<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>滋賀県 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
	<atom:link href="https://autobild.jp/tag/%E6%BB%8B%E8%B3%80%E7%9C%8C/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://autobild.jp</link>
	<description>世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット！</description>
	<lastBuildDate>Tue, 06 Aug 2024 04:35:28 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=7.0.6</generator>

<image>
	<url>https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2019/08/favicon.ico</url>
	<title>滋賀県 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
	<link>https://autobild.jp</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その7</title>
		<link>https://autobild.jp/36918/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 08 May 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[メンソレータム]]></category>
		<category><![CDATA[メンターム]]></category>
		<category><![CDATA[八幡堀]]></category>
		<category><![CDATA[日牟禮八幡宮]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[近江兄弟社]]></category>
		<category><![CDATA[近江八幡市]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=36918</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1209" height="907" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" fetchpriority="high" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1.jpg 1209w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-768x576.jpg 768w" sizes="(max-width: 1209px) 100vw, 1209px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">商人の街、近江八幡の素顔に触れる。<br>美しい運河は絶好の散歩コースだった。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　繰り返しになるけれど、広島までクルマの長旅をした時、最初に立ち寄ったのが近江八幡だった。その折は、ランチをとって土産を買っただけ…そこから奥琵琶湖経由で湖を半周して夕方には大津に入ったので、ゆっくり楽しむ余裕はなかったが、運河の美しい風景や和洋折衷の古風な街並みが心に残り、いつか再訪しようと心に決めていたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/qSz_z29V5u0","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/qSz_z29V5u0
</div><figcaption class="wp-element-caption">江戸時代にタイムスリップしたような風景。</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、今回の旅。長浜訪問という予期せぬプログラムが初日に滑り込んできたので、近江八幡の街並みを散歩するのは２日目、午前中の出発前…ということになってしまった。でも、思いつきの予定変更は私たちの旅では日常茶飯事だし、とりあえずその日のうちに兵庫県の城崎温泉に着けばいいという程度の緩い計画だから大きな問題ではない。要は、その日その日、いや、その時その時でいちばん楽しそうなことにすり寄っていけばいいのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36924,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド1-1024x381.jpg" alt="" class="wp-image-36924"/><figcaption class="wp-element-caption">商人、あきんど…この街の出自を示す道案内（左）近江八幡の基礎を整えたのは豊臣秀次だという（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　朝、ホテルをチェックアウトして、八幡堀と呼ばれる運河や古い街並みの残る新町あたりに向かう。平日で早めの時間帯なのが奏功して、駐車場もガラガラ。行き来する観光客も少ない……いや、ほぼ皆無だ。商店や観光施設も始業の準備中で、軒先を掃き掃除していたり、看板を引っ張り出したりと、忙しそう。時おり、通りかかるクルマさえ無ければ、ちょんまげ帯刀が現れそうで、江戸時代の住民になったような気になる。そんな素顔の近江八幡に触れることができたのは嬉しい誤算、思いがけない収穫だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36925,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド2-1024x382.jpg" alt="" class="wp-image-36925"/><figcaption class="wp-element-caption">朝早い街並みは人の気配もなく、人気観光地の素顔に触れることができる（左）魚屋が軒を並べた一角も…（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この清々しい時間帯に八幡堀を歩いたらどんなに気持ちいいだろう…そう思って向かってみると、ここでも周遊船が出発前の準備作業(笑)。客の座布団を両手に抱えた船頭が船に乗り込んでいく。水辺に降りて運河沿いに進むと、朝の柔らかな光を浴びた岸の樹々が水面に映えて美しい。石組みの護岸や船着き場、荷揚げ所なども昔の姿を残していて、江戸時代の風情が濃く漂っていた。そのためだろうか…テレビや映画の時代劇でも、“これ、近江八幡の運河でロケだよね？”というシーンを度々目にするが、実際、よく使われているらしい。ちなみに八幡堀は、1585年に八幡山に築城し開町した豊臣秀次（秀吉の甥）が、水路で琵琶湖と繋ぎ、湖上で物資や人を運ぶ船を城下内に引き込むために整備されたという。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/dyd7Fmp9oCc","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/dyd7Fmp9oCc
</div><figcaption class="wp-element-caption">琵琶湖を行き来する船が入ってきたという八幡堀</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、八幡堀の水辺を日牟禮八幡宮近くまで来たところで、石段を上って一般道に戻る。このエリアは、和菓子店「たねや」が営む近江八幡日牟禮ヴィレッジがある人気観光地で、バームクーヘンなどのクラブハリエは女性観光客で賑わう。再び新町方面に向かって、のんびり進むと、大きなメンタームの看板が目に入った。近江兄弟社の資料館だ。蚊に刺されても、すっ転んで擦り傷を作っても、汗もが痒くても、しもやけで痛くてもメンソレータム…昭和世代には懐かしいあの軟膏を製造販売していた近江兄弟社は、その名のとおり1920年にこの地で産声を上げた。現在は同種の塗り薬、メンタームを販売する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36926,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド3-1024x251.jpg" alt="" class="wp-image-36926"/><figcaption class="wp-element-caption">観光船で堀を周遊することもできる（左）結婚式の前撮りにも人気の風景（中）明治10年に八幡東学校として建築された白雲館。その費用は近江商人たちの寄付で賄われたという（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昼に近づいて、ほとんどひと気のなかった街並みも少しずつ賑やかさを取り戻してきた。ガイドブックやパンフレットを手にした観光客が行き来する。名産や土産を扱う店も開き始めたが、私たちはそろそろ次に向けて発つ頃合いだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36928,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/10_1.jpg" alt="" class="wp-image-36928"/><figcaption class="wp-element-caption">かつてメンソレータムを製造販売していた近江兄弟社は現在メンタームを販売する</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　2時間にも満たない近江八幡の散歩は、人気観光地の素顔を垣間見せてくれた。次は日本海へ…。まだ朝食をとっていなかったけれど、前夜の飽食で空腹をおぼえないから、道すがら、身体と相談して何か見つければいい。なにせ、思いつきの気まま旅なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36927,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド4-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-36927"/><figcaption class="wp-element-caption">滋賀の人気キャラクター「とび太」。往来のあちらこちらで目にする（左）とび太は、さまざまなキャラクターグッズとなって店頭を飾る（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo＆Movie：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1209" height="907" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1.jpg 1209w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/タイトル_1-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1209px) 100vw, 1209px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">商人の街、近江八幡の素顔に触れる。<br>美しい運河は絶好の散歩コースだった。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　繰り返しになるけれど、広島までクルマの長旅をした時、最初に立ち寄ったのが近江八幡だった。その折は、ランチをとって土産を買っただけ…そこから奥琵琶湖経由で湖を半周して夕方には大津に入ったので、ゆっくり楽しむ余裕はなかったが、運河の美しい風景や和洋折衷の古風な街並みが心に残り、いつか再訪しようと心に決めていたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/qSz_z29V5u0","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/qSz_z29V5u0
</div><figcaption class="wp-element-caption">江戸時代にタイムスリップしたような風景。</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、今回の旅。長浜訪問という予期せぬプログラムが初日に滑り込んできたので、近江八幡の街並みを散歩するのは２日目、午前中の出発前…ということになってしまった。でも、思いつきの予定変更は私たちの旅では日常茶飯事だし、とりあえずその日のうちに兵庫県の城崎温泉に着けばいいという程度の緩い計画だから大きな問題ではない。要は、その日その日、いや、その時その時でいちばん楽しそうなことにすり寄っていけばいいのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36924,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド1-1024x381.jpg" alt="" class="wp-image-36924"/><figcaption class="wp-element-caption">商人、あきんど…この街の出自を示す道案内（左）近江八幡の基礎を整えたのは豊臣秀次だという（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　朝、ホテルをチェックアウトして、八幡堀と呼ばれる運河や古い街並みの残る新町あたりに向かう。平日で早めの時間帯なのが奏功して、駐車場もガラガラ。行き来する観光客も少ない……いや、ほぼ皆無だ。商店や観光施設も始業の準備中で、軒先を掃き掃除していたり、看板を引っ張り出したりと、忙しそう。時おり、通りかかるクルマさえ無ければ、ちょんまげ帯刀が現れそうで、江戸時代の住民になったような気になる。そんな素顔の近江八幡に触れることができたのは嬉しい誤算、思いがけない収穫だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36925,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド2-1024x382.jpg" alt="" class="wp-image-36925"/><figcaption class="wp-element-caption">朝早い街並みは人の気配もなく、人気観光地の素顔に触れることができる（左）魚屋が軒を並べた一角も…（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この清々しい時間帯に八幡堀を歩いたらどんなに気持ちいいだろう…そう思って向かってみると、ここでも周遊船が出発前の準備作業(笑)。客の座布団を両手に抱えた船頭が船に乗り込んでいく。水辺に降りて運河沿いに進むと、朝の柔らかな光を浴びた岸の樹々が水面に映えて美しい。石組みの護岸や船着き場、荷揚げ所なども昔の姿を残していて、江戸時代の風情が濃く漂っていた。そのためだろうか…テレビや映画の時代劇でも、“これ、近江八幡の運河でロケだよね？”というシーンを度々目にするが、実際、よく使われているらしい。ちなみに八幡堀は、1585年に八幡山に築城し開町した豊臣秀次（秀吉の甥）が、水路で琵琶湖と繋ぎ、湖上で物資や人を運ぶ船を城下内に引き込むために整備されたという。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/dyd7Fmp9oCc","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/dyd7Fmp9oCc
</div><figcaption class="wp-element-caption">琵琶湖を行き来する船が入ってきたという八幡堀</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、八幡堀の水辺を日牟禮八幡宮近くまで来たところで、石段を上って一般道に戻る。このエリアは、和菓子店「たねや」が営む近江八幡日牟禮ヴィレッジがある人気観光地で、バームクーヘンなどのクラブハリエは女性観光客で賑わう。再び新町方面に向かって、のんびり進むと、大きなメンタームの看板が目に入った。近江兄弟社の資料館だ。蚊に刺されても、すっ転んで擦り傷を作っても、汗もが痒くても、しもやけで痛くてもメンソレータム…昭和世代には懐かしいあの軟膏を製造販売していた近江兄弟社は、その名のとおり1920年にこの地で産声を上げた。現在は同種の塗り薬、メンタームを販売する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36926,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド3-1024x251.jpg" alt="" class="wp-image-36926"/><figcaption class="wp-element-caption">観光船で堀を周遊することもできる（左）結婚式の前撮りにも人気の風景（中）明治10年に八幡東学校として建築された白雲館。その費用は近江商人たちの寄付で賄われたという（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昼に近づいて、ほとんどひと気のなかった街並みも少しずつ賑やかさを取り戻してきた。ガイドブックやパンフレットを手にした観光客が行き来する。名産や土産を扱う店も開き始めたが、私たちはそろそろ次に向けて発つ頃合いだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36928,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/10_1.jpg" alt="" class="wp-image-36928"/><figcaption class="wp-element-caption">かつてメンソレータムを製造販売していた近江兄弟社は現在メンタームを販売する</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　2時間にも満たない近江八幡の散歩は、人気観光地の素顔を垣間見せてくれた。次は日本海へ…。まだ朝食をとっていなかったけれど、前夜の飽食で空腹をおぼえないから、道すがら、身体と相談して何か見つければいい。なにせ、思いつきの気まま旅なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36927,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/05/スライド4-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-36927"/><figcaption class="wp-element-caption">滋賀の人気キャラクター「とび太」。往来のあちらこちらで目にする（左）とび太は、さまざまなキャラクターグッズとなって店頭を飾る（右）</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo＆Movie：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その5</title>
		<link>https://autobild.jp/35681/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 04 Apr 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[イワトコナマズ]]></category>
		<category><![CDATA[カメチク]]></category>
		<category><![CDATA[じょき]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ワゴン生活]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖のフナ料理]]></category>
		<category><![CDATA[近江八幡市]]></category>
		<category><![CDATA[近江牛]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=35681</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1189" height="892" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー.jpg 1189w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-1068x801.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 1189px) 100vw, 1189px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">そして会えた長年の夢…琵琶湖の至宝</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　近江八幡に着いたのは夕暮れ前だった。結局、予定していた街巡りはできなかったけれど、長浜でのひと時があまりにも楽しく心地よかったので、これっぽっちも後悔はない。そのかわり、翌朝、近江八幡を発つ前に散策の時間をとることにした。城崎温泉に向かうつもりではいたけれど、いつものように行程をきっちり決めているわけではないので、すべては成り行き次第…もう慣れっこである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この晩は、大阪在住の友人が釣りのたびに訪ねるという焼肉店へ出かけることにした。東京の釣り仲間たちも、琵琶湖に泊まる時にはここで食べるという。ホテルから徒歩で約５分という立地も嬉しい。着いてみると、「カメチク」というその焼肉店には、すでに何人もの客が開店を待っていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35747,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/1_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35747"/><figcaption class="wp-element-caption">開店前に着くと、すでに何人かの客が待っていた。開店からほどなく満席…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ここは牧場直営で、扱っているのは近江牛とのこと。次から次に客がやってきて、席が埋まっていく。すごい勢いで、この調子ではすぐに満席だろうから、オーダーは最初にまとめてしまったほうがよさそうだ。とりあえず、タンやカルビなど４種類、キムチなどを頼んでみたが、やはりしばらく待たされることになった。人気店の宿命である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35748,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/2_1-のコピー-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35748"/><figcaption class="wp-element-caption">長浜から近江八幡に戻り、友人に教えてもらった店で近江牛の夕餉</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて……友人たちも楽しんだ近江牛が現れた。まず、脂が軽い。もちろん、旨みも甘みもあるのだけれど、さらっとしていて脂が舌の上に残らない…しつこさが微塵もないのである。それに合わせてあるのだろうが、タレもあっさりと仕上げられていて、こういう焼肉は初めてだ。食べているのは紛うことなき焼肉なのに、何か別の肉料理を食べているような気がして、いくらでも食べられそうだ。最初のオーダーはほどなく完食し、追加を選ぼうとメニューを開いたのだが、その頃には店内はものすごい混雑で、店員も廊下を足早で行き来する。これでは、頼んでもしばらく届きそうもない。先を急いでいるわけではないけれど、とりあえず、近江牛を味わうことはできたし、このタイミングで店を変えるのも手だと思った。…というのは、ある食いしん坊の友人が絶賛していた寿司店が頭に浮かんだからである。大阪在住の彼は美食家として知られ、世の東西を問わず、飲食に精通している。そんな男がしばしば通う店が、たしかこの街だったと…。そこで、電話をして空席を尋ねると、ディナータイム真っ盛りだというのに、ちょうど２席あるという。なんという幸運。焼肉の後に寿司という流れもどうかと思うけれどこれも縁、せっかく近江八幡にいるのだから、楽しめるものは全部楽しんでおきたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35749,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/３_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35749"/><figcaption class="wp-element-caption">ひさご寿し。こちらも友人が教えてくれた。そして、思いもしなかった湖の幸に出会ったのだった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その店までは、やはり徒歩で５分ほどだった。寿司店としては大きな建物で、人気のほどが伺える。私の訪問を知った例の友人が大将に電話を入れてくれたようで、名を告げるとカウンターに通され、丁寧な挨拶で迎えられた。友人によれば、滋賀の食材に精通した店で、彼が四季折々にこの店で楽しむ滋賀の味、琵琶湖の幸をSNSで見ていたものだから、期待は膨らむばかり。<br>　そして、渡された品書きを開くと、そこには長年恋慕した魚の名が記されていた。まさか、この夜に会えるとは…。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35750,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/４_1-のコピー-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35750"/><figcaption class="wp-element-caption">長年の夢、イワトコナマズを味わうことができた。湖北の美味に乾杯…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　「イワトコナマズ」。琵琶湖特産のナマズで、その名の通り、底が岩や砂利などの澄んだ水域にしか棲まないといわれ、広大な琵琶湖でも湖北の奥のほうで獲れるらしい。国内淡水魚でも屈指の美味と称されるが、獲れる数があまりにも少なく、料理関係のメディアでも取り上げられることはほとんどない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35751,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/５_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35751"/><figcaption class="wp-element-caption">山菜も満喫。コシアブラの天ぷらに目尻が下がる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昔、取材で奥琵琶湖の漁師の民宿に何度か泊まったが、この魚だけは口にすることができなかった。もちろん、地元の鮮魚店でもコアユやビワマス、ホンモロコなどは見かけるが、イワトコナマズを見たことはない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　それが、さらりと品書きに載っていた。