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【ニューモデル情報】日本市場導入は? 新型シビックベースのスポーティなホンダ インテグラ中国で復活! 第1報!

2021年10月9日

ホンダが中国でインテグラを復活!スポーティなシビックをベースに。

ホンダは中国で伝説的なインテグラを復活させる。新型シビックをベースに、よりスポーティなデザインにするのだ。第1報をお届け!

ホンダファンにとって、「インテグラ」いう名を聞くと、心地よい戦慄と憧れを連想してしまう。
1993年から2001年にかけて製造された、3代目「インテグラ」は、高回転型4気筒エンジンとマニュアルトランスミッションを搭載した、ホットな「タイプR」として登場したからである。
1998年からは、190馬力のVTECスポーツカーで世界中のホンダファンを満足させた。
しかし、2001年には「DC2」のプラグが抜かれて以来、真の後継車は存在しなかった。
しかし、それも間もなく終わりを告げる。
20年の歳月を経て、「インテグラ」が戻ってくるのだ。
アメリカでは、ホンダの高貴な子会社であるアキュラが、「インテグラ」を復活させ、中国では独自のデザインでモデルを発表した。

新型「ホンダ インテグラ」は、新型「シビック」セダンのスポーティバージョンだ。
ダイナミックな外観は、主に、より平均的なシグネチャーを持つ、さらに狭くなったヘッドライトと、もちろんハニカムパターンを持つグリルで閉じられた、より大きなグリルによって達成されている。
スポーティなスリットに絞られたサイドエアインテークを備えた、異なるエアダムスカートが全体を引き締めている。

サイドビューでは、ドアハンドルの色だけが変わっている。ホンダのインテグラは、コントラストの効いたブラックで塗装されている。

リアでは、小さなディテールが大きな効果を発揮する。
トランクリッドには、ブラックのティアオフエッジが施され、テールランプではシグネチャーだけが中央に向かって伸びている。
もちろん、ディフューザーを装着した専用のエプロンには、縦方向に反射板のストライプが入っているのも見逃せない。
スポーティなホイールは必須で、「インテグラ」では、18インチにまで拡大されている。

ディテール写真でエンジンを確認

インテリアの写真はまだ公開されていないが、レイアウトは「シビック」のインテリアに必然的に似ていると思われる。
また、エンジンの詳細についても公式には発表されていない。
しかし、写真の中にはヒントになりそうなものがある。
テールライトのディテールショットに「240 TURBO」の文字がある。
これは、シビックに搭載されている240Nmのトルクを発生する1.5リッターエンジンを指している。
参考までに、このエンジンのスペックシートには182馬力と記載されている。

少なくとも、リアの「240 TURBO」の文字は、新型シビックの1.5リッターエンジンを示唆していると思われる。

このエンジンを搭載した「インテグラ」のみが発売されるのか、それとも他の駆動方式の「インテグラ」も発売されるのかは現時点では未明だ。
いずれにしても、市場への投入は2021年を予定しているので、ホンダとしては一日も早く発売したいところだ。
しかし残念ながら、この車が欧州でも販売される可能性は低いだろう。

「インテグラ」、と聞くと山下達郎の歌う、「風のコリドー」が頭の中に流れ、ちょっとモノトーンのような世界に、二人の男性がスタイリッシュに登場する、そんなCMを思い浮かべる。
そう、今では「インテグラ」と言えば、VTECを搭載し、アルミニウムのシフトノブを持った武闘派の自動車というイメージが強いが、そもそもは「クイント インテグラ」として、「クイント」の派生車種(ということはシビックの兄弟)として発表された、ちょっとお洒落な3ドアハッチバックだったのである。それがいつの間にかタイプRだけが先行し、ずいぶんと高性能なモデルばかりが注目されることになってしまったが、今回のモデルはその本流ともいえるような、昔のイメージを使って作られた、ちょっとだけイメージ先行の一台といえる。
インテグラという名前を有効利用することは良いことだと思うし、乗って楽しいクルマであればこれは良いことだと思う。ちなみに、アメリカで売るインテグラとは違う自動車とのことだし、日本ではどうするのかはまだはっきりしていない(らしい)。

Text: Katharina Berndt and Moritz Doka
加筆: 大林晃平
Photo: Honda