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	<title>メルセデス・ベンツ SLS AMG - AUTO BILD JAPAN Web（アウトビルトジャパンウェブ） 世界最大級のクルマ情報サイト</title>
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	<description>世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット！</description>
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		<title>伝説の300SLを彷彿させる「メルセデス・ベンツ SLS AMG」　後編</title>
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		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 16 Jun 2025 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="640" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" fetchpriority="high" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>後編では、SLS AMGの受動的安全性（事故が起こった後の被害を最小限に止める安全性）を主に紹介する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ボディシェル</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのボディシェルは、スーパースポーツカーとしての走行性能を追求しながらも最高水準の受動的安全性能をを高いレベルで確保するために、96%がアルミニウムで構成されており、軽量であるばかりか高剛性を得ている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52382,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/36.jpg" alt="" class="wp-image-52382"/><figcaption class="wp-element-caption">紫部分がアルミニウム押し出し材(削り出し材)で45%、緑部分がアルミニウム板材パネルで31%、赤部分が鋳造アルミニウムで20%となっており、合計96%ものアルミニウムで構成されている。黄部分のスチールはわずか4%となっている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>アルミニウムを主体としているものの、Aピラーにはスチール(熱間圧延の極超高張力鋼板)を使用して、横転時や衝突時の安全性を高めるなど、適材適所で素材を使い分けることにより衝撃吸収・拡散をより効果的に行っている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>紫部分がアルミニウム押し出し材(削り出し材)で45%、緑部分がアルミニウム板材パネルで31%、赤部分が鋳造アルミニウムで20%となっており、合計96%ものアルミニウムで構成されている。黄部分のスチールはわずか4%となっているが先述の如く、横転時や衝突時の安全性を高める為にAピラーに熱間圧延の極超高張力鋼板が使用されている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">フロントの衝撃吸収・拡散</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>フロント衝突時の衝撃吸収・拡散は次の通りである。フロントエンドからより後方にエンジンを配置したレイアウトによって、フロントに大きなクラッシャブルゾーンを確保し、またフロント衝撃をボディのセンター、ボディの下部、ホディの両サイド、さらに、Aピラーを通してルーフ及びサイドドアへと拡散する構造になっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">サイド衝撃吸収・拡散</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>サイド衝突時の衝撃吸収・拡散は冷間圧延の高張力鋼板を使用したサイドインパクトビーム(補強材)が衝撃を受け止め、サイドボディ上部と下部へと衝撃を拡散する構造になっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52373,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/スライド3-2-1024x591.jpg" alt="" class="wp-image-52373"/><figcaption class="wp-element-caption">フロントの衝撃吸収・拡散（上段）：フロント衝撃をボディのセンター、ボディの下部、ホディの両サイド、さらに、Aピラーを通してルーフ及びサイドドアへと拡散する構造になっている。サイド衝撃吸収・拡散（下段）：冷間圧延の高張力鋼板を使用したサイドインパクトビーム(補強材)]が衝撃を受け止め、サイドボディ上部と下部へと衝撃を拡散する構造。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">最高水準の安全装備</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>3点式シートベルト、シートベルトテンショナー、ベルトフォースリミッター、合計8個のSRSエアバックを採用。衝撃の大きさに応じて膨張具合を変化させる2段階式エアバックは運転席と助手席に採用している。さらに運転席・助手席にもニーバッグを採用し衝撃時にドライバーや助手席側の乗員の身体が前方へ移動することを防ぎ、シートベルトとSRSエアバックの効果を最大限に活かしている。シート内蔵サイドバッグ2個とドア内蔵ヘッドバッグ2個は、側面衝突時に乗員がドアやルーフライニングに衝突するのを防ぐ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:media-text {"mediaId":52370,"mediaType":"image"} -->
<div class="wp-block-media-text is-stacked-on-mobile"><figure class="wp-block-media-text__media"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/インテリア.jpg" alt="" class="wp-image-52370 size-full"/></figure><div class="wp-block-media-text__content"><!-- wp:paragraph {"placeholder":"コンテンツ…"} -->
<p>安全装備満載のSLS AMGのインテリア。有償オプションのナッパフルレザー（上から）（カラーNo.565ボーセレン/ブラック）（カラーNo.505サンド）（カラーNo.507クラシックレッド）。</p>
<!-- /wp:paragraph --></div></div>
<!-- /wp:media-text -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ガルウィングドアの安全性</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ガルウィングドアを採用したことにより、クラッシュアクティブ・エグジット・エイドが装備された。ガルウィングドアのヒンジ部に少量の火薬を内蔵しており、万一の事故の際に車体が横転した場合、SRSエアバッグのコントロールユニットからの信号でガルウィングドアヒンジ部の火薬を点火する。そうすると車体とヒンジの結合が解除され、救助隊がドアを取り外せるようになっており、迅速な救助活動をサポートする。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52384,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/01（9）.jpg" alt="" class="wp-image-52384"/><figcaption class="wp-element-caption">SLS AMGガルウィングドア独自の安全性は、クラッシュアクティブ・エグジット・エイドが装備されている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さらに、ガルウィングドアは安全のため50km/h以上での走行中にはオートロックされる。つまり、ガルウィングドアは構造上、走行中でも容易に開く為、安全機構を備えて安全性を確保している(通常のドアは風圧がかかるために開かない)。また、ガルウィングドア内側にサイドピンを装備して、側面衝突時にはサイドピンとサイドインパクトビーム(補強材)がボディへの衝撃を効果的に分散するようになっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">最先端の安全性能・F1世界選手権シリーズのオフィシャルセーフティカーに</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGは、そのポテンシャルと共に最先端の安全性能が認められ、2010年からSL 63 AMGに代わってF1世界選手権シリーズのセーフティカーとなった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52383,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/40.jpg" alt="" class="wp-image-52383"/><figcaption class="wp-element-caption">SLS AMGは、最先端の安全性能が認められ、2010年からSL 63 AMGに代わってF1世界選手権シリーズのセーフティカーに採用された。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMGアルビームシルバーとマットペイント2色</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのボディカラーには、専用の9色が設定された。