思わず声を上げたら、板前が不思議そうに微笑むので、長年食べたかったことを伝え、「湖北の宿でもなかなか手に入らないと言ってました…」と奥琵琶湖の件を話すと、「よく分かりませんが、出入りの漁師さんが持ってきてくれるんですよね」と、笑った。それが謙遜であることくらい私でも分かる。長年の信頼関係と店の格が為せる技なのだろう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、お目当てのイワトコナマズはお造りで現れた。透明感のある白身で、品のあるさっぱりした涼しい味だが、噛み締めると淡い甘みが滲んできて、なんとも幸せな気分になる。同じく琵琶湖の美味、ビワマスのとろりとした旨みとは対照的だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35755,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/ひねもす_6_7-1024x381.jpg" alt="" class="wp-image-35755"/><figcaption class="wp-element-caption">じょきはフナを皮ごと薄く切って、生姜や山椒でいただく。アユの背ごしのような料理</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　琵琶湖の味をもういくつか楽しみたいと思っていたら、「じょき」を勧められた。もちろん見たことも聞いたこともなかったが、この一帯に伝わるフナ料理の一種で、皮ごと薄造りにしたものだという。アユの背越しのようなものと思っていただければよく、身を切る時に響く音がその名の由来らしい。「生姜などを和えるんですが、漁師さんは山椒で食べます。それも美味しいですよ。どちらにしますか」と板前さん。そりゃ、選べないなぁ………悩みに悩んでいると、「じゃぁ、少しずつ両方お出ししますよ」と、粋な対応。それにしても、フナといえば甘露煮が一般的だが、同じく琵琶湖の名物料理である黄身まぶしにしても、このじょきにしても、生で供されるわけだから、清冽な水で育ったものでなければ食べられたものではない。奥琵琶湖の恵まれた環境に感謝しながら、箸を進めた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35754,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/８_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35754"/><figcaption class="wp-element-caption">琵琶湖を代表する食材、コアユ。このサイズで成熟し、産卵する。素焼き、天ぷら、南蛮漬…なんでも美味い</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/36273/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その６」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35067/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その４」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1189" height="892" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー.jpg 1189w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-1068x801.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/タイトル_1-のコピー-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 1189px) 100vw, 1189px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">そして会えた長年の夢…琵琶湖の至宝</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　近江八幡に着いたのは夕暮れ前だった。結局、予定していた街巡りはできなかったけれど、長浜でのひと時があまりにも楽しく心地よかったので、これっぽっちも後悔はない。そのかわり、翌朝、近江八幡を発つ前に散策の時間をとることにした。城崎温泉に向かうつもりではいたけれど、いつものように行程をきっちり決めているわけではないので、すべては成り行き次第…もう慣れっこである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この晩は、大阪在住の友人が釣りのたびに訪ねるという焼肉店へ出かけることにした。東京の釣り仲間たちも、琵琶湖に泊まる時にはここで食べるという。ホテルから徒歩で約５分という立地も嬉しい。着いてみると、「カメチク」というその焼肉店には、すでに何人もの客が開店を待っていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35747,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/1_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35747"/><figcaption class="wp-element-caption">開店前に着くと、すでに何人かの客が待っていた。開店からほどなく満席…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ここは牧場直営で、扱っているのは近江牛とのこと。次から次に客がやってきて、席が埋まっていく。すごい勢いで、この調子ではすぐに満席だろうから、オーダーは最初にまとめてしまったほうがよさそうだ。とりあえず、タンやカルビなど４種類、キムチなどを頼んでみたが、やはりしばらく待たされることになった。人気店の宿命である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35748,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/2_1-のコピー-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35748"/><figcaption class="wp-element-caption">長浜から近江八幡に戻り、友人に教えてもらった店で近江牛の夕餉</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて……友人たちも楽しんだ近江牛が現れた。まず、脂が軽い。もちろん、旨みも甘みもあるのだけれど、さらっとしていて脂が舌の上に残らない…しつこさが微塵もないのである。それに合わせてあるのだろうが、タレもあっさりと仕上げられていて、こういう焼肉は初めてだ。食べているのは紛うことなき焼肉なのに、何か別の肉料理を食べているような気がして、いくらでも食べられそうだ。最初のオーダーはほどなく完食し、追加を選ぼうとメニューを開いたのだが、その頃には店内はものすごい混雑で、店員も廊下を足早で行き来する。これでは、頼んでもしばらく届きそうもない。先を急いでいるわけではないけれど、とりあえず、近江牛を味わうことはできたし、このタイミングで店を変えるのも手だと思った。…というのは、ある食いしん坊の友人が絶賛していた寿司店が頭に浮かんだからである。大阪在住の彼は美食家として知られ、世の東西を問わず、飲食に精通している。そんな男がしばしば通う店が、たしかこの街だったと…。そこで、電話をして空席を尋ねると、ディナータイム真っ盛りだというのに、ちょうど２席あるという。なんという幸運。焼肉の後に寿司という流れもどうかと思うけれどこれも縁、せっかく近江八幡にいるのだから、楽しめるものは全部楽しんでおきたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35749,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/３_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35749"/><figcaption class="wp-element-caption">ひさご寿し。こちらも友人が教えてくれた。そして、思いもしなかった湖の幸に出会ったのだった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その店までは、やはり徒歩で５分ほどだった。寿司店としては大きな建物で、人気のほどが伺える。私の訪問を知った例の友人が大将に電話を入れてくれたようで、名を告げるとカウンターに通され、丁寧な挨拶で迎えられた。友人によれば、滋賀の食材に精通した店で、彼が四季折々にこの店で楽しむ滋賀の味、琵琶湖の幸をSNSで見ていたものだから、期待は膨らむばかり。<br>　そして、渡された品書きを開くと、そこには長年恋慕した魚の名が記されていた。まさか、この夜に会えるとは…。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35750,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/４_1-のコピー-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35750"/><figcaption class="wp-element-caption">長年の夢、イワトコナマズを味わうことができた。湖北の美味に乾杯…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　「イワトコナマズ」。琵琶湖特産のナマズで、その名の通り、底が岩や砂利などの澄んだ水域にしか棲まないといわれ、広大な琵琶湖でも湖北の奥のほうで獲れるらしい。国内淡水魚でも屈指の美味と称されるが、獲れる数があまりにも少なく、料理関係のメディアでも取り上げられることはほとんどない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35751,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/５_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35751"/><figcaption class="wp-element-caption">山菜も満喫。コシアブラの天ぷらに目尻が下がる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昔、取材で奥琵琶湖の漁師の民宿に何度か泊まったが、この魚だけは口にすることができなかった。もちろん、地元の鮮魚店でもコアユやビワマス、ホンモロコなどは見かけるが、イワトコナマズを見たことはない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　それが、さらりと品書きに載っていた。思わず声を上げたら、板前が不思議そうに微笑むので、長年食べたかったことを伝え、「湖北の宿でもなかなか手に入らないと言ってました…」と奥琵琶湖の件を話すと、「よく分かりませんが、出入りの漁師さんが持ってきてくれるんですよね」と、笑った。それが謙遜であることくらい私でも分かる。長年の信頼関係と店の格が為せる技なのだろう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、お目当てのイワトコナマズはお造りで現れた。透明感のある白身で、品のあるさっぱりした涼しい味だが、噛み締めると淡い甘みが滲んできて、なんとも幸せな気分になる。同じく琵琶湖の美味、ビワマスのとろりとした旨みとは対照的だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35755,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/ひねもす_6_7-1024x381.jpg" alt="" class="wp-image-35755"/><figcaption class="wp-element-caption">じょきはフナを皮ごと薄く切って、生姜や山椒でいただく。アユの背ごしのような料理</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　琵琶湖の味をもういくつか楽しみたいと思っていたら、「じょき」を勧められた。もちろん見たことも聞いたこともなかったが、この一帯に伝わるフナ料理の一種で、皮ごと薄造りにしたものだという。アユの背越しのようなものと思っていただければよく、身を切る時に響く音がその名の由来らしい。「生姜などを和えるんですが、漁師さんは山椒で食べます。それも美味しいですよ。どちらにしますか」と板前さん。そりゃ、選べないなぁ………悩みに悩んでいると、「じゃぁ、少しずつ両方お出ししますよ」と、粋な対応。それにしても、フナといえば甘露煮が一般的だが、同じく琵琶湖の名物料理である黄身まぶしにしても、このじょきにしても、生で供されるわけだから、清冽な水で育ったものでなければ食べられたものではない。奥琵琶湖の恵まれた環境に感謝しながら、箸を進めた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35754,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/８_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35754"/><figcaption class="wp-element-caption">琵琶湖を代表する食材、コアユ。このサイズで成熟し、産卵する。素焼き、天ぷら、南蛮漬…なんでも美味い</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/36273/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その６」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35067/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その４」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その4</title>
		<link>https://autobild.jp/35067/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 19 Mar 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[Mercedes-Benz]]></category>
		<category><![CDATA[W211]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[メルセデス Ｅクラス]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[近江八幡]]></category>
		<category><![CDATA[長浜]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=35067</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="640" height="480" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル.jpg 640w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">たおやかな湖東の暮らし、豊かな時間。<br>住みたくなってしまう魅惑の長浜。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　近江八幡の街歩きは諦めたので、夕食にさえ間に合えばいいと頭を切り替えた。予定ではそろそろ長浜を出発だったけれど、楽しいのなんのって…うしろ髪引かれまくりでどうにも去りがたい。気がつけば、すっかりこの街に情が移っていたのだった。で、もう少し歩いてみたくなって、黒壁スクエアだけではなく、その周辺に足を伸ばすことにした。<br>　町おこしで整えられたエリアから一歩外に出てみると、静かで落ち着いた街並みが広がっていた。住宅が軒を並べ、所々にその生活を支える個人商店が顔を見せた。下校時刻だろうか…子どもたちが賑やかに駆けていく。こういう光景に出会うと、街が活きていることを噛み締める。子どもの笑い声が聞こえない街はどこか寂しい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35068,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/1_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35068"/><figcaption class="wp-element-caption">街のあちこちで水路に出会う。そして「湖国」の文字。長浜の生活が琵琶湖なしでは語れないことを知らされる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35069,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/2.jpg" alt="" class="wp-image-35069" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">味わいのある建物だと思って近寄ってみたら、醸造業の老舗だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　網目のように広がる道路はお世辞にも広いとは言えず、幹線道路を除けば自動車の往来も少なかった。それがまた穏やかな印象を与え、骨董屋で買った皿や糸巻きが入った袋をぶら下げて、気の向くまま足の向くまま進んでいくのは楽しいったらありゃしない。散歩で人気のエリアなら、東京にも谷根千とか浅草とかいろいろあるけれど、観光客が押し寄せて、いつしか人々の生活の匂いが薄まってしまった。まさに、お散歩の野外テーマパーク。“～っぽい”建物が目について、ケとハレで言えば、ハレ的な空間が多くなったような気がする。しかし、ここにはしっとりした日常の時間が流れていて、旅の私たちがそこにおじゃましている…という感覚。だから、高揚とか興奮というよりも、静かに嬉しさや喜びが湧き上がってくるのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35070,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/3.jpg" alt="" class="wp-image-35070" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">明治27年創業の和菓子店。生姜風味の甘い堅ボーロという商品が、観光客にも人気らしい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　しばらく進むと、小さな交差点の角に鶏肉の専門店があって、年季の入った軒下の銅細工の看板に目を奪われた。「鳥宗」と記されている。ウインドウに並ぶ鶏肉は種類が豊富で、焼き鳥などのテイクアウト系惣菜も旨そうだ。…が、交差点の反対側に目を移すと、そこにももう一軒 (笑)。やはり店の外観が個性的で、そちらは明治や大正の薫り漂う洋風の意匠が凝らされており、実に洒脱。牛と豚の専門店で「鳥宗亭」とあった。鳥宗と姉妹店なのかもしれないけれど、店内に並ぶ揚げ物系惣菜のラインナップが圧巻で、こちらに入ることにした。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35071,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/4.jpg" alt="" class="wp-image-35071" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">ハイカラな看板の造作に惹かれた精肉店「鳥宗」</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　コロッケやメンチ、トンカツ、串カツなど、15種類ほどの惣菜が、白いパン粉をまとって並んでいる。揚げ置きは見当らず、すべて注文を受けてから揚げるのだろう。ラードだろうか…店内に広がる揚げ油の香りが食欲を誘う。小さい頃、歩き食いは親から厳しく咎められたので、それがトラウマとなってあまり得手ではないのだけれど、この揚げたてを頬張りながらこの街を散歩したら楽しいだろうなぁ…と、品定めをした(笑)。<br>　店内にはベンチが用意されていて、揚げ物の客はここで待つらしい。コロッケとメンチを頼んでしばし………自転車を横づけして地元の客がやってきた。やはり揚げ物目当てで、店とのやり取りを聞けば、今夜のおかずにするようだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35072,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/５-rotated.jpg" alt="" class="wp-image-35072"/><figcaption class="wp-element-caption">交差点の反対側にもセンスが光る装飾。こちらは鳥宗亭で、扱っているのは牛精肉と惣菜</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　揚げたての熱々を手に、通りへ戻る。このあたりは、琵琶湖につながる水路があちらこちらでクランクしながら行き交っていて、散歩していると、ほどよい間隔で出くわすことになる。街なかでありながら水は澱んでおらず、周囲に緑もあったりして、その光景が清々しい。兎にも角にも、生活と水が密接な土地柄だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35073,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/6_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35073"/><figcaption class="wp-element-caption">こんなのを見たら抗えるはずがない…(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35074,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/7.jpg" alt="" class="wp-image-35074" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">ずらりと並ぶ揚げ物系の惣菜。試しにメンチとコロッケを頼むと、手際よく揚げてくれた</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　古い街並みが廃れることなく活きていて、生活の息遣いが伝わり、水が流れ、緑が散在する。こんな街に住んだらどんな暮らしが待っているんだろう…。妄想癖がむくむくと頭をもたげ、しばし長浜の仮想生活に漂ってしまった。<br>　気がつけば黒壁スクエアの近くに戻っていて、相棒を預けた駐車場は目の前だ。かれこれ2時間の長浜彷徨。この街を堪能するには短すぎる。<br>　最低でも1泊。いや、3泊、4泊して、暮らすように滞在してみたい。でも、そんなことをしたら、そのまま住んでしまいたくなるだろう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35075,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/8_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35075"/><figcaption class="wp-element-caption">ちょうど下校の時刻、楽しそうな話声と共に子どもたちの姿が街に広がった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35076,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/9.jpg" alt="" class="wp-image-35076" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">人がすれ違うのがやっと…そんな細道に魅力的な居酒屋が並ぶ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この街は愉しすぎる。静かで、豊かで、たおやかだけど、それが私のような粗忽者にはとても刺激的で、その深奥にどっぷりと浸かってみたくなる。湖東を代表する歴史と文化の街は、踏み込んだら抜け出せなくなりそうなちょっと危ない魅力を垣間見せたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35077,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/10_1.jpg" alt="" class="wp-image-35077" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">街のあちらこちらで水路に出会う</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35681/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その５」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/34431/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その３」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="640" height="480" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル.jpg 640w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 640px) 100vw, 640px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">たおやかな湖東の暮らし、豊かな時間。<br>住みたくなってしまう魅惑の長浜。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　近江八幡の街歩きは諦めたので、夕食にさえ間に合えばいいと頭を切り替えた。予定ではそろそろ長浜を出発だったけれど、楽しいのなんのって…うしろ髪引かれまくりでどうにも去りがたい。気がつけば、すっかりこの街に情が移っていたのだった。で、もう少し歩いてみたくなって、黒壁スクエアだけではなく、その周辺に足を伸ばすことにした。<br>　町おこしで整えられたエリアから一歩外に出てみると、静かで落ち着いた街並みが広がっていた。住宅が軒を並べ、所々にその生活を支える個人商店が顔を見せた。下校時刻だろうか…子どもたちが賑やかに駆けていく。こういう光景に出会うと、街が活きていることを噛み締める。子どもの笑い声が聞こえない街はどこか寂しい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35068,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/1_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35068"/><figcaption class="wp-element-caption">街のあちこちで水路に出会う。そして「湖国」の文字。