【新着情報】ポルシェ タイカン クロスツーリスモ登場 ポルシェ第2のEVモデル シューティングブレーク

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ポルシェからのオフロード仕様のEシューティングブレーク タイカン クロスツーリスモ デビュー

タイカンファミリーに新しいメンバーが加わった。ポルシェはタイカン クロスツーリスモで、オフロードに適したシューティングブレークを市場投入する。価格、市場投入時期、テクニカルデータ、トランク、インテリア、サイズなどなど、そのすべての情報をお届けする。

➤ 価格と市場ローンチ時期
➤ デザインとサイズ
➤ スペース
➤ テクノロジー、パフォーマンスと航続距離
➤ スペシャル自転車ラック

価格と市場ローンチ時期

ポルシェは、軽いオフロード性能を備えたシューティングブレークモデルの「タイカン」を市場投入する。
新型電気自動車は、「タイカン クロスツーリスモ」と呼ばれ、改造されたボディ形状のため、より大きなトランクを備えている。
さらに、「クロスツーリスモ」には、93.4kWhの大容量バッテリーだけでなく、全輪駆動とアダプティブエアサスペンションが常に搭載されている。

しかし、もちろんこの車の価格も決して安いものではない。
「タイカン クロスツーリスモ」は93,635ユーロ(約1,200万円)からという価格設定となっている。
さらに、かなりのオプション追加費用も必要ということも理解しておくべきだろう。
「ポルシェ タイカン クロスツーリスモ」は、2021年夏からディーラーショールームに並び始める。

セダンのタイカンより長く背の高いシューティングブレーク

「オフロードデザインパッケージ」では、クロスツーリスモの車高をさらにあげ、さらに落石など対するフラップを設けている。

デザインとサイズ

通常の「タイカン」モデルとの最も顕著な違いは、変更されたルーフラインと「パナメーラ スポーツツーリスモ」を彷彿とさせるリアデザインだ。
さらに、「クロスツーリスモ」にはSUVらしい要素がいくつかある。
より精巧なフロントスポイラー、アンダーライドガードのように機能するリアエプロンのエレメント、ホイールアーチやシルに施されたパネルなどだ。

それだけでもまだ物足りないという人には、オプションの「オフロードデザインパッケージ」がある。
これは、ポルシェが、地面にボディに触れることなく悪路でも走行できるように、最大30ミリまで引き上げられていることを意味している。
また、エプロンの角には、落石からボディを保護するためのフラップが付いている。
サイズ的には、特に長さと高さがセダンバージョンの「タイカン」と比較して伸びているが、車幅は変わらず同じままだ。

● 全長: 4974mm(+11 mm)
● 全幅: 1966mm(変更なし)
● 全高: 1409または1412mm(モデルによって異なる。最長で+31mm)
● ホイールベース: 2904mm(+4 mm)
● トランク容量: 1200リットル超(+793リットル)

オプションでコンパス付きタイカン クロスツーリスモ

現時点ではコックピットの写真はまだ公開されていない。しかし、インテリアはセダンバージョンのタイカンのものと基本的に同じはずだ(写真はタイカンのもの)。

スペース

インテリアの写真はまだないが、「タイカン」のセダンバージョンと比べて変わらないはずだ。
「クロスツーリスモ」でも、ステアリングホイールにはウィンドウリフターとハザード警告灯用のボタンしかない。
10.9インチのインフォテインメントディスプレーはセンターコンソールのタッチ面を介して操作され、計器はデジタルで表示される。
オプションとして、助手席の乗客は自分のディスプレーを持つこともできるようになっていて、「オフロードデザインパッケージ」を選択した場合には、ダッシュボードにもコンパスが備わる。
変更されたルーフ形状は、後部座席にもう少し多くのヘッドルームを提供する。
通常のルーフとガラスルーフのどちらを選択するかに応じて、最大4.7センチメートルが追加される。
通常の「タイカン」のトランク容量は最大407リットルだが、大幅に大きくなった「クロスツーリスモ」のトランクは1200リットル以上のスペースを有する。
また、センターコンソールにコンパートメント、ラゲッジコンパートメントにストラップを備えた収納パッケージが標準装備されている。

テクノロジー、パフォーマンスと航続距離

「タイカン クロスツーリスモ」は、93.4kWhの大容量バッテリーと、1つの車軸に1基の電動モーターを搭載し、全輪駆動を標準装備している。
これに伴い、後輪駆動のエントリーモデルは設定されなくなった。
シューティングブレークは、476馬力から761馬力までの4つのパワーレベルが用意されている。
761馬力のトップモデルの「ターボS」の0-100km/h加速タイムは2.9秒で、セダンバージョンの「タイカン」より0.1秒遅いだけだ。
航続距離は性能にもよるが、419kmから456kmをカバーしている。
「クロスツーリスモ」も高速800ボルト技術を採用しているため、急速充電性能によって、100km分の電気は、急速充電ステーションでなら、5分で可能だということを意味する。

