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	<title>450SEL - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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	<description>世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット！</description>
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	<title>450SEL - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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		<title>【お金の問題ではない】Are you crazy?　想像を超えた夢のセダン×3台の物語　第3話</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 Oct 2020 07:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フォトギャラリー]]></category>
		<category><![CDATA[旧車＆ネオクラシック]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="729" height="486" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" fetchpriority="high" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23.jpg 729w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-630x420.jpg 630w" sizes="(max-width: 729px) 100vw, 729px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>理不尽なクラシックカー×3台:  アストンマーティン ラゴンダ、ランチア テーマ8.32、メルセデスベンツ450 SLE 6.9</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>今日、クラシックとなっている車の多くは、登場した時にはすでに主流から外れていた。<br> アストンマーティン ラゴンダ（1976-1991年）は、70年代の最も不思議で魅力的な車の1台だ。<br> その導入は驚きで、ショッキングなものだった。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-2e829ce22124e91c.jpg" alt=""/><figcaption>トーマス ドレクスラーが彼のアストンマーティン ラゴンダについて最も愛しているのは、その形状だ。ロングで、ワイドで、信じられないほどフラットなそのフォルムだ。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>お金を燃やすことはこんなにも美しいことなのだ。<br>
我々は、お金の問題ではない3台のクラシックカーとそのオーナーを紹介する。<br>
今回は第3話、世界をあっと言わせたアストンマーティン ラゴンダについてだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>第1話と第2話はこちらをどうぞ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>第1話： ランチア テーマ8.32</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>第2話： メルセデス ベンツ450 SEL 6.9</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3>シュールで奇妙</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> その当時英国のスポーツカーメーカーから、4ドアセダンが登場するとは誰も予想していなかった。そして、そのようなエッジ＆ウェッジだらけのシャープなボディスタイリングも期待していなかった。<br> 需要は抑制されたままだった。<br> 誰もがこの未来的なファミリーレーサーを好んだわけではなく、当時270,000ドイツマルク（約1,730万円）はとてつもなく高価だった（わが国では4500万円という価格で正規導入されていた）。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-ca11b04b98af74b3.jpg" alt=""/><figcaption>2020年に見ても初年度の1976年と同様に壮観だ。</figcaption></figure>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3>アストンマーティン ラゴンダ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> 1976年10月、アストンマーティンは、ウィリアム タウンズによって設計され、革新的なソリッドステートデジタルインスツルメンテーション、当時の未来的なコンセプトを備えた印象的なニューモデル、新しい4ドアのラゴンダを発表した。<br> ラゴンダは良きにつけ悪しきにつけ、衝撃的な波紋を巻き起こし、イギリスのスポーツカーメーカーは世界中から注目を集めるに至った。<br> 当初は低かった需要も、その後徐々に高まり始め、特に北米と中東市場からの注文書が急速に届き始めたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-e0c97547437a1375.jpg" alt=""/><figcaption>長くて長い。アストンマーティン ラゴンダの全長は5.28メートル、全幅はほぼ1.80メートルで、ドライバーズシートから見えるボンネットはどこまでも続いているように見える。この初期モデルが圧倒的に格好良く、ラゴンダの中のラゴンダといえる。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-9864e69e93163d39.jpg" alt=""/><figcaption>アストンマーティンが1976年に思い描いたスポーティなツーリングセダンの未来はこうだった。強調されたウェッジシェイプ、フロントに向かって先細りになるボンネット、そしてホイールアーチを除けば丸みを帯びた形状は全くない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-4a708ba9005af58a.jpg" alt=""/><figcaption>他の道路利用者は通常、304馬力のラゴンダの後部しか見ていない生産された車の数はわずか645台だった。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-de5d85caa9607483.jpg" alt=""/><figcaption>1982年当時、アストンマーティン ラゴンダの1台当たりの価格は272,280ドイツマルク（約1,750万円）だった。メルセデスベンツ500 SELの4.5倍！だ。だが日本ではそんな甘い価格ではなく4500万円という価格がついて売られていた。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-8a8462cee42f4693.jpg" alt=""/><figcaption>ダブルメインヘッドライトはボタンを押すだけで折りたたむことができ、その下に並んだフォグランプとウインカーはミニマムなラジエターグリルのためのスペースをほとんど残していない。ヘッドライトは上げない方が絶対に格好いい。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-d39eb542e7ff2fee.jpg" alt=""/></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>トーマス ドレクスラーは、2009年にスウェーデンで、30,000ユーロ（約380万円）で彼のアストンマーティン ラゴンダを購入した。なんと、彼はなんのトラブルもなしに、スウェーデンから、フランクフルトの西にある小都市、ヴィースバーデンの彼の自宅まで、ラゴンダを運転して戻ってきたのだった。ラゴンダの信頼性は低いことで有名なので、驚くべきことだ。<br>
しかしその後、ドレクスラーは昨年、4回も工房を訪れている。停止することができなくなったフロントガラスワイパー、ステアリングギアのオイル漏れ、サーボポンプの故障、および、そして、それから、その他＆その他。彼は常にラゴンダの欠陥と要注意点のリストを持っている。それは現在約40か所を構成している。<br>