長浜の生活が琵琶湖なしでは語れないことを知らされる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35069,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/2.jpg" alt="" class="wp-image-35069" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">味わいのある建物だと思って近寄ってみたら、醸造業の老舗だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　網目のように広がる道路はお世辞にも広いとは言えず、幹線道路を除けば自動車の往来も少なかった。それがまた穏やかな印象を与え、骨董屋で買った皿や糸巻きが入った袋をぶら下げて、気の向くまま足の向くまま進んでいくのは楽しいったらありゃしない。散歩で人気のエリアなら、東京にも谷根千とか浅草とかいろいろあるけれど、観光客が押し寄せて、いつしか人々の生活の匂いが薄まってしまった。まさに、お散歩の野外テーマパーク。“～っぽい”建物が目について、ケとハレで言えば、ハレ的な空間が多くなったような気がする。しかし、ここにはしっとりした日常の時間が流れていて、旅の私たちがそこにおじゃましている…という感覚。だから、高揚とか興奮というよりも、静かに嬉しさや喜びが湧き上がってくるのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35070,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/3.jpg" alt="" class="wp-image-35070" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">明治27年創業の和菓子店。生姜風味の甘い堅ボーロという商品が、観光客にも人気らしい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　しばらく進むと、小さな交差点の角に鶏肉の専門店があって、年季の入った軒下の銅細工の看板に目を奪われた。「鳥宗」と記されている。ウインドウに並ぶ鶏肉は種類が豊富で、焼き鳥などのテイクアウト系惣菜も旨そうだ。…が、交差点の反対側に目を移すと、そこにももう一軒 (笑)。やはり店の外観が個性的で、そちらは明治や大正の薫り漂う洋風の意匠が凝らされており、実に洒脱。牛と豚の専門店で「鳥宗亭」とあった。鳥宗と姉妹店なのかもしれないけれど、店内に並ぶ揚げ物系惣菜のラインナップが圧巻で、こちらに入ることにした。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35071,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/4.jpg" alt="" class="wp-image-35071" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">ハイカラな看板の造作に惹かれた精肉店「鳥宗」</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　コロッケやメンチ、トンカツ、串カツなど、15種類ほどの惣菜が、白いパン粉をまとって並んでいる。揚げ置きは見当らず、すべて注文を受けてから揚げるのだろう。ラードだろうか…店内に広がる揚げ油の香りが食欲を誘う。小さい頃、歩き食いは親から厳しく咎められたので、それがトラウマとなってあまり得手ではないのだけれど、この揚げたてを頬張りながらこの街を散歩したら楽しいだろうなぁ…と、品定めをした(笑)。<br>　店内にはベンチが用意されていて、揚げ物の客はここで待つらしい。コロッケとメンチを頼んでしばし………自転車を横づけして地元の客がやってきた。やはり揚げ物目当てで、店とのやり取りを聞けば、今夜のおかずにするようだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35072,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/５-rotated.jpg" alt="" class="wp-image-35072"/><figcaption class="wp-element-caption">交差点の反対側にもセンスが光る装飾。こちらは鳥宗亭で、扱っているのは牛精肉と惣菜</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　揚げたての熱々を手に、通りへ戻る。このあたりは、琵琶湖につながる水路があちらこちらでクランクしながら行き交っていて、散歩していると、ほどよい間隔で出くわすことになる。街なかでありながら水は澱んでおらず、周囲に緑もあったりして、その光景が清々しい。兎にも角にも、生活と水が密接な土地柄だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35073,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/6_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35073"/><figcaption class="wp-element-caption">こんなのを見たら抗えるはずがない…(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35074,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/7.jpg" alt="" class="wp-image-35074" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">ずらりと並ぶ揚げ物系の惣菜。試しにメンチとコロッケを頼むと、手際よく揚げてくれた</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　古い街並みが廃れることなく活きていて、生活の息遣いが伝わり、水が流れ、緑が散在する。こんな街に住んだらどんな暮らしが待っているんだろう…。妄想癖がむくむくと頭をもたげ、しばし長浜の仮想生活に漂ってしまった。<br>　気がつけば黒壁スクエアの近くに戻っていて、相棒を預けた駐車場は目の前だ。かれこれ2時間の長浜彷徨。この街を堪能するには短すぎる。<br>　最低でも1泊。いや、3泊、4泊して、暮らすように滞在してみたい。でも、そんなことをしたら、そのまま住んでしまいたくなるだろう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35075,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/8_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-35075"/><figcaption class="wp-element-caption">ちょうど下校の時刻、楽しそうな話声と共に子どもたちの姿が街に広がった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":35076,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/9.jpg" alt="" class="wp-image-35076" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">人がすれ違うのがやっと…そんな細道に魅力的な居酒屋が並ぶ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この街は愉しすぎる。静かで、豊かで、たおやかだけど、それが私のような粗忽者にはとても刺激的で、その深奥にどっぷりと浸かってみたくなる。湖東を代表する歴史と文化の街は、踏み込んだら抜け出せなくなりそうなちょっと危ない魅力を垣間見せたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":35077,"width":"726px","height":"auto","sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/10_1.jpg" alt="" class="wp-image-35077" style="width:726px;height:auto"/><figcaption class="wp-element-caption">街のあちらこちらで水路に出会う</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35681/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その５」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/34431/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その３」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その3</title>
		<link>https://autobild.jp/34431/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 06 Mar 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[ステーションワゴン]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ビワマス]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[堅田]]></category>
		<category><![CDATA[湖産魚]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[焼き鯖そうめん]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[近江牛]]></category>
		<category><![CDATA[長浜市]]></category>
		<category><![CDATA[鯖棒寿司]]></category>
		<category><![CDATA[黒壁スクエア]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=34431</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1209" height="907" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1.jpg 1209w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-1068x801.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 1209px) 100vw, 1209px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">歴史が薫る長浜の新しくて旧い街並み。<br>縮緬工場の糸巻きをワインホルダーに…</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　長浜を訪ねるのは初めてだった。前職では数えきれないほど琵琶湖に出かけたし、堅田ではイベントも開催した。その延長で長浜でのイベント開催を打診されたこともあったけれど、いろいろな事情で叶うことはなく、短時間の滞在さえ記憶にない。もちろん、地名としての長浜は知っていたが、それ以上の興味も湧かなかったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　約1時間のドライブで北陸道を降りると、夕方近くの時間帯ということもあってか、なかなかの渋滞だった。目的地へは3㎞近くありそうなので、この調子だと近江八幡の街歩きはますます遠のいていく。助手席の言い出しっぺにブツブツと文句を言いながらのドライブ…しかし、その後、心から感謝することになるのだから旅は一寸先は闇、いや光明だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　黒壁スクエアが古い街並みを活かした、ガラス文化をテーマにした観光エリアであることは、スマホの検索で理解していた。しかし、地方で目にする取ってつけたような舞台セット然の観光スポットだろうと期待薄…いや、むしろ微かな嫌悪感さえ抱いて、ステアリングを握っていたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その一角に入ると道幅が狭くなり、お目当ての駐車場にもなかなかたどり着かない。ますます、イライラが募る。平日だというのに道往く人は多く、ほとんどが観光客のようだ。ようやくクルマから降りて、観光マップを眺めながら歩き始めると、やはり、小ぎれいに整備されたテーマパークの匂いがする街並みに迎えられた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34432,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/１_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34432"/><figcaption class="wp-element-caption">黒壁スクエアは、各地で目にする古い街並みの再生プロジェクトそのものだが、表面だけの浮わついた感じがなく、街が活き活きとしていたのが印象的だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこは、真新しいおしゃれな店舗と歴史を感じさせる建物がモザイクのように入り組んでいて、女性雑誌の旅行記事にでも出てきそうな雰囲気をそこかしこで感じる。しかし、しばらく歩くと、いつの間にか穏やかな心持ちになっている自分に気づき、戸惑った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この手の街によくある、ポップなクレープ店と古い酒屋がまったく馴染まずに隣り合っているような不自然さがないのである。アジア雑貨店が妙な音楽を流しながら、老舗温泉旅館の向かいに陣取っている…というような珍妙さもない。たしかにモザイクなのだが、異物感が希薄で、しっくりと溶け合っているというか、支え合っている一体感を醸し出しているのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　妙に構えて、眉間にシワを寄せて乗り込んだけれど、杞憂に過ぎなかった。むしろ、その自然なモザイク感が妙な楽しさと居心地のよさを呼んでいて、気がつけばすっかり惹き込まれていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　黒壁スクエアは、かつて北陸と京阪神を繋いだ北国街道に沿って広がっている。主な店舗は25軒ほど。今風のギャラリーもあればカフェもある…セレクトショップも、手作り雑貨もあるけれど、近江牛や湖産魚、焼き鯖そうめんといった地元色が濃い店々に静かに寄り添っている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34433,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/２_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34433"/><figcaption class="wp-element-caption">時おり、往時の街の様子や街道にまつわる歴史を知らせる立て札に出会う</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　城下町長浜は秀吉の時代、楽市楽座で大きく発展したという。明治維新後、全国で3番目に鉄道が敷かれた史実からも、その隆盛ぶりが分かる。しかし、多くの基幹都市と同様、郊外型の大規模商業施設が進出すると、この商店街は勢いを奪われていった。そこで1980年代末に行政と民間の有志によって、街の再生プロジェクトが始まった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この手の話は、外部から来た大手デベロッパーやコンサル主導でコンセプトがどうの、マーケティング的視点がどうしたの…という図式がすぐ浮かぶが、この街で育ち暮らす人々が中心となって、地元の行政と手を取り合い…というところからスタートした構図らしい。浮わついた雰囲気があまり感じられないのは、そんな背景の賜物なのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/MNlkoHvW8dc","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/MNlkoHvW8dc
</div><figcaption class="wp-element-caption">長浜の曳山まつりは、豊臣秀吉の時代に遡るという</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　観光客ばかりだと思っていた人通りだが、よく見れば普段使いの買い物袋を持ったリ、自転車を押したりという地元の人々も多い。八百屋や鮮魚店、惣菜店がずらりと並んでいるというわけではないので、夕餉の買い物ではないのかもしれないが、生活で行き来する街として機能していることが分かる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ふと、一軒の古道具店が目に入った。店の外にまで陶磁器や漆器を並べ、店内にもかなりの品数が見える。この街で、陶磁器を手に取るつもりはなかったけれど、店内半額という貼り紙と、オーナーとおぼしき年配女性の笑顔に惹かれ、足を踏み入れてしまった。聞けば、月内で商いを閉じるので在庫を処分しているのだという。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　良心的な値付けだったので、漆器と磁器をいくつか手に入れた。こういう買い物ができるのもクルマ旅の魅力。電車や飛行機ではこの先長いというのに、持ち重りがしたり、ボリュームのある物は手が伸びない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34434,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-34434"/><figcaption class="wp-element-caption">古道具屋の軒先で…明治時代に、紡績工場で使われていた糸巻きだという。この一帯が紡績や紡織で栄えていたことを想わせる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　店を出ようとした時、足元に妙な木組みが積まれていた。「ワインホルダーにいいですよ」と、件の女性が微笑む。この一帯は浜縮緬やビロードの生産が盛んだったようで、この木組は縮緬工場で使われていた糸巻きだという。ひとつひとつ傷や汚れが異なり、霞んだ墨やマジックの書き込みが見える。その数字や文字は、糸の太さや素材の表示なのだろうか…いい風情に目が止まった。まさに、土地の歴史と文化がにじみ出る逸品。長浜のような街でなければ出会うことはないだろう。ひと目惚れでふたつ購入した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その先の一軒は、アユやコアユ、ホンモロコ、鮒ずしなど滋賀の淡水魚の専門店。目の前の琵琶湖の恵みが誇らしげに並んでいる。ホンモロコは琵琶湖を代表する美味なので、甘露煮を買うことに…。クルマにはクーラーボックスが載っているから、保冷材を交換しながら旅をすれば、手土産に使えそうだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34435,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/４_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34435"/><figcaption class="wp-element-caption">鯖街道と琵琶湖の恵み。宿の夜食に買っていこうか…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その頃にはすっかり長浜の街歩きが楽しくなっていて、その魅力にどっぷりと浸かっていたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35067/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その４」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/34078/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その２」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1209" height="907" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1.jpg 1209w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-1024x768.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-1068x801.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/タイトル_1-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 1209px) 100vw, 1209px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">歴史が薫る長浜の新しくて旧い街並み。<br>縮緬工場の糸巻きをワインホルダーに…</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　長浜を訪ねるのは初めてだった。前職では数えきれないほど琵琶湖に出かけたし、堅田ではイベントも開催した。その延長で長浜でのイベント開催を打診されたこともあったけれど、いろいろな事情で叶うことはなく、短時間の滞在さえ記憶にない。もちろん、地名としての長浜は知っていたが、それ以上の興味も湧かなかったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　約1時間のドライブで北陸道を降りると、夕方近くの時間帯ということもあってか、なかなかの渋滞だった。目的地へは3㎞近くありそうなので、この調子だと近江八幡の街歩きはますます遠のいていく。助手席の言い出しっぺにブツブツと文句を言いながらのドライブ…しかし、その後、心から感謝することになるのだから旅は一寸先は闇、いや光明だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　黒壁スクエアが古い街並みを活かした、ガラス文化をテーマにした観光エリアであることは、スマホの検索で理解していた。しかし、地方で目にする取ってつけたような舞台セット然の観光スポットだろうと期待薄…いや、むしろ微かな嫌悪感さえ抱いて、ステアリングを握っていたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その一角に入ると道幅が狭くなり、お目当ての駐車場にもなかなかたどり着かない。ますます、イライラが募る。平日だというのに道往く人は多く、ほとんどが観光客のようだ。ようやくクルマから降りて、観光マップを眺めながら歩き始めると、やはり、小ぎれいに整備されたテーマパークの匂いがする街並みに迎えられた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34432,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/１_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34432"/><figcaption class="wp-element-caption">黒壁スクエアは、各地で目にする古い街並みの再生プロジェクトそのものだが、表面だけの浮わついた感じがなく、街が活き活きとしていたのが印象的だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこは、真新しいおしゃれな店舗と歴史を感じさせる建物がモザイクのように入り組んでいて、女性雑誌の旅行記事にでも出てきそうな雰囲気をそこかしこで感じる。しかし、しばらく歩くと、いつの間にか穏やかな心持ちになっている自分に気づき、戸惑った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この手の街によくある、ポップなクレープ店と古い酒屋がまったく馴染まずに隣り合っているような不自然さがないのである。アジア雑貨店が妙な音楽を流しながら、老舗温泉旅館の向かいに陣取っている…というような珍妙さもない。たしかにモザイクなのだが、異物感が希薄で、しっくりと溶け合っているというか、支え合っている一体感を醸し出しているのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　妙に構えて、眉間にシワを寄せて乗り込んだけれど、杞憂に過ぎなかった。むしろ、その自然なモザイク感が妙な楽しさと居心地のよさを呼んでいて、気がつけばすっかり惹き込まれていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　黒壁スクエアは、かつて北陸と京阪神を繋いだ北国街道に沿って広がっている。主な店舗は25軒ほど。今風のギャラリーもあればカフェもある…セレクトショップも、手作り雑貨もあるけれど、近江牛や湖産魚、焼き鯖そうめんといった地元色が濃い店々に静かに寄り添っている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34433,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/２_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34433"/><figcaption class="wp-element-caption">時おり、往時の街の様子や街道にまつわる歴史を知らせる立て札に出会う</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　城下町長浜は秀吉の時代、楽市楽座で大きく発展したという。明治維新後、全国で3番目に鉄道が敷かれた史実からも、その隆盛ぶりが分かる。しかし、多くの基幹都市と同様、郊外型の大規模商業施設が進出すると、この商店街は勢いを奪われていった。そこで1980年代末に行政と民間の有志によって、街の再生プロジェクトが始まった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この手の話は、外部から来た大手デベロッパーやコンサル主導でコンセプトがどうの、マーケティング的視点がどうしたの…という図式がすぐ浮かぶが、この街で育ち暮らす人々が中心となって、地元の行政と手を取り合い…というところからスタートした構図らしい。浮わついた雰囲気があまり感じられないのは、そんな背景の賜物なのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:embed {"url":"https://youtu.be/MNlkoHvW8dc","type":"video","providerNameSlug":"youtube","responsive":true,"className":"wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"} -->
<figure class="wp-block-embed is-type-video is-provider-youtube wp-block-embed-youtube wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
https://youtu.be/MNlkoHvW8dc
</div><figcaption class="wp-element-caption">長浜の曳山まつりは、豊臣秀吉の時代に遡るという</figcaption></figure>
