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F1 2021第13戦 オランダGP@ザントフォールトサーキット メルセデスとレッドブルの一騎打ちの様相一層強まる 残り8戦

2021年9月9日

36年ぶりに母国オランダでおこなわれたF1で、フェルスタッペンが圧倒的な感激の勝利を飾る

マックス フェルスタッペンがザントフォールトサーキットで勝利を奪った。日曜のレースでは、ハミルトンはフェルスタッペンに追いつくことすらできなかった。しかし、メルセデスは次戦、イモラサーキットですべての力をつぎこんでのカウンターアタックを誓う。

レッドブルのコンサルタントであるヘルムート マルコは、マックス フェルスタッペンが母国であるオランダで勝利した後、「あれは彼にとって最高の勝利だ!」と、はっきりと言い切った。
さらに大きな成功とは、シーズン終了後に23歳の若者が初めて世界選手権のタイトルを獲得することに他ならない。
日曜日、熱狂的に祝う7万人のファンの前で、フェルスタッペンは少なくともF1世界チャンピオン争いでのリードを取り戻し、ライバルのルイス ハミルトンに3ポイント差をつけた。

スピルバーグで2勝、スパで1勝、ザントフォールトで1勝を挙げたレッドブルは、「これで今シーズンのホームレース4戦すべてに勝ったことになる」と喜びを語った。「しかし、このレースはもちろん、マックスにとって最も重要なレースだった」とオーストリア人の元レーサーは語り、弟子のパフォーマンスを称えた。「マックスは完璧なドライビングをした。彼はどんな状況でも常に最適な対応をし、ハミルトンが近づいてくるたびに巧みに引き離していた」。

そしてチームも彼の快走に応えたと褒め称えた。「メルセデスが何をしても、我々は常にスーパーリアクションをしていた。ドライバーもチームも、どんどんレベルが上がっています。ミスをしてはいけないのです」。

フェルスタッペンは、最初の数メートルで母国での勝利の基礎を築いた。「ここでは、アンダーカットに対して常に3秒程度のバッファが必要です」と彼は言う。「トラフィック、タイヤ、そして終盤の戦略を考えるながら常に正しい判断をしなければなりません。今日はそれができました。とても素晴らしい勝利だ」と、感激を言葉にした。

母国オランダでの歓喜: フェルスタッペンがメルセデスの2人を抑えて優勝を果たした。

ライバルのメルセデスは、最終的にはザントフォールトでの敗北を認めざるを得なかった。「パフォーマンスの差も認めなければなりません。マックスは信じられないほど速かったし、レッドブルは後ろの2台からのプレッシャーにもかかわらず、欠点がなかった」とメルセデスのスポーツボスであるトト ウォルフは言い、フェルスタッペンの勝利を「当然の結果」としている。一方で、「今日と昨日の予選では、いくつかの小さなミスを犯してしまったことも敗因だ」とウォルフは不満を漏らしている。

「いずれにしても、努力が足りなかったわけではない」と、後塵を拝したハミルトンは言う。「本当に全力を尽くしてついていきましたが、今日はチャンスがありませんでした。パフォーマンスの面では、彼らのほうが少し上で、単純に彼らのほうが速かったのです」。

追い越せない: フェルスタッペンがハミルトンを寄せ付けない。

ハミルトンも、その理由のひとつを技術面に求めている。「レッドブルはベルギーでアップデートを行ったが、我々はシルバーストーン以降、アップグレードを行っていない」。しかし、ディフェンディングチャンピオンは、日曜日の戦略にも完全には満足していない。「完璧ではなかったし、あそこでは最速でもなかった。ここでは最高の仕事ができなかったんだ」、と悔しさを言葉にした。

問題は、来週末のモンツァでのパワーバランスがどうなるかということだ。「現時点では、お互いに好敵手として押し合っています」と、トト ウォルフは認めている。「今日は彼らが勝ったが、来週は我々が再び攻撃を開始する」と反撃を誓う。

一方、レッドブルは、ロイヤルパークの長いストレートを恐れている。「モンツァをどのようにマスターするかを見極める必要があり、モンツァをどう使いこなすかが勝負だ。これまで我々には合わなかったサーキットだ」とヘルムート マルコは振り返る。「しかし、今の状態であれば、モンツァでもトップに立てると信じている」と、語った。

F1第13戦 オランダグランプリ
レース結果(10位まで):
1位: マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 1:30:05.395
2位: ルイス ハミルトン(英国) – メルセデス +20.932秒
3位: バルテリ ボッタス(フィンランド) – メルセデス +56.460
4位: ピエール ガスリー(フランス) – アルファタウリ +1ラップ
5位: シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ +1ラップ
6位: フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ +1ラップ
7位: カルロス サインツ Jr.(スペイン) – フェラーリ +1ラップ
8位: セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル +1ラップ
9位: エステバン オコン(フランス) – アルピーヌ +1ラップ
10位: ランドー ノリス(英国) – マクラーレン +1ラップ

ドライバーズチャンピオンシップランキング(第13戦終了時):
1位: マックス フェルスタッペン(オランダ) – レッドブル 224.5ポイント
2位: ルイス ハミルトン(英国) – メルセデス 221.5ポイント
3位: バルテリ ボッタス(フィンランド) – メルセデス 123ポイント
4位: ランドー ノリス(英国) – マクラーレン 114ポイント
5位: セルジオ ペレス(メキシコ) – レッドブル 108ポイント
6位: シャルル ルクレール(モナコ) – フェラーリ 92ポイント
7位: カルロス サインツJr.(スペイン)- フェラーリ 89.5ポイント
8位: ピエール ガスリー(フランス) – アルファタウリ 66ポイント
9位: ダニエル リカルド(オーストラリア) – マクラーレン 56ポイント
10位: フェルナンド アロンソ(スペイン) – アルピーヌ 46ポイント

コンストラクターズチャンピオンシップランキング(第13戦終了時):
1位: メルセデス 344.5ポイント
2位: レッドブル 332.5ポイント
3位: フェラーリ 181.5ポイント
4位: マクラーレン 170ポイント
5位: アルピーヌ 90ポイント
6位: アルファタウリ 84ポイント
7位: アストンマーティン 53ポイント
8位: ウィリアムス 20ポイント
9位: アルファロメオ 3ポイント
10位: ハース 0ポイント

Text: Frederik Hackbarth
Photo: autobild.de