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	<title>奥琵琶湖 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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	<description>世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット！</description>
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	<title>奥琵琶湖 - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その4</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 29 Oct 2021 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[アウトドア]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" fetchpriority="high" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-629x420.jpg 629w" sizes="(max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>静寂と清涼…奥琵琶湖の至福</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　山を下り、再び琵琶湖に出た。水辺に沿って走る道はほどよくうねって、ドライブを楽しませてくれる。<br>　菅浦は記憶のままだった。いや、あの頃はなかった湖畔の東屋や、駐車スペースを示す真新しい白線が眩しかったけれど、素朴で物静かな雰囲気はそのままで、耳に入るのは波音だけだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11022"/><figcaption>菅浦の集落は、奥に見えるように背後に迫った山々と琵琶湖の間の僅かな平地に張りつくように並んでいる。手前は菅浦港</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　あいかわらず人の気配は薄い。まだまだ冬景色で湖を走る冷たい風が頬を刺した。琵琶湖は、琵琶湖大橋を境に大津側を南湖と呼んでいて、古くから市街化が進んだが、その代わり湖水は富栄養化しお世辞にも清冽とは言いにくい。1970年代、淡水赤潮が出て、その一因とされるリンを含んだ合成洗剤ではなく石鹸を使おうという「石鹸運動」が主婦を中心に広がったのを覚えていらっしゃる方も多いだろう。<br>　しかし、奥琵琶湖はまるで別の湖だ。澄んだ水が打ち返し、吹く風も清々しい。深く吸い込むと、身体の隅々まで清らかになる気がする。<br>　ひと気を求めて歩いていくと、集落の入り口に地元自治体の名を記したクルマが止まっていた。見れば、2人の男性が何かの書類を眺めながらその先を指差している。役所の担当者が何かのチェックをしているようだった。人の姿を見つけてホッとするのも変な話だけど、そんなことも昔と変わらない。それでもあの頃は、週末が絡めば釣り人に会うことができた。しかし、その後、菅浦の港が釣り禁止になってしまい、そんな賑やかさも去ってしまったのである。集落の奥に向かうと、縁石に座って日向ぼっこをする2人のおばあさんがいた。この日の目当てであるかつての定宿を尋ねると、今でも営業しているという。<br>「よしや」というその民宿は、菅浦港の真正面にあって、世俗とは無縁の実に穏やかな時間を過ごすことができた。教えてくれたのは私の雑誌に連載を頼んでいた水中カメラマンで、彼は夏の間、ここにひと月以上も滞在し、琵琶湖の水中生物を撮影していたのである。ちなみに彼の仕事仲間は、このエリアで潜水撮影中に河童を見たそうで、普段から冗談など一切言わない堅物の話だけに、笑い飛ばすわけにもいかなかったという。しかし、そんな話も不思議ではないような環境である。<br>　さて、件の「よしや」。年月を物語る建物は奥琵琶湖の風景に溶け込んでいて、早めに取材が終わった時は、２階に上がって窓を開け、日暮れの湖を満喫した。薄墨色になっていく空と、波穏やかな琵琶湖…。缶ビールを片手に、刻々と移り変わっていく琵琶湖の姿を眺めるのは最高のひと時だった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11023"/><figcaption>かつて取材の拠点としていた「よしや」。恵まれた環境と美味しい湖魚料理。季節によっては鴨も楽しめる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　この宿の売りは湖の幸。さまざまな奥琵琶湖の美味が卓を飾る。ウナギのすき焼き、コイの洗い、フナの黄身まぶし、ビワマスの刺身や塩焼き…時々、淡水魚が嫌いという声を耳にするが、そんな方はここを訪ねるといい。その印象が一変するはずである。私自身、仕事がら、コイの洗いは各地でいただいてきたが、どうしても好きになれなかった。どれほどきれいな水で育てられた…と言われても、やはり鼻の奥が拒んでしまったからだ。しかし、ここで供されたコイは別物だった。ひょっとしたら、手当や調理がよかったのかもしれないが、少なくとも、自分の意思で何度も箸を運んだのは初めてである。<br>　この日、何度声を掛けても反応はなく、宿の方が不在のようだった。残念ながら、現状を尋ねることはできなかったが、きれいに手入れされた玄関や建物は、今も客を迎えているように見えた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　さて、菅浦からこの日の宿がある大津へ向かうと海津という町を通る。