「アストン マーティン ラゴンダを所有している人は誰でも、小さなことに寛大です」と、ドレクスラーはにやにや笑いながら語る。そしてそれほどの度量がなければラゴンダなど所有できない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-d4391d2928035bb9.jpg" alt=""/><figcaption>小さなフラップ、その後ろにはたくさんの…。燃料タンクには126リットルのプレミアムガソリンが入っている。これは、2トンのアストンマーティン ラゴンダが500kmの距離をカバーできることを意味する。スピードが速くなると、4つのウェーバーデュアルキャブレターを介してまたたく間に消費される（つまりリッター３~4キロくらいの燃費なのである）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-9483b8e10fa119f9.jpg" alt=""/><figcaption>ラゴンダという貴金属を傷つけないようにするには、駐車場は避けた方がよい。その巨大なサイズのためだけではない。ターニングサークル（回転円）は18メートルだ！</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-6664891f98e33dee.jpg" alt=""/><figcaption>ロードオブザリング。白い壁のリングで緑豊かな、225/70 VR 15ホイールがタイヤを飾る。装飾的なクロームリングと同色ボディカラーのホイール（同色ホイールでないものもあった）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-3725e6cf4555755f.jpg" alt=""/><figcaption>細部へのこだわり。ホイールハブカバーまでもがアストンマーティンのラゴンダであることを物語っている。ラゴンダの製作には2000時間以上の手作業が必要だった。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-3ac1303b8146b342.jpg" alt=""/><figcaption>外側が「ケントグリーン」、内側が「マグノリア」。一本スポークとタッチスイッチが未来的だ。いまだにこの雰囲気を超える未来的な内装は、ない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-f11ea1198f2f6021.jpg" alt=""/><figcaption>ドアに設けられたスイッチに注目（パワーウインドスイッチ）、ここもきちんとデザインされているが、使いにくそうなのは言うまでもないし、そんなことどうでもいい。ちょっとしょぼいグラフィックイコライザー付きカーステレオがなんとも不釣り合い。普通のキー（おそらくフューエルタンクのキーも別なのだろうか？）が40年の歳月を感じさせる。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-0eaacea9534a1a5f.jpg" alt=""/><figcaption>タッチパネルを搭載した（おそらくB&amp;Oあたりをモチーフにした）オンボード電子機器は、所有者を計り知れないリスクに陥れる。1978年、最初のユニットが配送されたソフトウェアは欠陥品だったという。さらに今となっては修理するパーツもないため、このメーターパネルはラゴンダの致命的なウイークポイント。そのため後期モデルでは、この電光管ディスプレイではなく、CRTユニットがディスプレイに変更されたが、もちろんその改良型もトラブルが多発するとのことだ。（笑）</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-ce735507c9a945f3.jpg" alt=""/><figcaption>左右に線対称で設定されたクロームメッキの灰皿が時代である。3速AT用のセレクターがちょっと民芸風デザインなのが面白い。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-034fa4f3325a42fd.jpg" alt=""/><figcaption>矢印は、ウィンドウと電動シート調整用のボタン。ちなみに、リアウィンドウは固定式で下がらない。その代わりに、後席乗員用のセカンドエアコンがパーセルシェルフに設置されている。カーペットのグリーンの色が、なんともイギリス的。<br>  ドアの開口部の処理とかウエザーストリップなど、やはりなんとも心配になってしまう形状だが、そんなこといちいち根掘り葉掘り気にするような車ではない、のである、</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-e605fc574ca430eb.jpg" alt=""/><figcaption>意外とルーズなルックスのシート。ラゴンダに似合うような、似合わないような…。実は2度だけアストンマーティン ラゴンダに座ったことがあるが、大きさのわりにものすごくタイトではあったが、室内空間をうんぬんかんぬん言うような車では絶対にない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-2af2c2176990232f.jpg" alt=""/></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-c74e39c8d9be3e04.jpg" alt=""/><figcaption>トランク内部の全周囲に張られた皮やカーペットなど、こういう部分の仕上げは4,500万円にふさわしいディテールだ。欠品していた車載工具をそろえるためにラゴンダのオーナーであるトーマス ドレクスラーは、700ユーロ（約8万8千円）を支払ったそうだ。工具セットの内容を考えれば高いが、この手のものはそういうものだからこれも仕方ない。手前のビニール袋にしまわれた手袋は、タイヤ交換の時などに使う皮の手袋。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-8267276456741a9a.jpg" alt=""/><figcaption>4基のウェーバーデュアルキャブレター装備の5.3リッターV8 エンジン。304馬力を発生し3速オートマチックトランスミッションによって、最大500 Nmをリアアクスルに伝達する。燃費はおおよそ3~5キロの間くらい。のたうちまわった配線など信頼性はとにかく低そうだ。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-169fa35823d9501c.jpg" alt=""/><figcaption>アストンマーティンのエンジンには1基ずつ、手作業で組み立てられ、組み立てたメカニックの名前を記したプレートが貼り付けられる。これはドン オズボーンがすべて一人で完成させたエンジンということの証明書。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>1979年の晴海で行われた東京モーターショーの、アトランティックモータースのブースで、14歳の僕は2時間以上、ぼーっとアストンマーティン ラゴンダを眺めていた。今のようなインターネットなど想像もつかなかったし、そのころの情報源は毎月の自動車雑誌だけだったから、一切の予備知識なしに行ったモーターショーのブースに、まさかアストンマーティン ラゴンダがあることなど知る由もなく、その姿を見た瞬間にはおしっこを漏らしそうなほど驚いたものだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>自動車専門誌でアストンマーティン ラゴンダのことは知っていたし、その未来的な姿に憧れを抱いていたけれど、日本で現車を見ることなど想像もしていなかったし、心の準備をしないままであったラゴンダの、その自動車とは思えない姿に出会った瞬間、僕の永遠の夢のクルマはずっと、これのまま、なのだ。<br>
そこに記された4,500万円という価格も、そのころ父の車だったシビックCVCCの30台分以上の価格であり、あまりにも現実感に欠けたものだったが、そんなことどうでもいい。とにかく日本にラゴンダが上陸して、目の前にあるという事実、それだけでよかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その後ここに飾られていたアストンマーティン ラゴンダは、日本の老舗自動車雑誌の巻頭を飾り、その副編集長が名古屋から自走した（！！）という記事が掲載され、そのページを暗記するほど読んだ思い出がある。そして読みながら、あの時に2時間以上立ち尽くして眺めていた自動車そのものが写真を写され、記事になって目の前にあるということが不思議でしようがなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さすがにアストンマーティン ラゴンダは、ランチア　テーマ8.32とかメルセデスベンツ450SEL 6.9のように欲しいとか、そういう現世の憧れの車ではない。夢の中に出てきて、夢から目覚めるとふっと消えてしまうような儚い幻想のような自動車である。<br>
