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	<title>映画007 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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	<description>世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット！</description>
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	<title>映画007 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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		<title>【次世代007カー？】835馬力＋1000NmのV12搭載！新型「アストンマーティン ヴァンキッシュ」のテスト</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 23 Jan 2025 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[スポーツカー]]></category>
		<category><![CDATA[テスト]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1010" height="567" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image1-14.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" fetchpriority="high" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image1-14.jpg 1010w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image1-14-300x168.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image1-14-768x431.jpg 768w" sizes="(max-width: 1010px) 100vw, 1010px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>新型アストンマーティン ヴァンキッシュ（Aston Martin Vanquish）：835馬力、1000Nmの英国美。アストンマーティンの新型フラッグシップモデル「ヴァンキッシュ」は、驚異的なパフォーマンス数値を誇る。しかし、ドライバーの心も奪うことができるだろうか？</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ジェームズ ボンドとアストンマーティンのスーパーカー、「ヴァンキッシュ」の組み合わせは、これまで1度しか実現していない。ピアース ブロスナンが2002年の映画『007 ダイ アナザー デイ』で「V12ヴァンキッシュ」を運転することを許された一方で、ダニエル クレイグは2012年の映画『007 スカイフォール』で第2世代「ヴァンキッシュ2号車」に乗りたかったが、少し早すぎたため、旧型の「DB5」を運転した。今や007は死に、後継者は見当たらないが、「アストンマーティン ヴァンキッシュ」の第3号車は健在であり、007エージェントにふさわしい性能データを備えている。835馬力、1000Nm、0-100 km/h加速3.3秒という、あらゆる面で最高の性能を誇る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image2-12.jpg" alt="" class="wp-image-47136"/><figcaption class="wp-element-caption">スーパープレミアム：素材と仕上がりは最高級、カラーリングは好みの問題だが、オーダーが可能である。「Q」が特別なリクエストにも対応する。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ドラマとエレガンスをスタイリッシュに融合し、完璧なプロポーション、遊び心のある曲線、驚くべきディテールを備えたアストンマーティンは、常に魅力的で時代を超えたアイコンを生み出してきた。これまでに製造されたアストンマーティンの90%は、今も道路を走っている。「ヴァンキッシュ」もまた、数年後には、1960年代の悪魔のように速い「ル・マン・プロジェクトカー」の精神的な後継車として認識され、長いボンネットの下に強力なV12エンジンを搭載し、この高級GTカーのハンドルを握りたいと誰もが思うようなデザインとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「ヴァンキッシュ」は、ローレンス ストロールが2020年にロールス・ロイスに参画して以来、開発プロセスが積み重ねられてきた集大成であり、すでに「DB12」、「ヴァンテージ」、そして「DBX707 SUV」のドライビングダイナミクスを新たな高みに引き上げてきた。その背景には、ブランドの非常に自信に満ちたポジショニングがある。すなわち、並外れた高級感という点では、ロールス・ロイスと肩を並べ、ランボルギーニ、マクラーレン、フェラーリ、ベントレーといった競合他車を大きく引き離すことを目指している。パフォーマンスという点では、ブランドは現在、マクラーレンやランボルギーニとほぼ肩を並べ、ポルシェを大きく引き離し、フェラーリにわずかに遅れをとっている状況だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">顕著な自信</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その背景には、ブランド、そして何よりも技術への4年間にわたる多額の投資がある。アストンマーティンは、アメデオ フェリーサやロベルト フェデリといった元フェラーリの従業員を雇用し、最近では経営難に陥っていた111年の歴史を持つ由緒ある英国の伝統的メーカーを、序列の頂点にふさわしい地位に押し上げるために、あらゆる努力を惜しまなかった。電子制御による操作と中央制御から、接続性、シャーシ、ブレーキ、ドライブトレインに至るまで、アストンマーティンは車に多大な労力を注ぎ込み、その努力の結晶である第3世代「ヴァンキッシュ」を誇らしげに発表した。新型「ヴァンキッシュ」は「大陸横断を楽にこなすように設計された車」だ（少なくとも、プレスリリースではそう謳っている）。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image3-10.jpg" alt="" class="wp-image-47137"/><figcaption class="wp-element-caption">本物の逸品：V12ツインターボは、のんびりと散歩したり、力強く噛み付いたりすることができる。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>V12ツインターボのシリンダーブロックとコネクティングロッドは補強され、シリンダーヘッドとカムシャフトは再設計され、新しい吸気ポートと排気ポート、スパークプラグ、インジェクターが採用され、慣性を低減し高速化された軽量のターボチャージャーが搭載され、ZF製の8速オートマチックトランスミッションに電子制御ディファレンシャルが組み込まれた。その結果、前述の835馬力の最高出力と1000Nmの最大トルクが実現した。これらは「GT」と「Wet」の運転モードでは電子制御により制限されているが、「Sport」と「Sport +」では解放される。サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクアクスルを採用し、ビルシュタイン製DTXダンパーを搭載している。標準装備のカーボンブレーキは、特別開発のピレリ製Pゼロタイヤを装着した21インチの鍛造ホイールに収められている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>やや極太ではあるが、ほぼ真円のステアリングホイールに手を添えると、最高級レザー、ブラッシュドアルミニウム、カーボンファイバーで仕上げられた快適で贅沢な室内に包み込まれるような心地よさを感じる。この価格帯では一般的だが、非常に個性的なデザインに仕上げることができる。標準装備のスポーツシートは低めに設計されており、長距離走行に最適だ。ダッシュボードは「ヴァンテージ」にも見られるデザインだ。いくつかの機能を直接制御するためのボタンやスイッチを除いて、すべてがデジタル化されている。見た目はすっきりとしていてエレガントだが、アナログ計器が提供していた最後の贅沢なタッチが欠けている。ステアリングホイールに付いた安っぽいボタンは使いにくく、まったくふさわしくない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":47138,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/01/image4-5.jpg" alt="" class="wp-image-47138"/><figcaption class="wp-element-caption">跪く：ヴァンキッシュのデザインは息をのむほど素晴らしい。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>スタートボタンを押すと、控えめなサウンドとともにヴァンキッシュが目を覚まし、クルージングに適していることを証明し、最初の強力なスロットルコマンドを待ち構える。5.2リッターV12エンジンが発揮するパワー、回転力、サウンドは、あなたを遊びに誘う。狭い田舎道では、英国製大型車の巨大なサイズが際立つのは当然だが、高速コーナーが交互に続く道でも、その才能を発揮する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「ヴァンキッシュ」がドライバーの心をすぐに掴めないのは、ステアリングにやや無関心なところがあるからかもしれない。あるいは、慣れるのにあまりにも時間がかかりすぎるからかもしれない。あるいは、ドライバーのせいかもしれない。それに、ボンドはどこにいるのだろうか？</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>結論：</strong><br>形も中身も完全に納得のいくものだが、運転中に何かが飛び火するようなことはまだない。洗練されたものからワイルドなものまで、あらゆる種類をうまくこなす素晴らしいV12エンジンを搭載しているにもかかわらず・・・。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【007愛好家の意見】<br>アストンマーティン ヴァンキッシュがボンドカーとして華麗に銀幕に登場したのは「ダイ・アナーザー・デイ」で2002年のことであった。Qの後任者のRによってテームズ川沿いの地下鉄トンネル内でアンヴェールされたそれには、自動照準のついたマシンガンやDB5オマージュの助手席インジェクションの他に、透明になるというあっと驚く装備もついていた。さすがに透明になっちゃうのはいくらなんでも行き過ぎだろう、とその時は思ったものの、今になってみればあの荒唐無稽な楽しさが妙に懐かしく、微笑ましくさえ感じられてしまう。007が楽しい娯楽超大作であった時代のことだ。5代目ジェームス・ボンドはピアース・ブロスナンが演じ、あの軽妙でありながらアクションバリバリのボンド像は、今でもかなり好きである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その後、2006年に作られた「カジノ・ロワイヤル」においてボンドカーはDBSとなり、6代目ジェームス・ボンドには言うまでもなくダニエル・クレイグが就任した。このDBSには、あの透明になっちゃうような楽しさも夢もなく、ボンドが毒を盛られて死に損なった時に使う解毒剤とAED（おいおい）というものすごく地味で、楽しさもおとぎ話感も皆無の装備を持っていたが、ダニエル・クレイグがニコリともしないまま飛ばしすぎたことが原因で、7回転した後、廃車になり、ジェームス・ボンドは怪我をして血を流し、気を失って誘拐されてしまう。ジェームス・ボンドが額から流血して誘拐……あの時の違和感はその後も消えないまま5作品が経過し、ダニエル・クレイグ最終作の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」で永遠のヒーローは天国に旅立った。開いた口がふさがらないラストである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>2025年現在、7代目ジェームス・ボンドは現時点では未発表だし、監督やシナリオさえも二転三転しながら未決定、という状況である。不死身でどんな危険からもタキシード姿のままあっけらかんと生還してきたジェームス・ボンドを殺しちゃったのだからやむを得ない。製作陣は次回作をどうするか頭を抱えていると伝え聞くが、自業自得といえよう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>いっそのことわれわれの憧れのジェームス・ボンドを葬り去った張本人のプロデューサーである、バーバラ・ブロッコリ（007の生みの親とも言える　アルバート・ブロッコリのバカ娘）があっけらかんと、「ジェームス・ボンドが死んじゃったのは間違いで、ちゃんと生きてました～」とでも開き直って、世界中の男たちのためになんてことのない夢物語を作ってくれる気になったのであれば、ぜひドライマティーニとワルサーPPKと、このヴァンキッシュに荒唐無稽な装備を施して登場させて欲しい。<br>（AUTO BILD JAPAN大林晃平）</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: Ralf Kund<br>Photo: Aston Martin Lagonda Global Holdings PLC</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