標準カラーは「197 オブシディアンブラック」と「775 イリジウムシルバー」の2色で、他の7色は、全て有償オプションとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その中で最もユニークなカラーは、AMGアルビームシルバーだ。新しい加工プロセスにより液体金属のような光沢を放ち、ボディを金属の皮膚のように包み込むことで、ガルウィングの魅力的なボディラインを他のペイントにも増して強調するとともに、光の反射の加減により生き生きと見せる効果を生み出している。なお、この効果は直径30～50ナノメ－トルの微小な色素によってもたらされる特殊な塗料によるもので、塗装には大変に手間がかかった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>その塗装は多層ペイント塗装（アルビーム部分だけで3層）といって、一層塗るごとに手作業による磨き工程を入れて3度に分けて塗装されている。そのため、アルビームシルバーの塗装工程には、標準色、特注色塗装に比べると、2.5倍もの時間が必要となった。当然、この手間は価格に反映されて、およそ150万円のオプションとなっていた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「044 designoマグノアラナイトグレー」と「054 AMGマグノモンツァグレー」の時代を先取りした2色のマットペイントも魅力的である。シルクマットの塗装により、エッジの輪郭をシャープに見せることで、SLS AMGのスポーティな性格を強調している。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さらに別の角度から、SLS AMGの特徴を把握してみたい。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">誰が為のSLS AMGなのか？</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>近来、稀なエンスー向きのメルセデス・ベンツだった。</strong><br>当時のSLクラスの生産プログラムには、高級スポーツタイプとしてAMGがあった。それらのオーナーの中から、サーキット走行を含めた、よりスポーツ性の高いモデルを求める選りすぐりの腕自慢のために、SLS AMGは開発された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>メルセデス・ベンツはSLS AMGのデビューに合わせて、構想段階であった「AMGドライビングアカデミー」を実施に移した。その講習内容は、一流インストラクターによる車両紹介、レーシングタクシー（デモ運転）、サーキット走行で、SLS AMGの性能を知り、ドライビングテクニックを学べる魅力的プログラムだ。そう、SLS AMGは心にマニアックな火を燃やしてくれるモデルなのだ！</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>次のページではSLS AMGは何がすごいのかを解説します。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="640" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/19-3-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
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<p>後編では、SLS AMGの受動的安全性（事故が起こった後の被害を最小限に止める安全性）を主に紹介する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ボディシェル</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのボディシェルは、スーパースポーツカーとしての走行性能を追求しながらも最高水準の受動的安全性能をを高いレベルで確保するために、96%がアルミニウムで構成されており、軽量であるばかりか高剛性を得ている。</p>
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<p>アルミニウムを主体としているものの、Aピラーにはスチール(熱間圧延の極超高張力鋼板)を使用して、横転時や衝突時の安全性を高めるなど、適材適所で素材を使い分けることにより衝撃吸収・拡散をより効果的に行っている。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>紫部分がアルミニウム押し出し材(削り出し材)で45%、緑部分がアルミニウム板材パネルで31%、赤部分が鋳造アルミニウムで20%となっており、合計96%ものアルミニウムで構成されている。黄部分のスチールはわずか4%となっているが先述の如く、横転時や衝突時の安全性を高める為にAピラーに熱間圧延の極超高張力鋼板が使用されている。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">フロントの衝撃吸収・拡散</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>フロント衝突時の衝撃吸収・拡散は次の通りである。フロントエンドからより後方にエンジンを配置したレイアウトによって、フロントに大きなクラッシャブルゾーンを確保し、またフロント衝撃をボディのセンター、ボディの下部、ホディの両サイド、さらに、Aピラーを通してルーフ及びサイドドアへと拡散する構造になっている。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">サイド衝撃吸収・拡散</h3>
<!-- /wp:heading -->

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<p>サイド衝突時の衝撃吸収・拡散は冷間圧延の高張力鋼板を使用したサイドインパクトビーム(補強材)が衝撃を受け止め、サイドボディ上部と下部へと衝撃を拡散する構造になっている。</p>
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<h3 class="wp-block-heading">最高水準の安全装備</h3>
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<p>3点式シートベルト、シートベルトテンショナー、ベルトフォースリミッター、合計8個のSRSエアバックを採用。衝撃の大きさに応じて膨張具合を変化させる2段階式エアバックは運転席と助手席に採用している。さらに運転席・助手席にもニーバッグを採用し衝撃時にドライバーや助手席側の乗員の身体が前方へ移動することを防ぎ、シートベルトとSRSエアバックの効果を最大限に活かしている。シート内蔵サイドバッグ2個とドア内蔵ヘッドバッグ2個は、側面衝突時に乗員がドアやルーフライニングに衝突するのを防ぐ。</p>
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<h3 class="wp-block-heading">ガルウィングドアの安全性</h3>
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<p>ガルウィングドアを採用したことにより、クラッシュアクティブ・エグジット・エイドが装備された。ガルウィングドアのヒンジ部に少量の火薬を内蔵しており、万一の事故の際に車体が横転した場合、SRSエアバッグのコントロールユニットからの信号でガルウィングドアヒンジ部の火薬を点火する。そうすると車体とヒンジの結合が解除され、救助隊がドアを取り外せるようになっており、迅速な救助活動をサポートする。</p>
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<p>SLS AMGは、そのポテンシャルと共に最先端の安全性能が認められ、2010年からSL 63 AMGに代わってF1世界選手権シリーズのセーフティカーとなった。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMGアルビームシルバーとマットペイント2色</h3>
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<p>SLS AMGのボディカラーには、専用の9色が設定された。標準カラーは「197 オブシディアンブラック」と「775 イリジウムシルバー」の2色で、他の7色は、全て有償オプションとなっている。</p>
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<p>その中で最もユニークなカラーは、AMGアルビームシルバーだ。新しい加工プロセスにより液体金属のような光沢を放ち、ボディを金属の皮膚のように包み込むことで、ガルウィングの魅力的なボディラインを他のペイントにも増して強調するとともに、光の反射の加減により生き生きと見せる効果を生み出している。なお、この効果は直径30～50ナノメ－トルの微小な色素によってもたらされる特殊な塗料によるもので、塗装には大変に手間がかかった。</p>
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<p>その塗装は多層ペイント塗装（アルビーム部分だけで3層）といって、一層塗るごとに手作業による磨き工程を入れて3度に分けて塗装されている。そのため、アルビームシルバーの塗装工程には、標準色、特注色塗装に比べると、2.5倍もの時間が必要となった。当然、この手間は価格に反映されて、およそ150万円のオプションとなっていた。</p>
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<p>「044 designoマグノアラナイトグレー」と「054 AMGマグノモンツァグレー」の時代を先取りした2色のマットペイントも魅力的である。シルクマットの塗装により、エッジの輪郭をシャープに見せることで、SLS AMGのスポーティな性格を強調している。</p>
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<p>さらに別の角度から、SLS AMGの特徴を把握してみたい。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">誰が為のSLS AMGなのか？</h3>
<!-- /wp:heading -->