今でも10年に一度くらい、その姿を瞬間的に見かけることもあるが、その度に、今のは幻だったのだろうか、と自問してしまう。<br>
実際のラゴンダは、信頼性は皆無に近く、ちゃんと走ることが珍しいような完成度だというし、性能的にも今となっては別段優れているともいえない車なのだそうだ。またよくよく見ると全体のディメンションのバランスがなんとなく悪いとか、こんなのアストンマーティンじゃないと嫌悪するエンスージャストも多い。だがそんなことどうでもいい。<br>
　<br>
人の見た夢について、ああだこうだ言われても困るし、あの時の14歳の僕にとっては、アダムスキー型UFOが目の前に降り立って、やっぱりUFOは現存していたんだ、と思うような衝撃と喜びだったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: Jan-Henrik Muche<br>
加筆：大林晃平<br>
Photo: Goetz von Sternenfels</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="729" height="486" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23.jpg 729w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/10/Aston-Martin-Lagonda-729x486-b185eccad818ee23-630x420.jpg 630w" sizes="auto, (max-width: 729px) 100vw, 729px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>理不尽なクラシックカー×3台:  アストンマーティン ラゴンダ、ランチア テーマ8.32、メルセデスベンツ450 SLE 6.9</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>今日、クラシックとなっている車の多くは、登場した時にはすでに主流から外れていた。<br> アストンマーティン ラゴンダ（1976-1991年）は、70年代の最も不思議で魅力的な車の1台だ。<br> その導入は驚きで、ショッキングなものだった。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-2e829ce22124e91c.jpg" alt=""/><figcaption>トーマス ドレクスラーが彼のアストンマーティン ラゴンダについて最も愛しているのは、その形状だ。ロングで、ワイドで、信じられないほどフラットなそのフォルムだ。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>お金を燃やすことはこんなにも美しいことなのだ。<br>
我々は、お金の問題ではない3台のクラシックカーとそのオーナーを紹介する。<br>
今回は第3話、世界をあっと言わせたアストンマーティン ラゴンダについてだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>第1話と第2話はこちらをどうぞ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>第1話： ランチア テーマ8.32</strong></p>
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<p><strong>第2話： メルセデス ベンツ450 SEL 6.9</strong></p>
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<h3>シュールで奇妙</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> その当時英国のスポーツカーメーカーから、4ドアセダンが登場するとは誰も予想していなかった。そして、そのようなエッジ＆ウェッジだらけのシャープなボディスタイリングも期待していなかった。<br> 需要は抑制されたままだった。<br> 誰もがこの未来的なファミリーレーサーを好んだわけではなく、当時270,000ドイツマルク（約1,730万円）はとてつもなく高価だった（わが国では4500万円という価格で正規導入されていた）。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-ca11b04b98af74b3.jpg" alt=""/><figcaption>2020年に見ても初年度の1976年と同様に壮観だ。</figcaption></figure>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3>アストンマーティン ラゴンダ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> 1976年10月、アストンマーティンは、ウィリアム タウンズによって設計され、革新的なソリッドステートデジタルインスツルメンテーション、当時の未来的なコンセプトを備えた印象的なニューモデル、新しい4ドアのラゴンダを発表した。<br> ラゴンダは良きにつけ悪しきにつけ、衝撃的な波紋を巻き起こし、イギリスのスポーツカーメーカーは世界中から注目を集めるに至った。<br> 当初は低かった需要も、その後徐々に高まり始め、特に北米と中東市場からの注文書が急速に届き始めたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-e0c97547437a1375.jpg" alt=""/><figcaption>長くて長い。アストンマーティン ラゴンダの全長は5.28メートル、全幅はほぼ1.80メートルで、ドライバーズシートから見えるボンネットはどこまでも続いているように見える。この初期モデルが圧倒的に格好良く、ラゴンダの中のラゴンダといえる。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-9864e69e93163d39.jpg" alt=""/><figcaption>アストンマーティンが1976年に思い描いたスポーティなツーリングセダンの未来はこうだった。強調されたウェッジシェイプ、フロントに向かって先細りになるボンネット、そしてホイールアーチを除けば丸みを帯びた形状は全くない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-4a708ba9005af58a.jpg" alt=""/><figcaption>他の道路利用者は通常、304馬力のラゴンダの後部しか見ていない生産された車の数はわずか645台だった。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-de5d85caa9607483.jpg" alt=""/><figcaption>1982年当時、アストンマーティン ラゴンダの1台当たりの価格は272,280ドイツマルク（約1,750万円）だった。メルセデスベンツ500 SELの4.5倍！だ。だが日本ではそんな甘い価格ではなく4500万円という価格がついて売られていた。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Geliebte-Geldvernichter-Lancia-Thema-8-32-729x486-8a8462cee42f4693.jpg" alt=""/><figcaption>ダブルメインヘッドライトはボタンを押すだけで折りたたむことができ、その下に並んだフォグランプとウインカーはミニマムなラジエターグリルのためのスペースをほとんど残していない。ヘッドライトは上げない方が絶対に格好いい。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-d39eb542e7ff2fee.jpg" alt=""/></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>トーマス ドレクスラーは、2009年にスウェーデンで、30,000ユーロ（約380万円）で彼のアストンマーティン ラゴンダを購入した。なんと、彼はなんのトラブルもなしに、スウェーデンから、フランクフルトの西にある小都市、ヴィースバーデンの彼の自宅まで、ラゴンダを運転して戻ってきたのだった。ラゴンダの信頼性は低いことで有名なので、驚くべきことだ。<br>
しかしその後、ドレクスラーは昨年、4回も工房を訪れている。停止することができなくなったフロントガラスワイパー、ステアリングギアのオイル漏れ、サーボポンプの故障、および、そして、それから、その他＆その他。彼は常にラゴンダの欠陥と要注意点のリストを持っている。それは現在約40か所を構成している。<br>