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<p><strong>新型アストンマーティン ヴァンキッシュ（Aston Martin Vanquish）：835馬力、1000Nmの英国美。アストンマーティンの新型フラッグシップモデル「ヴァンキッシュ」は、驚異的なパフォーマンス数値を誇る。しかし、ドライバーの心も奪うことができるだろうか？</strong></p>
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<p>ジェームズ ボンドとアストンマーティンのスーパーカー、「ヴァンキッシュ」の組み合わせは、これまで1度しか実現していない。ピアース ブロスナンが2002年の映画『007 ダイ アナザー デイ』で「V12ヴァンキッシュ」を運転することを許された一方で、ダニエル クレイグは2012年の映画『007 スカイフォール』で第2世代「ヴァンキッシュ2号車」に乗りたかったが、少し早すぎたため、旧型の「DB5」を運転した。今や007は死に、後継者は見当たらないが、「アストンマーティン ヴァンキッシュ」の第3号車は健在であり、007エージェントにふさわしい性能データを備えている。835馬力、1000Nm、0-100 km/h加速3.3秒という、あらゆる面で最高の性能を誇る。</p>
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<p>ドラマとエレガンスをスタイリッシュに融合し、完璧なプロポーション、遊び心のある曲線、驚くべきディテールを備えたアストンマーティンは、常に魅力的で時代を超えたアイコンを生み出してきた。これまでに製造されたアストンマーティンの90%は、今も道路を走っている。「ヴァンキッシュ」もまた、数年後には、1960年代の悪魔のように速い「ル・マン・プロジェクトカー」の精神的な後継車として認識され、長いボンネットの下に強力なV12エンジンを搭載し、この高級GTカーのハンドルを握りたいと誰もが思うようなデザインとなっている。</p>
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<p>「ヴァンキッシュ」は、ローレンス ストロールが2020年にロールス・ロイスに参画して以来、開発プロセスが積み重ねられてきた集大成であり、すでに「DB12」、「ヴァンテージ」、そして「DBX707 SUV」のドライビングダイナミクスを新たな高みに引き上げてきた。その背景には、ブランドの非常に自信に満ちたポジショニングがある。すなわち、並外れた高級感という点では、ロールス・ロイスと肩を並べ、ランボルギーニ、マクラーレン、フェラーリ、ベントレーといった競合他車を大きく引き離すことを目指している。パフォーマンスという点では、ブランドは現在、マクラーレンやランボルギーニとほぼ肩を並べ、ポルシェを大きく引き離し、フェラーリにわずかに遅れをとっている状況だ。</p>
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<h3 class="wp-block-heading">顕著な自信</h3>
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<p>その背景には、ブランド、そして何よりも技術への4年間にわたる多額の投資がある。アストンマーティンは、アメデオ フェリーサやロベルト フェデリといった元フェラーリの従業員を雇用し、最近では経営難に陥っていた111年の歴史を持つ由緒ある英国の伝統的メーカーを、序列の頂点にふさわしい地位に押し上げるために、あらゆる努力を惜しまなかった。電子制御による操作と中央制御から、接続性、シャーシ、ブレーキ、ドライブトレインに至るまで、アストンマーティンは車に多大な労力を注ぎ込み、その努力の結晶である第3世代「ヴァンキッシュ」を誇らしげに発表した。新型「ヴァンキッシュ」は「大陸横断を楽にこなすように設計された車」だ（少なくとも、プレスリリースではそう謳っている）。</p>
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<p>やや極太ではあるが、ほぼ真円のステアリングホイールに手を添えると、最高級レザー、ブラッシュドアルミニウム、カーボンファイバーで仕上げられた快適で贅沢な室内に包み込まれるような心地よさを感じる。この価格帯では一般的だが、非常に個性的なデザインに仕上げることができる。標準装備のスポーツシートは低めに設計されており、長距離走行に最適だ。ダッシュボードは「ヴァンテージ」にも見られるデザインだ。いくつかの機能を直接制御するためのボタンやスイッチを除いて、すべてがデジタル化されている。見た目はすっきりとしていてエレガントだが、アナログ計器が提供していた最後の贅沢なタッチが欠けている。ステアリングホイールに付いた安っぽいボタンは使いにくく、まったくふさわしくない。</p>
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<p>スタートボタンを押すと、控えめなサウンドとともにヴァンキッシュが目を覚まし、クルージングに適していることを証明し、最初の強力なスロットルコマンドを待ち構える。5.2リッターV12エンジンが発揮するパワー、回転力、サウンドは、あなたを遊びに誘う。狭い田舎道では、英国製大型車の巨大なサイズが際立つのは当然だが、高速コーナーが交互に続く道でも、その才能を発揮する。</p>
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<p>「ヴァンキッシュ」がドライバーの心をすぐに掴めないのは、ステアリングにやや無関心なところがあるからかもしれない。あるいは、慣れるのにあまりにも時間がかかりすぎるからかもしれない。あるいは、ドライバーのせいかもしれない。それに、ボンドはどこにいるのだろうか？</p>
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<p><strong>結論：</strong><br>形も中身も完全に納得のいくものだが、運転中に何かが飛び火するようなことはまだない。洗練されたものからワイルドなものまで、あらゆる種類をうまくこなす素晴らしいV12エンジンを搭載しているにもかかわらず・・・。</p>
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<p>【007愛好家の意見】<br>アストンマーティン ヴァンキッシュがボンドカーとして華麗に銀幕に登場したのは「ダイ・アナーザー・デイ」で2002年のことであった。Qの後任者のRによってテームズ川沿いの地下鉄トンネル内でアンヴェールされたそれには、自動照準のついたマシンガンやDB5オマージュの助手席インジェクションの他に、透明になるというあっと驚く装備もついていた。さすがに透明になっちゃうのはいくらなんでも行き過ぎだろう、とその時は思ったものの、今になってみればあの荒唐無稽な楽しさが妙に懐かしく、微笑ましくさえ感じられてしまう。007が楽しい娯楽超大作であった時代のことだ。5代目ジェームス・ボンドはピアース・ブロスナンが演じ、あの軽妙でありながらアクションバリバリのボンド像は、今でもかなり好きである。</p>
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<p>その後、2006年に作られた「カジノ・ロワイヤル」においてボンドカーはDBSとなり、6代目ジェームス・ボンドには言うまでもなくダニエル・クレイグが就任した。このDBSには、あの透明になっちゃうような楽しさも夢もなく、ボンドが毒を盛られて死に損なった時に使う解毒剤とAED（おいおい）というものすごく地味で、楽しさもおとぎ話感も皆無の装備を持っていたが、ダニエル・クレイグがニコリともしないまま飛ばしすぎたことが原因で、7回転した後、廃車になり、ジェームス・ボンドは怪我をして血を流し、気を失って誘拐されてしまう。ジェームス・ボンドが額から流血して誘拐……あの時の違和感はその後も消えないまま5作品が経過し、ダニエル・クレイグ最終作の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」で永遠のヒーローは天国に旅立った。開いた口がふさがらないラストである。</p>
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<p>2025年現在、7代目ジェームス・ボンドは現時点では未発表だし、監督やシナリオさえも二転三転しながら未決定、という状況である。不死身でどんな危険からもタキシード姿のままあっけらかんと生還してきたジェームス・ボンドを殺しちゃったのだからやむを得ない。製作陣は次回作をどうするか頭を抱えていると伝え聞くが、自業自得といえよう。</p>
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<p>いっそのことわれわれの憧れのジェームス・ボンドを葬り去った張本人のプロデューサーである、バーバラ・ブロッコリ（007の生みの親とも言える　アルバート・ブロッコリのバカ娘）があっけらかんと、「ジェームス・ボンドが死んじゃったのは間違いで、ちゃんと生きてました～」とでも開き直って、世界中の男たちのためになんてことのない夢物語を作ってくれる気になったのであれば、ぜひドライマティーニとワルサーPPKと、このヴァンキッシュに荒唐無稽な装備を施して登場させて欲しい。<br>（AUTO BILD JAPAN大林晃平）</p>
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<p>Text: Ralf Kund<br>Photo: Aston Martin Lagonda Global Holdings PLC</p>
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			</item>
		<item>
		<title>【このボンドカーなんぼ？】『007／慰めの報酬』で使用されたアストンマーティンDBSがオークションに　オリジナルボンドカーの価格は？</title>
		<link>https://autobild.jp/42671/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[boku6nao@gmail.com]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 07 Oct 2024 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[このクルマなんぼするの？]]></category>
		<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
		<category><![CDATA[007/慰めの報酬]]></category>
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		<category><![CDATA[映画007]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1010" height="568" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10.jpg 1010w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10-300x169.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1010px) 100vw, 1010px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>アストンマーティンDBS（Aston Martin DBS）：映画『007／慰めの報酬』で使用されたアストンマーティンDBS（2009年）がオークションに出品される。これは007ファンにとって特別なチャンスだ！</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>一度でいいからジェームズ ボンドになりきってみたい！そんな夢がかなうかもしれない。十分な資金があれば、その夢が現実のものとなるだろう。映画『007／慰めの報酬』で使用されたオリジナルの映画用車両が、間もなくオークションハウス、ボナムズで競売にかけられる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ジェームズ ボンドとアストンマーティンは、まさに相性ぴったりだ。BMWとの短い関係を経て、007は、2000年代に英国の高級ブランドに戻った。これは、2008年に公開されたスパイスリラーの第22作目でも同様だった。映画『007／慰めの報酬』の冒頭のシーンでは、ダニエル クレイグが、当時新登場した「DBS」で、ガルダ湖で追跡者から逃れようとしており、517馬力のアストンマーティンはかなり痛めつけられる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">10台のDBSが注文された</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>映画撮影用に、制作チームはシリアルナンバー「E00038」から「E00047」までの10台（！）の全く同じ「アストンマーティンDBS」を注文した。すべての車両は、コードネーム「プロトタイプ - ボンド22」という新開発のカラーで塗装された。このカラーは後に「クァンタムシルバー（Quantum Silver）」という名称でラインナップに加わった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":42673,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image2-10.jpg" alt="" class="wp-image-42673"/><figcaption class="wp-element-caption">すべての撮影用車両は、黒革の内装を施した同じ色の組み合わせだった。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そもそもなぜ10台もの車両が注文されたのか、不思議に思われるかもしれない。それは、ゲイドンから納車されたスポーツカーのうち、1台あたり約25万ユーロ（約4千万円）の車両は、撮影中に損傷したり、あるいは完全に破壊されたりすることが撮影スタッフにはわかっていたからだ。内部情報によれば、「E00038」から「E00041」までの車両はスタント用だった。「E00039」と「E00040」は、撮影終了時に保存できず、廃車となった。