800Vの電動ポルシェ、いきなりの不運
嬉しかったのだろう。そりゃ自慢もしたいだろう。自撮り動画が不幸の一部始終を記録するはめになるとは…。
わずか20秒の出来事だ。
680馬力を誇る電動スポーツカーが繰り出す衝撃映像は、まさに天国から地獄への一本道だ。
欧州でもまだわずかしか納車されていないポルシェ・タイカン。その圧倒的な運動性能を誇示する動画などが各地からアップされているようだが、予想より早く残念な事故に見舞われる映像がアップされた。しかもターボモデルがである…。

ネタバラシになってしまうので、簡単に書くが。よくある事故映像ではなく、今回は自爆映像だ。 このタイカン・ターボを購入すれば、680馬力とともに、アクセルを踏むやいなや発生する強大なトルクが体感できるので、このドライバーが叫びたくなる気持ちもよくわかる。
そりゃそうだ。わずか3.2秒で100km/hに達しているのだから誰だって驚く。
これは果たして他人事か?
いうまでもなく、彼にとっての最大の不幸は、タイカン・ターボのパフォーマンスを確かめた場所が一般道だったことだ。
いつもの走りなれた道だったのだろうが、文字通り「イチ、2のサン!」で188km/hまで達してしまう車にとっては、一般道がふさわしいとは到底思えない。
タイカンを予約しているアナタは、一度この動画を見て、「自分なら…。」と想像してみるのもいいかもしれない。不幸中の幸いだったのは、この事故によるケガ人がなかったこと。
彼は自腹が切ってクラッシュテストしてくれたおかげで、タイカンが安全な乗り物であることを世に知らしめてくれたわけだが、もちろんその代償は非常に高くつきそうだ。
ドイツ本国でも少なくとも149,158ユーロ(約1,864万円)もするこのモデルは、見た限りだけでもフロントスカートを失うなどそれなりのダメージを受けている。もしフレームやサスペンションなどにダメージを受けているとしたら…。
修理費用は数百万円に達するはずだ。
他人の不幸は蜜の味…。そういう間もないほど短い動画をどうぞ!
ポルシェ事故,#タイカン
Text: Jan Götze
Photo: CAR IMAGE ASSEMBLY
Porsche Taycan / Youtube/UZCARSBLOG