<!-- /wp:embed -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　観光客ばかりだと思っていた人通りだが、よく見れば普段使いの買い物袋を持ったリ、自転車を押したりという地元の人々も多い。八百屋や鮮魚店、惣菜店がずらりと並んでいるというわけではないので、夕餉の買い物ではないのかもしれないが、生活で行き来する街として機能していることが分かる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ふと、一軒の古道具店が目に入った。店の外にまで陶磁器や漆器を並べ、店内にもかなりの品数が見える。この街で、陶磁器を手に取るつもりはなかったけれど、店内半額という貼り紙と、オーナーとおぼしき年配女性の笑顔に惹かれ、足を踏み入れてしまった。聞けば、月内で商いを閉じるので在庫を処分しているのだという。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　良心的な値付けだったので、漆器と磁器をいくつか手に入れた。こういう買い物ができるのもクルマ旅の魅力。電車や飛行機ではこの先長いというのに、持ち重りがしたり、ボリュームのある物は手が伸びない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34434,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-34434"/><figcaption class="wp-element-caption">古道具屋の軒先で…明治時代に、紡績工場で使われていた糸巻きだという。この一帯が紡績や紡織で栄えていたことを想わせる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　店を出ようとした時、足元に妙な木組みが積まれていた。「ワインホルダーにいいですよ」と、件の女性が微笑む。この一帯は浜縮緬やビロードの生産が盛んだったようで、この木組は縮緬工場で使われていた糸巻きだという。ひとつひとつ傷や汚れが異なり、霞んだ墨やマジックの書き込みが見える。その数字や文字は、糸の太さや素材の表示なのだろうか…いい風情に目が止まった。まさに、土地の歴史と文化がにじみ出る逸品。長浜のような街でなければ出会うことはないだろう。ひと目惚れでふたつ購入した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その先の一軒は、アユやコアユ、ホンモロコ、鮒ずしなど滋賀の淡水魚の専門店。目の前の琵琶湖の恵みが誇らしげに並んでいる。ホンモロコは琵琶湖を代表する美味なので、甘露煮を買うことに…。クルマにはクーラーボックスが載っているから、保冷材を交換しながら旅をすれば、手土産に使えそうだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":34435,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/03/４_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-34435"/><figcaption class="wp-element-caption">鯖街道と琵琶湖の恵み。宿の夜食に買っていこうか…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その頃にはすっかり長浜の街歩きが楽しくなっていて、その魅力にどっぷりと浸かっていたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/35067/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その４」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><a href="http://autobild.jp/34078/" target="_blank" rel="noopener" title="">「滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その２」はこちらです</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】滋賀から城崎、そして神戸　５日間1500㎞のクルマ旅　その1</title>
		<link>https://autobild.jp/33175/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Feb 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[Eクラス]]></category>
		<category><![CDATA[Mercedes-Benz]]></category>
		<category><![CDATA[S211]]></category>
		<category><![CDATA[W211]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[メルセデス・ベンツ]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[ワゴン生活]]></category>
		<category><![CDATA[兵庫県]]></category>
		<category><![CDATA[城崎]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[神戸]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=33175</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1192" height="794" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1.jpg 1192w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-1024x682.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-1068x711.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-631x420.jpg 631w" sizes="auto, (max-width: 1192px) 100vw, 1192px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">甦る９日間、2000㎞の思い出。東京～広島、気分＆天気＆運まかせのクルマ旅。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　3年前、ちょっとした思いつきから、9日間2000㎞のクルマ旅に出かけた。とりあえず、最終目的地を岡山県倉敷市の下津井に定め、あとはざっくりとしたルートだけというなんとも緩い旅行である。その行程で必要になりそうなものを全部、相棒のカーゴルームに積み込んで、あとは気分次第、天気次第、運次第のぐうたら旅。…と言っても、大したものを積み込むわけではない。雨具や着替え、季節によっては防寒着、そしてクーラーボックスくらいのもの。着替えはもちろん、肌着や靴下などだが、行った先で出会った飲食店によってはジャケットくらいは羽織りたくなることもあるので靴と合わせて放り込んでおく。クーラーボックスは言うまでもなく旅先の美味を収納するためのもの。車内は食品にとって過酷な環境で、夏ならトイレ休憩でほんの少し離れただけで灼熱空間になるし、冬は乾燥したり冷え込んだりする。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて、そんな旅だから、思いつきで立ち寄り先はどんどん変わるし、その日の運で思いがけない出会いがあったりする。予定ルートの通りに進んでも、そうでなくても気にしない。明日は明日の風が吹く…なんていうけど、半日先には半日先の風が待っているって自分に言い聞かせてクルマを走らせる。こんな旅、飛行機や新幹線では無理だ。絶対に。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>気が変わったからと飛行機から飛び降りるわけにはいかないし、新幹線だってその角を曲がってみよう…なんてできない。まさにクルマの独壇場。その顛末はこの連載で紹介したのでご覧の方もいらっしゃると思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>て、去年の春。そんな旅を思い出していたら、またまた足を伸ばしたくなった。しばらくロングドライブはご無沙汰で、せいぜい東京から仙台の日帰り程度。その時は身内の葬儀があって、行程を楽しむという要素は皆無の“移動手段”だったから、速く、そして安全に往復さえできればよかったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33177,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/1-のコピー_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33177"/><figcaption class="wp-element-caption">旅、果樹園、キャンプ、釣り…と、遊びの相棒として酷使してきたけれど、最近、その疲れが出てきたかも</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、3年前のような、旅を楽しむためのロングドライブが恋しくなった。あの思い出と歓びは頭の片隅にずっと陣取っていて、ヘビーなロケから帰ってきたり、締切をようやくクリアしたり…そんな時にふわっと甦る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　今回は、さすがに9日間もの長丁場を用意することはできなかったけれど、５日くらいならなんとかなりそうだった。ちょうど神戸に出かけなければならない事情もあったので、それを絡めれば一石二鳥。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昨年9月、長崎県天草市で同地の陶芸家、濱田稔博さんの遺作展が開催されたのだが、そこを訪ねた際に入手した作品の数々を、神戸に住む親族宅で預かってもらっていたからである。かなりの数だったので宅急便で送るのも不安で託したのだけれど、そろそろ受け取りに行かなくては…と、思っていたところだった。つまり、前回、下津井滞在が目的だったように、今回は神戸の滞在が前提になる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33176,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/2_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33176"/><figcaption class="wp-element-caption">この広いカーゴルームがどんなリクエストも受け止めてくれた</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこで、ざっくりとルートを考えた。3年前には東京から東名高速道路で滋賀に向かい、近江八幡でランチをとって、そのまま奥琵琶湖経由で大湖をぐるりと回り、海津や菅浦、和邇などに立ち寄り、最初の夜を大津市で迎えた。その時、近江八幡は2時間ほどの滞在だったけれど、その落ち着いた街並みが妙に心に残っていて、後ろ髪を引かれる思いで後にしたのだった。1度、近江八幡に泊まってみたい…そんな想いをずっと引きずっていたので、今回はぜひそれを叶えたいと思った。旅の妄想はそこから始まったのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33178,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/3_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33178"/><figcaption class="wp-element-caption">前回の9日間、2000㎞の旅では、近江八幡は昼食だけのステイ…改めてゆっくり訪ねたいと思った</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、その頃、我が相棒は時々エンジンのトラブルを示すインジケータが点くようになっていた。こんな長旅の途中で動かなくなったら目も当てられない。出発前に解決しておきたいので、工場のスケジュールを確認しながら出発日を決めることになった。大ごとだったら長期入院も考えなければならないから、ちょいと不安が過る。何せ、そろそろご老体と呼ばれるお年頃……日頃の思いやりは欠かせない。長旅には万全の状態で伴わせたいと思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　しかし、メカニックの診立てはバキュームセンサーの不具合で、2日もあれば完了だという。時間も予算も軽微で小躍りした。これで心配なく出かけることができる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1192" height="794" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1.jpg 1192w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-1024x682.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-1068x711.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/タイトル_1-631x420.jpg 631w" sizes="auto, (max-width: 1192px) 100vw, 1192px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2 class="wp-block-heading">甦る９日間、2000㎞の思い出。東京～広島、気分＆天気＆運まかせのクルマ旅。</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　3年前、ちょっとした思いつきから、9日間2000㎞のクルマ旅に出かけた。とりあえず、最終目的地を岡山県倉敷市の下津井に定め、あとはざっくりとしたルートだけというなんとも緩い旅行である。その行程で必要になりそうなものを全部、相棒のカーゴルームに積み込んで、あとは気分次第、天気次第、運次第のぐうたら旅。…と言っても、大したものを積み込むわけではない。雨具や着替え、季節によっては防寒着、そしてクーラーボックスくらいのもの。着替えはもちろん、肌着や靴下などだが、行った先で出会った飲食店によってはジャケットくらいは羽織りたくなることもあるので靴と合わせて放り込んでおく。クーラーボックスは言うまでもなく旅先の美味を収納するためのもの。車内は食品にとって過酷な環境で、夏ならトイレ休憩でほんの少し離れただけで灼熱空間になるし、冬は乾燥したり冷え込んだりする。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて、そんな旅だから、思いつきで立ち寄り先はどんどん変わるし、その日の運で思いがけない出会いがあったりする。予定ルートの通りに進んでも、そうでなくても気にしない。明日は明日の風が吹く…なんていうけど、半日先には半日先の風が待っているって自分に言い聞かせてクルマを走らせる。こんな旅、飛行機や新幹線では無理だ。絶対に。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>気が変わったからと飛行機から飛び降りるわけにはいかないし、新幹線だってその角を曲がってみよう…なんてできない。まさにクルマの独壇場。その顛末はこの連載で紹介したのでご覧の方もいらっしゃると思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>て、去年の春。そんな旅を思い出していたら、またまた足を伸ばしたくなった。しばらくロングドライブはご無沙汰で、せいぜい東京から仙台の日帰り程度。その時は身内の葬儀があって、行程を楽しむという要素は皆無の“移動手段”だったから、速く、そして安全に往復さえできればよかったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33177,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/1-のコピー_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33177"/><figcaption class="wp-element-caption">旅、果樹園、キャンプ、釣り…と、遊びの相棒として酷使してきたけれど、最近、その疲れが出てきたかも</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、3年前のような、旅を楽しむためのロングドライブが恋しくなった。あの思い出と歓びは頭の片隅にずっと陣取っていて、ヘビーなロケから帰ってきたり、締切をようやくクリアしたり…そんな時にふわっと甦る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　今回は、さすがに9日間もの長丁場を用意することはできなかったけれど、５日くらいならなんとかなりそうだった。ちょうど神戸に出かけなければならない事情もあったので、それを絡めれば一石二鳥。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　昨年9月、長崎県天草市で同地の陶芸家、濱田稔博さんの遺作展が開催されたのだが、そこを訪ねた際に入手した作品の数々を、神戸に住む親族宅で預かってもらっていたからである。かなりの数だったので宅急便で送るのも不安で託したのだけれど、そろそろ受け取りに行かなくては…と、思っていたところだった。つまり、前回、下津井滞在が目的だったように、今回は神戸の滞在が前提になる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33176,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/2_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33176"/><figcaption class="wp-element-caption">この広いカーゴルームがどんなリクエストも受け止めてくれた</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこで、ざっくりとルートを考えた。3年前には東京から東名高速道路で滋賀に向かい、近江八幡でランチをとって、そのまま奥琵琶湖経由で大湖をぐるりと回り、海津や菅浦、和邇などに立ち寄り、最初の夜を大津市で迎えた。その時、近江八幡は2時間ほどの滞在だったけれど、その落ち着いた街並みが妙に心に残っていて、後ろ髪を引かれる思いで後にしたのだった。1度、近江八幡に泊まってみたい…そんな想いをずっと引きずっていたので、今回はぜひそれを叶えたいと思った。旅の妄想はそこから始まったのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":33178,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/02/3_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-33178"/><figcaption class="wp-element-caption">前回の9日間、2000㎞の旅では、近江八幡は昼食だけのステイ…改めてゆっくり訪ねたいと思った</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、その頃、我が相棒は時々エンジンのトラブルを示すインジケータが点くようになっていた。こんな長旅の途中で動かなくなったら目も当てられない。出発前に解決しておきたいので、工場のスケジュールを確認しながら出発日を決めることになった。大ごとだったら長期入院も考えなければならないから、ちょいと不安が過る。何せ、そろそろご老体と呼ばれるお年頃……日頃の思いやりは欠かせない。長旅には万全の状態で伴わせたいと思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　しかし、メカニックの診立てはバキュームセンサーの不具合で、2日もあれば完了だという。時間も予算も軽微で小躍りした。これで心配なく出かけることができる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text＆Photo：三浦 修</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その15</title>
		<link>https://autobild.jp/14429/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 01 Apr 2022 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[S211]]></category>
		<category><![CDATA[W211]]></category>
		<category><![CDATA[アウトドア]]></category>
		<category><![CDATA[キャンプ]]></category>
		<category><![CDATA[ステーションワゴン]]></category>
		<category><![CDATA[たぬき]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[信楽]]></category>
		<category><![CDATA[朝ドラ]]></category>
		<category><![CDATA[果樹園]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[甲賀]]></category>
		<category><![CDATA[神山清子]]></category>
		<category><![CDATA[草津]]></category>
		<category><![CDATA[近江米]]></category>
		<category><![CDATA[釣り]]></category>
		<category><![CDATA[銀俵]]></category>
		<category><![CDATA[陶芸の森]]></category>
		<category><![CDATA[鞆の浦]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=14429</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1047" height="791" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1.jpg 1047w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-300x227.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-1024x774.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-768x580.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-696x526.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-556x420.jpg 556w" sizes="auto, (max-width: 1047px) 100vw, 1047px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>夢のような9日間。2000㎞のエピローグ</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　鞆の浦を巡り、瀬戸内の旅は幕を閉じた。で、東京へ戻る前にもう1度神戸に向かい、そこで一泊してゆっくり休むことにした。<br>　東京へは新名神高速道路を経て、新東名を走ろうと決めていたが、帰途は気楽なものである。時間の制限もないから、無事に帰ることだけを心掛ければいい。考えることと言ったら、どこのサービスエリアで休憩するか…くらいのもの……のはずだった。<br>　琵琶湖の近く、草津ジャンクションを過ぎたあたりで、そろそろトイレ休憩でもしようかと思った時のことだ。道路標識の「信楽」の二文字が目に入った。焼き物の里だ。<br>　ちょうど、NHKの朝の連続テレビ小説で信楽の女性陶芸家、神山清子さんをモデルにした「スカーレット」というドラマを放映していたので、少し興味が湧いた。「朝ドラでやってるし、ちょっと降りてみるか」なんて軽いノリで話がまとまり、インターチェンジを出ることに…。またまた、思いつきで予定変更、いや新プランにアップグレードである（笑）。<br>　もちろん初訪問で、なんの下調べもしていないから、右も左も分からないし、どこへ行ったらいいかもノーアイデア。しかし、信楽は期待を裏切らない陶芸の町だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14431,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/2_1.jpg" alt="" class="wp-image-14431"/><figcaption>これが焼き物の里か……穏やかな風景に溜息が出た</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　幹線道路の至るところに、窯元や直売所の案内が立ち、大きな陶器や巨大なタヌキの置物が道端を飾る。私のような門外漢でさえ高揚するのだから、焼き物好きならたまらないだろう。目に入った直売所を２，３ヵ所寄ってみたが、結局何も買わずに終わった。あらかじめ信楽訪問が決まっていれば、“こんな陶器があったら”、とか“この窯に行ってみたい”とか、心づもりもできただろうが、ほんの1時間前まで、一路東京を目指してステアリングを握っていたわけだから、パッと目の前に陶器の山が現れても、目移りするばかりである。<br>　で、信楽の歴史や文化が分かるような施設はないものか？と、スマホで検索すると……。<br>　「滋賀県立陶芸の森」があって、そこには陶芸館という展示施設があるらしい。せっかく信楽に来たのだから、ちょっと見ていくか…と、またまた軽い気持ちで向かったのだが、そこでビッグサプライズが待っているとは思いもしなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14432,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-14432"/><figcaption>どこに行っても、タヌキ、タヌキ、タヌキ…。信楽と書いて、タヌキと振り仮名をつけたいくらい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　陶芸の森は思ったより広大で、陶芸に関する総合施設＆公園といった風情だ。その高台にある陶芸館はドーム型の屋根を二つ突き出した印象的な建物。近づくと企画展の案内が目に入った。「土と炎がつくる景　信楽の薪釜に挑んだ女流作家　」。そして、「神山清子」の名が…。朝ドラの主人公だ。そう、インターチェンジを降りるきっかけになったドラマの主人公の企画展が開かれていたのである。<br>　毎朝NHKに信楽が登場し、全国で視聴されるわけだから、それに合わせたイベントを企画するのは当たり前な話ではあるのだけれど、こっちにすれば幸運以外の何ものでもない。思いつきで高速を降りて、思いつきで検索し、思いつきで訪ねてみたら、当の本人の企画展が待っていたのである。我ながら強運…いや幸運。これだから、ぐうたら旅はやめられない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14433,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/4_5-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-14433"/><figcaption>まさか、こんな展開が…。