春には800本超の桜が湖畔を飾り、無双の絶景を楽しめるが、そこで、遊びの先達が古道具カフェを営んでいる。1970年代、日本のアウトドアシーンを牽引していた1人で、同じ団体に属していた時期もあって、いろいろと教えていただいた。都内で長く広告業を営んでいたが、釣りなどで訪ねていたこの地を気に入り、土地を求め、店を開いた。海津の石積みは文化史跡としても知られ、その絶景と店の設えから、女性雑誌の撮影や各種ロケにも人気だと聞く。<br>　そこで、大津に向かう道すがら…挨拶を兼ねて寄ってみることにした。史跡でもある石垣の上に建つカフェからは、奥琵琶湖の雄大な景色が堪能できる。眼下には冷たく澄んだ水が打ち返し、その波音が心地よい。温かい季節であれば、緑美しい水草がたなびき、日が高くなるとシャンパンのようにプツプツと気泡が立ち昇る。時おり、沖の方から小魚の群れがやってきて、その間をきらめきながら乱舞するのである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":11028,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/４_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11028"/><figcaption>「古道具 海津」。アンティーク雑貨などを扱う古道具店にカフェが併設された人気の店。<a href="https://www.furudougu-kaizu.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="www.furudougu-kaizu.com/ (opens in a new tab)">www.furudougu-kaizu.com/</a></figcaption></figure>
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<!-- wp:image {"id":11030,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/５_1.jpg" alt="" class="wp-image-11030"/><figcaption>海津の石垣は文化財に指定されている。築200年の米蔵を改装した建物の目前には琵琶湖の絶景が広がる</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11029,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-11029"/><figcaption>テラス席と屋内席を選ぶことができるけれど、天気がよければテラス一択！(笑)</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:image {"id":11031,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/７_1.jpg" alt="" class="wp-image-11031"/><figcaption>雄大な琵琶湖を眺めながらのコーヒーブレークはまさに至福</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　やがて主人である乾 孝成さんが懐かしい姿で現れた。店は休みで、建物のペンキ塗りをしていたところだと笑ったが、突然の訪問にも関わらず、優しく迎えてくれた。例年であれば、まもなく桜祭りが始まるらしい。近畿圏から多くの観光客が訪れるので、湖岸道路を交通規制し、駅からの送迎バスなども用意して、一帯の大イベントとなるのだとか…。<br>　しかし、コロナの影響で早々に中止が決まったという。この辺りは春が遅いエリアなので、その祭が開かれなければ、訪れる者も多くはないのかもしれない。<br>「だから、店もしばらく休むことにしたんだよ」。そう言って少し寂しそうに笑った。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" alt="">
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/タイトル用_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>静寂と清涼…奥琵琶湖の至福</h2>
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<p>　山を下り、再び琵琶湖に出た。水辺に沿って走る道はほどよくうねって、ドライブを楽しませてくれる。<br>　菅浦は記憶のままだった。いや、あの頃はなかった湖畔の東屋や、駐車スペースを示す真新しい白線が眩しかったけれど、素朴で物静かな雰囲気はそのままで、耳に入るのは波音だけだ。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/１_1.jpg" alt="" class="wp-image-11022"/><figcaption>菅浦の集落は、奥に見えるように背後に迫った山々と琵琶湖の間の僅かな平地に張りつくように並んでいる。手前は菅浦港</figcaption></figure>