「アストン マーティン ラゴンダを所有している人は誰でも、小さなことに寛大です」と、ドレクスラーはにやにや笑いながら語る。そしてそれほどの度量がなければラゴンダなど所有できない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-d4391d2928035bb9.jpg" alt=""/><figcaption>小さなフラップ、その後ろにはたくさんの…。燃料タンクには126リットルのプレミアムガソリンが入っている。これは、2トンのアストンマーティン ラゴンダが500kmの距離をカバーできることを意味する。スピードが速くなると、4つのウェーバーデュアルキャブレターを介してまたたく間に消費される（つまりリッター３~4キロくらいの燃費なのである）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-9483b8e10fa119f9.jpg" alt=""/><figcaption>ラゴンダという貴金属を傷つけないようにするには、駐車場は避けた方がよい。その巨大なサイズのためだけではない。ターニングサークル（回転円）は18メートルだ！</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-6664891f98e33dee.jpg" alt=""/><figcaption>ロードオブザリング。白い壁のリングで緑豊かな、225/70 VR 15ホイールがタイヤを飾る。装飾的なクロームリングと同色ボディカラーのホイール（同色ホイールでないものもあった）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-3725e6cf4555755f.jpg" alt=""/><figcaption>細部へのこだわり。ホイールハブカバーまでもがアストンマーティンのラゴンダであることを物語っている。ラゴンダの製作には2000時間以上の手作業が必要だった。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-3ac1303b8146b342.jpg" alt=""/><figcaption>外側が「ケントグリーン」、内側が「マグノリア」。一本スポークとタッチスイッチが未来的だ。いまだにこの雰囲気を超える未来的な内装は、ない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-f11ea1198f2f6021.jpg" alt=""/><figcaption>ドアに設けられたスイッチに注目（パワーウインドスイッチ）、ここもきちんとデザインされているが、使いにくそうなのは言うまでもないし、そんなことどうでもいい。ちょっとしょぼいグラフィックイコライザー付きカーステレオがなんとも不釣り合い。普通のキー（おそらくフューエルタンクのキーも別なのだろうか？）が40年の歳月を感じさせる。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-0eaacea9534a1a5f.jpg" alt=""/><figcaption>タッチパネルを搭載した（おそらくB&amp;Oあたりをモチーフにした）オンボード電子機器は、所有者を計り知れないリスクに陥れる。1978年、最初のユニットが配送されたソフトウェアは欠陥品だったという。さらに今となっては修理するパーツもないため、このメーターパネルはラゴンダの致命的なウイークポイント。そのため後期モデルでは、この電光管ディスプレイではなく、CRTユニットがディスプレイに変更されたが、もちろんその改良型もトラブルが多発するとのことだ。（笑）</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-ce735507c9a945f3.jpg" alt=""/><figcaption>左右に線対称で設定されたクロームメッキの灰皿が時代である。3速AT用のセレクターがちょっと民芸風デザインなのが面白い。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-034fa4f3325a42fd.jpg" alt=""/><figcaption>矢印は、ウィンドウと電動シート調整用のボタン。ちなみに、リアウィンドウは固定式で下がらない。その代わりに、後席乗員用のセカンドエアコンがパーセルシェルフに設置されている。カーペットのグリーンの色が、なんともイギリス的。<br>  ドアの開口部の処理とかウエザーストリップなど、やはりなんとも心配になってしまう形状だが、そんなこといちいち根掘り葉掘り気にするような車ではない、のである、</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-e605fc574ca430eb.jpg" alt=""/><figcaption>意外とルーズなルックスのシート。ラゴンダに似合うような、似合わないような…。実は2度だけアストンマーティン ラゴンダに座ったことがあるが、大きさのわりにものすごくタイトではあったが、室内空間をうんぬんかんぬん言うような車では絶対にない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-2af2c2176990232f.jpg" alt=""/></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-c74e39c8d9be3e04.jpg" alt=""/><figcaption>トランク内部の全周囲に張られた皮やカーペットなど、こういう部分の仕上げは4,500万円にふさわしいディテールだ。欠品していた車載工具をそろえるためにラゴンダのオーナーであるトーマス ドレクスラーは、700ユーロ（約8万8千円）を支払ったそうだ。工具セットの内容を考えれば高いが、この手のものはそういうものだからこれも仕方ない。手前のビニール袋にしまわれた手袋は、タイヤ交換の時などに使う皮の手袋。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-8267276456741a9a.jpg" alt=""/><figcaption>4基のウェーバーデュアルキャブレター装備の5.3リッターV8 エンジン。304馬力を発生し3速オートマチックトランスミッションによって、最大500 Nmをリアアクスルに伝達する。燃費はおおよそ3~5キロの間くらい。のたうちまわった配線など信頼性はとにかく低そうだ。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Aston-Martin-Lagonda-729x486-169fa35823d9501c.jpg" alt=""/><figcaption>アストンマーティンのエンジンには1基ずつ、手作業で組み立てられ、組み立てたメカニックの名前を記したプレートが貼り付けられる。これはドン オズボーンがすべて一人で完成させたエンジンということの証明書。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>1979年の晴海で行われた東京モーターショーの、アトランティックモータースのブースで、14歳の僕は2時間以上、ぼーっとアストンマーティン ラゴンダを眺めていた。今のようなインターネットなど想像もつかなかったし、そのころの情報源は毎月の自動車雑誌だけだったから、一切の予備知識なしに行ったモーターショーのブースに、まさかアストンマーティン ラゴンダがあることなど知る由もなく、その姿を見た瞬間にはおしっこを漏らしそうなほど驚いたものだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>自動車専門誌でアストンマーティン ラゴンダのことは知っていたし、その未来的な姿に憧れを抱いていたけれど、日本で現車を見ることなど想像もしていなかったし、心の準備をしないままであったラゴンダの、その自動車とは思えない姿に出会った瞬間、僕の永遠の夢のクルマはずっと、これのまま、なのだ。<br>
そこに記された4,500万円という価格も、そのころ父の車だったシビックCVCCの30台分以上の価格であり、あまりにも現実感に欠けたものだったが、そんなことどうでもいい。とにかく日本にラゴンダが上陸して、目の前にあるという事実、それだけでよかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その後ここに飾られていたアストンマーティン ラゴンダは、日本の老舗自動車雑誌の巻頭を飾り、その副編集長が名古屋から自走した（！！）という記事が掲載され、そのページを暗記するほど読んだ思い出がある。そして読みながら、あの時に2時間以上立ち尽くして眺めていた自動車そのものが写真を写され、記事になって目の前にあるということが不思議でしようがなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さすがにアストンマーティン ラゴンダは、ランチア　テーマ8.32とかメルセデスベンツ450SEL 6.9のように欲しいとか、そういう現世の憧れの車ではない。夢の中に出てきて、夢から目覚めるとふっと消えてしまうような儚い幻想のような自動車である。<br>
今でも10年に一度くらい、その姿を瞬間的に見かけることもあるが、その度に、今のは幻だったのだろうか、と自問してしまう。<br>