信じられない幸運</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そんな陶芸の森のひとときを終えると、小腹が空いてきた。幹線道路には飲食店が何軒かあったが、日が悪いのか暖簾を下ろしているところばかり。駅の方に行けば何かあるのではないかと、信楽駅を目指す。…と、その手前で「信楽陶芸村」という看板が目に入った。観光客向けの施設であることは明らかだったけれど、駐車場が入りやすかったので、これまたちょい寄りすることに。で、直売所や窯の歴史などの展示を見て回っていると、「のぼり窯カフェ」と書いてある。なんのこっちゃ？<br>　それは、紛うことなき「のぼり窯」だった。80年前に作られ、使われていたのぼり窯に、テーブルやチェアを運び込んで、照明を施してある。どうやら、煙などの環境問題で使われなくなった窯を転用しているようだ。信楽らしい斬新なアイデアに驚いたが、入ってみるとひんやりと涼しくて、落ち着いた空間だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14434,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-14434"/><figcaption>のぼり窯カフェ……。お見事！</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":14435,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/7_8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-14435"/><figcaption>ひんやりしたカフェスペース。焼けて艶の出た壁が美しい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　結局、駅の周りにも目ぼしい店はなく、高速でどこかサービスエリアにでも入るか…と、再びインターチェンジに向かう。すると、その手前で目に入った看板に心惹かれた。<br>　「釜炊近江米　銀俵」とある。ということは、信楽焼きの窯でたくのだろうし、信楽の器で供されるはずだ。旅を締めくくるのにこんなふさわしい飯はない。<br>　聞けば、信楽産米にこだわっているとのこと。やはり信楽焼きの特注二升炊き羽釜で炊いているのだった。もちろん、食器も地元産。甘みの強い米を噛み締めながら、しみじみ旅を振り返った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14436,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/９_1.jpg" alt="" class="wp-image-14436"/><figcaption>銀俵の定食。この旅を締めくくる逸品だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　9日間、2000㎞のぐうたら旅。2人と1台の長旅は、終わってみればあっという間だった。スマホに収めた画像はあまりにも多くて整理するのも溜息が出る。あれもこれもと欲張ったことだけは確かで、還暦の身には負荷オーバーな部分もあったかもしれない。<br>　しかし、211のステーションワゴンは、私たちが旅の足に求めるすべてを充分に満たしてくれ、相棒としても心強い、気の置けない存在だった。彼に身を委ねる旅は至福のひと言だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14437,"width":473,"height":630,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/１０_1.jpg" alt="" class="wp-image-14437" width="473" height="630"/><figcaption>振り返れば、あっという間の9日間。ワゴン旅の醍醐味を満喫した</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　このところ、“次は九州まで行こうか…”なんてことを本気六割、冗談四割で口にしたりしているけれど、それはもちろん、この相棒が元気でいてくれてのこと。ほかのクルマで行くなんて想像もできないし、行きたくもない。<br>　とはいえ、それまでも温泉巡りだの、果樹園遊びだの、釣りだの、キャンプだのと働いてもらわなくっちゃ…いや、一緒に遊んでもらわなくっちゃならない。ひねもすのたりワゴン生活は、まだまだ続くのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<iframe src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?o=9&p=48&l=ur1&category=petproducts&banner=1RCCD7MAFTNTNPNJ4Q82&f=ifr&linkID=c015a1a4d0f440c9852a7e0daf6979ca&t=abj-22&tracking_id=abj-22" width="728" height="90" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0" sandbox="allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-top-navigation-by-user-activation"></iframe>
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67JU9" rel="nofollow">
<img border="0" width="640" height="100" alt="" src="https://www28.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&wid=001&eno=01&mid=s00000020664001043000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67JU9" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3N45LY+F171O2+1SEC+TSYJL" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www24.a8.net/svt/bgt?aid=220223590909&wid=001&eno=01&mid=s00000008346005006000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3N45LY+F171O2+1SEC+TSYJL" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3N45LY+EF60AA+3EMG+3H2YHD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www27.a8.net/svt/bgt?aid=220223590872&wid=001&eno=01&mid=s00000015892021009000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3N45LY+EF60AA+3EMG+3H2YHD" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1047" height="791" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1.jpg 1047w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-300x227.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-1024x774.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-768x580.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-696x526.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/1タイトル_1-556x420.jpg 556w" sizes="auto, (max-width: 1047px) 100vw, 1047px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>夢のような9日間。2000㎞のエピローグ</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　鞆の浦を巡り、瀬戸内の旅は幕を閉じた。で、東京へ戻る前にもう1度神戸に向かい、そこで一泊してゆっくり休むことにした。<br>　東京へは新名神高速道路を経て、新東名を走ろうと決めていたが、帰途は気楽なものである。時間の制限もないから、無事に帰ることだけを心掛ければいい。考えることと言ったら、どこのサービスエリアで休憩するか…くらいのもの……のはずだった。<br>　琵琶湖の近く、草津ジャンクションを過ぎたあたりで、そろそろトイレ休憩でもしようかと思った時のことだ。道路標識の「信楽」の二文字が目に入った。焼き物の里だ。<br>　ちょうど、NHKの朝の連続テレビ小説で信楽の女性陶芸家、神山清子さんをモデルにした「スカーレット」というドラマを放映していたので、少し興味が湧いた。「朝ドラでやってるし、ちょっと降りてみるか」なんて軽いノリで話がまとまり、インターチェンジを出ることに…。またまた、思いつきで予定変更、いや新プランにアップグレードである（笑）。<br>　もちろん初訪問で、なんの下調べもしていないから、右も左も分からないし、どこへ行ったらいいかもノーアイデア。しかし、信楽は期待を裏切らない陶芸の町だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14431,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/2_1.jpg" alt="" class="wp-image-14431"/><figcaption>これが焼き物の里か……穏やかな風景に溜息が出た</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　幹線道路の至るところに、窯元や直売所の案内が立ち、大きな陶器や巨大なタヌキの置物が道端を飾る。私のような門外漢でさえ高揚するのだから、焼き物好きならたまらないだろう。目に入った直売所を２，３ヵ所寄ってみたが、結局何も買わずに終わった。あらかじめ信楽訪問が決まっていれば、“こんな陶器があったら”、とか“この窯に行ってみたい”とか、心づもりもできただろうが、ほんの1時間前まで、一路東京を目指してステアリングを握っていたわけだから、パッと目の前に陶器の山が現れても、目移りするばかりである。<br>　で、信楽の歴史や文化が分かるような施設はないものか？と、スマホで検索すると……。<br>　「滋賀県立陶芸の森」があって、そこには陶芸館という展示施設があるらしい。せっかく信楽に来たのだから、ちょっと見ていくか…と、またまた軽い気持ちで向かったのだが、そこでビッグサプライズが待っているとは思いもしなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14432,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-14432"/><figcaption>どこに行っても、タヌキ、タヌキ、タヌキ…。信楽と書いて、タヌキと振り仮名をつけたいくらい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　陶芸の森は思ったより広大で、陶芸に関する総合施設＆公園といった風情だ。その高台にある陶芸館はドーム型の屋根を二つ突き出した印象的な建物。近づくと企画展の案内が目に入った。「土と炎がつくる景　信楽の薪釜に挑んだ女流作家　」。そして、「神山清子」の名が…。朝ドラの主人公だ。そう、インターチェンジを降りるきっかけになったドラマの主人公の企画展が開かれていたのである。<br>　毎朝NHKに信楽が登場し、全国で視聴されるわけだから、それに合わせたイベントを企画するのは当たり前な話ではあるのだけれど、こっちにすれば幸運以外の何ものでもない。思いつきで高速を降りて、思いつきで検索し、思いつきで訪ねてみたら、当の本人の企画展が待っていたのである。我ながら強運…いや幸運。これだから、ぐうたら旅はやめられない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14433,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/4_5-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-14433"/><figcaption>まさか、こんな展開が…。信じられない幸運</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そんな陶芸の森のひとときを終えると、小腹が空いてきた。幹線道路には飲食店が何軒かあったが、日が悪いのか暖簾を下ろしているところばかり。駅の方に行けば何かあるのではないかと、信楽駅を目指す。…と、その手前で「信楽陶芸村」という看板が目に入った。観光客向けの施設であることは明らかだったけれど、駐車場が入りやすかったので、これまたちょい寄りすることに。で、直売所や窯の歴史などの展示を見て回っていると、「のぼり窯カフェ」と書いてある。なんのこっちゃ？<br>　それは、紛うことなき「のぼり窯」だった。80年前に作られ、使われていたのぼり窯に、テーブルやチェアを運び込んで、照明を施してある。どうやら、煙などの環境問題で使われなくなった窯を転用しているようだ。信楽らしい斬新なアイデアに驚いたが、入ってみるとひんやりと涼しくて、落ち着いた空間だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14434,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-14434"/><figcaption>のぼり窯カフェ……。お見事！</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":14435,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/7_8-1024x682.jpg" alt="" class="wp-image-14435"/><figcaption>ひんやりしたカフェスペース。焼けて艶の出た壁が美しい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　結局、駅の周りにも目ぼしい店はなく、高速でどこかサービスエリアにでも入るか…と、再びインターチェンジに向かう。すると、その手前で目に入った看板に心惹かれた。<br>　「釜炊近江米　銀俵」とある。ということは、信楽焼きの窯でたくのだろうし、信楽の器で供されるはずだ。旅を締めくくるのにこんなふさわしい飯はない。<br>　聞けば、信楽産米にこだわっているとのこと。やはり信楽焼きの特注二升炊き羽釜で炊いているのだった。もちろん、食器も地元産。甘みの強い米を噛み締めながら、しみじみ旅を振り返った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14436,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/９_1.jpg" alt="" class="wp-image-14436"/><figcaption>銀俵の定食。この旅を締めくくる逸品だった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　9日間、2000㎞のぐうたら旅。2人と1台の長旅は、終わってみればあっという間だった。スマホに収めた画像はあまりにも多くて整理するのも溜息が出る。あれもこれもと欲張ったことだけは確かで、還暦の身には負荷オーバーな部分もあったかもしれない。<br>　しかし、211のステーションワゴンは、私たちが旅の足に求めるすべてを充分に満たしてくれ、相棒としても心強い、気の置けない存在だった。彼に身を委ねる旅は至福のひと言だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":14437,"width":473,"height":630,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/04/１０_1.jpg" alt="" class="wp-image-14437" width="473" height="630"/><figcaption>振り返れば、あっという間の9日間。ワゴン旅の醍醐味を満喫した</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　このところ、“次は九州まで行こうか…”なんてことを本気六割、冗談四割で口にしたりしているけれど、それはもちろん、この相棒が元気でいてくれてのこと。ほかのクルマで行くなんて想像もできないし、行きたくもない。<br>　とはいえ、それまでも温泉巡りだの、果樹園遊びだの、釣りだの、キャンプだのと働いてもらわなくっちゃ…いや、一緒に遊んでもらわなくっちゃならない。ひねもすのたりワゴン生活は、まだまだ続くのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<iframe src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?o=9&p=48&l=ur1&category=petproducts&banner=1RCCD7MAFTNTNPNJ4Q82&f=ifr&linkID=c015a1a4d0f440c9852a7e0daf6979ca&t=abj-22&tracking_id=abj-22" width="728" height="90" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0" sandbox="allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-top-navigation-by-user-activation"></iframe>
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67JU9" rel="nofollow">
<img border="0" width="640" height="100" alt="" src="https://www28.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&wid=001&eno=01&mid=s00000020664001043000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67JU9" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3N45LY+F171O2+1SEC+TSYJL" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www24.a8.net/svt/bgt?aid=220223590909&wid=001&eno=01&mid=s00000008346005006000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=3N45LY+F171O2+1SEC+TSYJL" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3N45LY+EF60AA+3EMG+3H2YHD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www27.a8.net/svt/bgt?aid=220223590872&wid=001&eno=01&mid=s00000015892021009000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3N45LY+EF60AA+3EMG+3H2YHD" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その7</title>
		<link>https://autobild.jp/11874/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 11 Dec 2021 00:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[おみくじ]]></category>
		<category><![CDATA[バス釣り]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ブラックバス]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[三井寺]]></category>
		<category><![CDATA[大津市]]></category>
		<category><![CDATA[比叡山]]></category>
		<category><![CDATA[比叡山ドライブウエイ]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[鐘みくじ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=11874</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="980" height="735" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1.jpg 980w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 980px) 100vw, 980px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>信長、秀吉、家康の真似をして大湖を見下ろしてみる</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　翌朝、カーテンの隙間から差す光で目が覚めた。両手で開くと見事な眺望が……。 これまで見てきた光景とはずいぶん印象が違う。圧倒的な存在感で迫っていた空がちょっと控えめで、湖面が雄々しく見えた。<br>　雄大な空に抱かれた湖……岸や、ボートの上から見ていた琵琶湖はそんなイメージだったけれど、ホテルの窓から目に入ったのは、湖面と空ががっぷり四つに組み合っているような姿だった。目の前の大津港には何組ものブラックバスの釣り人が見えた。何組も…というのは、カップルが多かったからで、ちょっと新鮮だった。ロッドを置いてステンレスポットからコーヒを注いでいたりして、微笑ましい。<br>　かつて、ゲームフィッシングの先達が、バスフィッシングはコミュケ―ションスポーツだ…と語っていたことがあるが、まさにそんな光景だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11875,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11875"/><figcaption>朝、ホテルの前に広がる大津港に出てみると、釣りを楽しむ人々がいた。カップルも多く、ほのぼのとした光景…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　チェックアウト時刻が徐々に迫ってくる。ふと、琵琶湖をもっと高い所から眺めてみたいと思った。この日も予定は決まっていなかったから、それもいいんじゃないか…と、観光ガイドを眺めていると、連れ合いが三井寺を訪ねたいと言い出した。調べてみると、大津市街を見下ろす高台にある。好機到来…。<br>　仕事以外で大津の街を走るのは初めてだった。道が入り組んだ古都らしい町並みは、昼に散歩しても楽しそうだ。高速道路の長距離巡行は心地いいけれど、変化に富んで人の息遣いが感じられる通りを右に左にゆっくりと走るのも、心豊かで楽しい。こういうドライブは東京ではなかなか味わえない。人気のパン屋を捜して、小道を迷いながらしばらく巡ってしまったけれど、それはそれで味がある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11876,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11876"/><figcaption>琵琶湖を抱くような街や山。新鮮な眺めだった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　やがて、三井寺に到着。人の姿はまばらで、展望台があるという。願ったり叶ったりだ。<br>　少し息切れしながら上っていくと、大津の街並みが眼下に広がった。ここからだと、あの琵琶湖が大津の街に抱かれているようで、愛らしく見えるのがおかしい。<br>　三井寺は、信長、秀吉、家康が、覇を手にしようと時代を走っていた頃、足を運んだことでも知られる。行き当たりばったりでぐうたらな旅をする私には想像もつかない激しい生き様の男たちは、ここから琵琶湖を眺め、天下取りに想いを馳せたはずである。その時、この大湖は彼らの目にどう映ったのだろうか。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11890,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/3_2.jpg" alt="" class="wp-image-11890"/><figcaption>三井寺は人影もばばら。のんびりと信長の時代に想いを馳せる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11891,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/４_2.jpg" alt="" class="wp-image-11891"/><figcaption>鐘みくじという水に浸すおみくじがあって…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11883,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/５_1-3.jpg" alt="" class="wp-image-11883"/><figcaption>こんなふうに文字が浮かび上がってくる。それを社務所に持っていって運勢の書かれたおみくじと交換というわけ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、三井寺の後は、比叡山を走ることにした。その晩は神戸に泊まることにしていたので、京都に立ち寄ろうかと思ったけれど、あの街なかの渋滞が苦手なのと、行った先々で駐車場を捜す面倒が頭を過った。<br>　東名で高速巡行を味わい、大津の街並みをのんびりと巡り、今度はコーナーとアップダウンの山道…三種三様のドライブを楽しむことになったが、これも気の向くままぐうたら旅の魅力。<br>　比叡山ドライブウエイは、爽快だった。思ったより傾斜があって、お世辞にも軽快とは言えない我が相棒は唸りながら上がっていく。ライトウェイトのスポーツカーだったらひと味もふた味も違うドライブが楽しめるだろうなぁ…などと妄想しながらステアリングを切るが、これはこれで高揚する。当たり前だけれど、延暦寺のさまざまな施設の案内や看板が現れることで、比叡山を走っているという実感が湧いてくるということも後押ししてくれるのだろう。<br>　さて、しばしそんなドライブを味わい、終点にたどり着くと、雄琴あたりで湖西道路へ…。昨日と同じように大津方面に走るのだが、かつては有料道路だった路線なので、前日の西近江路に比べればスムースで走りやすい。<br>　そして名神に入り、新名神経由で神戸までの高速道路ドライブとなった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<script type="text/javascript">amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="abj-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF"; </script><script src="//z-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?ServiceVersion=20070822&amp;Operation=GetScript&amp;ID=OneJS&amp;WS=1&amp;Marketplace=JP"></script>