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<p>　あいかわらず人の気配は薄い。まだまだ冬景色で湖を走る冷たい風が頬を刺した。琵琶湖は、琵琶湖大橋を境に大津側を南湖と呼んでいて、古くから市街化が進んだが、その代わり湖水は富栄養化しお世辞にも清冽とは言いにくい。1970年代、淡水赤潮が出て、その一因とされるリンを含んだ合成洗剤ではなく石鹸を使おうという「石鹸運動」が主婦を中心に広がったのを覚えていらっしゃる方も多いだろう。<br>　しかし、奥琵琶湖はまるで別の湖だ。澄んだ水が打ち返し、吹く風も清々しい。深く吸い込むと、身体の隅々まで清らかになる気がする。<br>　ひと気を求めて歩いていくと、集落の入り口に地元自治体の名を記したクルマが止まっていた。見れば、2人の男性が何かの書類を眺めながらその先を指差している。役所の担当者が何かのチェックをしているようだった。人の姿を見つけてホッとするのも変な話だけど、そんなことも昔と変わらない。それでもあの頃は、週末が絡めば釣り人に会うことができた。しかし、その後、菅浦の港が釣り禁止になってしまい、そんな賑やかさも去ってしまったのである。集落の奥に向かうと、縁石に座って日向ぼっこをする2人のおばあさんがいた。この日の目当てであるかつての定宿を尋ねると、今でも営業しているという。<br>「よしや」というその民宿は、菅浦港の真正面にあって、世俗とは無縁の実に穏やかな時間を過ごすことができた。教えてくれたのは私の雑誌に連載を頼んでいた水中カメラマンで、彼は夏の間、ここにひと月以上も滞在し、琵琶湖の水中生物を撮影していたのである。ちなみに彼の仕事仲間は、このエリアで潜水撮影中に河童を見たそうで、普段から冗談など一切言わない堅物の話だけに、笑い飛ばすわけにもいかなかったという。しかし、そんな話も不思議ではないような環境である。<br>　さて、件の「よしや」。年月を物語る建物は奥琵琶湖の風景に溶け込んでいて、早めに取材が終わった時は、２階に上がって窓を開け、日暮れの湖を満喫した。薄墨色になっていく空と、波穏やかな琵琶湖…。缶ビールを片手に、刻々と移り変わっていく琵琶湖の姿を眺めるのは最高のひと時だった。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/２_1.jpg" alt="" class="wp-image-11023"/><figcaption>かつて取材の拠点としていた「よしや」。恵まれた環境と美味しい湖魚料理。季節によっては鴨も楽しめる</figcaption></figure>
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<p>　この宿の売りは湖の幸。さまざまな奥琵琶湖の美味が卓を飾る。ウナギのすき焼き、コイの洗い、フナの黄身まぶし、ビワマスの刺身や塩焼き…時々、淡水魚が嫌いという声を耳にするが、そんな方はここを訪ねるといい。その印象が一変するはずである。私自身、仕事がら、コイの洗いは各地でいただいてきたが、どうしても好きになれなかった。どれほどきれいな水で育てられた…と言われても、やはり鼻の奥が拒んでしまったからだ。しかし、ここで供されたコイは別物だった。ひょっとしたら、手当や調理がよかったのかもしれないが、少なくとも、自分の意思で何度も箸を運んだのは初めてである。<br>　この日、何度声を掛けても反応はなく、宿の方が不在のようだった。残念ながら、現状を尋ねることはできなかったが、きれいに手入れされた玄関や建物は、今も客を迎えているように見えた。</p>
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<p>　さて、菅浦からこの日の宿がある大津へ向かうと海津という町を通る。春には800本超の桜が湖畔を飾り、無双の絶景を楽しめるが、そこで、遊びの先達が古道具カフェを営んでいる。1970年代、日本のアウトドアシーンを牽引していた1人で、同じ団体に属していた時期もあって、いろいろと教えていただいた。都内で長く広告業を営んでいたが、釣りなどで訪ねていたこの地を気に入り、土地を求め、店を開いた。海津の石積みは文化史跡としても知られ、その絶景と店の設えから、女性雑誌の撮影や各種ロケにも人気だと聞く。<br>　そこで、大津に向かう道すがら…挨拶を兼ねて寄ってみることにした。史跡でもある石垣の上に建つカフェからは、奥琵琶湖の雄大な景色が堪能できる。眼下には冷たく澄んだ水が打ち返し、その波音が心地よい。温かい季節であれば、緑美しい水草がたなびき、日が高くなるとシャンパンのようにプツプツと気泡が立ち昇る。時おり、沖の方から小魚の群れがやってきて、その間をきらめきながら乱舞するのである。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/４_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-11028"/><figcaption>「古道具 海津」。アンティーク雑貨などを扱う古道具店にカフェが併設された人気の店。<a href="https://www.furudougu-kaizu.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener" aria-label="www.furudougu-kaizu.com/ (opens in a new tab)">www.furudougu-kaizu.com/</a></figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/６_1.jpg" alt="" class="wp-image-11029"/><figcaption>テラス席と屋内席を選ぶことができるけれど、天気がよければテラス一択！(笑)</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/７_1.jpg" alt="" class="wp-image-11031"/><figcaption>雄大な琵琶湖を眺めながらのコーヒーブレークはまさに至福</figcaption></figure>
