その時初めてイタリア車の魅力が解るはずだ。イタリア車を中心にイタリア情報を発信します。