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www22.a8.net/svt/bgt?aid=211020815203&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000014566001052000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMTKA+FK8X0Y+4P4W+C3J0H" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www25.a8.net/svt/bgt?aid=211016746941&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000021920002032000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HMTKA+FK8X0Y+4P4W+C3J0H" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000015669001011000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+69WPT" rel="nofollow">
<img border="0" width="600" height="500" alt="" src="https://www22.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000020664001054000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+69WPT" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="980" height="735" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1.jpg 980w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-300x225.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-768x576.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-80x60.jpg 80w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-265x198.jpg 265w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-696x522.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/タイトル_1-560x420.jpg 560w" sizes="auto, (max-width: 980px) 100vw, 980px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>信長、秀吉、家康の真似をして大湖を見下ろしてみる</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　翌朝、カーテンの隙間から差す光で目が覚めた。両手で開くと見事な眺望が……。 これまで見てきた光景とはずいぶん印象が違う。圧倒的な存在感で迫っていた空がちょっと控えめで、湖面が雄々しく見えた。<br>　雄大な空に抱かれた湖……岸や、ボートの上から見ていた琵琶湖はそんなイメージだったけれど、ホテルの窓から目に入ったのは、湖面と空ががっぷり四つに組み合っているような姿だった。目の前の大津港には何組ものブラックバスの釣り人が見えた。何組も…というのは、カップルが多かったからで、ちょっと新鮮だった。ロッドを置いてステンレスポットからコーヒを注いでいたりして、微笑ましい。<br>　かつて、ゲームフィッシングの先達が、バスフィッシングはコミュケ―ションスポーツだ…と語っていたことがあるが、まさにそんな光景だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11875,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11875"/><figcaption>朝、ホテルの前に広がる大津港に出てみると、釣りを楽しむ人々がいた。カップルも多く、ほのぼのとした光景…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　チェックアウト時刻が徐々に迫ってくる。ふと、琵琶湖をもっと高い所から眺めてみたいと思った。この日も予定は決まっていなかったから、それもいいんじゃないか…と、観光ガイドを眺めていると、連れ合いが三井寺を訪ねたいと言い出した。調べてみると、大津市街を見下ろす高台にある。好機到来…。<br>　仕事以外で大津の街を走るのは初めてだった。道が入り組んだ古都らしい町並みは、昼に散歩しても楽しそうだ。高速道路の長距離巡行は心地いいけれど、変化に富んで人の息遣いが感じられる通りを右に左にゆっくりと走るのも、心豊かで楽しい。こういうドライブは東京ではなかなか味わえない。人気のパン屋を捜して、小道を迷いながらしばらく巡ってしまったけれど、それはそれで味がある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11876,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11876"/><figcaption>琵琶湖を抱くような街や山。新鮮な眺めだった</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　やがて、三井寺に到着。人の姿はまばらで、展望台があるという。願ったり叶ったりだ。<br>　少し息切れしながら上っていくと、大津の街並みが眼下に広がった。ここからだと、あの琵琶湖が大津の街に抱かれているようで、愛らしく見えるのがおかしい。<br>　三井寺は、信長、秀吉、家康が、覇を手にしようと時代を走っていた頃、足を運んだことでも知られる。行き当たりばったりでぐうたらな旅をする私には想像もつかない激しい生き様の男たちは、ここから琵琶湖を眺め、天下取りに想いを馳せたはずである。その時、この大湖は彼らの目にどう映ったのだろうか。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11890,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/3_2.jpg" alt="" class="wp-image-11890"/><figcaption>三井寺は人影もばばら。のんびりと信長の時代に想いを馳せる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11891,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/４_2.jpg" alt="" class="wp-image-11891"/><figcaption>鐘みくじという水に浸すおみくじがあって…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11883,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/12/５_1-3.jpg" alt="" class="wp-image-11883"/><figcaption>こんなふうに文字が浮かび上がってくる。それを社務所に持っていって運勢の書かれたおみくじと交換というわけ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、三井寺の後は、比叡山を走ることにした。その晩は神戸に泊まることにしていたので、京都に立ち寄ろうかと思ったけれど、あの街なかの渋滞が苦手なのと、行った先々で駐車場を捜す面倒が頭を過った。<br>　東名で高速巡行を味わい、大津の街並みをのんびりと巡り、今度はコーナーとアップダウンの山道…三種三様のドライブを楽しむことになったが、これも気の向くままぐうたら旅の魅力。<br>　比叡山ドライブウエイは、爽快だった。思ったより傾斜があって、お世辞にも軽快とは言えない我が相棒は唸りながら上がっていく。ライトウェイトのスポーツカーだったらひと味もふた味も違うドライブが楽しめるだろうなぁ…などと妄想しながらステアリングを切るが、これはこれで高揚する。当たり前だけれど、延暦寺のさまざまな施設の案内や看板が現れることで、比叡山を走っているという実感が湧いてくるということも後押ししてくれるのだろう。<br>　さて、しばしそんなドライブを味わい、終点にたどり着くと、雄琴あたりで湖西道路へ…。昨日と同じように大津方面に走るのだが、かつては有料道路だった路線なので、前日の西近江路に比べればスムースで走りやすい。<br>　そして名神に入り、新名神経由で神戸までの高速道路ドライブとなった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<script type="text/javascript">amzn_assoc_ad_type ="responsive_search_widget"; amzn_assoc_tracking_id ="abj-22"; amzn_assoc_marketplace ="amazon"; amzn_assoc_region ="JP"; amzn_assoc_placement =""; amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width ="auto"; amzn_assoc_height ="auto"; amzn_assoc_default_search_category =""; amzn_assoc_default_search_key ="";amzn_assoc_theme ="light"; amzn_assoc_bg_color ="FFFFFF"; </script><script src="//z-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?ServiceVersion=20070822&amp;Operation=GetScript&amp;ID=OneJS&amp;WS=1&amp;Marketplace=JP"></script>
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www22.a8.net/svt/bgt?aid=211020815203&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000014566001052000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMTKA+FK8X0Y+4P4W+C3J0H" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www25.a8.net/svt/bgt?aid=211016746941&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000021920002032000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HMTKA+FK8X0Y+4P4W+C3J0H" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000015669001011000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www14.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+69WPT" rel="nofollow">
<img border="0" width="600" height="500" alt="" src="https://www22.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000020664001054000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+69WPT" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その6</title>
		<link>https://autobild.jp/11552/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 26 Nov 2021 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[アウトドア]]></category>
		<category><![CDATA[コアユ]]></category>
		<category><![CDATA[コロッケ]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[大津市]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[近江牛]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=11552</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="905" height="649" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1.jpg 905w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-300x215.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-768x551.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-696x499.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-586x420.jpg 586w" sizes="auto, (max-width: 905px) 100vw, 905px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>往きはよいよい、帰りもよいよい。<br>
夜の大津巡りで楽しむ琵琶湖の恵み</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その夜の宿は湖畔の老舗、琵琶湖ホテルにした。仕事では何度か大津に泊まっているけれど、その際に部屋を取ったのは全国展開する大型ホテルで、体裁ばかりで居心地がいいとはいえなかった。一方、何度か通りかかっていた琵琶湖ホテルはなんとなく落ち着いていて、居心地がよさそうに見えた。<br>　で、かねてから、朝の琵琶湖を見下ろしてみたいと思っていたのだが、このホテルの上階なら叶うのではないかとひらめいたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11553,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/１_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11553"/><figcaption>それまで見ていた琵琶湖は圧倒的に空が広かったけれど、湖と空が半々くらいの光景を眺めたかった。…で、このホテルに部屋を取った</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ホテルは街の中心部にあった。ここを拠点として、夜歩きしながら琵琶湖の幸を肴に地酒を…というのももうひとつの理由で、結果を先に言えば大正解だった。<br>　宿から滋賀県庁に向かうエリアは、魅力たっぷりの魔界。健啖家を魅了する老舗もあれば、カジュアルで活きのいいニューフェイスも暖簾を下げる。伝統的な日本料理も、ネットを賑わせるステーキも、マニア垂涎の焼き鳥も思うがままだ。<br>　そんな一軒一軒を覗きながら、筋を1本ずつ探っていくのは、まさに至福のひと時。ホテルからの行き来も痛快だった。NHKのブラタモリではないけれど、土地の起伏が呑兵衛に加勢してくれるのである。ホテルから繁華街へは上り坂…帰りは下り坂…それもかなりはっきりした勾配だ。つまり、行きにはいい運動になってそれとなく腹が減り、満腹のほろ酔い加減で足が重くなる帰りには下り坂が助けてくれる。こんな食いしん坊＆呑兵衛御一行様向きのロケーションはめったにない。もちろん、予約時にはそんなことを知るわけもなく、夜、繰り出す段になって小躍りしたのだった(笑)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　仕事で大津近辺を訪れた時には、手っ取り早く近くのお好み焼きやラーメンで済ませることが多かった。しかし、土地の魅力に身を浸そうと思ったら、のんびり歩きながら時間をかけて目と鼻を働かせるに限る。ネットで調べるのも手っ取り早くていいけれど、自分で見つけた店が「アタリ」だった時の歓びは何ものにも代えがたい。<br>　かれこれ20年ほど前になるだろうか…取材で唐崎に出かけた時のこと。午前中の撮影を終えると、訪問先の主人が昼食に誘ってくれた。案内されたのは湖畔の居酒屋…いや、小体な割烹という雰囲気で、店内はカウンターのみ。彼は常連のようで、座るなり大将が「アユでも揚げましょか」と声をかけた。そして、朝採れです…と微笑んだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　コアユは琵琶湖の名産で、一般河川のアユとは違い、10㎝ほどにしかならず、同湖の流入河川で産卵し、一生を終える。時おり飲食店で「琵琶湖産稚アユ」という品書きを目にするけれど、稚アユはアユの幼魚であって、流通する琵琶湖のコアユは、あのサイズで成魚なのである。ちなみにコアユの稚魚は氷魚と呼んで、シラスのような可憐な姿をしている。これも琵琶湖の風物詩だ。しばし待つと、織部の大皿に盛られたコアユの素揚げが現れた。やけどしそうな熱さで口に入れると、さくりと音を立てて皮が割れる。身はほくっとして甘みが広がった。それを追いかけるようにワタのやさしい苦味が訪れて舌を喜ばせる。<br>　都内の天ぷら屋でもコアユを出すところはあるけれど、この時は甘みも香りも苦みもまったくの別物だった。目の前に盛られているのは、日の出まで琵琶湖を自由に泳いでいた魚なのだから当たり前といえば当たり前なのだけれど…。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　今回の旅を考えた時に、あのような感動をもう一度味わいたいと思った。友人に聞けば、大津ならそういった肴を楽しませてくれる店が何軒もあるという。チェックインしたのは日暮れ近くだったので、部屋から群青色に変わっていく大湖の眺めを楽しんで、ゆっくり出かけることにした。それが後々やっかいなことを呼ぶことになる。もう少し早く発つべきだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　街は静かだった。いや、人通りの少なさに戸惑った。日頃、東京の繁華街をうろうろしているから、その感覚で歩いてしまったのだが、暖簾を分けて店を覗くと、どこも客で賑わっていた。予約の有無を問われる店も多く、行き当たりばったりを楽しもう…なんて気取っていたことが、少し不安になってくる。<br>　行ったり来たり、あっちこっちをウロウロとかれこれ1時間近く…。こりゃマズいことになったと思いながら、満席で一旦あきらめた居酒屋に戻ってみたら、ちょうど空きができたという。運が向いてきたのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11554,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/２_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11554"/><figcaption>琵琶湖ホテルから飲食街へ向かう上り坂。魅力的な店々を眺めながら歩を進める</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこは20人も入ればいっぱいの小さな店だった。メニューを見ると、左上にちょこんと琵琶湖産の素材が載っている。そこから２品を選んで宴の開始…。コアユは唐崎に叶わなかったけれど、それは仕方ない。この手の魚の鮮度は分刻み？と思えるほどで、朝獲れを昼にいただくのと比べてはかわいそうなのである。いずれにしても、目と鼻の先で生まれ、育った魚を肴に地酒をいただく悦びと言ったら…。菅浦、海津、和邇と巡ってきた1日を振り返りながら、１時間ほど癒されて店を出た。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11556,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-11556"/><figcaption>湖の恵み…。地酒が進む</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11557,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/４_1-1-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-11557"/><figcaption>川海老とゴリのポテトサラダ。昔、話を交わした漁師の顔が浮かんだ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11555,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/５_1-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11555"/><figcaption>コアユの天ぷら。唐崎でいただいたあの味には及ばなかったけれど…(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、近江牛も食べたいと思った(笑)。しかし、コロナの影響なのか、軒並み閉店が早い。宿を出るのが遅かったというのもあるけれど、ここは！と思っても、暗くなっていたり、暖簾が掛かっていなかったり…。<br>　またまた、あっちブラブラこっちブラブラが始まり、連れ合いの表情が曇り始めた頃、ようやく雑居ビルの中にそれらしき店を見つけることができた。牛肉とワインを楽しませるようで、一軒目が日本酒だったから異存はない。<br>　肉のリストがイラストと部位で示され、その日の相場が添えられているという面白い展開。そりゃあ攻めますね。まるでここが一軒目かのような勢いでオーダーし、見事な色に焼き上げられた近江牛に食らいつく。しかし、脇役で頼んだコロッケがこれまた美味くてびっくり。「近江牛入りすぎ、精肉店だからできる！」なんて強気の説明が添えられていて、冷やかし半分でオーダーしたら大正解で、夜食にテイクアウトしたいほどだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11558,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/６_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11558"/><figcaption>精肉店が営むという肉バルに移って第２回戦</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11559,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/７-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11559"/><figcaption>やはりここに来たら近江牛は押さえておかないとねぇ…と言いながらワインが進む</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11560,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/８_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11560"/><figcaption>肉屋だから作れる近江牛たっぷりの…なんて書かれたら抗えない</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11566,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/９_3-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-11566"/><figcaption>美味かった…(笑)。でも、これはビールがお似合い</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> 　そんなこんなでベルトの穴をふたつくらい緩めたくなる状態で帰途についたわけですが、ほら……帰りは下り坂(笑)。<br>　いやぁ、いい街です。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。 </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67C4H" rel="nofollow">
<img border="0" width="600" height="500" alt="" src="https://www28.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&wid=001&eno=01&mid=s00000020664001042000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67C4H" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www21.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&wid=001&eno=01&mid=s00000015669001011000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=211020815203&wid=001&eno=01&mid=s00000014566001052000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="905" height="649" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1.jpg 905w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-300x215.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-768x551.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-696x499.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/1　タイトル_1-586x420.jpg 586w" sizes="auto, (max-width: 905px) 100vw, 905px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>往きはよいよい、帰りもよいよい。<br>