他の2台の車は損傷したが、展示用として使用された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":42674,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image3-9.jpg" alt="" class="wp-image-42674"/><figcaption class="wp-element-caption">6.0リッターV12エンジンは、実際には5.9リッターV12エンジンだ。最高出力は517馬力で、最高速度は305km／hに達する。音は？素晴らしい！</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>シリアルナンバー「E00042」から「E00047」のDBSは、より幸運だった。これらは主にいわゆるビューティショットで使用されたヒーローカーで、無傷のまま残った。しかし、これは、その6台の「DBS」のうち5台のみに当てはまることで、ヒーローカーの1台はガルダ湖上に不時着したため、廃車となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">撮影に使用された車はすべてマニュアル車だった</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>最終的に、全く同じ「アストンマーティンDB5」が5台残った。すべて同じ色で、すべて6速マニュアルトランスミッション搭載車だった。そして、撮影とプロモーションの段階を終えた後、すべてが販売された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":42675,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image4-10.jpg" alt="" class="wp-image-42675"/><figcaption class="wp-element-caption">6速マニュアルトランスミッション搭載モデルは、タッチトロニック（Touchtronic）搭載のDBSよりもはるかに数が少なく、したがって価格も高くなる。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そして今回、「E00042」が、ベルギーのクノック=ヘイストで開催される「Zoute Sale」で、ボナムズによりオークションにかけられる。映画で使用されたアストンマーティンと同様に、「DBS」も2008年2月に英国ゲイドンで2009年モデルとして製造された。「DBS」は任務を成功裏に果たした後、2009年に最初の、そして現在まで唯一のオーナーであるスイス人へと売却された。そのオーナーは、現地のディーラー、「アストンマーティン ザンクトガレン」で定期的にV12クーペのメンテナンスを受けていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">推定価格は18万～24万ユーロ（約2,900～3,880万円）</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>走行距離約37,800km、「アストンマーティン ヘリテージ」の公式証明書付きの「DBS」がオークションに出品される。推定価格は18万～24万ユーロ（約2,900～3,880万円）だ。つまり、有名な007映画出演による割増価格はそれほど高くないということだ。なぜなら、現在ドイツで販売されている最も安価な「DBS（マニュアルトランスミッション）の価格は16万5,000ユーロ（約2,670万円）だからだ。これは、真に、ジェームズ ボンドファンにとって絶好のチャンスだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【加筆：大林晃平】<br>歴代ジェームス ボンドの中で、もっともボンドカーを壊したり、廃車にさせたりしてきたのは、間違いなくダニエル クレイグである。彼の登場したニヒルな5作品では、必ずアストンマーティンがボンドカーとして登場するが、5作中3作品（『カジノロワイヤル』、『スカイフォール』、『スペクター』）では文句なしの全損に、『慰めの報酬』と『ノータイムトゥダイ』ではかろうじて走行不能にはなっていないが、まあ保険会社の調査員が見たら、全損扱いにしたいくらいの損傷状態である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>蛇足ながら二番目にボンドカーを破壊したのはピアース ブロスナンだと思うが、彼の場合BMWのボンドカーを破壊したことが多いので、おそらく反感を得るというよりは、なんだか破壊されるアクションを観てすっきりした気持ちになる、というのは偏見だろうか？（笑）</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて今回の「アストンマーティンDBS」だが『慰めの報酬』のオープニングシーンでいきなり登場するボンドカーで、歴代のボンド映画の中で、あれほどハードなカーチェイスシーンはないと思うほどだし、そもそも映画が始まるシーンが、追われるボンドのカーチェイスというのもこの映画だけだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>本文中の記載通り、「DBS」は10台作られたというが、あれほどのカーチェイスシーンを撮影するのに10台だけで済んだというのも意外だったし、他の映画では格好だけの（つまりアストンマーティンのドンガラを他のクルマに被せたもの）アストンマーティン（とかBMWも）が作られて用いられてきたし、この作品のようにエンジンも含めて全部アストンマーティンに発注ということはなかったはずである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":42676,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image5-9.jpg" alt="" class="wp-image-42676"/><figcaption class="wp-element-caption">『007 慰めの報酬』での冒頭シーン。アストンマーティンDBSに乗るジェームズ ボンドが複数のアルファロメオ159に攻撃を受ける。(Photo: Werk)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その太っ腹ぶりが悪影響を及ぼしたのか、『慰めの報酬』は撮影途中で資金がなくなったりしてしまい、シナリオ自体も大幅に変更されてしまうのだが、そんなことはともかく、このオープニングシーンは、「アルファロメオ156」を適役にして、見ごたえのあるシーンではある（残念ながらカット数が多いのと、編集がいまいち雑なため、肝心のカーチェイスシーンがいったいどういうシーンなのか、目が追い付かないのが玉に瑕だが・・・）。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて、今回の記事の中で気になったことは2点あり、その一つは10台のうちの5台が撮影後にもちゃんとした状態で残り、販売されたとのことで、その中の「E00042」が今回オークションに出ることになった個体というわけだが、あとの4台はどこに（？）というナゾである。おそらく残りの4台は世界中にいる裕福なボンドファンがひっそりと持っていることと思うが、「E00043」から「E00047」は、いつか今回のようにオークションなどで登場するのだろうか？</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>もう一点の気になったことは、「その中の一台がガルダ湖に不時着したため、廃車になった」とさらっと記されているが、実はこれは当時結構なニュースとなって画像と共に世界中に報道された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この事故のしょぼいところは、“撮影中ではなく移動中に運転を誤ってガードレールを突き破ってガルダ湖に落っこちた”、という部分で、幸いドライバーはなんとか脱出して無事だったというが、きっと自分がボンドになった気持ちで調子をこいて、ちょっとアクセルを多めに踏んだが故の事故だったことが想像できる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さらにこの時に水没し全損した「DBS」は、熱心なボンドファンが3,500万円で水没して、ペシャンコな状態のまま、オブジェとして購入したという顛末さえあるので、いやはやジェームス ボンドのファンの世界というのは魑魅魍魎である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: Jan Götze<br>Photo: https://cars.bonhams.com</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1010" height="568" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10.jpg 1010w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10-300x169.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image1-10-768x432.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1010px) 100vw, 1010px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>アストンマーティンDBS（Aston Martin DBS）：映画『007／慰めの報酬』で使用されたアストンマーティンDBS（2009年）がオークションに出品される。これは007ファンにとって特別なチャンスだ！</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>一度でいいからジェームズ ボンドになりきってみたい！そんな夢がかなうかもしれない。十分な資金があれば、その夢が現実のものとなるだろう。映画『007／慰めの報酬』で使用されたオリジナルの映画用車両が、間もなくオークションハウス、ボナムズで競売にかけられる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ジェームズ ボンドとアストンマーティンは、まさに相性ぴったりだ。BMWとの短い関係を経て、007は、2000年代に英国の高級ブランドに戻った。これは、2008年に公開されたスパイスリラーの第22作目でも同様だった。映画『007／慰めの報酬』の冒頭のシーンでは、ダニエル クレイグが、当時新登場した「DBS」で、ガルダ湖で追跡者から逃れようとしており、517馬力のアストンマーティンはかなり痛めつけられる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">10台のDBSが注文された</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>映画撮影用に、制作チームはシリアルナンバー「E00038」から「E00047」までの10台（！）の全く同じ「アストンマーティンDBS」を注文した。すべての車両は、コードネーム「プロトタイプ - ボンド22」という新開発のカラーで塗装された。このカラーは後に「クァンタムシルバー（Quantum Silver）」という名称でラインナップに加わった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image2-10.jpg" alt="" class="wp-image-42673"/><figcaption class="wp-element-caption">すべての撮影用車両は、黒革の内装を施した同じ色の組み合わせだった。</figcaption></figure>
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<p>そもそもなぜ10台もの車両が注文されたのか、不思議に思われるかもしれない。それは、ゲイドンから納車されたスポーツカーのうち、1台あたり約25万ユーロ（約4千万円）の車両は、撮影中に損傷したり、あるいは完全に破壊されたりすることが撮影スタッフにはわかっていたからだ。内部情報によれば、「E00038」から「E00041」までの車両はスタント用だった。「E00039」と「E00040」は、撮影終了時に保存できず、廃車となった。他の2台の車は損傷したが、展示用として使用された。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image3-9.jpg" alt="" class="wp-image-42674"/><figcaption class="wp-element-caption">6.0リッターV12エンジンは、実際には5.9リッターV12エンジンだ。最高出力は517馬力で、最高速度は305km／hに達する。音は？素晴らしい！</figcaption></figure>
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<p>シリアルナンバー「E00042」から「E00047」のDBSは、より幸運だった。これらは主にいわゆるビューティショットで使用されたヒーローカーで、無傷のまま残った。しかし、これは、その6台の「DBS」のうち5台のみに当てはまることで、ヒーローカーの1台はガルダ湖上に不時着したため、廃車となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">撮影に使用された車はすべてマニュアル車だった</h3>
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<p>最終的に、全く同じ「アストンマーティンDB5」が5台残った。すべて同じ色で、すべて6速マニュアルトランスミッション搭載車だった。そして、撮影とプロモーションの段階を終えた後、すべてが販売された。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image4-10.jpg" alt="" class="wp-image-42675"/><figcaption class="wp-element-caption">6速マニュアルトランスミッション搭載モデルは、タッチトロニック（Touchtronic）搭載のDBSよりもはるかに数が少なく、したがって価格も高くなる。</figcaption></figure>