実際のラゴンダは、信頼性は皆無に近く、ちゃんと走ることが珍しいような完成度だというし、性能的にも今となっては別段優れているともいえない車なのだそうだ。またよくよく見ると全体のディメンションのバランスがなんとなく悪いとか、こんなのアストンマーティンじゃないと嫌悪するエンスージャストも多い。だがそんなことどうでもいい。<br>
　<br>
人の見た夢について、ああだこうだ言われても困るし、あの時の14歳の僕にとっては、アダムスキー型UFOが目の前に降り立って、やっぱりUFOは現存していたんだ、と思うような衝撃と喜びだったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: Jan-Henrik Muche<br>
加筆：大林晃平<br>
Photo: Goetz von Sternenfels</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【お金の問題ではない】Are you crazy?「メルセデス・ベンツ 450SEL 6.9」想像を超えた夢のセダン×3台の物語　第2話</title>
		<link>https://autobild.jp/4319/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 26 Sep 2020 02:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フォトギャラリー]]></category>
		<category><![CDATA[旧車＆ネオクラシック]]></category>
		<category><![CDATA[450 SEL 6.9]]></category>
		<category><![CDATA[450SEL]]></category>
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		<category><![CDATA[アストンマーティン]]></category>
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		<category><![CDATA[テーマ8.32]]></category>
		<category><![CDATA[ドイツ車]]></category>
		<category><![CDATA[メルセデス・ベンツ]]></category>
		<category><![CDATA[ラゴンダ]]></category>
		<category><![CDATA[ランチア]]></category>
		<category><![CDATA[高性能セダン]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="729" height="486" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg 729w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-630x420.jpg 630w" sizes="auto, (max-width: 729px) 100vw, 729px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>世界最高の車。1975年に生まれたメルセデス450 SEL 6.9（W116）は、当時のSクラスワールドの「THEスター」だった。これ以上のメルセデスはあり得ない、と愛好家たちは言う。世紀のクラシックだ。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-6b3fa4bb417367ef.jpg" alt=""/></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>お金を燃やすことはこんなにも美しいことなのだ。我々は、お金の問題ではない3台のクラシックカーとそのオーナーを紹介する。今回は第2話、伝説のメルセデス・ベンツ 450SEL 6.9についてだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その前に、前回のテーマ8.32の時に書き忘れたが、テーマにフェラーリのV8という組み合わせには及ばないものの、ランチアはテーマの後継モデルであるテージスにも、フェラーリではないが、アルファロメオのV6、多くのアルファファンに愛された、「アルファ6（アルファセイ）」を採用したことは、多くのイタリア車愛好家のよく知るところだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>夢のセダン×3台の物語　第1話「ランチア テーマ8.32」はこちらをどうぞ。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"http://autobild.jp/4144","type":"wp-embed","providerNameSlug":"auto-bild-japan-web","className":"is-provider-auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-auto-bild-japan-web wp-block-embed-auto-bild-japan-web is-provider-auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト"><div class="wp-block-embed__wrapper">
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</div></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>1975年にメルセデス450 SEL 6.9（W116）が発売されたとき、業界メディアは「世界最高の車」と、ただただ歓喜した。戦後のダイムラーにはこれ以上のエンジン容量はなく、エンジニアは当時利用可能だったすべての技術をこのトップモデルに埋め込んだ。ボンネットの下にはパワフルなM100。エンジン回転域にかかわらず、286馬力のV8はあらゆる状況で十分なパワーを発揮した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>メルセデス450 SEL 6.9の魅力はガレージから始まる。キーを回すと、M100エンジンが低音のスタッカートに変わる。排気量6834cc、馬力286馬力、トルク550Nmがうなりを上げる。0から時速100kmまで8秒弱で加速し（45年前の話だ！）、高速道路で6.9の相手をした時の最高速度は時速230kmであったが、 時速260キロまでのスピードメーターが備わっているのでもう少しは出るのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-cd5ce8307368b80f.jpg" alt=""/></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そして巨大なV8がどの回転域と速度域で稼働するかは問題ではない。パワーは常に豊富に用意されていたからだ。加えて、卓越したドライビングコンフォートを備えていた。450 SEL 6.9は、ガソリンと圧力オイルで作動するハイドロニューマチックシステムを標準装備している。4つのガススプリングエレメントは、油圧シリンダーを介してホイールサスペンションに接続されており、約2トンの重量を担っていた。これにより、6.9は、ホイール後方のプルスイッチで操作する自動レベルコントロールを含む、安定しているのと同じくらいソフトなサスペンションを実現している。しかし6.9の運転には、ものすごく、お金がかかることは言わずもがなだ！</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>中でも、エンジンの故障はバッドニュース中のバッドニュースだ。プロによるエンジンのオーバーホールには2万ユーロ（約255万円）以上の費用がかかる。それだけのお金があれば、まともな車を手に入れることができる。ハルトムート ラウターは、比較的少ない出費で幸福感に満ちることのできるW123（W124の前の、ミディアムクラスと呼ばれたメルセデス ベンツ）のドライバーたちを何度うらやましく思ったかわからない、という。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-e5466b5e513bb497.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">ハルトムート ラウターは、自分の愛するメルセデス ベンツ450 SEL 6.9について、次のような説得力のある主張をしている。「これ以上のメルセデスはありえない！」、と。事実、1975年に6.9はSクラスの世界に燦然と輝く星として登場した。ほぼ7リットルの排気量、560Nmのトルク、286馬力を誇る450 SEL 6.9は、世界最速のシリーズ生産セダンとなった。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-f8f6d774100b0966.