夜の大津巡りで楽しむ琵琶湖の恵み</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その夜の宿は湖畔の老舗、琵琶湖ホテルにした。仕事では何度か大津に泊まっているけれど、その際に部屋を取ったのは全国展開する大型ホテルで、体裁ばかりで居心地がいいとはいえなかった。一方、何度か通りかかっていた琵琶湖ホテルはなんとなく落ち着いていて、居心地がよさそうに見えた。<br>　で、かねてから、朝の琵琶湖を見下ろしてみたいと思っていたのだが、このホテルの上階なら叶うのではないかとひらめいたのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11553,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/１_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11553"/><figcaption>それまで見ていた琵琶湖は圧倒的に空が広かったけれど、湖と空が半々くらいの光景を眺めたかった。…で、このホテルに部屋を取った</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ホテルは街の中心部にあった。ここを拠点として、夜歩きしながら琵琶湖の幸を肴に地酒を…というのももうひとつの理由で、結果を先に言えば大正解だった。<br>　宿から滋賀県庁に向かうエリアは、魅力たっぷりの魔界。健啖家を魅了する老舗もあれば、カジュアルで活きのいいニューフェイスも暖簾を下げる。伝統的な日本料理も、ネットを賑わせるステーキも、マニア垂涎の焼き鳥も思うがままだ。<br>　そんな一軒一軒を覗きながら、筋を1本ずつ探っていくのは、まさに至福のひと時。ホテルからの行き来も痛快だった。NHKのブラタモリではないけれど、土地の起伏が呑兵衛に加勢してくれるのである。ホテルから繁華街へは上り坂…帰りは下り坂…それもかなりはっきりした勾配だ。つまり、行きにはいい運動になってそれとなく腹が減り、満腹のほろ酔い加減で足が重くなる帰りには下り坂が助けてくれる。こんな食いしん坊＆呑兵衛御一行様向きのロケーションはめったにない。もちろん、予約時にはそんなことを知るわけもなく、夜、繰り出す段になって小躍りしたのだった(笑)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　仕事で大津近辺を訪れた時には、手っ取り早く近くのお好み焼きやラーメンで済ませることが多かった。しかし、土地の魅力に身を浸そうと思ったら、のんびり歩きながら時間をかけて目と鼻を働かせるに限る。ネットで調べるのも手っ取り早くていいけれど、自分で見つけた店が「アタリ」だった時の歓びは何ものにも代えがたい。<br>　かれこれ20年ほど前になるだろうか…取材で唐崎に出かけた時のこと。午前中の撮影を終えると、訪問先の主人が昼食に誘ってくれた。案内されたのは湖畔の居酒屋…いや、小体な割烹という雰囲気で、店内はカウンターのみ。彼は常連のようで、座るなり大将が「アユでも揚げましょか」と声をかけた。そして、朝採れです…と微笑んだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　コアユは琵琶湖の名産で、一般河川のアユとは違い、10㎝ほどにしかならず、同湖の流入河川で産卵し、一生を終える。時おり飲食店で「琵琶湖産稚アユ」という品書きを目にするけれど、稚アユはアユの幼魚であって、流通する琵琶湖のコアユは、あのサイズで成魚なのである。ちなみにコアユの稚魚は氷魚と呼んで、シラスのような可憐な姿をしている。これも琵琶湖の風物詩だ。しばし待つと、織部の大皿に盛られたコアユの素揚げが現れた。やけどしそうな熱さで口に入れると、さくりと音を立てて皮が割れる。身はほくっとして甘みが広がった。それを追いかけるようにワタのやさしい苦味が訪れて舌を喜ばせる。<br>　都内の天ぷら屋でもコアユを出すところはあるけれど、この時は甘みも香りも苦みもまったくの別物だった。目の前に盛られているのは、日の出まで琵琶湖を自由に泳いでいた魚なのだから当たり前といえば当たり前なのだけれど…。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　今回の旅を考えた時に、あのような感動をもう一度味わいたいと思った。友人に聞けば、大津ならそういった肴を楽しませてくれる店が何軒もあるという。チェックインしたのは日暮れ近くだったので、部屋から群青色に変わっていく大湖の眺めを楽しんで、ゆっくり出かけることにした。それが後々やっかいなことを呼ぶことになる。もう少し早く発つべきだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　街は静かだった。いや、人通りの少なさに戸惑った。日頃、東京の繁華街をうろうろしているから、その感覚で歩いてしまったのだが、暖簾を分けて店を覗くと、どこも客で賑わっていた。予約の有無を問われる店も多く、行き当たりばったりを楽しもう…なんて気取っていたことが、少し不安になってくる。<br>　行ったり来たり、あっちこっちをウロウロとかれこれ1時間近く…。こりゃマズいことになったと思いながら、満席で一旦あきらめた居酒屋に戻ってみたら、ちょうど空きができたという。運が向いてきたのかもしれない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11554,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/２_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11554"/><figcaption>琵琶湖ホテルから飲食街へ向かう上り坂。魅力的な店々を眺めながら歩を進める</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　そこは20人も入ればいっぱいの小さな店だった。メニューを見ると、左上にちょこんと琵琶湖産の素材が載っている。そこから２品を選んで宴の開始…。コアユは唐崎に叶わなかったけれど、それは仕方ない。この手の魚の鮮度は分刻み？と思えるほどで、朝獲れを昼にいただくのと比べてはかわいそうなのである。いずれにしても、目と鼻の先で生まれ、育った魚を肴に地酒をいただく悦びと言ったら…。菅浦、海津、和邇と巡ってきた1日を振り返りながら、１時間ほど癒されて店を出た。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11556,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/３_1.jpg" alt="" class="wp-image-11556"/><figcaption>湖の恵み…。地酒が進む</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11557,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/４_1-1-1024x679.jpg" alt="" class="wp-image-11557"/><figcaption>川海老とゴリのポテトサラダ。昔、話を交わした漁師の顔が浮かんだ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11555,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/５_1-1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11555"/><figcaption>コアユの天ぷら。唐崎でいただいたあの味には及ばなかったけれど…(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　で、近江牛も食べたいと思った(笑)。しかし、コロナの影響なのか、軒並み閉店が早い。宿を出るのが遅かったというのもあるけれど、ここは！と思っても、暗くなっていたり、暖簾が掛かっていなかったり…。<br>　またまた、あっちブラブラこっちブラブラが始まり、連れ合いの表情が曇り始めた頃、ようやく雑居ビルの中にそれらしき店を見つけることができた。牛肉とワインを楽しませるようで、一軒目が日本酒だったから異存はない。<br>　肉のリストがイラストと部位で示され、その日の相場が添えられているという面白い展開。そりゃあ攻めますね。まるでここが一軒目かのような勢いでオーダーし、見事な色に焼き上げられた近江牛に食らいつく。しかし、脇役で頼んだコロッケがこれまた美味くてびっくり。「近江牛入りすぎ、精肉店だからできる！」なんて強気の説明が添えられていて、冷やかし半分でオーダーしたら大正解で、夜食にテイクアウトしたいほどだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11558,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/６_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11558"/><figcaption>精肉店が営むという肉バルに移って第２回戦</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11559,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/７-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11559"/><figcaption>やはりここに来たら近江牛は押さえておかないとねぇ…と言いながらワインが進む</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11560,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/８_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11560"/><figcaption>肉屋だから作れる近江牛たっぷりの…なんて書かれたら抗えない</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11566,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/９_3-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-11566"/><figcaption>美味かった…(笑)。でも、これはビールがお似合い</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> 　そんなこんなでベルトの穴をふたつくらい緩めたくなる状態で帰途についたわけですが、ほら……帰りは下り坂(笑)。<br>　いやぁ、いい街です。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br>旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。 </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67C4H" rel="nofollow">
<img border="0" width="600" height="500" alt="" src="https://www28.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&wid=001&eno=01&mid=s00000020664001042000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+67C4H" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" rel="nofollow">
<img border="0" width="468" height="60" alt="" src="https://www21.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&wid=001&eno=01&mid=s00000015669001011000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60OXD" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" rel="nofollow">
<img border="0" width="300" height="250" alt="" src="https://www20.a8.net/svt/bgt?aid=211020815203&wid=001&eno=01&mid=s00000014566001052000&mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=3HMWPB+3CV0KY+34E4+69HA9" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その5</title>
		<link>https://autobild.jp/11313/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Nov 2021 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[アウトドア]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[和邇]]></category>
		<category><![CDATA[大津]]></category>
		<category><![CDATA[山宗]]></category>
		<category><![CDATA[民宿]]></category>
		<category><![CDATA[湖水浴場]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[茄子のぬか漬け]]></category>
		<category><![CDATA[軍鶏鍋]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=11313</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>和邇の湖水浴場。そのたおやかな空間</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　海津を出て大津に向かうには、西岸をひた走ることになる。すぐに現れるのが大浦で、ここも昔の街並みを残し、静かで落ち着いた佳い風情が漂う。民宿など宿泊施設もあるので、1度滞在してみたいが長年叶わずにいる。<br>　左に琵琶湖、右に比叡山を眺め、のんびり相棒を走らせていると、徐々に日が陰ってきた。日暮れもそう遠くない。…と、和邇で湖水浴場を営む宿を思い出した。この10年ほど、9月にそこで開催されるイベントの運営に関わっていて、東北から九州まで多くの参加者が湖畔のひと時を楽しむ。その宿のオーナー夫妻の優しい笑顔が頭を過ったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11314,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/１_1-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-11314"/><figcaption>琵琶湖の空は訪ねるたびに違った顔を見せる。そして、その圧倒的な迫力にひれ伏すのである</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　こうなると、もういけない。日没前にホテルにチェックインするつもりだったけれど、それを押してでも、会いたくなった。会うと言っても、何か目的があるわけではないし、急いで伝えることがあるわけでもないから、先方にすればいい迷惑だろう。でも、慌てて電話を入れると聞きなれた明るい声が響き、快諾してくれた。まったくもって人を振り回し放題だが、縁に恵まれている。<br>　さて、海水浴は知っていても、湖水浴というとピンとこない方が多いかもしれない。琵琶湖では人気レジャーで、関西の友人には子どもの頃の思い出として刻みこまれている者が少なくない。かつては関東でも、霞ヶ浦などでは楽しまれていたが、水質悪化で昔話になってしまった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11315,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/２_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11315"/><figcaption>ジンのような水が打ち返す浜辺</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11317,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/３－１_1-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-11317"/><figcaption>優しい波音が眠りを誘い、眠りを覚ます</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11318,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/４_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11318"/><figcaption>宿の前の浜でのんびりとビールを飲む幸せ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11319,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/５_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11319"/><figcaption>10年に渡って開催してきた湖畔のイベントでは、いつからか開催前日に有志が集まって、湖畔の桟敷で前夜祭を開くようになった。この素晴らしい環境に身を置くと、みんな少年のような目になっていく</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その宿は目の前に美しい砂浜が広がる。部屋からそのまま波打ち際へ出られ、松の木陰で呑むビールは絶品だった。夜は、食事を終えてひとっ風呂浴びたら、庭の桟敷に出て、月夜に照らされる黒々とした湖面を眺めながら、浜風でほてりを冷ます。そして日付が変わる頃、部屋に戻ってごろりと横になるのだけれど、これがたまらなくいい。<br>　打ち返す波音で眠りにつき、波音で目を覚ます。琵琶湖の波は海と違って、耳に柔らかく優しい。そのリズムに身を委ねる一夜はここだけの贅沢…3日もいれば、東京に戻るのが辛くなる。ちなみにこの宿の名物は、湖に面した桟敷でいただく軍鶏鍋。それを目当てに訪ねる客も少なくないという。<br>　朝食には、茄子のぬか漬けが添えられるのだが、これが絶品で、長男が育てた茄子を大女将がていねいに仕上げる。ほどよい塩加減と酸味、香り、そしてほんのりとした茄子の甘みに箸が止まらなくなる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11316,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/６_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11316"/><figcaption>山宗で供される茄子のぬか漬け。ひと口食べてため息をつき、ふた口食べてまたため息をつく…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ここでは、母屋の脇を通りかかると、ぬか床を収めた大きな樽が並んでいて、あの芳香が鼻をくすぐるのだが、そう…このぬか床は、軒下で湖を疾ってくる季節季節の風を受け、冬の厳しい寒さに晒されるのだ。樽に潜む乳酸菌や酵母は、波音を聞きながら琵琶湖の四季に鍛え抜かれ、山宗の食卓を支えているのである。<br>　日頃の不摂生で不健康そのものの私でさえ、ほんの３日もここで寝起きする生活を送ると、体調がよくなっちゃうわけだから、ぬか床の微生物たちは何をか言わんや…。あまりの美味さに、この漬物を送ってもらえませんか…と半分本気で尋ねたこともあった(笑)。<br>　小皿に盛られたイサザなど湖魚の佃煮も舌を悦ばせ、普段朝食を摂らない私も、飯を何杯もおかわりして仲間に笑われる。最近は朝から10種類以上もおかずが並び、刺身だの、鍋だの、フルーツ盛りだのとテーブルがいっぱいになる宿も珍しくないが、私はこんなシンプルで土地の香りがする朝食が食べたい。<br>　さて、オーナー夫妻は、突然の珍客をいつもの人懐っこい笑顔で迎えてくれた。春浅い和邇の浜はひと気もなく、爽やかな冷風が疾っていたけれど、夏、水遊びをする人々の賑やかな声が聞こえてくるような気がする。<br>　東京出身の女将はフラダンスの講師でもあり、宿の一角、湖を見下ろす二階のフロアでダンス教室を開いている。雄大な湖面を眺めながらのレッスンはさぞかし心地よいだろうなぁ…と、これまた贅沢なひと時に想いを馳せたが、おっさんには無縁の世界だ(笑)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11320,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/７_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11320"/><figcaption>宿の庭の桟敷は、素朴だが最高のひと時を過ごすことができる。個人的には５つ星ホテル…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11321,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/８_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11321"/><figcaption>毎年9月にここで至福の2日間を過ごしてきた。そんなことを思い出し、ちょっと寄り道…。<a href="https://www.biwako-yamasou.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="https://www.biwako-yamasou.com/ (opens in a new tab)">https://www.biwako-yamasou.com/</a></figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、和邇から大津へは、道沿いがどんどん賑やかになっていく。見慣れたチェーンの飲食店があったり、ショッピングモールが迫ったり、全国展開の巨大な紳士服店が現れたり…。琵琶湖大橋の近く、堅田のあたりまで来ると、菅浦や海津と同じ湖であることが信じられないほどで、だんだん現実に引き戻されていく。でも、懐かしい感覚が少しずつ身体を支配していくような心地で、それはそれで悪くない。日が暮れようとする頃、大津の街に入った。今夜のホテルはもう目と鼻の先だ……。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　それにしても、仕事で眺めてきた琵琶湖と、今日の琵琶湖…こんなに印象が違うとは思わなかった。まったく別の湖に見える…なんて大げさなことを言うつもりはないけれど、空も、湖もとにかく広い。いや、そう見えた。かつては、撮影のためにボートで南湖から奥琵琶湖まで、まさに縦断することも珍しくはなかったから、そのスケール感は身体が覚えているはずだったが、この日の琵琶湖はずっと広く、大きく見えた。そして、時もゆっくりと流れていた。腕時計が遅れているのではないかと思ったほどで、運転しながら見直すのも1度や2度ではなかった。<br>　予定やスケジュールに追われることのないドライブ、何かに囚われることのない旅の楽しさの片鱗を初日にして目の当たりにしたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+6EMGX" rel="nofollow">
<img border="0" width="936" height="120" alt="" src="https://www21.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000020664001076000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+6EMGX" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60H7L" rel="nofollow">
<img border="0" width="320" height="50" alt="" src="https://www25.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000015669001010000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60H7L" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://t.felmat.net/fmcl?ak=N55278.1.E95967E.X765038" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer"><img src="https://t.felmat.net/fmimg/N55278.E95967E.X765038" width="468" height="60" alt="" border="0"></a>