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<p>　やがて主人である乾 孝成さんが懐かしい姿で現れた。店は休みで、建物のペンキ塗りをしていたところだと笑ったが、突然の訪問にも関わらず、優しく迎えてくれた。例年であれば、まもなく桜祭りが始まるらしい。近畿圏から多くの観光客が訪れるので、湖岸道路を交通規制し、駅からの送迎バスなども用意して、一帯の大イベントとなるのだとか…。<br>　しかし、コロナの影響で早々に中止が決まったという。この辺りは春が遅いエリアなので、その祭が開かれなければ、訪れる者も多くはないのかもしれない。<br>「だから、店もしばらく休むことにしたんだよ」。そう言って少し寂しそうに笑った。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
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			</item>
		<item>
		<title>【ひねもすのたりワゴン生活】９日間、2000㎞のぐうたらワゴン旅　その3</title>
		<link>https://autobild.jp/10771/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 16 Oct 2021 22:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="1037" height="692" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1.jpg 1037w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1-1024x683.jpg 1024w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1-768x512.jpg 768w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1-696x464.jpg 696w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/3_1-629x420.jpg 629w" sizes="auto, (max-width: 1037px) 100vw, 1037px" /></div><!-- wp:heading -->
<h2>琵琶湖をぐるりと回りたい…そんな想いで旅は始まった</h2>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　9日間の旅はさほどの気負いもなく始まった。そりゃそうである。これから向かうのは、気分次第、その日暮らしのような旅……気負いたくても気負えない。<br>　夜明け頃、世田谷から東名に乗った。向かう先は滋賀県の琵琶湖。取材では数えきれないほど訪ねているけれど、ほとんどは撮影のために湖上で時間を費やした。暗いうちに現地に着いて、日が沈む頃に撤退、東京に戻る…そんな流れだった。陸に上がるのは昼食でマリーナや港に着岸するくらいのものだから、琵琶湖の周りをじっくりと見たことはほとんどなかったのである。だから、一度陸路でぐるりと回ってみたかった。<br>　さて、東京を夜明けに出ると、浜松あたりで一服しても、正午頃には琵琶湖周辺に到着する。昼食は東岸のどこかで、ということになるけれど、仕事では、撮影の合間に水辺のカフェの桟橋に着けてハンバーガーを頬張ったり、マリーナのレストランの日替わりランチだったり…。町なかの店は明るくなかった。さぁ、どうする。<br>　で、連れ合いが近江八幡の甘味処に目をつけた。ちょうど暖簾を出した頃合い。客の姿もまばらな古民家風の空間で、思いがけず美味い和食と出会うことになった。囲炉裏の縁でいただいたのは、赤こんにゃくなど、地の素材を織り込んだ品々。仕事の旅では知ることのなかった滋賀の味だ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/1_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-10772"/><figcaption>近江八幡は縦横に走る水路に癒される</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/2_1-1.jpg" alt="" class="wp-image-10773"/><figcaption>500㎞近く走ってきて、ほっこりする味に出会えた。この旅は幸先がいい</figcaption></figure>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/4_1.jpg" alt="" class="wp-image-10777"/><figcaption>若い頃、甘味なんて目もくれなかったのに…このひと口で疲れが癒された</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　こりゃ幸先がいい。私にとって、いい宿と美味い食べ物に出会えれば、その旅はまずは及第点(笑)。それも、こんな風に思いがけずいい出会いがあると、この先が楽しみだ。さて、これからどうするか…という話になり、そこから日本海の方向へ向かい、奥琵琶湖経由で、反時計回りで走ることにした。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　目指したのは菅浦集落。30年近く前に取材で泊った時の思い出が深く刻まれていたからだ。夕方、ちょっと水辺の道を歩けば、どこか懐かしい…なんとなく怪しい…そして寂しい…横溝正史の小説の世界に迷い込んだような独特の雰囲気が漂っていた。それを思い出し、どうなっているかこの目で確かめたいと思ったのである。