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<p><strong>近来、稀なエンスー向きのメルセデス・ベンツだった。</strong><br>当時のSLクラスの生産プログラムには、高級スポーツタイプとしてAMGがあった。それらのオーナーの中から、サーキット走行を含めた、よりスポーツ性の高いモデルを求める選りすぐりの腕自慢のために、SLS AMGは開発された。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<p>メルセデス・ベンツはSLS AMGのデビューに合わせて、構想段階であった「AMGドライビングアカデミー」を実施に移した。その講習内容は、一流インストラクターによる車両紹介、レーシングタクシー（デモ運転）、サーキット走行で、SLS AMGの性能を知り、ドライビングテクニックを学べる魅力的プログラムだ。そう、SLS AMGは心にマニアックな火を燃やしてくれるモデルなのだ！</p>
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<p><strong>次のページではSLS AMGは何がすごいのかを解説します。</strong></p>
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		<title>伝説の300SLを彷彿させる「メルセデス・ベンツ SLS AMG」　中編</title>
		<link>https://autobild.jp/51965/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 13 Jun 2025 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
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					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="697" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）-300x218.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）-768x558.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">エンジンよりも速いシャーシ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>メルセデス・ベンツがいう高性能車とは高い次元でバランスのとれた、誰にでもコントロール出来る車である。エンジンパワーが強すぎてコントロールの難しい車はメルセデス・ベンツでは不合格。即ち、エンジン性能をフルに発揮させても余裕あるサスペンション、ブレーキ、ハンドルで構成されるシャーシがしっかりしていなければならないのだ。これがメルセデス・ベンツ伝統の「エンジンよりも速いシャーシ」の意味である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">One man- One engine</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのエンジンは、エンジンバカと呼ばれたフリードリッヒ・アイヒラー博士が3年の歳月をかけて開発した芸術作品である。エンジンを構成する550個のパーツは、すべて緻密な計算の基に設計されている。加えて、これらのパーツ類は、すべて専門の検査用具を使用し、600時間以上に亘る過酷な検査を受け、耐久性を確かめた後に初めて使用される。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52368,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMGエンジン組み立て-1024x338.jpg" alt="" class="wp-image-52368"/><figcaption class="wp-element-caption">「One man- One engine」手作業で組み立てられる「M159」DOHC、V型8気筒、6.3Lエンジン。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ドライサンプエンジンオイル潤滑システムを採用</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>従来の「M156」エンジンをベースに、120以上のパーツを新設計した新型DOHC、V型8気筒、6,208cc自然吸気エンジン「M159」を搭載している。最高出力は571PS/6.800rpm、最大トルクは66.3kgm/4.750rpm、最高速度は317km/h(リミッター作動)、0～100km/h加速は3.8秒とスーパースポーツにふさわしい圧倒的な高性能を発揮。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「M159」の開発においては、気流を最適化し吸気効率を高めたマグネシウム製インテークマニホールドシステムや、よりきめ細かい制御を行う可変吸排気バルブ／カムシャフトコントロールシステム、等長エグゾーストマニフォールド、エクゾーストシステムのスロットル小径化等の改良点が挙げられる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52364,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/22-1.jpg" alt="" class="wp-image-52364"/><figcaption class="wp-element-caption">ドライサンプエンジンオイル潤滑システム。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「M156」に比較して、最高出力は9%近く向上するとともに、全回転域でのスロットルレスポンスも大幅に向上、電子制御のスロットルは全開まで0.15秒しか要さず、卓越したレスポンスを誇っている。また、エンジンオイル潤滑をドライサンプ方式にすることにより、エンジン位置をこれまでよりかなり低くすることと、高速コーナリング時の強い橫Gがかかった状態でも安定的なオイル供給が可能となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">トルクチューブを備えたトランスアクスル式デュアルクラッチトランスミッション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGの強力なエンジンパワーのリアアクスルへの伝達には、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のマシンにも採用されている、たった4kgの軽量かつ高剛性なカーボンファイバー製ドライブシャフトが採用されている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52371,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/スライド1-6-1024x635.jpg" alt="" class="wp-image-52371"/></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>鋳造モノブロック構造の25kgのアルミニウム製トルクチューブからリアアクスルに搭載されたメルセデス・ベンツ初採用のデュアルクラッチトランスミッションに接続している。このメリットは、エンジンとトランスミッションとの間が高剛性リンクとなることにより、発生するトルクに対するレスポンスが最適化されることにある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52365,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/23-2.jpg" alt="" class="wp-image-52365"/><figcaption class="wp-element-caption">トランスアクスル・レイアウト：トランスミッションをリアアクスル後方に配置し、理想的な重量配分を実現。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>トランスミッションをリアアクスル後方に配置するトランスアクスル・レイアウトの採用により、フロントアクスル後方にエンジンが配置されたフロントミッドシップと併せて47:53という理想的な前後重量配分を実現。スーパースポーツカーに相応しいメカニズムが完成した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">新開発のAMGスピードシフトDCT 7速トランスミッション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>新開発のAMGスピードシフトDCT 7速トランスミッションは、シフトタイムが100ミリ秒に短縮され、トラクションが途切れない素早いギアチェンジを実現。このDCTの意味はディアル・クラッチ・テクノロジーの略。つまり、エンジンの動力をギアセットに伝えるトルクコンバーターに代わり、湿式多板クラッチを採用し、マニュアルトランスミッションのようなダイレクト感とスピーディなシフトチェンジを実現(湿式とはいつも潤滑油で冷却されていることであり、多板とは薄いクラッチ板を何枚も重ねて押し付けて使う動力伝達装置)。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52369,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMGドライブトレインテスト-1024x338.jpg" alt="" class="wp-image-52369"/><figcaption class="wp-element-caption">トランスアクスルの耐久テスト。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ドライブモードは、C=コントロールエフィシェンシー(燃費優先)、S=スポーツ、S＋=スポーツプラス、M=マニュアルの4つの異なるモードを備えている。特に、Mモードではシフトチェンジに要する時間が0.1秒以下となり、スポーツ走行にも対応。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52366,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/32-2.jpg" alt="" class="wp-image-52366"/><figcaption class="wp-element-caption">シフトノブ左側にC、S、S＋、Mの4つのドライブモードセレクターが見える。