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<p>そして今回、「E00042」が、ベルギーのクノック=ヘイストで開催される「Zoute Sale」で、ボナムズによりオークションにかけられる。映画で使用されたアストンマーティンと同様に、「DBS」も2008年2月に英国ゲイドンで2009年モデルとして製造された。「DBS」は任務を成功裏に果たした後、2009年に最初の、そして現在まで唯一のオーナーであるスイス人へと売却された。そのオーナーは、現地のディーラー、「アストンマーティン ザンクトガレン」で定期的にV12クーペのメンテナンスを受けていた。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">推定価格は18万～24万ユーロ（約2,900～3,880万円）</h3>
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<p>走行距離約37,800km、「アストンマーティン ヘリテージ」の公式証明書付きの「DBS」がオークションに出品される。推定価格は18万～24万ユーロ（約2,900～3,880万円）だ。つまり、有名な007映画出演による割増価格はそれほど高くないということだ。なぜなら、現在ドイツで販売されている最も安価な「DBS（マニュアルトランスミッション）の価格は16万5,000ユーロ（約2,670万円）だからだ。これは、真に、ジェームズ ボンドファンにとって絶好のチャンスだ。</p>
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<p>【加筆：大林晃平】<br>歴代ジェームス ボンドの中で、もっともボンドカーを壊したり、廃車にさせたりしてきたのは、間違いなくダニエル クレイグである。彼の登場したニヒルな5作品では、必ずアストンマーティンがボンドカーとして登場するが、5作中3作品（『カジノロワイヤル』、『スカイフォール』、『スペクター』）では文句なしの全損に、『慰めの報酬』と『ノータイムトゥダイ』ではかろうじて走行不能にはなっていないが、まあ保険会社の調査員が見たら、全損扱いにしたいくらいの損傷状態である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>蛇足ながら二番目にボンドカーを破壊したのはピアース ブロスナンだと思うが、彼の場合BMWのボンドカーを破壊したことが多いので、おそらく反感を得るというよりは、なんだか破壊されるアクションを観てすっきりした気持ちになる、というのは偏見だろうか？（笑）</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて今回の「アストンマーティンDBS」だが『慰めの報酬』のオープニングシーンでいきなり登場するボンドカーで、歴代のボンド映画の中で、あれほどハードなカーチェイスシーンはないと思うほどだし、そもそも映画が始まるシーンが、追われるボンドのカーチェイスというのもこの映画だけだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>本文中の記載通り、「DBS」は10台作られたというが、あれほどのカーチェイスシーンを撮影するのに10台だけで済んだというのも意外だったし、他の映画では格好だけの（つまりアストンマーティンのドンガラを他のクルマに被せたもの）アストンマーティン（とかBMWも）が作られて用いられてきたし、この作品のようにエンジンも含めて全部アストンマーティンに発注ということはなかったはずである。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/10/image5-9.jpg" alt="" class="wp-image-42676"/><figcaption class="wp-element-caption">『007 慰めの報酬』での冒頭シーン。アストンマーティンDBSに乗るジェームズ ボンドが複数のアルファロメオ159に攻撃を受ける。(Photo: Werk)</figcaption></figure>
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<p>その太っ腹ぶりが悪影響を及ぼしたのか、『慰めの報酬』は撮影途中で資金がなくなったりしてしまい、シナリオ自体も大幅に変更されてしまうのだが、そんなことはともかく、このオープニングシーンは、「アルファロメオ156」を適役にして、見ごたえのあるシーンではある（残念ながらカット数が多いのと、編集がいまいち雑なため、肝心のカーチェイスシーンがいったいどういうシーンなのか、目が追い付かないのが玉に瑕だが・・・）。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>さて、今回の記事の中で気になったことは2点あり、その一つは10台のうちの5台が撮影後にもちゃんとした状態で残り、販売されたとのことで、その中の「E00042」が今回オークションに出ることになった個体というわけだが、あとの4台はどこに（？）というナゾである。おそらく残りの4台は世界中にいる裕福なボンドファンがひっそりと持っていることと思うが、「E00043」から「E00047」は、いつか今回のようにオークションなどで登場するのだろうか？</p>
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<p>もう一点の気になったことは、「その中の一台がガルダ湖に不時着したため、廃車になった」とさらっと記されているが、実はこれは当時結構なニュースとなって画像と共に世界中に報道された。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>この事故のしょぼいところは、“撮影中ではなく移動中に運転を誤ってガードレールを突き破ってガルダ湖に落っこちた”、という部分で、幸いドライバーはなんとか脱出して無事だったというが、きっと自分がボンドになった気持ちで調子をこいて、ちょっとアクセルを多めに踏んだが故の事故だったことが想像できる。</p>
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<p>さらにこの時に水没し全損した「DBS」は、熱心なボンドファンが3,500万円で水没して、ペシャンコな状態のまま、オブジェとして購入したという顛末さえあるので、いやはやジェームス ボンドのファンの世界というのは魑魅魍魎である。</p>
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<p>Text: Jan Götze<br>Photo: https://cars.bonhams.com</p>
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			</item>
		<item>
		<title>「ゴールドフィンガー」公開60周年記念　ミス マネイペニーよ永遠に</title>
		<link>https://autobild.jp/36305/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 May 2024 02:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
		<category><![CDATA[Miss Moneypenny]]></category>
		<category><![CDATA[ミス マネイペニー]]></category>
		<category><![CDATA[ロイス マクスウェル]]></category>
		<category><![CDATA[ロシアより愛をこめて]]></category>
		<category><![CDATA[映画007]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=36305</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1200" height="675" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33.jpg 1200w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-300x169.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-1024x576.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-768x432.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-696x392.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-1068x601.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-747x420.jpg 747w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><br><strong>ミス マネイペニー（Miss Moneypenny）: ボンドムービーならではのウィットネス。ある意味ボンドガールよりチャーミングでウィットに富んだレディ、ミス マネイペニーへのトリビュート！</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「007」の魅力というのはひとそれぞれで、ボンドカーやボンドガールという人もいれば、風光明媚なロケ地という方もいらっしゃるでしょうし、ファッションやイギリスの文化という方も当然いることと思う。そんな中、僕にとっての魅力は、Qとミス マネイペニーの存在であったといってもよい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>基本的にはアクション娯楽映画である「007」の中で、Qとミス マネイペニーは、ウィットと暖かさに満ちた、ホッと一息つくことのできる、欠かすことのできない存在であり、この二人がいなければ「007」は今ほどのヒット作にならなかったのではないか、と個人的に思う。そして言うまでもなく、ここでいう、Qこと、ブロースロイド陸軍少佐は、デズモンド リュエリンの演じるQだし、ミス マネイペニーといえば、ロイス マクスウェルの演じる初代のことだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36307,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image2-29-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-36307"/><figcaption class="wp-element-caption">ミス マネイペニーは「ロシアより愛をこめて」で登場してから、ロジャー ムーアの最後の出演作である「美しき獲物たち」までを、ロイス マクスウェルが演じ、その後ティモシー ダルトン時代（つまり2作品のみ）にはキャロライン ブリス、ピアースブロスナンの作品においてはサマンサ ボンド（名前もボンドだ）が、それぞれミス マネイペニーを演じた。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ダニエルクレイグの「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」では、Qもミスマネイペニーも不在で登場しないまま（だから映画がつまらないわけだ）、スカイフォールからはQをベンウインショーが、ミス マネイペニーをナオミ ハリスが演じるようになって、今のところ最終作品である「ノータイムトウダイ」までをその二人が継続して演じている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36308,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image3-30.jpg" alt="" class="wp-image-36308"/><figcaption class="wp-element-caption">ミス マネイペニーはMの秘書だが、ボンドに想いを寄せている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>批判を覚悟で言うならば、Qは飄々としながらもボンドの味方として、ツイードジャケットの似合うお爺さんでなくてはならず、ミス マネイペニーはちょっとあか抜けない格好をしたMの秘書で、ボンドに片思いしながらもいつも成就することなく、でも陰ながらジェームスの身を案じる妙齢の女性でいてほしい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ジェンダーフリーだか、カラリズムだかなんだか知らないが、QがLGBTで自然食品を愛好していたり、ミス マネイペニーが銃の達人の黒人で、彼氏が夜な夜な家に訪れていたりしているといったような、余計な配慮や設定が映画の展開のノイズになってしまうことはどうかご勘弁いただきたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>以前にも書いたが「007」は世界中の男子たちの、どうしようもない夢物語で良いのであって、そこに現実問題などを持ち込んだらあっという間に浮世の華やかさは消え去り、重くつまらないストーリー展開になるだけではないか。タキシードを着てドライマティーニを飲みながらボンドカーを乗り回し、秘密兵器を駆使して絶世の美女を抱きながら世界を救う。そんなあり得ないけれども、誰もが夢見る世界を楽しむ単純な娯楽映画であってほしい。映画館を出れば誰もが戻らなくてはいけない現実がそこにはあるのだから、映画館の銀幕の前にいる時間くらいは荒唐無稽な夢を見させてほしいと心から願う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36309,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image4-29-1024x695.jpg" alt="" class="wp-image-36309"/><figcaption class="wp-element-caption">「ネバーセイネバーアゲイン」のミス マネイペニーはパメラ セーラムさん。