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">W116シリーズの記念碑的な栄冠は、完全なパワーを象徴するものである。「世界最高の車」という称号は、1975年のデビュー時に、著名なモータージャーナリストであったポール・フレールをはじめ、世界中の業界ジャーナリストによって満場一致で与えられたものであった。後のメルセデスでこれ以上の排気量を持つものは他になく、エンジニアたちは、ブランドの持つテクノロジーこのモデルにつぎ込んだ。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">現在6.9オーナーのハルトムート ラウターは、フランクフルトの北に在る都市、ヴェツラー出身のビジネスエコノミストでありカーディーラーでもある。1990年代の初め、勉強中にメルセデスV8が欲しくなったという。彼がまだ若かったころは、このジャイアントセダンも手頃な価格だった。あくまでも「その当時」の話だが。「2020年の今日、コンディションの悪い6.9は底なし沼だ」とラウターは語る。普通の450SELよりも車高が低く、タイヤが太いことが判別ポイント。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-9826c95dee0e4d3a.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">そのころのヘッドライトの特徴的な洗浄システム。ディップビームを点灯させた状態でフロントガラスワイパーウォッシャーシステムを作動させると自動的に洗浄を始める。この部分の作りにも手抜きなどは一切みあたらない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-64033f327876943f.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">大型ライト。W116のテールライトは、比較的繊細な先代モデルであるW108/109に比べて、かなり大きくなっている。メルセデスによれば、リアライトの形状は、スタイリングのためのものではなく、リアライトが泥やホコリで汚れても視認性が落ちないようにするためのものである。今回は映っていないが、トランクリッドの右側に6.9のバッチが標準で装備されるが、この車のように450SELのバッチも、6.9のバッチも、レスオプションで「ない」ものをチョイスすることも可能。車の中には6.9のバッチだけ外して、450SELのふりをする伊達者もいたとか。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-157e2c779397944b.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">サンルーフのないSクラスは、スロットのない郵便受けのようなものだ。新鮮な空気を 取り入れるという贅沢のために、6.9のバイヤーは、基本価格69,930ドイツマルク（約450万円）に加えて、サンルーフのために追加の988ドイツマルク（約65,000円）を支払った。ねじ止めされたサンルーフ開口部の作りの良さが素晴らしい（ただし、前端にデフレクターがないので、空気がドラミングすることは必至）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-2ff456f0ae3ab08d.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">希少な215/70 VR 14のクラシックサイズのタイヤは現在、1本あたり500ユーロ（約6，3000円）前後で販売されている。「タイヤを買うときのお金を節約するために、私は15インチフォーマットで特別に再現されたシリーズ用のホイールを4本購入しました。しかし、それらも2000ユーロ（約25万円）を要しました」と、ハルトムート ラウターは言う。手が込んでいるアルミホイールの造形は、この時代のメルセデス ベンツの特徴的ポイント。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-87a418d695f7e22b.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">このような光景が、W116の信奉者たちを幸せな気分にさせてくれる。6.9は当時すでに標準装備がかなり充実していた。セントラルロック、ベロア張り内装、エアコン、クルーズコントロール、断熱ガラスなどが標準装備されている。オーディオもベッカーなどがついていたものである。ウッドのインスツールメントがセンターコンソールを飾っているが、ひび割れやすいのが弱点。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-2bfaf0ab732e93ad.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">魔法のプルスイッチ。エンジン回転中にこのスイッチを引くと、30秒以内に車高が4cm上昇する。通常の運転では、複雑なハイドロニューマチックサスペンションが絶妙なサスペンションの快適性を提供する。ただし、そのメンテナンスもえらく大変で、シトロエンと同じようにたまに出血することがある。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-fb45c929d57bb2cb.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">前席にはエグゼクティヴチェアが2脚。6.9はベロア（標準）とレザー（別料金）の2種類から選ぶことができた。写真にあるハルトムート ラウターの6.9と同様の布張りは、特別なリクエストによってのみ利用できた。センターコンソールのふたつの丸いメーターは後付けらしいが、なんのメーターなのだろう。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-68478079195dc332.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">70年代の重役たちはこんな感じで6.9を走らせることができた。ロングなSELのリアシートにカーテンや読書灯を設置することで、なぜか慌ただしさが静まり静かな雰囲気になる。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>歴代のメルセデス ベンツのモデルの中で、一番好きなのはどれかと言われたら、迷うことなく450SEL 6.9と答えると思う。理由はちゃんと答えられそうで、答えられない気もするが、とにかく絶対的な存在感と、メルセデス ベンツらしさ、という意味で6.9は格別な存在なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>450SEL 6.9は言うまでもなく、300SEL 6.3に続く、Sクラスの中のスーパーSクラスとして生まれた車で、普通の450SELでは性能的に満足できないような車として生み出された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>と、そもそもそこからして不思議で魅力的なのだが、450SELで満足できない人が世の中にどれほどいて、こんなに高性能な（悪く言えば、バカヂカラの）エンジンを積まなくっちゃいけないのか、普通の人にはまったく理解できない話ではあるのだが、その必要じゃないように感じられる「過剰さ」にこそ、この6.9の魅力はあるのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この車の延長線上に、W124 の500Eを加えるかどうかは議論の的ではあるが、個人的には500EはSクラスでないことと、6.3や6.9ほどの狂気に満ちていないこと、さらにルックス的に500Eはフェンダーの造形やライトのカットなどで、一目で500Eと判別できるルックスを持ってしまっていることから、若干延長線上からは外れる存在だと思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そう、だれにもわからない圧倒的な存在こそが、6.9の妖しい魅力の根源とも言え、外観上はリアトランク右についている6.9バッチを外してしまえば、まったく450SELと見分けがつかない、というところがキモの部分なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この6.9バッチ、本国では取り外した状態で新車を納車してもらえるというオプションもあったのだが、そこまで普通の450SELのふりをするというのは、ものすごい粋でもあり、その反面不気味ともいえる怖い行為でもある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>前回のランチア　テーマ8.32が、様々な演出で特別さを醸し出しているのとは対照的に、6.9は普通の450SELとの違いを演出しようとしない。むしろ隠そうとさえしているのだが、40年ほど前、街でごくまれに6.9を見かけると、（たとえ前からこちら側に走ってきても）、450SELとの違いを肌で感じるようなオーラを絶対的に醸し出していた。そんなの嘘だ、眉唾だ、と言われるかもしれないし、それが具体的にどこだと聞かれても答えられない。それでも6.3にも6.9にもそんなオーラを確かに感じたのだから仕方ない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>今のSクラスの性能に比較すれば、40年前の6.9は絶対的なパワーも速さも及ばないことは明らかである。だが昔の大物が眼光一発でそこいらのチンピラ雑魚を震え上がらせるような迫力、それこそがこの当時のスーパーSクラスの存在感なのである。だから6.9は決してビジネスマンのためのアウトバーン超特急、として作られたのではないと思う。ドイツ人の、メルセデス ベンツというメーカーが根源的に持っている、速度や高性能に対する一種の狂気のようなもの、それが形になったのが6.3であり6.9なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: Jan-Henrik Muche<br>