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>さらにF1テクノロジーを受け継ぐRACE START機能も搭載しており、発進時のトラクションを最大化する。S、S＋、Mの3つのモードでは、自動ブリッピング機能が働き、AMGドライブユニットシステムのトルクレギュレーターにより管理されている。加えて、コンパクトなトランスミッションケースに一体化した機械式LSD (リミテッド・スリップ・デファレンシャル)により優れたトラクション性能を発揮し、SLS AMGの卓越したパワーを確実に路面に伝達する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMGスポーツサスペンション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>レーシングスピリット溢れるアルミニウム製4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。メルセデス・ベンツとAMGは、理想的なスーパースポーツカーを造り上げ、サーキット性能とメルセデス・ベンツならではの長距離快適性を両立させることを目指して、洗練されたシャーシレイアウトを実現した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>4つのホイールの支持には、F1などのレースでも実績を挙げたトラックロッド付きデュアルAアームを採用している。専用設計のダブルウィッシュボーンサスペンションは、ホイール支持とサスペンション機能は互いに分離しており、スプリングストラット／ダンパーストラットを下側のラテラルリンクで支えている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この剛性と操縦安定性に優れるダブルウィシュボーン式は、上下動を最小限に抑え、さらに正確な方向性を保持し、極めて厳しい状況においても最適なロードホールディングを確保する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">リトラクタブル・リアスポイラー</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>トランクリッドに120km/hを越えると自動的に立ち上がるリトラクタブル・リアスポイラーを装備しており、高速域でのダウンフォースを高め、優れた高速安定に貢献している。しかもこのリトラクタブル・リアスポイラーは、80km/h以下になると自動的に格納するが、センターコンソールのスイッチによってマニュアル操作も可能。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ステアリングシステム</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>固定ギアレシオの車速感応型パワーステアリングを採用。ラック＆ピニオン式ステアリングは、13.6:1の固定ギアレシオを採用し、スーパースポーツ特有のクイックでダイレクトであるステアリングフィールを常に提供している。車速に応じてアシスト量が変化するパラメーターステアリングにより、速度が上がるにつれてドライバーへのフィードバックを高める。これは高速での直進走行時に極めて重要な要素となる。ステアリングギアはエンジンの前側、フレームタイプのインテグラルサポートにマウントされており、またエンジンの搭載位置を低くすることに貢献している。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">３ステージESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>スポーツモード付き３ステージのESPを採用。シフトレバー橫のESPスイッチで3つのモ－ドを切り替えることができ、しかも選択したモードはマルチファンクションディスプレイに表示される。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP ONモードでは、ハンドリングが不安定になると1つ以上のホイールに対してブレーキ介入を行うと共に、エンジントルクを絞る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP SPORTモードはESPキーを短時間押すと起動。このモードでは、オーバーステアやアンダーステアを修正するブレーキ介入とエンジントルクの制御機能を起動する値が高くなり、例えばより大きなドリフトアングルを許容するようになるなど、遥かにダイナミックな走りを楽しむことができる。ただし、ブレーキペタルを強く踏むとただちに通常モードであるESP ONモードに戻る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52394,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/41-1024x495.jpg" alt="" class="wp-image-52394"/><figcaption class="wp-element-caption">すべては安全に、速く走るために、技術の粋が込められている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP OFFモードはESPキーを押し続けると起動する。このモードでは、ハンドリングをコントロールする介入動作やエンジントルクの低減は行われない為、ドライビングスキルを最大限に発揮することができる。このモードでもブレーキペダルを強く踏むと通常のESP ONモードに戻る。しかもESP OFFの時はプレセーフの機能（事故が起こる0.2秒前の予測乗員保護安全性）は解除される。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ASR(アクセレレーション・スキッドコントロール)のトラクション機能は3つのESPモード全てで作動する。センサーが駆動輪を常に監視し、いずれかが空転しそうになると適切なブレーキ圧を加え、もう一方の駆動輪のトラクションを大幅に改善する。また極めてダイナミックな走行時のトラクション確保には、標準装備の機械式多板LSD(リミテッド・スリツプ・ディファレンシャルロック)も大きく貢献し、エンジン出力を確実に路面へ伝達する効果を高めている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMG強化ブレーキシステム</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「ブレーキを制するものは、自動車をも制する」といわれるほど、止まる性能は重要である。SLS AMGのブレーキにはAMGハイパフォーマンスコンポジットブレーキを採用。フロントには6ピストンキャリパー、リアに４ピストンキャリパーと大径の鋳鉄製ドリルドベンチレーテッドディスクを組み合わせて、制動距離を大幅に短縮し、優れた制動力と正確なコントロール性を誇る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52372,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/スライド2-6-1024x658.jpg" alt="" class="wp-image-52372"/><figcaption class="wp-element-caption">フロントには直径=390mm、厚さ=36mm、重量=13.5kg、リアには直径=360mm、厚さ=26mm、重量=10.6kgのベンチレーテッドディスクを採用。AMG CARBON CERAMICの文字が入った専用色のキャリパーを備えるAMGカーボンセラミックブレーキがオプション設定された。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>オプション装備として、レース用スペックのAMGカーボンセラミックブレーキを設定し、AMG CARBON CERAMICの文字が入った専用色のキャリパーを備えている。このカーボンセラミックブレーキは、1.700℃の高温の真空強化処理が施され、硬度が高められ耐フェード性に優れ圧倒的なストッピングパワーを誇り安全性を高めている。しかも鋳鉄製のノーマルディスクに対して約40%軽量なので、バネ下重量の低減による俊敏なハンドリングと快適性の向上にも貢献している。加えて極めて硬いため、一般的なディスクに比べて長寿命になっている。フロントディスクは大径化され、直径=402mm、厚さ=39mm、重量=7.9kg、リアは直径=360mm、厚さ=32mm、重量=6.5kgとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>次回は後編として、SLS AMGの受動的安全性（事故が起こった後の被害を最小限に止める安全性）を紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>TEXT：妻谷裕二<br>PHOTO：メルセデス・ベンツAG、メルセデス・ベンツミュージアム、妻谷コレクション。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>妻谷裕二（Hiroji Tsumatani）<br>1949年生まれ。幼少の頃から車に興味を持ち、1972年ヤナセに入社以来、40年間に亘り販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特に輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版カタログや販売教育資料等を制作。また、メルセデス・ベンツよもやま話全88話の執筆と安全性の独自講演会も実施。趣味はクラシックカーとプラモデル。現在は大阪日独協会会員。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="697" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）-300x218.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01（5）-768x558.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">エンジンよりも速いシャーシ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>メルセデス・ベンツがいう高性能車とは高い次元でバランスのとれた、誰にでもコントロール出来る車である。エンジンパワーが強すぎてコントロールの難しい車はメルセデス・ベンツでは不合格。