まぁ、真っ昼間だから雰囲気は違うだろうが、あの宿は今も残っているだろうか…軽やかに打ち返す清冽な湖北の水はそのままだろうか…そんなことが頭を巡る。この日の宿は大津。でも、到着など多少遅くなってもかまいはしない。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/5_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-10776"/><figcaption>食事を終えて再び水路を通りかかったら、幸せな光景に出会った。やっぱり、この旅は幸先がいい</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　木之本から西浅井に向かい、山間に入る。奥琵琶湖の菅浦地区は山が湖畔に迫り、集落は水辺に貼りつくように伸び、その先は行き止まりだ。だから、木之本から琵琶湖沿いに向かうことはできず、一旦、水辺を離れて山を越え、また湖に向かって降りていくことになる。<br> 山間の道に入る手前で道の駅が目に入った。私たちは人後に落ちない道の駅マニアで、看板を見れば、反射神経のように飛び込んでしまう。まして、ここは初対面…大喜びでクルマを滑り込ませた。<br>　軽食や土産などを扱うごく普通の施設だったけれど、奥の冷蔵スペースを覗いて驚いた。奥琵琶湖の幸が並んでいる。シジミは艶々してふっくらと厚みがあり、ビワマスは目が黒々としていて、肌艶も見事だ。塩焼き用の切れ目も角がピンとしていて、鮮度のよさを伺わせる。どちらも琵琶湖産…ビワマスの美味さを知っている方なら、黙ってレジに運ぶだろう。こういう出会いがあるから、旅は楽しい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/6_1.jpg" alt="" class="wp-image-10775"/></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>　私は常々、クルマにはクーラーボックスを１台載せておくべきだと思っている。最近はドライブに出れば、道の駅に限らず、さまざまな直売所が私たちを待っていて、野菜、魚介、穀物、惣菜、調味料…そして花や野菜の苗まで、土地の幸が目白押しだ。しかし、そんな鮮度抜群の品々を求めても、それを持ち運ぶのにクルマの中は過酷な場合が少なくない。エアコンは湿度を下げるから植物には辛いし、晴天なら駐車してちょっと離れた間に車内温度は急上昇するから魚介や肉は気を遣う。<br>　せっかくの出会いがあっても、美味しいものを美味しいままで持ち帰るのは容易じゃないのである。そこで、クーラーボックス。折り畳み式のソフトクーラーでも、ないよりはマシだけど、保温効果なら断然ハードタイプだ。居酒屋1回分も出せば、そこそこの性能が手に入るのだから、買っておいて損はないと断言できる。<br>　そんなわけで、美味いモンとの出会いなんていつ訪れるか分からないのだから、クルマで出かける時にはとりあえず載せておくことにしている。な～に、空で帰ってきたっていいじゃないですか(笑)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":10779,"sizeSlug":"large"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/S__89579526_1.jpg" alt="" class="wp-image-10779"/><figcaption>211初期型から後期型に乗り替えた納車の日、その足で買い物に出かけ駐車場に入ったら、どこからともなく２匹の黒猫がやってきて脇に座り込んだ。不吉な…と思ったけれど、占いや易学に詳しい友人は「それは吉兆ですよ」と笑った。たしかに、こいつと走っていると楽しいこと、嬉しいことばかりがやってくる。まだまだ手放すわけにはいかない…</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" alt="">
<!-- /wp:html -->

<!-- wp:html -->
<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
<img border="0" width="1" height="1" src="https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" alt="">
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<h2>琵琶湖をぐるりと回りたい…そんな想いで旅は始まった</h2>
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<p>　9日間の旅はさほどの気負いもなく始まった。そりゃそうである。これから向かうのは、気分次第、その日暮らしのような旅……気負いたくても気負えない。<br>　夜明け頃、世田谷から東名に乗った。向かう先は滋賀県の琵琶湖。取材では数えきれないほど訪ねているけれど、ほとんどは撮影のために湖上で時間を費やした。暗いうちに現地に着いて、日が沈む頃に撤退、東京に戻る…そんな流れだった。陸に上がるのは昼食でマリーナや港に着岸するくらいのものだから、琵琶湖の周りをじっくりと見たことはほとんどなかったのである。だから、一度陸路でぐるりと回ってみたかった。<br>　さて、東京を夜明けに出ると、浜松あたりで一服しても、正午頃には琵琶湖周辺に到着する。昼食は東岸のどこかで、ということになるけれど、仕事では、撮影の合間に水辺のカフェの桟橋に着けてハンバーガーを頬張ったり、マリーナのレストランの日替わりランチだったり…。町なかの店は明るくなかった。さぁ、どうする。<br>　で、連れ合いが近江八幡の甘味処に目をつけた。ちょうど暖簾を出した頃合い。客の姿もまばらな古民家風の空間で、思いがけず美味い和食と出会うことになった。囲炉裏の縁でいただいたのは、赤こんにゃくなど、地の素材を織り込んだ品々。仕事の旅では知ることのなかった滋賀の味だ。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2021/10/1_1-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-10772"/><figcaption>近江八幡は縦横に走る水路に癒される</figcaption></figure>