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>と、話は重い方向になってしまったが、前述の4人に加え、実はもう一人ミス マネイペニーは存在する。それは今年の2月21日に80歳で惜しくも亡くなったパメラ セーラムさんである。パメラ セーラムが1983年に出演したショーンコネリーが007を演じる「ネバーセイネバーアゲイン」は、本家本物のボンド作品ではなく、制作も配給もまったくの別会社である。なぜそうなってしまったかの背景を書くとものすごく長くなるので、思い切りはしょって言えば登録商標でもめた二つの会社が、別々の商品を作ったようなもの、であり、実際に1983年、本家のイオンプロダクションはロジャー ムーア主演で「オクトパシー」を封切している。当時はボンド対決と話題になったものだが、結局「オクトパシー」の方が、圧倒的に興行収入が上で、本家の勝ち、となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな本家の作った「オクトパシー」のボンドガールは、「黄金銃を持つ男」でスカラマンガに殺されてしまったモード アダムスで、同じ映画に二度ボンドガールとして出演しているのは彼女だけである。映画そのものの内容はものすごく緩いし、インドロケが中心となっているためか、なんだかアジアのコメディ映画を観ているような雰囲気の一本ではあるが、僕はそういうギャグ娯楽007映画としての「オクトパシー」がかなり好きである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36310,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image5-25.jpg" alt="" class="wp-image-36310"/><figcaption class="wp-element-caption">「ネバーセイネバーアゲイン」のDVD。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さてそんな時期に公開されたショーン コネリー出演、パメラ セーラムがミス マネイペニーを演じる作品は、「ネバーセイネバーアゲイン」と、なんとも意味深なタイトルを持ち、MもブロフェルドもQも出演するが、当然本家とは全くの別役者が演じている。ボンドガールはこの映画がデビュー作となるキム ベイジンガーだが、ボンド役のショーン コネリーに体全身を（お尻さえ触りながら！）、なでなでとマッサージされる場面さえあり、このことからも、この映画がショーン コネリーに忖度して作られたものであることが透けて見える。そんな作品のミス マネイペニーとして抜擢されたのがパメラ セーラムだったが、なぜ彼女が選ばれたかと言えば、ショーン コネリーの強引なまでの推薦であっけなく決まったそうで、その逸話からも映画全体がショーン コネリーによるショーン コネリーのためのボンド映画であることが分かろう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この「ネバーセイネバーアゲイン」の中で、彼女の演じるミス マネイペニーは本家の流れを組むもので、ボンドに思いをかげながら寄せるという女性を演じている。ところが彼女が登場するシーンは劇中3ヶ所。そのうち一ヶ所はMの後ろで台詞もなく映り込む遠景だし、残り2ヶ所も台詞は合計3つくらいで、トータル出演時間は52秒（実測）。もうちょっと出演してくれて、皮肉っぽい台詞や、ボンドの帽子投げ（決まりの演出）に驚くシーンなどあってもいいのにさ、と思う処遇はあった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな映画の内容自体は、「サンダーボール作戦」の焼き直しだし、当然のことながら本家の「007」に使われている音楽は一切使用することができなかったため、ミッシェル ルグラン（！）がムード音楽のようなゆるいメロディを奏でるなどやや盛り上がらない部分もあるが、なんとなく平日の午後にまったりと観るようなボンド映画としては、なかなか面白いとは思う。ただし緊張感はゼロだし、ショーン コネリーも「歳をとって身体がなまったボンド」というストーリーにそって、なんとなく緩くキム ベイジンガーの身体を嬉しそうにスリスリ触りながら進む、そんなボンド映画である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>蛇足ながらミスター ビーンことローワン アトキンソンも、映画の中で超おマヌケな大使館のスタッフという役柄で、ミスター ビーンみたいなキャラクターのまんま出ているのだが、とにかく「ネバーセイネバーアゲイン」は万事そういう映画であった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さて初代ミス マネイペニーであったロイス マクウェルは、「ドクターノオ」以来、「「ロシアより愛をこめて」、「ゴールドフィンガー」、「サンダーボール作戦」、「007は二度死ぬ」、「女王陛下の007」、「ダイヤモンドは永遠に」、「死ぬのはやつらだ」、「黄金銃を持つ男」、「私を愛したスパイ」、「ムーンレイカー」、「ユアアイズオンリー」、「オクトパシー」、「美しき獲物たち」まで、14作品に出演し、これは17作品に出演したデズモン ドリュエリンに次ぐ記録であり、破られることは永遠にないだろう。ロイス マクウェルの演じたシーンはどれも楽しく味があり心に残るものだったが、生前に語ったところによれば、彼女は「女王陛下の007」が一番のお気に入りだったと聞く。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36311,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image6-17-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-36311"/><figcaption class="wp-element-caption">結局、ロジャー ムーアが1985年にジェームス ボンド役を引退した「美しき獲物たち」が、同時にロイス マクウェルのマネイペニー役を引退した映画にもなった。その頃のロジャー ムーアがいる007の撮影現場には冗談といたずらが満ちており、常に笑いや駄ジャレ話が絶えなかったという。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>コンプライアンスなどというつまらない言葉に影響されず、本当に役者もプロデューサーも、映画スタッフ全員が楽しみながら和気あいあいと撮影していた日々、それはなんと素晴らしい時間だったことだろう。そしてそういう雰囲気や空気に包まれていたからこそ、昔の映画は今でもスクリーンで明るく自由に輝き続けているのだと思う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36312,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image7-11.jpg" alt="" class="wp-image-36312"/><figcaption class="wp-element-caption">ユアアイズオンリーにおけるロイスマクウェルの登場シーン。この一輪の花は、亡くなったMを演じた俳優、バーナードリーに向けての花であったと言われている。映画の中においてこういう粋で心温まる演出を描く・・・。本当に良い時代であり、それこそがボンドムービーの魅力なのだと思う。イギリスの文化ともいえる映画を、雑に利益追求方向だけにしてしまったバーバラ ブロッコリには猛反省してほしい。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>初代ミス マネイペニーであったロイス マクウェルは2007年9月29日にオーストラリアで亡くなった。彼女の訃報を知ったロジャー ムーアは、「彼女は私の幸運の象徴でした。彼女の演じたミス マネイペニーのシーンは14作品合わせても20分にも至らず、台詞もいつも200語以下くらいでしたが、永遠にボンドファンの心に刻まれるでしょう」と心のこもった弔辞を述べた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image8-11.jpg" alt="" class="wp-image-36313"/><figcaption class="wp-element-caption">ロイス マクウェルは80歳で亡くなったが、これは奇しくも先日亡くなったパメラ セーラムと同じ年齢であった。</figcaption></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: 大林晃平</p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1200" height="675" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33.jpg 1200w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-300x169.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-1024x576.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-768x432.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-696x392.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-1068x601.jpg 1068w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image1-33-747x420.jpg 747w" sizes="auto, (max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><br><strong>ミス マネイペニー（Miss Moneypenny）: ボンドムービーならではのウィットネス。ある意味ボンドガールよりチャーミングでウィットに富んだレディ、ミス マネイペニーへのトリビュート！</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「007」の魅力というのはひとそれぞれで、ボンドカーやボンドガールという人もいれば、風光明媚なロケ地という方もいらっしゃるでしょうし、ファッションやイギリスの文化という方も当然いることと思う。そんな中、僕にとっての魅力は、Qとミス マネイペニーの存在であったといってもよい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>基本的にはアクション娯楽映画である「007」の中で、Qとミス マネイペニーは、ウィットと暖かさに満ちた、ホッと一息つくことのできる、欠かすことのできない存在であり、この二人がいなければ「007」は今ほどのヒット作にならなかったのではないか、と個人的に思う。そして言うまでもなく、ここでいう、Qこと、ブロースロイド陸軍少佐は、デズモンド リュエリンの演じるQだし、ミス マネイペニーといえば、ロイス マクスウェルの演じる初代のことだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36307,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image2-29-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-36307"/><figcaption class="wp-element-caption">ミス マネイペニーは「ロシアより愛をこめて」で登場してから、ロジャー ムーアの最後の出演作である「美しき獲物たち」までを、ロイス マクスウェルが演じ、その後ティモシー ダルトン時代（つまり2作品のみ）にはキャロライン ブリス、ピアースブロスナンの作品においてはサマンサ ボンド（名前もボンドだ）が、それぞれミス マネイペニーを演じた。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ダニエルクレイグの「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」では、Qもミスマネイペニーも不在で登場しないまま（だから映画がつまらないわけだ）、スカイフォールからはQをベンウインショーが、ミス マネイペニーをナオミ ハリスが演じるようになって、今のところ最終作品である「ノータイムトウダイ」までをその二人が継続して演じている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36308,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image3-30.jpg" alt="" class="wp-image-36308"/><figcaption class="wp-element-caption">ミス マネイペニーはMの秘書だが、ボンドに想いを寄せている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>批判を覚悟で言うならば、Qは飄々としながらもボンドの味方として、ツイードジャケットの似合うお爺さんでなくてはならず、ミス マネイペニーはちょっとあか抜けない格好をしたMの秘書で、ボンドに片思いしながらもいつも成就することなく、でも陰ながらジェームスの身を案じる妙齢の女性でいてほしい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ジェンダーフリーだか、カラリズムだかなんだか知らないが、QがLGBTで自然食品を愛好していたり、ミス マネイペニーが銃の達人の黒人で、彼氏が夜な夜な家に訪れていたりしているといったような、余計な配慮や設定が映画の展開のノイズになってしまうことはどうかご勘弁いただきたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>以前にも書いたが「007」は世界中の男子たちの、どうしようもない夢物語で良いのであって、そこに現実問題などを持ち込んだらあっという間に浮世の華やかさは消え去り、重くつまらないストーリー展開になるだけではないか。