加筆：大林晃平<br>
Photo: Goetz von Sternenfels</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="729" height="486" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg 729w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2020/09/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c-630x420.jpg 630w" sizes="auto, (max-width: 729px) 100vw, 729px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>世界最高の車。1975年に生まれたメルセデス450 SEL 6.9（W116）は、当時のSクラスワールドの「THEスター」だった。これ以上のメルセデスはあり得ない、と愛好家たちは言う。世紀のクラシックだ。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-6b3fa4bb417367ef.jpg" alt=""/></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>お金を燃やすことはこんなにも美しいことなのだ。我々は、お金の問題ではない3台のクラシックカーとそのオーナーを紹介する。今回は第2話、伝説のメルセデス・ベンツ 450SEL 6.9についてだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その前に、前回のテーマ8.32の時に書き忘れたが、テーマにフェラーリのV8という組み合わせには及ばないものの、ランチアはテーマの後継モデルであるテージスにも、フェラーリではないが、アルファロメオのV6、多くのアルファファンに愛された、「アルファ6（アルファセイ）」を採用したことは、多くのイタリア車愛好家のよく知るところだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>夢のセダン×3台の物語　第1話「ランチア テーマ8.32」はこちらをどうぞ。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"http://autobild.jp/4144","type":"wp-embed","providerNameSlug":"auto-bild-japan-web","className":"is-provider-auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-auto-bild-japan-web wp-block-embed-auto-bild-japan-web is-provider-auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト"><div class="wp-block-embed__wrapper">
http://autobild.jp/4144
</div></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>1975年にメルセデス450 SEL 6.9（W116）が発売されたとき、業界メディアは「世界最高の車」と、ただただ歓喜した。戦後のダイムラーにはこれ以上のエンジン容量はなく、エンジニアは当時利用可能だったすべての技術をこのトップモデルに埋め込んだ。ボンネットの下にはパワフルなM100。エンジン回転域にかかわらず、286馬力のV8はあらゆる状況で十分なパワーを発揮した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>メルセデス450 SEL 6.9の魅力はガレージから始まる。キーを回すと、M100エンジンが低音のスタッカートに変わる。排気量6834cc、馬力286馬力、トルク550Nmがうなりを上げる。0から時速100kmまで8秒弱で加速し（45年前の話だ！）、高速道路で6.9の相手をした時の最高速度は時速230kmであったが、 時速260キロまでのスピードメーターが備わっているのでもう少しは出るのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-cd5ce8307368b80f.jpg" alt=""/></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>そして巨大なV8がどの回転域と速度域で稼働するかは問題ではない。パワーは常に豊富に用意されていたからだ。加えて、卓越したドライビングコンフォートを備えていた。450 SEL 6.9は、ガソリンと圧力オイルで作動するハイドロニューマチックシステムを標準装備している。4つのガススプリングエレメントは、油圧シリンダーを介してホイールサスペンションに接続されており、約2トンの重量を担っていた。これにより、6.9は、ホイール後方のプルスイッチで操作する自動レベルコントロールを含む、安定しているのと同じくらいソフトなサスペンションを実現している。しかし6.9の運転には、ものすごく、お金がかかることは言わずもがなだ！</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>中でも、エンジンの故障はバッドニュース中のバッドニュースだ。プロによるエンジンのオーバーホールには2万ユーロ（約255万円）以上の費用がかかる。それだけのお金があれば、まともな車を手に入れることができる。ハルトムート ラウターは、比較的少ない出費で幸福感に満ちることのできるW123（W124の前の、ミディアムクラスと呼ばれたメルセデス ベンツ）のドライバーたちを何度うらやましく思ったかわからない、という。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-e5466b5e513bb497.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">ハルトムート ラウターは、自分の愛するメルセデス ベンツ450 SEL 6.9について、次のような説得力のある主張をしている。「これ以上のメルセデスはありえない！」、と。事実、1975年に6.9はSクラスの世界に燦然と輝く星として登場した。ほぼ7リットルの排気量、560Nmのトルク、286馬力を誇る450 SEL 6.9は、世界最速のシリーズ生産セダンとなった。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-f8f6d774100b0966.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">W116シリーズの記念碑的な栄冠は、完全なパワーを象徴するものである。「世界最高の車」という称号は、1975年のデビュー時に、著名なモータージャーナリストであったポール・フレールをはじめ、世界中の業界ジャーナリストによって満場一致で与えられたものであった。後のメルセデスでこれ以上の排気量を持つものは他になく、エンジニアたちは、ブランドの持つテクノロジーこのモデルにつぎ込んだ。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-dc019749dce6f46c.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">現在6.9オーナーのハルトムート ラウターは、フランクフルトの北に在る都市、ヴェツラー出身のビジネスエコノミストでありカーディーラーでもある。1990年代の初め、勉強中にメルセデスV8が欲しくなったという。彼がまだ若かったころは、このジャイアントセダンも手頃な価格だった。あくまでも「その当時」の話だが。「2020年の今日、コンディションの悪い6.9は底なし沼だ」とラウターは語る。