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<p>　こりゃ幸先がいい。私にとって、いい宿と美味い食べ物に出会えれば、その旅はまずは及第点(笑)。それも、こんな風に思いがけずいい出会いがあると、この先が楽しみだ。さて、これからどうするか…という話になり、そこから日本海の方向へ向かい、奥琵琶湖経由で、反時計回りで走ることにした。</p>
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<p>　目指したのは菅浦集落。30年近く前に取材で泊った時の思い出が深く刻まれていたからだ。夕方、ちょっと水辺の道を歩けば、どこか懐かしい…なんとなく怪しい…そして寂しい…横溝正史の小説の世界に迷い込んだような独特の雰囲気が漂っていた。それを思い出し、どうなっているかこの目で確かめたいと思ったのである。まぁ、真っ昼間だから雰囲気は違うだろうが、あの宿は今も残っているだろうか…軽やかに打ち返す清冽な湖北の水はそのままだろうか…そんなことが頭を巡る。この日の宿は大津。でも、到着など多少遅くなってもかまいはしない。</p>
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<p>　木之本から西浅井に向かい、山間に入る。奥琵琶湖の菅浦地区は山が湖畔に迫り、集落は水辺に貼りつくように伸び、その先は行き止まりだ。だから、木之本から琵琶湖沿いに向かうことはできず、一旦、水辺を離れて山を越え、また湖に向かって降りていくことになる。<br> 山間の道に入る手前で道の駅が目に入った。私たちは人後に落ちない道の駅マニアで、看板を見れば、反射神経のように飛び込んでしまう。まして、ここは初対面…大喜びでクルマを滑り込ませた。<br>　軽食や土産などを扱うごく普通の施設だったけれど、奥の冷蔵スペースを覗いて驚いた。奥琵琶湖の幸が並んでいる。シジミは艶々してふっくらと厚みがあり、ビワマスは目が黒々としていて、肌艶も見事だ。塩焼き用の切れ目も角がピンとしていて、鮮度のよさを伺わせる。どちらも琵琶湖産…ビワマスの美味さを知っている方なら、黙ってレジに運ぶだろう。こういう出会いがあるから、旅は楽しい。</p>
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<p>　私は常々、クルマにはクーラーボックスを１台載せておくべきだと思っている。最近はドライブに出れば、道の駅に限らず、さまざまな直売所が私たちを待っていて、野菜、魚介、穀物、惣菜、調味料…そして花や野菜の苗まで、土地の幸が目白押しだ。しかし、そんな鮮度抜群の品々を求めても、それを持ち運ぶのにクルマの中は過酷な場合が少なくない。エアコンは湿度を下げるから植物には辛いし、晴天なら駐車してちょっと離れた間に車内温度は急上昇するから魚介や肉は気を遣う。<br>　せっかくの出会いがあっても、美味しいものを美味しいままで持ち帰るのは容易じゃないのである。そこで、クーラーボックス。折り畳み式のソフトクーラーでも、ないよりはマシだけど、保温効果なら断然ハードタイプだ。居酒屋1回分も出せば、そこそこの性能が手に入るのだから、買っておいて損はないと断言できる。<br>　そんなわけで、美味いモンとの出会いなんていつ訪れるか分からないのだから、クルマで出かける時にはとりあえず載せておくことにしている。な～に、空で帰ってきたっていいじゃないですか(笑)。</p>
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<p> <strong>【筆者の紹介】<br>三浦 修<br>BXやXMのワゴンを乗り継いで、現在はEクラスのワゴンをパートナーに、晴耕雨読なぐうたら生活。月刊誌編集長を経て、編集執筆や企画で糊口をしのぐ典型的活字中毒者。</strong> </p>
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<p>【ひねもすのたりワゴン生活】<br> 旅、キャンプ、釣り、果樹園…相棒のステーションワゴンとのんびり暮らすあれやこれやを綴ったエッセイ。</p>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+F3KS36+4U6K+5YJRM" rel="nofollow">楽天Amazon1位！Youtuberも絶賛の大トロ牛たん、お肉のお取り寄せグルメ【伊達のくら】</a>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKOSK+DT4YWI+4MUY+5YRHE" rel="nofollow">あの「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」がご自宅で食べられる【俺のEC】</a>
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<a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKFDP+46MOTU+4SR6+614CY" rel="nofollow">築地直送！生本鮪と肉の専門店【築地わだつみ】</a>
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