即ち、エンジン性能をフルに発揮させても余裕あるサスペンション、ブレーキ、ハンドルで構成されるシャーシがしっかりしていなければならないのだ。これがメルセデス・ベンツ伝統の「エンジンよりも速いシャーシ」の意味である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">One man- One engine</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのエンジンは、エンジンバカと呼ばれたフリードリッヒ・アイヒラー博士が3年の歳月をかけて開発した芸術作品である。エンジンを構成する550個のパーツは、すべて緻密な計算の基に設計されている。加えて、これらのパーツ類は、すべて専門の検査用具を使用し、600時間以上に亘る過酷な検査を受け、耐久性を確かめた後に初めて使用される。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMGエンジン組み立て-1024x338.jpg" alt="" class="wp-image-52368"/><figcaption class="wp-element-caption">「One man- One engine」手作業で組み立てられる「M159」DOHC、V型8気筒、6.3Lエンジン。</figcaption></figure>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ドライサンプエンジンオイル潤滑システムを採用</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>従来の「M156」エンジンをベースに、120以上のパーツを新設計した新型DOHC、V型8気筒、6,208cc自然吸気エンジン「M159」を搭載している。最高出力は571PS/6.800rpm、最大トルクは66.3kgm/4.750rpm、最高速度は317km/h(リミッター作動)、0～100km/h加速は3.8秒とスーパースポーツにふさわしい圧倒的な高性能を発揮。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「M159」の開発においては、気流を最適化し吸気効率を高めたマグネシウム製インテークマニホールドシステムや、よりきめ細かい制御を行う可変吸排気バルブ／カムシャフトコントロールシステム、等長エグゾーストマニフォールド、エクゾーストシステムのスロットル小径化等の改良点が挙げられる。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/22-1.jpg" alt="" class="wp-image-52364"/><figcaption class="wp-element-caption">ドライサンプエンジンオイル潤滑システム。</figcaption></figure>
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<p>「M156」に比較して、最高出力は9%近く向上するとともに、全回転域でのスロットルレスポンスも大幅に向上、電子制御のスロットルは全開まで0.15秒しか要さず、卓越したレスポンスを誇っている。また、エンジンオイル潤滑をドライサンプ方式にすることにより、エンジン位置をこれまでよりかなり低くすることと、高速コーナリング時の強い橫Gがかかった状態でも安定的なオイル供給が可能となった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">トルクチューブを備えたトランスアクスル式デュアルクラッチトランスミッション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGの強力なエンジンパワーのリアアクスルへの伝達には、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のマシンにも採用されている、たった4kgの軽量かつ高剛性なカーボンファイバー製ドライブシャフトが採用されている。</p>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>鋳造モノブロック構造の25kgのアルミニウム製トルクチューブからリアアクスルに搭載されたメルセデス・ベンツ初採用のデュアルクラッチトランスミッションに接続している。このメリットは、エンジンとトランスミッションとの間が高剛性リンクとなることにより、発生するトルクに対するレスポンスが最適化されることにある。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52365,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/23-2.jpg" alt="" class="wp-image-52365"/><figcaption class="wp-element-caption">トランスアクスル・レイアウト：トランスミッションをリアアクスル後方に配置し、理想的な重量配分を実現。</figcaption></figure>
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<p>トランスミッションをリアアクスル後方に配置するトランスアクスル・レイアウトの採用により、フロントアクスル後方にエンジンが配置されたフロントミッドシップと併せて47:53という理想的な前後重量配分を実現。スーパースポーツカーに相応しいメカニズムが完成した。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">新開発のAMGスピードシフトDCT 7速トランスミッション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>新開発のAMGスピードシフトDCT 7速トランスミッションは、シフトタイムが100ミリ秒に短縮され、トラクションが途切れない素早いギアチェンジを実現。このDCTの意味はディアル・クラッチ・テクノロジーの略。つまり、エンジンの動力をギアセットに伝えるトルクコンバーターに代わり、湿式多板クラッチを採用し、マニュアルトランスミッションのようなダイレクト感とスピーディなシフトチェンジを実現(湿式とはいつも潤滑油で冷却されていることであり、多板とは薄いクラッチ板を何枚も重ねて押し付けて使う動力伝達装置)。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMGドライブトレインテスト-1024x338.jpg" alt="" class="wp-image-52369"/><figcaption class="wp-element-caption">トランスアクスルの耐久テスト。</figcaption></figure>
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<p>ドライブモードは、C=コントロールエフィシェンシー(燃費優先)、S=スポーツ、S＋=スポーツプラス、M=マニュアルの4つの異なるモードを備えている。特に、Mモードではシフトチェンジに要する時間が0.1秒以下となり、スポーツ走行にも対応。</p>
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<!-- wp:image {"id":52366,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/32-2.jpg" alt="" class="wp-image-52366"/><figcaption class="wp-element-caption">シフトノブ左側にC、S、S＋、Mの4つのドライブモードセレクターが見える。</figcaption></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>さらにF1テクノロジーを受け継ぐRACE START機能も搭載しており、発進時のトラクションを最大化する。S、S＋、Mの3つのモードでは、自動ブリッピング機能が働き、AMGドライブユニットシステムのトルクレギュレーターにより管理されている。加えて、コンパクトなトランスミッションケースに一体化した機械式LSD (リミテッド・スリップ・デファレンシャル)により優れたトラクション性能を発揮し、SLS AMGの卓越したパワーを確実に路面に伝達する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMGスポーツサスペンション</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>レーシングスピリット溢れるアルミニウム製4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。メルセデス・ベンツとAMGは、理想的なスーパースポーツカーを造り上げ、サーキット性能とメルセデス・ベンツならではの長距離快適性を両立させることを目指して、洗練されたシャーシレイアウトを実現した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>4つのホイールの支持には、F1などのレースでも実績を挙げたトラックロッド付きデュアルAアームを採用している。専用設計のダブルウィッシュボーンサスペンションは、ホイール支持とサスペンション機能は互いに分離しており、スプリングストラット／ダンパーストラットを下側のラテラルリンクで支えている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>この剛性と操縦安定性に優れるダブルウィシュボーン式は、上下動を最小限に抑え、さらに正確な方向性を保持し、極めて厳しい状況においても最適なロードホールディングを確保する。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">リトラクタブル・リアスポイラー</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>トランクリッドに120km/hを越えると自動的に立ち上がるリトラクタブル・リアスポイラーを装備しており、高速域でのダウンフォースを高め、優れた高速安定に貢献している。しかもこのリトラクタブル・リアスポイラーは、80km/h以下になると自動的に格納するが、センターコンソールのスイッチによってマニュアル操作も可能。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ステアリングシステム</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>固定ギアレシオの車速感応型パワーステアリングを採用。