<!-- /wp:html -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/タイトル_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>和邇の湖水浴場。そのたおやかな空間</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　海津を出て大津に向かうには、西岸をひた走ることになる。すぐに現れるのが大浦で、ここも昔の街並みを残し、静かで落ち着いた佳い風情が漂う。民宿など宿泊施設もあるので、1度滞在してみたいが長年叶わずにいる。<br>　左に琵琶湖、右に比叡山を眺め、のんびり相棒を走らせていると、徐々に日が陰ってきた。日暮れもそう遠くない。…と、和邇で湖水浴場を営む宿を思い出した。この10年ほど、9月にそこで開催されるイベントの運営に関わっていて、東北から九州まで多くの参加者が湖畔のひと時を楽しむ。その宿のオーナー夫妻の優しい笑顔が頭を過ったのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11314,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/１_1-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-11314"/><figcaption>琵琶湖の空は訪ねるたびに違った顔を見せる。そして、その圧倒的な迫力にひれ伏すのである</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　こうなると、もういけない。日没前にホテルにチェックインするつもりだったけれど、それを押してでも、会いたくなった。会うと言っても、何か目的があるわけではないし、急いで伝えることがあるわけでもないから、先方にすればいい迷惑だろう。でも、慌てて電話を入れると聞きなれた明るい声が響き、快諾してくれた。まったくもって人を振り回し放題だが、縁に恵まれている。<br>　さて、海水浴は知っていても、湖水浴というとピンとこない方が多いかもしれない。琵琶湖では人気レジャーで、関西の友人には子どもの頃の思い出として刻みこまれている者が少なくない。かつては関東でも、霞ヶ浦などでは楽しまれていたが、水質悪化で昔話になってしまった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11315,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/２_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11315"/><figcaption>ジンのような水が打ち返す浜辺</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11317,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/３－１_1-1024x680.jpg" alt="" class="wp-image-11317"/><figcaption>優しい波音が眠りを誘い、眠りを覚ます</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11318,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/４_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11318"/><figcaption>宿の前の浜でのんびりとビールを飲む幸せ</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11319,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/５_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11319"/><figcaption>10年に渡って開催してきた湖畔のイベントでは、いつからか開催前日に有志が集まって、湖畔の桟敷で前夜祭を開くようになった。この素晴らしい環境に身を置くと、みんな少年のような目になっていく</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　その宿は目の前に美しい砂浜が広がる。部屋からそのまま波打ち際へ出られ、松の木陰で呑むビールは絶品だった。夜は、食事を終えてひとっ風呂浴びたら、庭の桟敷に出て、月夜に照らされる黒々とした湖面を眺めながら、浜風でほてりを冷ます。そして日付が変わる頃、部屋に戻ってごろりと横になるのだけれど、これがたまらなくいい。<br>　打ち返す波音で眠りにつき、波音で目を覚ます。琵琶湖の波は海と違って、耳に柔らかく優しい。そのリズムに身を委ねる一夜はここだけの贅沢…3日もいれば、東京に戻るのが辛くなる。ちなみにこの宿の名物は、湖に面した桟敷でいただく軍鶏鍋。それを目当てに訪ねる客も少なくないという。<br>　朝食には、茄子のぬか漬けが添えられるのだが、これが絶品で、長男が育てた茄子を大女将がていねいに仕上げる。ほどよい塩加減と酸味、香り、そしてほんのりとした茄子の甘みに箸が止まらなくなる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11316,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/６_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11316"/><figcaption>山宗で供される茄子のぬか漬け。ひと口食べてため息をつき、ふた口食べてまたため息をつく…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　ここでは、母屋の脇を通りかかると、ぬか床を収めた大きな樽が並んでいて、あの芳香が鼻をくすぐるのだが、そう…このぬか床は、軒下で湖を疾ってくる季節季節の風を受け、冬の厳しい寒さに晒されるのだ。樽に潜む乳酸菌や酵母は、波音を聞きながら琵琶湖の四季に鍛え抜かれ、山宗の食卓を支えているのである。<br>　日頃の不摂生で不健康そのものの私でさえ、ほんの３日もここで寝起きする生活を送ると、体調がよくなっちゃうわけだから、ぬか床の微生物たちは何をか言わんや…。あまりの美味さに、この漬物を送ってもらえませんか…と半分本気で尋ねたこともあった(笑)。<br>　小皿に盛られたイサザなど湖魚の佃煮も舌を悦ばせ、普段朝食を摂らない私も、飯を何杯もおかわりして仲間に笑われる。最近は朝から10種類以上もおかずが並び、刺身だの、鍋だの、フルーツ盛りだのとテーブルがいっぱいになる宿も珍しくないが、私はこんなシンプルで土地の香りがする朝食が食べたい。<br>　さて、オーナー夫妻は、突然の珍客をいつもの人懐っこい笑顔で迎えてくれた。春浅い和邇の浜はひと気もなく、爽やかな冷風が疾っていたけれど、夏、水遊びをする人々の賑やかな声が聞こえてくるような気がする。<br>　東京出身の女将はフラダンスの講師でもあり、宿の一角、湖を見下ろす二階のフロアでダンス教室を開いている。雄大な湖面を眺めながらのレッスンはさぞかし心地よいだろうなぁ…と、これまた贅沢なひと時に想いを馳せたが、おっさんには無縁の世界だ(笑)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11320,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/７_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11320"/><figcaption>宿の庭の桟敷は、素朴だが最高のひと時を過ごすことができる。個人的には５つ星ホテル…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11321,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/11/８_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-11321"/><figcaption>毎年9月にここで至福の2日間を過ごしてきた。そんなことを思い出し、ちょっと寄り道…。<a href="https://www.biwako-yamasou.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="https://www.biwako-yamasou.com/ (opens in a new tab)">https://www.biwako-yamasou.com/</a></figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、和邇から大津へは、道沿いがどんどん賑やかになっていく。見慣れたチェーンの飲食店があったり、ショッピングモールが迫ったり、全国展開の巨大な紳士服店が現れたり…。琵琶湖大橋の近く、堅田のあたりまで来ると、菅浦や海津と同じ湖であることが信じられないほどで、だんだん現実に引き戻されていく。でも、懐かしい感覚が少しずつ身体を支配していくような心地で、それはそれで悪くない。日が暮れようとする頃、大津の街に入った。今夜のホテルはもう目と鼻の先だ……。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　それにしても、仕事で眺めてきた琵琶湖と、今日の琵琶湖…こんなに印象が違うとは思わなかった。まったく別の湖に見える…なんて大げさなことを言うつもりはないけれど、空も、湖もとにかく広い。いや、そう見えた。かつては、撮影のためにボートで南湖から奥琵琶湖まで、まさに縦断することも珍しくはなかったから、そのスケール感は身体が覚えているはずだったが、この日の琵琶湖はずっと広く、大きく見えた。そして、時もゆっくりと流れていた。腕時計が遅れているのではないかと思ったほどで、運転しながら見直すのも1度や2度ではなかった。<br>　予定やスケジュールに追われることのないドライブ、何かに囚われることのない旅の楽しさの片鱗を初日にして目の当たりにしたのだった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+6EMGX" rel="nofollow">
<img border="0" width="936" height="120" alt="" src="https://www21.a8.net/svt/bgt?aid=201105870812&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000020664001076000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www11.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+DFFZZM+4FG0+6EMGX" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60H7L" rel="nofollow">
<img border="0" width="320" height="50" alt="" src="https://www25.a8.net/svt/bgt?aid=201105870801&amp;wid=001&amp;eno=01&amp;mid=s00000015669001010000&amp;mc=1"></a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3BQEA6+D8W8C2+3CWI+60H7L" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://t.felmat.net/fmcl?ak=N55278.1.E95967E.X765038" target="_blank" rel="nofollow noopener noreferrer"><img src="https://t.felmat.net/fmimg/N55278.E95967E.X765038" width="468" height="60" alt="" border="0"></a>
<!-- /wp:html -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その4</title>
		<link>https://autobild.jp/11019/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 29 Oct 2021 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[アウトドア]]></category>
		<category><![CDATA[ウナギのすき焼き]]></category>
		<category><![CDATA[カフェ]]></category>
		<category><![CDATA[コイの洗い]]></category>
		<category><![CDATA[ひねもすのたり]]></category>
		<category><![CDATA[ビワマスの刺身]]></category>
		<category><![CDATA[フナの黄身まぶし]]></category>
		<category><![CDATA[よしや]]></category>
		<category><![CDATA[ロングドライブ]]></category>
		<category><![CDATA[古道具カフェ]]></category>
		<category><![CDATA[奥琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[旅]]></category>
		<category><![CDATA[旅行]]></category>
		<category><![CDATA[旅館]]></category>
		<category><![CDATA[海津]]></category>
		<category><![CDATA[滋賀県]]></category>
		<category><![CDATA[琵琶湖]]></category>
		<category><![CDATA[菅浦]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=11019</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>静寂と清涼…奥琵琶湖の至福</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　山を下り、再び琵琶湖に出た。水辺に沿って走る道はほどよくうねって、ドライブを楽しませてくれる。<br>　菅浦は記憶のままだった。いや、あの頃はなかった湖畔の東屋や、駐車スペースを示す真新しい白線が眩しかったけれど、素朴で物静かな雰囲気はそのままで、耳に入るのは波音だけだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11022,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11022"/><figcaption>菅浦の集落は、奥に見えるように背後に迫った山々と琵琶湖の間の僅かな平地に張りつくように並んでいる。手前は菅浦港</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　あいかわらず人の気配は薄い。まだまだ冬景色で湖を走る冷たい風が頬を刺した。琵琶湖は、琵琶湖大橋を境に大津側を南湖と呼んでいて、古くから市街化が進んだが、その代わり湖水は富栄養化しお世辞にも清冽とは言いにくい。1970年代、淡水赤潮が出て、その一因とされるリンを含んだ合成洗剤ではなく石鹸を使おうという「石鹸運動」が主婦を中心に広がったのを覚えていらっしゃる方も多いだろう。<br>　しかし、奥琵琶湖はまるで別の湖だ。澄んだ水が打ち返し、吹く風も清々しい。深く吸い込むと、身体の隅々まで清らかになる気がする。<br>　ひと気を求めて歩いていくと、集落の入り口に地元自治体の名を記したクルマが止まっていた。見れば、2人の男性が何かの書類を眺めながらその先を指差している。役所の担当者が何かのチェックをしているようだった。人の姿を見つけてホッとするのも変な話だけど、そんなことも昔と変わらない。それでもあの頃は、週末が絡めば釣り人に会うことができた。しかし、その後、菅浦の港が釣り禁止になってしまい、そんな賑やかさも去ってしまったのである。集落の奥に向かうと、縁石に座って日向ぼっこをする2人のおばあさんがいた。この日の目当てであるかつての定宿を尋ねると、今でも営業しているという。<br>「よしや」というその民宿は、菅浦港の真正面にあって、世俗とは無縁の実に穏やかな時間を過ごすことができた。教えてくれたのは私の雑誌に連載を頼んでいた水中カメラマンで、彼は夏の間、ここにひと月以上も滞在し、琵琶湖の水中生物を撮影していたのである。ちなみに彼の仕事仲間は、このエリアで潜水撮影中に河童を見たそうで、普段から冗談など一切言わない堅物の話だけに、笑い飛ばすわけにもいかなかったという。しかし、そんな話も不思議ではないような環境である。<br>　さて、件の「よしや」。年月を物語る建物は奥琵琶湖の風景に溶け込んでいて、早めに取材が終わった時は、２階に上がって窓を開け、日暮れの湖を満喫した。薄墨色になっていく空と、波穏やかな琵琶湖…。缶ビールを片手に、刻々と移り変わっていく琵琶湖の姿を眺めるのは最高のひと時だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11023,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11023"/><figcaption>かつて取材の拠点としていた「よしや」。恵まれた環境と美味しい湖魚料理。季節によっては鴨も楽しめる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この宿の売りは湖の幸。さまざまな奥琵琶湖の美味が卓を飾る。ウナギのすき焼き、コイの洗い、フナの黄身まぶし、ビワマスの刺身や塩焼き…時々、淡水魚が嫌いという声を耳にするが、そんな方はここを訪ねるといい。その印象が一変するはずである。私自身、仕事がら、コイの洗いは各地でいただいてきたが、どうしても好きになれなかった。どれほどきれいな水で育てられた…と言われても、やはり鼻の奥が拒んでしまったからだ。しかし、ここで供されたコイは別物だった。ひょっとしたら、手当や調理がよかったのかもしれないが、少なくとも、自分の意思で何度も箸を運んだのは初めてである。<br>　この日、何度声を掛けても反応はなく、宿の方が不在のようだった。残念ながら、現状を尋ねることはできなかったが、きれいに手入れされた玄関や建物は、今も客を迎えているように見えた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、菅浦からこの日の宿がある大津へ向かうと海津という町を通る。春には800本超の桜が湖畔を飾り、無双の絶景を楽しめるが、そこで、遊びの先達が古道具カフェを営んでいる。1970年代、日本のアウトドアシーンを牽引していた1人で、同じ団体に属していた時期もあって、いろいろと教えていただいた。都内で長く広告業を営んでいたが、釣りなどで訪ねていたこの地を気に入り、土地を求め、店を開いた。海津の石積みは文化史跡としても知られ、その絶景と店の設えから、女性雑誌の撮影や各種ロケにも人気だと聞く。<br>　そこで、大津に向かう道すがら…挨拶を兼ねて寄ってみることにした。史跡でもある石垣の上に建つカフェからは、奥琵琶湖の雄大な景色が堪能できる。眼下には冷たく澄んだ水が打ち返し、その波音が心地よい。温かい季節であれば、緑美しい水草がたなびき、日が高くなるとシャンパンのようにプツプツと気泡が立ち昇る。時おり、沖の方から小魚の群れがやってきて、その間をきらめきながら乱舞するのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11028,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/４_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11028"/><figcaption>「古道具 海津」。アンティーク雑貨などを扱う古道具店にカフェが併設された人気の店。<a href="https://www.furudougu-kaizu.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="www.furudougu-kaizu.com/ (opens in a new tab)">www.furudougu-kaizu.com/</a></figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11030,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/５_1.jpg" alt="" class="wp-image-11030"/><figcaption>海津の石垣は文化財に指定されている。築200年の米蔵を改装した建物の目前には琵琶湖の絶景が広がる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11029,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-11029"/><figcaption>テラス席と屋内席を選ぶことができるけれど、天気がよければテラス一択！(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11031,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/７_1.jpg" alt="" class="wp-image-11031"/><figcaption>雄大な琵琶湖を眺めながらのコーヒーブレークはまさに至福</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　やがて主人である乾 孝成さんが懐かしい姿で現れた。店は休みで、建物のペンキ塗りをしていたところだと笑ったが、突然の訪問にも関わらず、優しく迎えてくれた。例年であれば、まもなく桜祭りが始まるらしい。近畿圏から多くの観光客が訪れるので、湖岸道路を交通規制し、駅からの送迎バスなども用意して、一帯の大イベントとなるのだとか…。<br>　しかし、コロナの影響で早々に中止が決まったという。この辺りは春が遅いエリアなので、その祭が開かれなければ、訪れる者も多くはないのかもしれない。<br>「だから、店もしばらく休むことにしたんだよ」。そう言って少し寂しそうに笑った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>静寂と清涼…奥琵琶湖の至福</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　山を下り、再び琵琶湖に出た。水辺に沿って走る道はほどよくうねって、ドライブを楽しませてくれる。<br>　菅浦は記憶のままだった。いや、あの頃はなかった湖畔の東屋や、駐車スペースを示す真新しい白線が眩しかったけれど、素朴で物静かな雰囲気はそのままで、耳に入るのは波音だけだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11022,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11022"/><figcaption>菅浦の集落は、奥に見えるように背後に迫った山々と琵琶湖の間の僅かな平地に張りつくように並んでいる。手前は菅浦港</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　あいかわらず人の気配は薄い。まだまだ冬景色で湖を走る冷たい風が頬を刺した。琵琶湖は、琵琶湖大橋を境に大津側を南湖と呼んでいて、古くから市街化が進んだが、その代わり湖水は富栄養化しお世辞にも清冽とは言いにくい。1970年代、淡水赤潮が出て、その一因とされるリンを含んだ合成洗剤ではなく石鹸を使おうという「石鹸運動」が主婦を中心に広がったのを覚えていらっしゃる方も多いだろう。<br>　しかし、奥琵琶湖はまるで別の湖だ。澄んだ水が打ち返し、吹く風も清々しい。深く吸い込むと、身体の隅々まで清らかになる気がする。<br>　ひと気を求めて歩いていくと、集落の入り口に地元自治体の名を記したクルマが止まっていた。見れば、2人の男性が何かの書類を眺めながらその先を指差している。役所の担当者が何かのチェックをしているようだった。人の姿を見つけてホッとするのも変な話だけど、そんなことも昔と変わらない。それでもあの頃は、週末が絡めば釣り人に会うことができた。しかし、その後、菅浦の港が釣り禁止になってしまい、そんな賑やかさも去ってしまったのである。集落の奥に向かうと、縁石に座って日向ぼっこをする2人のおばあさんがいた。この日の目当てであるかつての定宿を尋ねると、今でも営業しているという。<br>「よしや」というその民宿は、菅浦港の真正面にあって、世俗とは無縁の実に穏やかな時間を過ごすことができた。教えてくれたのは私の雑誌に連載を頼んでいた水中カメラマンで、彼は夏の間、ここにひと月以上も滞在し、琵琶湖の水中生物を撮影していたのである。ちなみに彼の仕事仲間は、このエリアで潜水撮影中に河童を見たそうで、普段から冗談など一切言わない堅物の話だけに、笑い飛ばすわけにもいかなかったという。しかし、そんな話も不思議ではないような環境である。<br>　さて、件の「よしや」。年月を物語る建物は奥琵琶湖の風景に溶け込んでいて、早めに取材が終わった時は、２階に上がって窓を開け、日暮れの湖を満喫した。薄墨色になっていく空と、波穏やかな琵琶湖…。缶ビールを片手に、刻々と移り変わっていく琵琶湖の姿を眺めるのは最高のひと時だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11023,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11023"/><figcaption>かつて取材の拠点としていた「よしや」。恵まれた環境と美味しい湖魚料理。季節によっては鴨も楽しめる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この宿の売りは湖の幸。さまざまな奥琵琶湖の美味が卓を飾る。ウナギのすき焼き、コイの洗い、フナの黄身まぶし、ビワマスの刺身や塩焼き…時々、淡水魚が嫌いという声を耳にするが、そんな方はここを訪ねるといい。その印象が一変するはずである。私自身、仕事がら、コイの洗いは各地でいただいてきたが、どうしても好きになれなかった。どれほどきれいな水で育てられた…と言われても、やはり鼻の奥が拒んでしまったからだ。しかし、ここで供されたコイは別物だった。ひょっとしたら、手当や調理がよかったのかもしれないが、少なくとも、自分の意思で何度も箸を運んだのは初めてである。<br>　この日、何度声を掛けても反応はなく、宿の方が不在のようだった。残念ながら、現状を尋ねることはできなかったが、きれいに手入れされた玄関や建物は、今も客を迎えているように見えた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、菅浦からこの日の宿がある大津へ向かうと海津という町を通る。春には800本超の桜が湖畔を飾り、無双の絶景を楽しめるが、そこで、遊びの先達が古道具カフェを営んでいる。1970年代、日本のアウトドアシーンを牽引していた1人で、同じ団体に属していた時期もあって、いろいろと教えていただいた。都内で長く広告業を営んでいたが、釣りなどで訪ねていたこの地を気に入り、土地を求め、店を開いた。海津の石積みは文化史跡としても知られ、その絶景と店の設えから、女性雑誌の撮影や各種ロケにも人気だと聞く。<br>　そこで、大津に向かう道すがら…挨拶を兼ねて寄ってみることにした。史跡でもある石垣の上に建つカフェからは、奥琵琶湖の雄大な景色が堪能できる。眼下には冷たく澄んだ水が打ち返し、その波音が心地よい。温かい季節であれば、緑美しい水草がたなびき、日が高くなるとシャンパンのようにプツプツと気泡が立ち昇る。時おり、沖の方から小魚の群れがやってきて、その間をきらめきながら乱舞するのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11028,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/４_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11028"/><figcaption>「古道具 海津」。アンティーク雑貨などを扱う古道具店にカフェが併設された人気の店。<a href="https://www.furudougu-kaizu.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="www.furudougu-kaizu.com/ (opens in a new tab)">www.furudougu-kaizu.com/</a></figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11030,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/５_1.jpg" alt="" class="wp-image-11030"/><figcaption>海津の石垣は文化財に指定されている。築200年の米蔵を改装した建物の目前には琵琶湖の絶景が広がる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11029,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-11029"/><figcaption>テラス席と屋内席を選ぶことができるけれど、天気がよければテラス一択！(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11031,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/７_1.jpg" alt="" class="wp-image-11031"/><figcaption>雄大な琵琶湖を眺めながらのコーヒーブレークはまさに至福</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　やがて主人である乾 孝成さんが懐かしい姿で現れた。店は休みで、建物のペンキ塗りをしていたところだと笑ったが、突然の訪問にも関わらず、優しく迎えてくれた。例年であれば、まもなく桜祭りが始まるらしい。近畿圏から多くの観光客が訪れるので、湖岸道路を交通規制し、駅からの送迎バスなども用意して、一帯の大イベントとなるのだとか…。<br>　しかし、コロナの影響で早々に中止が決まったという。この辺りは春が遅いエリアなので、その祭が開かれなければ、訪れる者も多くはないのかもしれない。<br>「だから、店もしばらく休むことにしたんだよ」。そう言って少し寂しそうに笑った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" alt="">
<!-- /wp:html -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