タイカン クロスツーリスモは93.4kWhバッテリーによって、最大456kmという距離の走行が可能となっている。

テクニカルデータ:

タイカン4クロスツーリスモ:
● 出力: 280kW(380PS) ● ローンチコントロールによるオーバーブースト出力: 350kW(476PS) ● 0-100km/h加速: 5.1秒 ● パワー消費量: 26.4~22.4kWh/100km ● 航続距離: 389~456km

タイカン4Sクロスツーリスモ:
● 出力: 360kW(490PS) ● ローンチコントロールによるオーバーブースト出力: 420kW(571PS) ● 0-100km/h加速: 4.1秒 ● パワー消費量: 26.4~22.6kWh/100km ● 航続距離: 388~452km

タイカン ターボ クロスツーリスモ:
● 出力: 460kW(625PS) ● ローンチコントロールによるオーバーブースト出力: 500kW(680PS) ● 0-100km/h加速: 3.3秒 ● パワー消費量: 25.9~22.6kWh/100km ● 航続距離: 395~452km

タイカン ターボSクロスツーリスモ:
● 出力: 460kW(625PS) ● ローンチコントロールによるオーバーブースト出力: 560kW(761PS) ● 0-100km/h加速: 2.9秒 ● パワー消費量: 26.4~24.4kWh/100km ● 航続距離: 388~419km

タイカン クロスツーリスモ専用スペシャル自転車ラック

シャシーにはアダプティブエアサスペンションと電子制御ダンパーコントロールが標準装備されている。
プロトタイプでの最初のドライブで、我々は、「タイカン クロスツーリスモ」のシャシーがセダンのシャシーほど硬くないことに気づいた。
さらに、例えば段差などで車高を持ち上げる、いわゆるスマートリフト機能も含まれている。
より頻繁にその場所を通過する必要がある場合は、そのコマンドを保存しておけるようにもなっていて、「タイカン グランツーリスモ」はGPSでその場所を認識し、すぐにリフトアップしてくれる。
また、標準の追加走行モード「グラベルモード」では、最大3センチまで車を持ち上げてくれる。
さらに、各種シャシーシステムやリアアクスル駆動の設定は、より貧弱な道路にも適応されている。
他にも、LEDヘッドライト、2ゾーンオートエアコン、部分的なレザートリム、8つの方向に電動調整可能なシートなどが標準装備されている。
トップモデルの「ターボS」は、当然ながらもう少し充実している。
前後のスライドや、背もたれの角度調整が18方向で可能な電動スポーツシート、インテリア用のツートンカラー装備、スポーツクロノパッケージ、よりスポーティなサウンドが標準装備されている。

ポルシェは電気自動車用の新しい自転車ラックにあわせて、2台の電動自転車を発表している。

さらにポルシェはオプションとして、「タイカン クロスツーリスモ」のために特別に新しい自転車ラックと自転車を開発した。
リアに設置され、自転車が乗っていてもトランクリッドを開けることができるという特別な機能を備えている。
他にも、最大200km/hの速度でも走行できる形状の新しいルーフボックスや、ルーフレール用のクロスストラットを備えたルーフトランスポートシステムも用意されている。

以前にもレポートした「ポルシェ タイカン クロスツーリスモ」だが、今回一番個人的に刺さった部分が、この自転車ラックと専用電動アシストバイク、である。
このなんとも上質で完成度の高い自転車ラック! 今までなんとも不安定な自転車ラックしか市販されていないことに不満と不安を抱いていた私にとっては、この純正自転車ラックが羨ましくて仕方ない。
さらにそこに乗っている電動アシストバイクも気になるが、以前存在したポルシェバイク(電動でないモデル)でも100万円コースだったことを考えれば、この写真のように、専用自転車ラックと電動アシストバイク2台をオプションで購入すると、「フォルクスワーゲン ゴルフ」1台分くらいの金額になってしまうのではないだろうか。
それでもEVと電動アシストバイクの組み合わせは先進的であり、なんともスマートだ。ホンダあたりが21世紀のテクノロジーで、もう一度モトコンポのような、自動車のトランクに積み込めるような簡易の電動自転車、作ってくれないものだろうか。

Text: Andreas May
加筆: 大林晃平
Photo: Porsche AG