ラック＆ピニオン式ステアリングは、13.6:1の固定ギアレシオを採用し、スーパースポーツ特有のクイックでダイレクトであるステアリングフィールを常に提供している。車速に応じてアシスト量が変化するパラメーターステアリングにより、速度が上がるにつれてドライバーへのフィードバックを高める。これは高速での直進走行時に極めて重要な要素となる。ステアリングギアはエンジンの前側、フレームタイプのインテグラルサポートにマウントされており、またエンジンの搭載位置を低くすることに貢献している。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">３ステージESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>スポーツモード付き３ステージのESPを採用。シフトレバー橫のESPスイッチで3つのモ－ドを切り替えることができ、しかも選択したモードはマルチファンクションディスプレイに表示される。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP ONモードでは、ハンドリングが不安定になると1つ以上のホイールに対してブレーキ介入を行うと共に、エンジントルクを絞る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP SPORTモードはESPキーを短時間押すと起動。このモードでは、オーバーステアやアンダーステアを修正するブレーキ介入とエンジントルクの制御機能を起動する値が高くなり、例えばより大きなドリフトアングルを許容するようになるなど、遥かにダイナミックな走りを楽しむことができる。ただし、ブレーキペタルを強く踏むとただちに通常モードであるESP ONモードに戻る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52394,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/41-1024x495.jpg" alt="" class="wp-image-52394"/><figcaption class="wp-element-caption">すべては安全に、速く走るために、技術の粋が込められている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ESP OFFモードはESPキーを押し続けると起動する。このモードでは、ハンドリングをコントロールする介入動作やエンジントルクの低減は行われない為、ドライビングスキルを最大限に発揮することができる。このモードでもブレーキペダルを強く踏むと通常のESP ONモードに戻る。しかもESP OFFの時はプレセーフの機能（事故が起こる0.2秒前の予測乗員保護安全性）は解除される。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ASR(アクセレレーション・スキッドコントロール)のトラクション機能は3つのESPモード全てで作動する。センサーが駆動輪を常に監視し、いずれかが空転しそうになると適切なブレーキ圧を加え、もう一方の駆動輪のトラクションを大幅に改善する。また極めてダイナミックな走行時のトラクション確保には、標準装備の機械式多板LSD(リミテッド・スリツプ・ディファレンシャルロック)も大きく貢献し、エンジン出力を確実に路面へ伝達する効果を高めている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">AMG強化ブレーキシステム</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>「ブレーキを制するものは、自動車をも制する」といわれるほど、止まる性能は重要である。SLS AMGのブレーキにはAMGハイパフォーマンスコンポジットブレーキを採用。フロントには6ピストンキャリパー、リアに４ピストンキャリパーと大径の鋳鉄製ドリルドベンチレーテッドディスクを組み合わせて、制動距離を大幅に短縮し、優れた制動力と正確なコントロール性を誇る。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52372,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/スライド2-6-1024x658.jpg" alt="" class="wp-image-52372"/><figcaption class="wp-element-caption">フロントには直径=390mm、厚さ=36mm、重量=13.5kg、リアには直径=360mm、厚さ=26mm、重量=10.6kgのベンチレーテッドディスクを採用。AMG CARBON CERAMICの文字が入った専用色のキャリパーを備えるAMGカーボンセラミックブレーキがオプション設定された。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>オプション装備として、レース用スペックのAMGカーボンセラミックブレーキを設定し、AMG CARBON CERAMICの文字が入った専用色のキャリパーを備えている。このカーボンセラミックブレーキは、1.700℃の高温の真空強化処理が施され、硬度が高められ耐フェード性に優れ圧倒的なストッピングパワーを誇り安全性を高めている。しかも鋳鉄製のノーマルディスクに対して約40%軽量なので、バネ下重量の低減による俊敏なハンドリングと快適性の向上にも貢献している。加えて極めて硬いため、一般的なディスクに比べて長寿命になっている。フロントディスクは大径化され、直径=402mm、厚さ=39mm、重量=7.9kg、リアは直径=360mm、厚さ=32mm、重量=6.5kgとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>次回は後編として、SLS AMGの受動的安全性（事故が起こった後の被害を最小限に止める安全性）を紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>TEXT：妻谷裕二<br>PHOTO：メルセデス・ベンツAG、メルセデス・ベンツミュージアム、妻谷コレクション。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p><strong>【筆者の紹介】<br>妻谷裕二（Hiroji Tsumatani）<br>1949年生まれ。幼少の頃から車に興味を持ち、1972年ヤナセに入社以来、40年間に亘り販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特に輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版カタログや販売教育資料等を制作。また、メルセデス・ベンツよもやま話全88話の執筆と安全性の独自講演会も実施。趣味はクラシックカーとプラモデル。現在は大阪日独協会会員。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>伝説の300SLを彷彿させる「メルセデス・ベンツ SLS AMG」　前編</title>
		<link>https://autobild.jp/50697/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[ehara]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 11 Jun 2025 06:50:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[面白ネタ＆ストーリー]]></category>
		<category><![CDATA[300SLガルウィング]]></category>
		<category><![CDATA[M159]]></category>
		<category><![CDATA[Mercedes-Benz]]></category>
		<category><![CDATA[Mercedes-Benz SLS AMG]]></category>
		<category><![CDATA[ガルウィングドア]]></category>
		<category><![CDATA[スーパースポーツカー]]></category>
		<category><![CDATA[ドイツ車]]></category>
		<category><![CDATA[メルセデス・ベンツ]]></category>
		<category><![CDATA[メルセデス・ベンツ SLS AMG]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://autobild.jp/?p=50697</guid>

					<description><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="640" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGは、メルセデス・ベンツとAMGの両ブランドの強みを活かしたスーパースポーツカーだ。今やメルセデス・ベンツの伝説となった300SLガルウィングのスタイルに最新のAMGの技術を融合させて現代に蘇えらせのが、このスーパースポーツカーSLS AMGである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>アルミニウム・スペースフレームとガルウィングドアとの構成が、まさに伝説の300SLを彷彿させている。しかも、AMGが1967年の創業時から55年以上もの間、モータースポーツで培ってきた技術を余すことなく注ぎ込んだ6.2リッターV8エンジン「M159」が搭載された。これぞ「血統書付きのサラブレッド」である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52351,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4.jpg" alt="" class="wp-image-52351"/><figcaption class="wp-element-caption">伝説の300SLとSLS AMG。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">開発コンセプト</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>当時のAMGが、シャーシ、ボディから開発した車両にはレース用のCLK-GTRなどがあったが、ゼロから開発した最初の市販車はSLS AMGが最初である。従って、AMGが理想と考えるスポーツカーを追求し、具現化するというコンセプトで開発されたのである。