タキシードを着てドライマティーニを飲みながらボンドカーを乗り回し、秘密兵器を駆使して絶世の美女を抱きながら世界を救う。そんなあり得ないけれども、誰もが夢見る世界を楽しむ単純な娯楽映画であってほしい。映画館を出れば誰もが戻らなくてはいけない現実がそこにはあるのだから、映画館の銀幕の前にいる時間くらいは荒唐無稽な夢を見させてほしいと心から願う。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":36309,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image4-29-1024x695.jpg" alt="" class="wp-image-36309"/><figcaption class="wp-element-caption">「ネバーセイネバーアゲイン」のミス マネイペニーはパメラ セーラムさん。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>と、話は重い方向になってしまったが、前述の4人に加え、実はもう一人ミス マネイペニーは存在する。それは今年の2月21日に80歳で惜しくも亡くなったパメラ セーラムさんである。パメラ セーラムが1983年に出演したショーンコネリーが007を演じる「ネバーセイネバーアゲイン」は、本家本物のボンド作品ではなく、制作も配給もまったくの別会社である。なぜそうなってしまったかの背景を書くとものすごく長くなるので、思い切りはしょって言えば登録商標でもめた二つの会社が、別々の商品を作ったようなもの、であり、実際に1983年、本家のイオンプロダクションはロジャー ムーア主演で「オクトパシー」を封切している。当時はボンド対決と話題になったものだが、結局「オクトパシー」の方が、圧倒的に興行収入が上で、本家の勝ち、となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな本家の作った「オクトパシー」のボンドガールは、「黄金銃を持つ男」でスカラマンガに殺されてしまったモード アダムスで、同じ映画に二度ボンドガールとして出演しているのは彼女だけである。映画そのものの内容はものすごく緩いし、インドロケが中心となっているためか、なんだかアジアのコメディ映画を観ているような雰囲気の一本ではあるが、僕はそういうギャグ娯楽007映画としての「オクトパシー」がかなり好きである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image5-25.jpg" alt="" class="wp-image-36310"/><figcaption class="wp-element-caption">「ネバーセイネバーアゲイン」のDVD。</figcaption></figure>
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<p>さてそんな時期に公開されたショーン コネリー出演、パメラ セーラムがミス マネイペニーを演じる作品は、「ネバーセイネバーアゲイン」と、なんとも意味深なタイトルを持ち、MもブロフェルドもQも出演するが、当然本家とは全くの別役者が演じている。ボンドガールはこの映画がデビュー作となるキム ベイジンガーだが、ボンド役のショーン コネリーに体全身を（お尻さえ触りながら！）、なでなでとマッサージされる場面さえあり、このことからも、この映画がショーン コネリーに忖度して作られたものであることが透けて見える。そんな作品のミス マネイペニーとして抜擢されたのがパメラ セーラムだったが、なぜ彼女が選ばれたかと言えば、ショーン コネリーの強引なまでの推薦であっけなく決まったそうで、その逸話からも映画全体がショーン コネリーによるショーン コネリーのためのボンド映画であることが分かろう。</p>
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<p>この「ネバーセイネバーアゲイン」の中で、彼女の演じるミス マネイペニーは本家の流れを組むもので、ボンドに思いをかげながら寄せるという女性を演じている。ところが彼女が登場するシーンは劇中3ヶ所。そのうち一ヶ所はMの後ろで台詞もなく映り込む遠景だし、残り2ヶ所も台詞は合計3つくらいで、トータル出演時間は52秒（実測）。もうちょっと出演してくれて、皮肉っぽい台詞や、ボンドの帽子投げ（決まりの演出）に驚くシーンなどあってもいいのにさ、と思う処遇はあった。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな映画の内容自体は、「サンダーボール作戦」の焼き直しだし、当然のことながら本家の「007」に使われている音楽は一切使用することができなかったため、ミッシェル ルグラン（！）がムード音楽のようなゆるいメロディを奏でるなどやや盛り上がらない部分もあるが、なんとなく平日の午後にまったりと観るようなボンド映画としては、なかなか面白いとは思う。ただし緊張感はゼロだし、ショーン コネリーも「歳をとって身体がなまったボンド」というストーリーにそって、なんとなく緩くキム ベイジンガーの身体を嬉しそうにスリスリ触りながら進む、そんなボンド映画である。</p>
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<p>蛇足ながらミスター ビーンことローワン アトキンソンも、映画の中で超おマヌケな大使館のスタッフという役柄で、ミスター ビーンみたいなキャラクターのまんま出ているのだが、とにかく「ネバーセイネバーアゲイン」は万事そういう映画であった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<p>さて初代ミス マネイペニーであったロイス マクウェルは、「ドクターノオ」以来、「「ロシアより愛をこめて」、「ゴールドフィンガー」、「サンダーボール作戦」、「007は二度死ぬ」、「女王陛下の007」、「ダイヤモンドは永遠に」、「死ぬのはやつらだ」、「黄金銃を持つ男」、「私を愛したスパイ」、「ムーンレイカー」、「ユアアイズオンリー」、「オクトパシー」、「美しき獲物たち」まで、14作品に出演し、これは17作品に出演したデズモン ドリュエリンに次ぐ記録であり、破られることは永遠にないだろう。ロイス マクウェルの演じたシーンはどれも楽しく味があり心に残るものだったが、生前に語ったところによれば、彼女は「女王陛下の007」が一番のお気に入りだったと聞く。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image6-17-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-36311"/><figcaption class="wp-element-caption">結局、ロジャー ムーアが1985年にジェームス ボンド役を引退した「美しき獲物たち」が、同時にロイス マクウェルのマネイペニー役を引退した映画にもなった。その頃のロジャー ムーアがいる007の撮影現場には冗談といたずらが満ちており、常に笑いや駄ジャレ話が絶えなかったという。</figcaption></figure>
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<p>コンプライアンスなどというつまらない言葉に影響されず、本当に役者もプロデューサーも、映画スタッフ全員が楽しみながら和気あいあいと撮影していた日々、それはなんと素晴らしい時間だったことだろう。そしてそういう雰囲気や空気に包まれていたからこそ、昔の映画は今でもスクリーンで明るく自由に輝き続けているのだと思う。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image7-11.jpg" alt="" class="wp-image-36312"/><figcaption class="wp-element-caption">ユアアイズオンリーにおけるロイスマクウェルの登場シーン。この一輪の花は、亡くなったMを演じた俳優、バーナードリーに向けての花であったと言われている。映画の中においてこういう粋で心温まる演出を描く・・・。本当に良い時代であり、それこそがボンドムービーの魅力なのだと思う。イギリスの文化ともいえる映画を、雑に利益追求方向だけにしてしまったバーバラ ブロッコリには猛反省してほしい。</figcaption></figure>
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<p>初代ミス マネイペニーであったロイス マクウェルは2007年9月29日にオーストラリアで亡くなった。彼女の訃報を知ったロジャー ムーアは、「彼女は私の幸運の象徴でした。彼女の演じたミス マネイペニーのシーンは14作品合わせても20分にも至らず、台詞もいつも200語以下くらいでしたが、永遠にボンドファンの心に刻まれるでしょう」と心のこもった弔辞を述べた。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2024/04/image8-11.jpg" alt="" class="wp-image-36313"/><figcaption class="wp-element-caption">ロイス マクウェルは80歳で亡くなったが、これは奇しくも先日亡くなったパメラ セーラムと同じ年齢であった。</figcaption></figure>
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<p>Text: 大林晃平</p>
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			</item>
		<item>
		<title>【Blu-ray発売記念】『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』　ボンドバカがネタバレ全開で語る「No Time to Die」</title>
		<link>https://autobild.jp/13529/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 02 Mar 2022 04:30:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
		<category><![CDATA[007]]></category>
		<category><![CDATA[007/ノー・タイム・トゥ・ダイ]]></category>
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		<category><![CDATA[映画007]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="620" height="876" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1.jpg 620w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1-212x300.jpg 212w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1-297x420.jpg 297w" sizes="auto, (max-width: 620px) 100vw, 620px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>公開から早くも6か月が経ち、「No Time to Die（邦題： 007／ノー・タイム・トゥ・ダイ）」のブルーレイディスクも発売される日を迎えた。ここまで時間が経過すれば、もう何を書いてもいいだろうと判断し、前回の初日インプレッションではあえて言葉を濁して書かなかった部分も含めて、もう一度個人的な感想をまとめてみたい。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>※上映初日インプレッションはこちらをどうぞ。<br><a href="http://autobild.jp/10487/"> Thank you, Daniel ボンドバカの「No Time to Die」初日鑑賞感想文</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:core-embed/wordpress {"url":"http://autobild.jp/10487/","type":"wp-embed","providerNameSlug":"auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト","className":""} -->
<figure class="wp-block-embed-wordpress wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-auto-bild-japan-web（アウトビルトジャパンウェブ）-世界最大級のクルマ情報サイト"><div class="wp-block-embed__wrapper">
http://autobild.jp/10487/
</div></figure>