普通の450SELよりも車高が低く、タイヤが太いことが判別ポイント。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-9826c95dee0e4d3a.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">そのころのヘッドライトの特徴的な洗浄システム。ディップビームを点灯させた状態でフロントガラスワイパーウォッシャーシステムを作動させると自動的に洗浄を始める。この部分の作りにも手抜きなどは一切みあたらない。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-64033f327876943f.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">大型ライト。W116のテールライトは、比較的繊細な先代モデルであるW108/109に比べて、かなり大きくなっている。メルセデスによれば、リアライトの形状は、スタイリングのためのものではなく、リアライトが泥やホコリで汚れても視認性が落ちないようにするためのものである。今回は映っていないが、トランクリッドの右側に6.9のバッチが標準で装備されるが、この車のように450SELのバッチも、6.9のバッチも、レスオプションで「ない」ものをチョイスすることも可能。車の中には6.9のバッチだけ外して、450SELのふりをする伊達者もいたとか。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-157e2c779397944b.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">サンルーフのないSクラスは、スロットのない郵便受けのようなものだ。新鮮な空気を 取り入れるという贅沢のために、6.9のバイヤーは、基本価格69,930ドイツマルク（約450万円）に加えて、サンルーフのために追加の988ドイツマルク（約65,000円）を支払った。ねじ止めされたサンルーフ開口部の作りの良さが素晴らしい（ただし、前端にデフレクターがないので、空気がドラミングすることは必至）。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-2ff456f0ae3ab08d.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">希少な215/70 VR 14のクラシックサイズのタイヤは現在、1本あたり500ユーロ（約6，3000円）前後で販売されている。「タイヤを買うときのお金を節約するために、私は15インチフォーマットで特別に再現されたシリーズ用のホイールを4本購入しました。しかし、それらも2000ユーロ（約25万円）を要しました」と、ハルトムート ラウターは言う。手が込んでいるアルミホイールの造形は、この時代のメルセデス ベンツの特徴的ポイント。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-87a418d695f7e22b.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">このような光景が、W116の信奉者たちを幸せな気分にさせてくれる。6.9は当時すでに標準装備がかなり充実していた。セントラルロック、ベロア張り内装、エアコン、クルーズコントロール、断熱ガラスなどが標準装備されている。オーディオもベッカーなどがついていたものである。ウッドのインスツールメントがセンターコンソールを飾っているが、ひび割れやすいのが弱点。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-2bfaf0ab732e93ad.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">魔法のプルスイッチ。エンジン回転中にこのスイッチを引くと、30秒以内に車高が4cm上昇する。通常の運転では、複雑なハイドロニューマチックサスペンションが絶妙なサスペンションの快適性を提供する。ただし、そのメンテナンスもえらく大変で、シトロエンと同じようにたまに出血することがある。</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://i.auto-bild.de/ir_img/6/4/4/0/7/4/Mercedes-Benz-450-SEL-6-9-729x486-68478079195dc332.jpg" alt=""/><figcaption class="wp-element-caption">70年代の重役たちはこんな感じで6.9を走らせることができた。ロングなSELのリアシートにカーテンや読書灯を設置することで、なぜか慌ただしさが静まり静かな雰囲気になる。</figcaption></figure>
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<p>歴代のメルセデス ベンツのモデルの中で、一番好きなのはどれかと言われたら、迷うことなく450SEL 6.9と答えると思う。理由はちゃんと答えられそうで、答えられない気もするが、とにかく絶対的な存在感と、メルセデス ベンツらしさ、という意味で6.9は格別な存在なのである。</p>
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<p>450SEL 6.9は言うまでもなく、300SEL 6.3に続く、Sクラスの中のスーパーSクラスとして生まれた車で、普通の450SELでは性能的に満足できないような車として生み出された。</p>
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<p>と、そもそもそこからして不思議で魅力的なのだが、450SELで満足できない人が世の中にどれほどいて、こんなに高性能な（悪く言えば、バカヂカラの）エンジンを積まなくっちゃいけないのか、普通の人にはまったく理解できない話ではあるのだが、その必要じゃないように感じられる「過剰さ」にこそ、この6.9の魅力はあるのである。</p>
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<p>この車の延長線上に、W124 の500Eを加えるかどうかは議論の的ではあるが、個人的には500EはSクラスでないことと、6.3や6.9ほどの狂気に満ちていないこと、さらにルックス的に500Eはフェンダーの造形やライトのカットなどで、一目で500Eと判別できるルックスを持ってしまっていることから、若干延長線上からは外れる存在だと思う。</p>
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<p>そう、だれにもわからない圧倒的な存在こそが、6.9の妖しい魅力の根源とも言え、外観上はリアトランク右についている6.9バッチを外してしまえば、まったく450SELと見分けがつかない、というところがキモの部分なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この6.9バッチ、本国では取り外した状態で新車を納車してもらえるというオプションもあったのだが、そこまで普通の450SELのふりをするというのは、ものすごい粋でもあり、その反面不気味ともいえる怖い行為でもある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>前回のランチア　テーマ8.32が、様々な演出で特別さを醸し出しているのとは対照的に、6.9は普通の450SELとの違いを演出しようとしない。むしろ隠そうとさえしているのだが、40年ほど前、街でごくまれに6.9を見かけると、（たとえ前からこちら側に走ってきても）、450SELとの違いを肌で感じるようなオーラを絶対的に醸し出していた。そんなの嘘だ、眉唾だ、と言われるかもしれないし、それが具体的にどこだと聞かれても答えられない。それでも6.3にも6.9にもそんなオーラを確かに感じたのだから仕方ない。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>今のSクラスの性能に比較すれば、40年前の6.9は絶対的なパワーも速さも及ばないことは明らかである。だが昔の大物が眼光一発でそこいらのチンピラ雑魚を震え上がらせるような迫力、それこそがこの当時のスーパーSクラスの存在感なのである。だから6.9は決してビジネスマンのためのアウトバーン超特急、として作られたのではないと思う。ドイツ人の、メルセデス ベンツというメーカーが根源的に持っている、速度や高性能に対する一種の狂気のようなもの、それが形になったのが6.3であり6.9なのである。</p>
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<p>Text: Jan-Henrik Muche<br>
加筆：大林晃平<br>
Photo: Goetz von Sternenfels</p>
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