「最大限の低重心化」をテーマに、主要部分としてはドライブトレインとアクスルの接続部の位置を低くすると共に、ホワイトボディのコンポーネントも高剛性と低重心化が求められた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">デザインテ－マ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのデザインテーマはAviation(飛行)。Aviationはラテン語で鳥を意味するavisに由来し、飛行(術)・航空(学)を意味する。スタイルは、航空機に着想を得ている。大きく翼を拡げるガルウィングドアやリトラクタブル・リアスポイラーは、飛行する航空機のダイナミック性を表現。インテリアにも随所に航空機のモチーフを採用している。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52375,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/SLS-AMG_航空機-1024x328.jpg" alt="" class="wp-image-52375"/><figcaption class="wp-element-caption">SLS AMGのデザインテーマはAviation(飛行)。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>2009年9月のフランクフルトモーターショーでの発表会で、メルセデス・テックセンター（MTC）のデザイナーはテーマである飛行をイメージしながらスタイル＆インテリアのデザインを1：1のスケールで壁に投影して舞台裏を披露した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52354,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/09-2.jpg" alt="" class="wp-image-52354"/><figcaption class="wp-element-caption">ダッシュボードは翼の様なスタイルにより視覚的にワイドな印象を与える。十字型のエアアウトレットはジェットエンジンを、AMG E-SERECTレバーは航空機のスロットルタイプをモチーフにしている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>例えば、ダッシュボードは翼の様なスタイルにより視覚的にワイドな印象を与え、調節可能なエアコンの十字型アウトレットはジェットエンジンのデザインをモチーフに、AMG E-SERECTレバーは航空機のスロットルタイプを採用している。従って、この様にデザインされたダッシュボードの見易い計器類や手の届きやすい操作類などは航空機の操縦席のようで、乗り込むとドライバーは瞬時にしてパイロットとなる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ターゲットカスタマーは？</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGはスーパースポーツカー市場において、そのデザイン、パフォーマンス、プレステージ性を誇る、真のスーパースポーツカーである。従って、SLクラス、SLRマクラーレンなど当時のメルセデス・ベンツオーナーはもちろんのこと、フェラーリ 458 イタリア、ランボルギーニ ガヤルド LP560-4、ポルシェ 911ターボS、アウディ R8 5.2 FSI クワトロといった競合他社のスーパースポーツカーのオーナーという新しい顧客層もターゲットとなった。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">概要と特徴</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>開発には、メルセデス・ベンツの伝統である寒冷地や耐熱テストの聖地であるアメリカ・ディスバレー等で過酷なテストを繰り返しおこなれ、走る・曲がる・止まるのテストが行われた。風洞実験により、卓越した空力特性と操縦安定性が高められた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52367,"sizeSlug":"large","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMG-プロトタイプ-1024x678.jpg" alt="" class="wp-image-52367"/><figcaption class="wp-element-caption">開発には、メルセデス・ベンツ伝統である寒冷地や耐熱テストの聖地であるアメリカ・ディスバレー等で過酷な走行テストを繰り返しおこなれ、走る・曲がる・止まる性能のテストが実施された。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGは、2m近いロングノーズに低くコンパクトなキャビン、そして、リアのトランク部分がショートデッキとされる、典型的な「ロングノーズ ショートデッキ」で、実に流麗なスタイルとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>フロントマスクに位置する大きなスリーポインテッドスターとウィング形状のクロスフィンは伝説の300SLから継承されるメルセデス・ベンツスポーツカーの伝統である。また、大型のラジエーターグリルや6つのエアインテークがハイパフォーマンスを表現していると同時に縦長のヘッドラントは、シャープでダイナミックな雰囲気を醸し出している。まさにこのSLS AMGは、その後のメルセデス・ベンツスポーツカーのデザイン哲学を先取りしていたのだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52353,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/03-4.jpg" alt="" class="wp-image-52353"/><figcaption class="wp-element-caption">外観でのハイライトは間違いなくガルウィングドア。しかし、これは何も話題をさらうために採用されたわけではない。設計にあたり開放角度をできるだけ大きくすることを目指し、70度もの開放角をとっている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>スタイルでのハイライトは間違いなくガルウィングドアである。しかし、これは何も話題をさらうために採用されたわけではない。設計時には開放角度をできるだけ大きくすることを目指し、70度もの開放角をとっており、しかも一般的なクーペのドアに比べて開くのに必要な橫方向のスペースが少ないので、ガレージ内でも横幅を気にせずに開くことが可能。これにより、ドア開放時の地面から開いたドアの下端までの高さは150cm、サイドシル上端とドア下端部の間隔も108cmと余裕ある構造となっている。また、乗車のために足を上げなければならない高さ(路面からサイドシル上端まで)は45cmと低くなっており、伝説の300SLとは違ってスムーズに乗り降りができる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52352,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/03-2-1.jpg" alt="" class="wp-image-52352"/><figcaption class="wp-element-caption">ドアを跳ね上げた際の上端は、地面から1.95m、ドアシルから1.08mと広くとられ、スムーズにコクピットに乗り入れることができる。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>しかも、このスムーズな乗降性を実現するもう１つのキーポイントは、ドアの開閉が容易にできる事である。つまり、ドアヒンジのサイドにガスダンパー2本を装備し厳寒時にも軽く開閉できる。全高は伝説の300SLより53mm低い1.262mmで、なおかつ地面からわずか369mmの低い位置に座ることになるこのSLS AMGは、スポーツカーらしい構成ながら、乗降性が極めて良好なのはこのガルウィングドアであるからだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ドアを跳ね上げた際の上端は、地面から1.95m、ドアシルから1.08mと広くとられ、スムーズにコクピットに乗り入れることができる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="post_thumbnail"><img width="960" height="640" src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1.jpg" class="attachment-post-thumbnail size-post-thumbnail wp-post-image" alt="" decoding="async" loading="lazy" srcset="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1.jpg 960w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1-300x200.jpg 300w, https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4-1-768x512.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /></div><!-- wp:paragraph -->