<!-- /wp:core-embed/wordpress -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>なぜならば、6か月も経過して007映画を観ていない人はきっとボンドファンではないと思うし、あくまでも私の気持ちとして今回の映画はどういうものであったか、ちゃんと包み隠さず報告しておきたかったのである。それほどに今回の「No Time to Die」は問題作なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":13541,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/キャリー-フクナガ監督と打ち合わせるダニエル-クレイグ.jpg" alt="" class="wp-image-13541"/><figcaption>キャリー フクナガ監督と打ち合わせるダニエル クレイグ。ボンドカーは大量に用意されたうちの、これはきれいなシーン用の1台。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>今振り返ってみれば、2006年「カジノロワイヤル」を初日に劇場で観終わった時点で嫌な予感はしていた。別に当時よく言われていたように、ダニエル クレイグがどうみても敵側の悪役に見えるとか、ニコリともせず洒落に欠けた内容、という部分にではない。まあ洒落と笑いに欠けたニヒルなボンド映画というのは、それはそれで大問題なのではあるが、その点よりも私が一番問題に感じたのは「ジェームス ボンドが成長してゆく過程の物語」になっていたということであり、次回作に続くという「継続した」展開になっていた部分である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>それまでのボンド映画は言うまでもなく、一話一話が独立し、ごく一部（例えば「女王陛下の007」と「ユア アイズ オンリー」の巻頭部分に関連性があるといったところ）を除けば、基本的に関連性を持たず、一話一話で完結する映画である。まあ毎回毎回世界が繰り返し征服されたり、世界を揺らすような大事件が勃発したりすることはナンセンスではあるのだが、とにかく一話一話が独立し、それぞれが解決することで映画はスッキリと終わる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>それがダニエル クレイグの演じる「ジェームス ボンド ムービー」は、今回の「No Time to Die」までの5本が、ワンセットでつながりを持ったストーリー展開になっているのであった。このことによりジェームス ボンドの映画は新しい魅力と価値を持ち、継続することに成功したことは認めるし紛れもない事実ではある。しかし成長する姿を描くということは、同時に明確な時間軸を持つということでもあるし、ひいてはいずれはジェームス ボンドが老いて最終的には引退（あるいは死ぬ）ことを描かなくいけなくなるという意味を持つ。そしてそのことは本来、ジェームス ボンドを演じる俳優が、何事もなかったかのように若手と交代することで、脈々と成長もしないが衰えもしないまま続いてきたという部分と相反することとなってしまう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その事実が顕著なのは「Skyfall（邦題： 007 スカイフォール）」の中で、ジェームス ボンドは自分の肉体の衰えを感じ、そのことを理解するMのシーンさえもご丁寧に描いている。（そもそもダニエル クレイグのジェームス ボンドは、5回の作品の中で3回もMI6 を自己都合で退職し、復職しているのだが、そんな007が今までいただろうか？）そしていよいよ今回の「No Time to Die」では、最終的な結末さえ描かれているのだから、あの「カジノロワイヤル」を観終わった時の嫌な予感は的中してしまったのであった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":10489,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/B25_39456_RC2_1.jpg" alt="" class="wp-image-10489"/><figcaption>© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM.  ALL RIGHTS RESERVED.</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな「No Time to Die」は、冒頭の美しいイタリア マテーラでの「DB5」のカーチェイスシーンと、世の中のほぼ100％の男性が絶賛するアナデ　アルマス演じるパロマちゃん大活躍のシーンまでは娯楽映画らしく、景気よく展開する。しかしそれが一転するのは、パロマが余韻も残さずあっさり去った直後、CIAのフェリックス ライターが海に沈んでいくシーンからで、個人的にはあのシーンを観た瞬間驚きを禁じ得なかったし、最終的に起こるであろう嫌な結末を予感したのであった。ジェームス ボンドのかけがえのない友人であり理解者であったフェリックス ライターは、俳優を変えながらずっと継続されてきた、イアン フレミングの作りあげた007には必須のキャラクターである。それをあっさり殺してしまうなんてあり得ないだろう・・・。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんなフェリックス ライターの死というシーンを受け入れられないまま「No Time to Die」のスクリーンを観ていると、話はそこからどんどん深刻で暗く、そして本来ボンド映画にもっとも不要ともいえる生活感満載な内容で展開し始める。ジェームス ボンドがリンゴをむいて自分の娘のマチルダに食べさせるシーン、007の称号をボンドに戻してほしいと懇願する女性007のノーミ（そんな台詞も配慮もいらぬ）、今さら領有権だなんだと国際問題を言い始めるM、そしてぼろぼろのウサギのぬいぐるみをズボンに差し込んだままボロボロの格好で死ぬジェームス ボンド・・・。そんなものを私はスクリーンで観たくはなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>衝撃的でとんでもない内容にもかかわらず、今回の「No Time to Die」は、巷においては、絶賛の声も多く、「泣けた」、「感動した」という意見も聞く。そしてその多くはダニエル クレイグの007から観始めたという、「ダニエル クレイグ＝ジェームス　ボンド」というファンの声が主流であることは言うまでもない。だが極論させていただければ、ジェームス ボンドの映画はダニエル クレイグの5本だけではない。ダニエル クレイグが演じた5本の007作品のみを「ジェームス ボンド ムービー」というのならば、それはきれいにまとまった5連作品なのかもしれないが、ほかにも007は20作品もあり、その映画たちを無視してしまっても良いのだろうか？　ショーン コネリーにロジャー ムーアに、ジョージ レーゼンビーにティモシー ダルトンにピアース ブロスナンに、そしてなによりイアン フレミングに失礼千万じゃないか！</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":13533,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/昔はどんなに派手なアクションをしても、ジェームス-ボンドが流血したりすることはなかったのだが・・・。_1.jpg" alt="" class="wp-image-13533"/><figcaption>昔はどんなに派手なアクションをしても、ジェームス ボンドが流血したりすることはなかったのだが・・・。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>小学校時代からジェームス ボンドにあこがれ、劇場で初日に観続けてきた私にとって、ジェームス ボンドが死んでしまう、その衝撃と喪失感は説明しがたいほどのものがある。そしていくら「James bond will return」と言われたって、一度スクリーンで死んでしまったという事実はもう変えられないのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ボンドガールではなくボンドレディ？　ジェンダー問題？　そんなものは他の映画でやってくれ。時代遅れでジジイの繰り言と言われても構わない。「ジェームス ボンド ムービー」は男の（しょうがない）夢を描いた娯楽映画であるべきだ。タキシードを着てドライマティーニかドンペリニョンを飲みながら、世界中を苦もなく回りながら各地でボンドカーとQの秘密兵器を駆使して世界を救い、絶世の美女とメイクラブをしてジ・エンド、それの繰り返しのお気楽な映画のどこが悪いというのか？</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>次作以降も「ジェームス ボンド ムービー」は作られる予定だというが、新しいボンド俳優の描くストーリーが、今回の「No Time to Die」のことはまったくなしで、仕切り直しになるのか、あるいは今回の話を引きずるのか、スピンオフ作品のようなものを作るのか、まったく予想もつかない。だがいずれにしろ、ジェームス ボンドが一度死んだという話を描いてしまったという事実、これだけは、いかんともしがたい。そしてもちろん、今回の映画をなかったことには到底できない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そういう意味では監督のキャリー フクナガとプロデューサーのバーバラ ブロッコリー（007映画の生みの親のアルバート R ブロッコリーの娘である）は重罪である。きっとキャビ―（アルバート R ブロッコリーのニックネーム）は、天国でヤレヤレとした顔をしていることであろう。「No Time to Die」の最後のシーンで「女王陛下の007」のオマージュみたいなシーンを描いてうまく、きれいに終わらせたとでも思っているのだろうが、大きな間違いだ、まったく。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":13538,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/これが俳優より格好いいと言われるキャリー-フクナガ監督。本当にこういう結末で良かったと思ってるのか、ぜひ訊いてみたい_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-13538"/><figcaption>俳優より格好いいと言われるキャリー フクナガ監督。本当にこういう結末で良かったと思ってるのか、ぜひ訊いてみたい（うしろに写っている「屋根の上からプロドライバーが運転仕様」のDB5にも注意）。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【オマケ】<br>
蛇足ながら、ではどうやったら、うまく「No Time to Die」が終わったか、最終シーンをいくつか私なりに考えて、今回の記事の終わりにしたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その1： <br>
ラストシーン、アストンマーティンV8で家に帰ったマドレーヌ スワンとマチルダは、ぼろぼろのウサギが家のドアの横に目立たぬように置いてあるのを見つける。<br>
マドレーヌ スワン「Where, where are you, James??」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その2： <br>
MI6でのウイスキーでの献杯の後、さあ仕事に戻ろうとミスマイペニーがデスクに戻ると、机の上に一本のバラが・・・<br>
ミスマイペニー「Oh, where are you, James??」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その3: <br>
MI6でのウイスキーでの献杯の後、さあ仕事に戻ろうとQがデスクに戻ると、アストンマーティンのキーと冷えたドンペリニョンが・・・<br>
Q「Where are you, 007?? I said that return the equipment in one piece…」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>以上のどれもダメだとしたら・・・、「Skyfall」のラストシーンで、ダニエル クレイグは降板して終了。あそこで次の俳優にとっとと代わるべきだった、これにつきる。<br>
RIP James.</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":13539,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/今回も登場したアストンマーティンV8_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-13539"/><figcaption>今回も登場したアストンマーティンV8。ということは・・・、「女王陛下の007」　ではなく、ティモシーダルトンの「リビング・デイライツ」へのオマージュじゃん、というツッコミは許してあげてほしい。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>※007ボンドカーストーリー、こちらもお楽しみください。<br> <a href="http://autobild.jp/1714/">【007祭り】One Car Is Not Enough: １台だけじゃぜんぜん足りない MI6のカンパニーカー「ボンドカーの系譜をたどる」Part１</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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http://autobild.jp/1714/
</div></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>Text: 大林晃平<br> Photo: Danjaq, LLC and MGM. All Rights Reserved</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="620" height="876" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1.jpg 620w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1-212x300.jpg 212w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/007_1sh_2021_final_date_1-297x420.jpg 297w" sizes="auto, (max-width: 620px) 100vw, 620px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>公開から早くも6か月が経ち、「No Time to Die（邦題： 007／ノー・タイム・トゥ・ダイ）」のブルーレイディスクも発売される日を迎えた。ここまで時間が経過すれば、もう何を書いてもいいだろうと判断し、前回の初日インプレッションではあえて言葉を濁して書かなかった部分も含めて、もう一度個人的な感想をまとめてみたい。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>※上映初日インプレッションはこちらをどうぞ。<br><a href="http://autobild.jp/10487/"> Thank you, Daniel ボンドバカの「No Time to Die」初日鑑賞感想文</a></p>
<!-- /wp:paragraph -->

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http://autobild.jp/10487/
</div></figure>
<!-- /wp:core-embed/wordpress -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>なぜならば、6か月も経過して007映画を観ていない人はきっとボンドファンではないと思うし、あくまでも私の気持ちとして今回の映画はどういうものであったか、ちゃんと包み隠さず報告しておきたかったのである。それほどに今回の「No Time to Die」は問題作なのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":13541,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/キャリー-フクナガ監督と打ち合わせるダニエル-クレイグ.jpg" alt="" class="wp-image-13541"/><figcaption>キャリー フクナガ監督と打ち合わせるダニエル クレイグ。ボンドカーは大量に用意されたうちの、これはきれいなシーン用の1台。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>今振り返ってみれば、2006年「カジノロワイヤル」を初日に劇場で観終わった時点で嫌な予感はしていた。別に当時よく言われていたように、ダニエル クレイグがどうみても敵側の悪役に見えるとか、ニコリともせず洒落に欠けた内容、という部分にではない。まあ洒落と笑いに欠けたニヒルなボンド映画というのは、それはそれで大問題なのではあるが、その点よりも私が一番問題に感じたのは「ジェームス ボンドが成長してゆく過程の物語」になっていたということであり、次回作に続くという「継続した」展開になっていた部分である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>それまでのボンド映画は言うまでもなく、一話一話が独立し、ごく一部（例えば「女王陛下の007」と「ユア アイズ オンリー」の巻頭部分に関連性があるといったところ）を除けば、基本的に関連性を持たず、一話一話で完結する映画である。まあ毎回毎回世界が繰り返し征服されたり、世界を揺らすような大事件が勃発したりすることはナンセンスではあるのだが、とにかく一話一話が独立し、それぞれが解決することで映画はスッキリと終わる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>それがダニエル クレイグの演じる「ジェームス ボンド ムービー」は、今回の「No Time to Die」までの5本が、ワンセットでつながりを持ったストーリー展開になっているのであった。このことによりジェームス ボンドの映画は新しい魅力と価値を持ち、継続することに成功したことは認めるし紛れもない事実ではある。しかし成長する姿を描くということは、同時に明確な時間軸を持つということでもあるし、ひいてはいずれはジェームス ボンドが老いて最終的には引退（あるいは死ぬ）ことを描かなくいけなくなるという意味を持つ。そしてそのことは本来、ジェームス ボンドを演じる俳優が、何事もなかったかのように若手と交代することで、脈々と成長もしないが衰えもしないまま続いてきたという部分と相反することとなってしまう。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その事実が顕著なのは「Skyfall（邦題： 007 スカイフォール）」の中で、ジェームス ボンドは自分の肉体の衰えを感じ、そのことを理解するMのシーンさえもご丁寧に描いている。（そもそもダニエル クレイグのジェームス ボンドは、5回の作品の中で3回もMI6 を自己都合で退職し、復職しているのだが、そんな007が今までいただろうか？）そしていよいよ今回の「No Time to Die」では、最終的な結末さえ描かれているのだから、あの「カジノロワイヤル」を観終わった時の嫌な予感は的中してしまったのであった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":10489,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/B25_39456_RC2_1.jpg" alt="" class="wp-image-10489"/><figcaption>© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM.  ALL RIGHTS RESERVED.</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんな「No Time to Die」は、冒頭の美しいイタリア マテーラでの「DB5」のカーチェイスシーンと、世の中のほぼ100％の男性が絶賛するアナデ　アルマス演じるパロマちゃん大活躍のシーンまでは娯楽映画らしく、景気よく展開する。しかしそれが一転するのは、パロマが余韻も残さずあっさり去った直後、CIAのフェリックス ライターが海に沈んでいくシーンからで、個人的にはあのシーンを観た瞬間驚きを禁じ得なかったし、最終的に起こるであろう嫌な結末を予感したのであった。ジェームス ボンドのかけがえのない友人であり理解者であったフェリックス ライターは、俳優を変えながらずっと継続されてきた、イアン フレミングの作りあげた007には必須のキャラクターである。それをあっさり殺してしまうなんてあり得ないだろう・・・。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そんなフェリックス ライターの死というシーンを受け入れられないまま「No Time to Die」のスクリーンを観ていると、話はそこからどんどん深刻で暗く、そして本来ボンド映画にもっとも不要ともいえる生活感満載な内容で展開し始める。ジェームス ボンドがリンゴをむいて自分の娘のマチルダに食べさせるシーン、007の称号をボンドに戻してほしいと懇願する女性007のノーミ（そんな台詞も配慮もいらぬ）、今さら領有権だなんだと国際問題を言い始めるM、そしてぼろぼろのウサギのぬいぐるみをズボンに差し込んだままボロボロの格好で死ぬジェームス ボンド・・・。そんなものを私はスクリーンで観たくはなかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>衝撃的でとんでもない内容にもかかわらず、今回の「No Time to Die」は、巷においては、絶賛の声も多く、「泣けた」、「感動した」という意見も聞く。そしてその多くはダニエル クレイグの007から観始めたという、「ダニエル クレイグ＝ジェームス　ボンド」というファンの声が主流であることは言うまでもない。だが極論させていただければ、ジェームス ボンドの映画はダニエル クレイグの5本だけではない。ダニエル クレイグが演じた5本の007作品のみを「ジェームス ボンド ムービー」というのならば、それはきれいにまとまった5連作品なのかもしれないが、ほかにも007は20作品もあり、その映画たちを無視してしまっても良いのだろうか？　ショーン コネリーにロジャー ムーアに、ジョージ レーゼンビーにティモシー ダルトンにピアース ブロスナンに、そしてなによりイアン フレミングに失礼千万じゃないか！</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/昔はどんなに派手なアクションをしても、ジェームス-ボンドが流血したりすることはなかったのだが・・・。_1.jpg" alt="" class="wp-image-13533"/><figcaption>昔はどんなに派手なアクションをしても、ジェームス ボンドが流血したりすることはなかったのだが・・・。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

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<p>小学校時代からジェームス ボンドにあこがれ、劇場で初日に観続けてきた私にとって、ジェームス ボンドが死んでしまう、その衝撃と喪失感は説明しがたいほどのものがある。そしていくら「James bond will return」と言われたって、一度スクリーンで死んでしまったという事実はもう変えられないのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ボンドガールではなくボンドレディ？　ジェンダー問題？　そんなものは他の映画でやってくれ。時代遅れでジジイの繰り言と言われても構わない。「ジェームス ボンド ムービー」は男の（しょうがない）夢を描いた娯楽映画であるべきだ。タキシードを着てドライマティーニかドンペリニョンを飲みながら、世界中を苦もなく回りながら各地でボンドカーとQの秘密兵器を駆使して世界を救い、絶世の美女とメイクラブをしてジ・エンド、それの繰り返しのお気楽な映画のどこが悪いというのか？</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>次作以降も「ジェームス ボンド ムービー」は作られる予定だというが、新しいボンド俳優の描くストーリーが、今回の「No Time to Die」のことはまったくなしで、仕切り直しになるのか、あるいは今回の話を引きずるのか、スピンオフ作品のようなものを作るのか、まったく予想もつかない。だがいずれにしろ、ジェームス ボンドが一度死んだという話を描いてしまったという事実、これだけは、いかんともしがたい。そしてもちろん、今回の映画をなかったことには到底できない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>そういう意味では監督のキャリー フクナガとプロデューサーのバーバラ ブロッコリー（007映画の生みの親のアルバート R ブロッコリーの娘である）は重罪である。きっとキャビ―（アルバート R ブロッコリーのニックネーム）は、天国でヤレヤレとした顔をしていることであろう。「No Time to Die」の最後のシーンで「女王陛下の007」のオマージュみたいなシーンを描いてうまく、きれいに終わらせたとでも思っているのだろうが、大きな間違いだ、まったく。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/これが俳優より格好いいと言われるキャリー-フクナガ監督。本当にこういう結末で良かったと思ってるのか、ぜひ訊いてみたい_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-13538"/><figcaption>俳優より格好いいと言われるキャリー フクナガ監督。本当にこういう結末で良かったと思ってるのか、ぜひ訊いてみたい（うしろに写っている「屋根の上からプロドライバーが運転仕様」のDB5にも注意）。</figcaption></figure>
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<p>【オマケ】<br>
蛇足ながら、ではどうやったら、うまく「No Time to Die」が終わったか、最終シーンをいくつか私なりに考えて、今回の記事の終わりにしたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その1： <br>
ラストシーン、アストンマーティンV8で家に帰ったマドレーヌ スワンとマチルダは、ぼろぼろのウサギが家のドアの横に目立たぬように置いてあるのを見つける。<br>
マドレーヌ スワン「Where, where are you, James??」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その2： <br>
MI6でのウイスキーでの献杯の後、さあ仕事に戻ろうとミスマイペニーがデスクに戻ると、机の上に一本のバラが・・・<br>
ミスマイペニー「Oh, where are you, James??」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その3: <br>
MI6でのウイスキーでの献杯の後、さあ仕事に戻ろうとQがデスクに戻ると、アストンマーティンのキーと冷えたドンペリニョンが・・・<br>
Q「Where are you, 007?? I said that return the equipment in one piece…」<br>
タラッタラーンタタラーと007のテーマのサビが流れて真っ暗になるスクリーン、で終了</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>以上のどれもダメだとしたら・・・、「Skyfall」のラストシーンで、ダニエル クレイグは降板して終了。あそこで次の俳優にとっとと代わるべきだった、これにつきる。<br>
RIP James.</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2022/03/今回も登場したアストンマーティンV8_1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-13539"/><figcaption>今回も登場したアストンマーティンV8。ということは・・・、「女王陛下の007」　ではなく、ティモシーダルトンの「リビング・デイライツ」へのオマージュじゃん、というツッコミは許してあげてほしい。</figcaption></figure>
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<p>※007ボンドカーストーリー、こちらもお楽しみください。<br> <a href="http://autobild.jp/1714/">【007祭り】One Car Is Not Enough: １台だけじゃぜんぜん足りない MI6のカンパニーカー「ボンドカーの系譜をたどる」Part１</a></p>
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<p>Text: 大林晃平<br> Photo: Danjaq, LLC and MGM. All Rights Reserved</p>
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