<p><strong>1950年代に一世を風靡した300SLガルウィングクーペの再来と謳われたのが、2009年9月にフランクフルトモーターショーで発表されたメルセデス・ベンツ SLS AMGである。AMGが初めて独自開発した歴史的スーパースポーツカーSLS AMGについて「前編、中編、後編」の3回に分けて紙面が許す限り紹介する。</strong></p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGは、メルセデス・ベンツとAMGの両ブランドの強みを活かしたスーパースポーツカーだ。今やメルセデス・ベンツの伝説となった300SLガルウィングのスタイルに最新のAMGの技術を融合させて現代に蘇えらせのが、このスーパースポーツカーSLS AMGである。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>アルミニウム・スペースフレームとガルウィングドアとの構成が、まさに伝説の300SLを彷彿させている。しかも、AMGが1967年の創業時から55年以上もの間、モータースポーツで培ってきた技術を余すことなく注ぎ込んだ6.2リッターV8エンジン「M159」が搭載された。これぞ「血統書付きのサラブレッド」である。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52351,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/01-4.jpg" alt="" class="wp-image-52351"/><figcaption class="wp-element-caption">伝説の300SLとSLS AMG。</figcaption></figure>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">開発コンセプト</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>当時のAMGが、シャーシ、ボディから開発した車両にはレース用のCLK-GTRなどがあったが、ゼロから開発した最初の市販車はSLS AMGが最初である。従って、AMGが理想と考えるスポーツカーを追求し、具現化するというコンセプトで開発されたのである。「最大限の低重心化」をテーマに、主要部分としてはドライブトレインとアクスルの接続部の位置を低くすると共に、ホワイトボディのコンポーネントも高剛性と低重心化が求められた。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">デザインテ－マ</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGのデザインテーマはAviation(飛行)。Aviationはラテン語で鳥を意味するavisに由来し、飛行(術)・航空(学)を意味する。スタイルは、航空機に着想を得ている。大きく翼を拡げるガルウィングドアやリトラクタブル・リアスポイラーは、飛行する航空機のダイナミック性を表現。インテリアにも随所に航空機のモチーフを採用している。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/06/SLS-AMG_航空機-1024x328.jpg" alt="" class="wp-image-52375"/><figcaption class="wp-element-caption">SLS AMGのデザインテーマはAviation(飛行)。</figcaption></figure>
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<p>2009年9月のフランクフルトモーターショーでの発表会で、メルセデス・テックセンター（MTC）のデザイナーはテーマである飛行をイメージしながらスタイル＆インテリアのデザインを1：1のスケールで壁に投影して舞台裏を披露した。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/09-2.jpg" alt="" class="wp-image-52354"/><figcaption class="wp-element-caption">ダッシュボードは翼の様なスタイルにより視覚的にワイドな印象を与える。十字型のエアアウトレットはジェットエンジンを、AMG E-SERECTレバーは航空機のスロットルタイプをモチーフにしている。</figcaption></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>例えば、ダッシュボードは翼の様なスタイルにより視覚的にワイドな印象を与え、調節可能なエアコンの十字型アウトレットはジェットエンジンのデザインをモチーフに、AMG E-SERECTレバーは航空機のスロットルタイプを採用している。従って、この様にデザインされたダッシュボードの見易い計器類や手の届きやすい操作類などは航空機の操縦席のようで、乗り込むとドライバーは瞬時にしてパイロットとなる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">ターゲットカスタマーは？</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGはスーパースポーツカー市場において、そのデザイン、パフォーマンス、プレステージ性を誇る、真のスーパースポーツカーである。従って、SLクラス、SLRマクラーレンなど当時のメルセデス・ベンツオーナーはもちろんのこと、フェラーリ 458 イタリア、ランボルギーニ ガヤルド LP560-4、ポルシェ 911ターボS、アウディ R8 5.2 FSI クワトロといった競合他社のスーパースポーツカーのオーナーという新しい顧客層もターゲットとなった。</p>
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<!-- wp:heading {"level":3} -->
<h3 class="wp-block-heading">概要と特徴</h3>
<!-- /wp:heading -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>開発には、メルセデス・ベンツの伝統である寒冷地や耐熱テストの聖地であるアメリカ・ディスバレー等で過酷なテストを繰り返しおこなれ、走る・曲がる・止まるのテストが行われた。風洞実験により、卓越した空力特性と操縦安定性が高められた。</p>
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<figure class="wp-block-image size-large"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/SLS-AMG-プロトタイプ-1024x678.jpg" alt="" class="wp-image-52367"/><figcaption class="wp-element-caption">開発には、メルセデス・ベンツ伝統である寒冷地や耐熱テストの聖地であるアメリカ・ディスバレー等で過酷な走行テストを繰り返しおこなれ、走る・曲がる・止まる性能のテストが実施された。</figcaption></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>SLS AMGは、2m近いロングノーズに低くコンパクトなキャビン、そして、リアのトランク部分がショートデッキとされる、典型的な「ロングノーズ ショートデッキ」で、実に流麗なスタイルとなっている。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>フロントマスクに位置する大きなスリーポインテッドスターとウィング形状のクロスフィンは伝説の300SLから継承されるメルセデス・ベンツスポーツカーの伝統である。また、大型のラジエーターグリルや6つのエアインテークがハイパフォーマンスを表現していると同時に縦長のヘッドラントは、シャープでダイナミックな雰囲気を醸し出している。まさにこのSLS AMGは、その後のメルセデス・ベンツスポーツカーのデザイン哲学を先取りしていたのだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:image {"id":52353,"sizeSlug":"full","linkDestination":"none"} -->
<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/03-4.jpg" alt="" class="wp-image-52353"/><figcaption class="wp-element-caption">外観でのハイライトは間違いなくガルウィングドア。しかし、これは何も話題をさらうために採用されたわけではない。設計にあたり開放角度をできるだけ大きくすることを目指し、70度もの開放角をとっている。</figcaption></figure>
<!-- /wp:image -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>スタイルでのハイライトは間違いなくガルウィングドアである。しかし、これは何も話題をさらうために採用されたわけではない。設計時には開放角度をできるだけ大きくすることを目指し、70度もの開放角をとっており、しかも一般的なクーペのドアに比べて開くのに必要な橫方向のスペースが少ないので、ガレージ内でも横幅を気にせずに開くことが可能。これにより、ドア開放時の地面から開いたドアの下端までの高さは150cm、サイドシル上端とドア下端部の間隔も108cmと余裕ある構造となっている。また、乗車のために足を上げなければならない高さ(路面からサイドシル上端まで)は45cmと低くなっており、伝説の300SLとは違ってスムーズに乗り降りができる。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

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<figure class="wp-block-image size-full"><img src="https://autobild.jp/media/wp-content/uploads/2025/05/03-2-1.jpg" alt="" class="wp-image-52352"/><figcaption class="wp-element-caption">ドアを跳ね上げた際の上端は、地面から1.95m、ドアシルから1.08mと広くとられ、スムーズにコクピットに乗り入れることができる。</figcaption></figure>
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<!-- wp:paragraph -->
<p>しかも、このスムーズな乗降性を実現するもう１つのキーポイントは、ドアの開閉が容易にできる事である。つまり、ドアヒンジのサイドにガスダンパー2本を装備し厳寒時にも軽く開閉できる。全高は伝説の300SLより53mm低い1.262mmで、なおかつ地面からわずか369mmの低い位置に座ることになるこのSLS AMGは、スポーツカーらしい構成ながら、乗降性が極めて良好なのはこのガルウィングドアであるからだ。</p>
<!-- /wp:paragraph -->

<!-- wp:paragraph -->
<p>ドアを跳ね上げた際の上端は、地面から1.95m、ドアシルから1.08mと広くとられ、スムーズにコクピットに乗り入れることができる。</p>
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